こんにちは、LIGブログ編集部です。こちらは「Photoshopをはじめて使う人が、自分で撮った写真を加工できるようになる」ところまでを目標とした全5回の超初心者向けPhotoshop講座です。
第1回はPhotoshopって何?というところから、ダウンロードしたPhotoshopを写真加工やWebに適した環境に設定するところまで説明していきます。初心者ではない方は、おさらいのつもりで確認してみてください。
▼Photoshop関連シリーズ記事
- 【本記事】第1回 撮影した写真を加工しよう!Photoshop初心者が知っておきたい使い方・基本設定まとめ
- 第2回 Photoshop初心者が写真加工や編集をおこなうための必須ツール20選・前編
- 第3回 Photoshop初心者が写真加工や編集をおこなうための必須ツール20選・後編
- 第4回 Photoshopで初めて写真加工をするときに知っておくべき基本手順まとめ
- 第5回 初心者がPhotoshopを使いこなすためのテクニック集「ショートカット」「カスタマイズ」など
もくじ
Photoshopって?
Photoshopとは、アドビシステムズが販売をしている写真編集をメインとしたとした有料の画像加工ソフトのことです。
利用にあたっては、まずPhotoshopのライセンス契約をおこないます。学割や法人契約、年間契約といった料金体系の違いや、Adobeの他のソフトも一緒に使えるセットなどもあるので、自分に適したプランで契約をするようにしましょう。
ちなみに1ヶ月間の無料体験版もあるので、最初はこちらで試してみるのもいいかもしれません。
▼Adobe Photoshop CC
http://www.adobe.com/jp/products/photoshop.html
Photoshopできること
Photoshopでは、主に以下のような作業を行うことができます。
- 写真加工・編集
- デザイン
- Web制作(デザイン制作)
その中でもメインとなるのは、やはり「写真加工・編集」です。
編集部でも、撮った写真の色調整・サイズ調整・合成などはPhotoshopでおこなっています。
PhotoshopとIllustratorの違い
初心者だと混同してしまうことも多いのが、PhotoshopとIllustratorという2つのソフト。両者の機能や用途の違いを把握して、適材適所で利用していきましょう。
ビットマップ画像とベクター画像の違い
Photoshopはビットマップ画像と呼ばれる、ドット絵のような小さな四角形の集まりで画像を表現します。拡大すると、ドットの集合体であることがハッキリわかるようになります。
一方、Illustratorはベクター画像と呼ばれる、点座標や線の方程式で画像を表現します。ビットマップ画像と違い、拡大しても粗くなることはありません。
特性の違い
大ざっぱに言えば、写真の編集・加工に向いているのがPhotoshop、イラストやロゴなどの作成に向いているのがIllustratorです。
例えば、写真を使ったポスターを作成する場合であれば、一般的には
- Illustratorでロゴを作成
- Photoshopで写真の編集・加工
- Illustratorでテキストなどを配置
というように、それぞれのソフトの特性を活かしながら作成されます。また、職種によってどちらのソフトを主に使用するかという違いもあります。
■Photoshopを主に使用する職種例
- Webデザイナー
- フォトグラファー
- グラフィックデザイナー
- 水彩画や油絵のような塗り重ねて書くテイストのイラストレーター
■Illustratorを主に使用する職種例
- DTPデザイナー
- キャラクターなどのイラストレーター
- ロゴ制作
もちろんこれらは一般的な例であって、両方使えることが必須!という場合もたくさんあります。
Photoshopで作成する場合の注意点
Photoshopはビットマップ画像となるので、あまり拡大してしまうとギザギザの画像になってしまいます。そのため、何かを作成するときは原寸大で作成することを強くおすすめします。
指定サイズよりも小さく作ってしまった場合、拡大されて粗い画像となってしまうので、サイズには注意してください。
※8/18 20:00追記 冒頭の説明文について修正をおこないました。
Photoshopをダウンロードしたら環境を整えよう
以下、最新版のCC 2014での操作方法をお伝えします。
※以下、Macをベースとした記載となっております。Windowsの方は“メニューバーから「Photoshop」を”という部分を“メニューバーから「編集」を”に置き換えて操作いただければ大丈夫だと思います。
※CC以前のPhotoshopをお使いの方は、ごめんなさい…
単位の設定
まずは画像のサイズを決める際に必要な「単位」の設定から始めましょう。
Photoshopには、mm、inch、pointなど複数の単位があり、初期設定では「mm」になっています。Webの世界では基本的に「pixel」でサイズを表すので、変更しておきましょう。
1. 「環境設定」⇒「単位・定規…」を選択
メニューバーから「Photoshop」を選択し、「環境設定」⇒「単位・定規…」を選択します。
2. 「定規」「文字」を「pixel」に設定
単位の囲いの中の「定規」「文字」を「pixel」に設定します。
これで、「画像は横幅600pxにしてください。」など言われても大丈夫ですね。
ガイド(定規)の設定
物体が並行に配置されているか、左右対称になっているか、目でなんとなく確認しただけではズレていることが多いですよね。
そんなときはガイド(定規)を使うようにしましょう。細かい設定はしていなくても使える機能ですが、自分が使いやすい環境にあらかじめ設定しておくことで、作業を効率化できます。
1. 「環境設定」⇒「ガイド・グリッド・スライス」を選択
メニューバーから「Photoshop」を選択し、「環境設定」⇒「ガイド・グリッド・スライス」を選択します。
2. 「グリッド線」「分割数」を「10pixel」に設定
100px四方あたりを、どれくらいの間隔で分割するかを設定します。また、グリッド線は画像の上に重なって表示されるため、線は見えやすい色に変更しておきましょう。
10pixelに設定した場合、下記の間隔でグリッド線が表示されます。
グリッド線は「command」+「@」で表示・非表示を切り替えられますので、邪魔になってもすぐに非表示にできます。
「自動選択」でレイヤーを選択する設定
Photoshopには「レイヤー」という概念があります。
透明のフィルムのようなものを重ねて、その1枚1枚に絵を書いたり、写真を載せたりしていくイメージになります。
下の図でいえば、見た目は「背景+猫+テキスト(下町ぶらり)」という画像ですが、実際は「背景」「猫」「テキスト(下町ぶらり)」の3つのレイヤーが重なっていることになります。
次に、各レイヤーをそれぞれ動かすことができるよう「レイヤーの選択」を設定しておきましょう。
1. 「移動ツール」を選択
ツールパネルの一番上にある矢印「移動ツール」を選択します。
2. 「自動選択」にチェックを入れる
画面上部ツールオプションバーに「自動選択」というチェックボックスがあるのでチェックを入れます。
3. 「レイヤー」に設定
「自動選択」の隣のプルダウンを「レイヤー」に設定します。
こうすることで、「移動ツール」を使う際にレイヤーごとの選択ができるようになります。今は画面上の変化はありませんが、実際の作業をするときに役に立つ設定です。
プレビューアイコン・拡張子の設定
Photoshopで保存したファイルをわかりやすく管理できるよう、こちらも最初に設定しておきましょう。
1. 「環境設定」⇒「ファイル管理」を選択
メニューバーから「Photoshop」を選択し、「環境設定」⇒「ファイル管理」を選択します。
2. 「プレビュー画像」を「必ず保存」に設定
「ファイルの保存オプション」という囲いの中の「プレビュー画像」を「必ず保存」に設定します。
3. 「ファイル拡張子」を「必ず追加」に設定
「ファイル拡張子」も「必ず追加」に設定します。
このように設定しておくことで、画像のアイコン表示が以下のようになります。
保存した画像をイメージ画像で探すことができるようになり、とても便利です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は設定までで一旦終了ですが、次回からは各ツールの使い方を紹介しつつ、実際に写真加工をレクチャーしていきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。全5回のこのシリーズでPhotoshopの基本をマスターし、写真加工を自分で手軽にできるようになりましょう。
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