こんにちは。デザイナーのなつです!
ここ数年でWebフォントサービスは大きく進化し、実用的なものはもちろん、デザイン性の高いフォントもどんどん登場しています。「本当にこれがWebフォントで使えるの?」と驚くような、おしゃれで個性あふれるフォントも増えてきました!
今回はその中から、Google FontsとAdobe Fontsの「おすすめ欧文Webフォント」を厳選してまとめました。
雰囲気ごとにジャンル分けして、印象キーワードも添えているので、「今のデザインにどんな空気感を加えたいか?」を考えるヒントになればうれしいです。
🪞モダン&クラシカル系
クラシカルな雰囲気をベースに、現代的な洗練が加わったスタイル。装飾を抑えつつも気品があり、静かで端正な印象を与えます。
- 印象キーワード
- #上品 #洗練 #余白 #静けさ #品格
Poiret One
Google Fonts: Poiret One
アールデコ調の美しいバランス。幾何学的でありながらも直線すぎず、ほどよい崩しがあることで飽きがなく存在感のあるフォント。
Bodoni Moda
Google Fonts: Bodoni Moda
クラシカルなBodoniを現代風にアレンジしたもの。コントラストが強く、誌面デザインにも映えるフォントです。
Italiana
Google Fonts: Italiana
セリフ体なのにスレンダーで軽やか。上品な曲線で洗練された大人の美を表現しています。
Quiche Display
Adobe Fonts: Quiche Display
モダン×クラシックが調和したセリフ体。くっきりとした線で可読性に優れ、曲線部分や線端の丸みは装飾的にも映えます。ウェイトも充実しており使いやすいです。
Ciclo Display
Adobe Fonts: Ciclo Display
高級感の中に少し遊び心がある、品のあるクラシカルさとアート性を両立した1本。タイポグラフィで“魅せたい”ときに活躍します。
Bodega Serif
Adobe Fonts: Bodega Serif
縦長でスタイリッシュな印象。程よい尖りと丸みが共存し、現代的な洗練さを感じながらも落ち着きのある上品な雰囲気です。
🎨POP&キュート系
丸みやリズム感があり楽しい印象を演出。明るく親しみやすく、軽やかでにぎやかなデザイン表現に向いています。
- 印象キーワード
- #にぎやか #元気な #派手 #明るい #楽しさ
Rubik Puddles
Google Fonts: Rubik Puddles
フワフワした雲のような形状が目をひくフォント。デザイン要素の高いキービジュアルやサムネイルなどに使用すると存在感が増します。
Chewy
Google Fonts: Chewy
リズム感のある、太めでふわっとしたフォント。元気で楽しい雰囲気にも、ほどよく力の抜けた優しい雰囲気にもマッチします。
Variex
Adobe Fonts: Variex
線の長さや尖り方が不揃いで個性が強く、エッジを効かせたいときに活躍。踊るような可愛らしい印象から、キッズ向けのデザインにも向いています。
Dunbar
Adobe Fonts: Dunbar
小さな丸とスタイリッシュな直線で構成されており、小粒でありながらも勢いや明るさを感じます。
Bufalino
Adobe Fonts: Bufalino
縦長の楕円要素が強い、少しコミカルな印象。細字で使用しても可愛らしく目をひくフォントです。
Chorine
Adobe Fonts: Chorine
形がユニークでキュートでありながら、どっしりとした存在感があります。タイトルに使うと◎
💗ガーリー&フェミニン系
ゆるやかな曲線や筆記体など、女性らしさを感じるフォルムが特徴。ロマンチックでときめく世界観づくりにおすすめ。
- 印象キーワード
- #ときめき #曲線 #ロマンチック #女性らしさ #可愛らしさ
Parisienne
Google Fonts: Parisienne
滑らかに流れるような筆記体が特徴。軽やかでフェミニンな印象。淡く優しい雰囲気のデザインにマッチします。
Pacifico
Google Fonts: Pacifico
ぽてっとしていて少し重みがありながらも、滑らかで女性らしい印象。筆記体ではありますが崩しすぎていないので、比較的読みやすいです。
Iskra
Adobe Fonts: Iskra
スッキリとした直線に、少しクセのある曲線のエッセンスが可愛らしい。柔らかい雰囲気を演出しつつ、少しPOPよりの雰囲気にもマッチ。
Blackest
Adobe Fonts: Blackest
三角形の幾何学的な要素を持ちつつ、柔らかな揺らぎや崩しが入っていることで、可愛らしいデザインとマッチします。特徴的で目をひくフォント。
Guapa
Adobe Fonts: Guapa
線の端がくるっとした味のある可愛らしいフォント。レトロな雰囲気とも相性が良いです。
Erotique
Adobe Fonts: Erotique
曲線が特徴的。柔らかく繊細な線から女性らしさを感じるフォントです。
🖤ソリッド&クール系
無機質で無駄がない、先進性を感じるスタイル。直線的な要素が強く、スタイリッシュでクールな世界観があります。
- 印象キーワード
- #無機質 #直線 #テクノロジー #かっこいい #シンプル
Orbitron
Google Fonts: Orbitron
SF感のある幾何学フォント。四角いブロックのような構造で、シンプルながらも重みを出せます。
Anton
Google Fonts: Anton
太めで縦長の印象が強く、スタイリッシュ。力強い見出しに最適なサンセリフです。
Tomorrow
Google Fonts: Tomorrow
角がカクカクしており、デジタルやテクノロジーの印象が強いフォントです。
Wire One
Google Fonts: Wire One
極細で縦長、ミニマルな構造が印象的なサンセリフ体。静かに尖った未来感を演出できます。
Neue Haas Grotesk
Adobe Fonts: Neue Haas Grotesk
癖がなく洗練された無機質サンセリフ。安定していて信頼感を感じるフォント。
Brevier
Adobe Fonts: Brevier
無駄がなくシンプルながら、線の繋ぎ目や円の内側に見られる切り込みのようなアクセントが特徴。クールな印象の中で少し個性を出したいときに◎
📒手書き・ナチュラル系
筆跡や揺らぎを感じるフォルムが特徴。素朴さや温かみがあり、クラフト感やカジュアルさを取り入れたい場面に適しています。
- 印象キーワード
- #クラフト感 #親しみやすさ #あたたかみ #素朴 #ゆるさ
Rock Salt
Google Fonts: Rock Salt
マーカーで勢いよく書いたようなリアルな質感。メッセージ性の強いコピーと相性が良さそうです。
Barriecito
Google Fonts: Barriecito
海外の絵本の世界に出てきそうな明るく楽しい印象のフォント。線の太いところと細いところの差が大きく、マーカーで書いたような親しみを感じます。
Shadows Into Light
Google Fonts: Shadows Into Light
シンプルでナチュラルな手書き感。気取らず素朴なタッチで親しみがあります。少し縦長のフォルムであることから、手書きでありながらスッキリと読みやすい印象。
Modern Love
Adobe Fonts: Modern Love
太めの筆ペンで書いたようなライン。クラフト感が強く、ぽてっとしたフォルムが素朴であたたかい印象。手作り感を出したいときに◎
Kewl Script
Adobe Fonts: Kewl Script
太さのコントラストが強めでありながら滑らかな筆記体。線端が伸びやかで特徴的です。インパクトを持ち合わせたフォント。
Adore You
Adobe Fonts: Adore You
カーブに少しかすれの入った、リズム感のあるフォント。伸びやかなラインが印象的で目をひきます。
🎀ラグジュアリー&ゴージャス系
繊細な装飾やカリグラフィ的な形状が特徴で、視線を引きつける華やかさを持ちます。特別感や印象的な場面づくりに活用できます。
- 印象キーワード
- #華やか #重厚感 #特別 #キラキラ #高級感
Cinzel
Google Fonts: Cinzel
彫刻風の形状が、高貴な雰囲気を醸し出します。尖った印象もあるため、キラキラとした華やかなデザインと相性が良いです。
League Script
Google Fonts: League Script
細く柔らかなラインが美しく、筆記体として連なっていても、一文字一文字が丁寧で気品を感じるフォント。
Cormorant Garamond
Google Fonts: Cormorant Garamond
セリフの尖りが効いた高級感のあるフォント。落ち着いた佇まいで女性らしさもありフォーマルなイメージにもマッチ。
Eloquent JF
Adobe Fonts: Eloquent JF
繊細で洗練されたセリフ体。招待状やブランドロゴにも使えそうな、装飾性と気品を併せ持つタイプ。
Fleur
Adobe Fonts: Fleur
くるっとした曲線が特徴的。高級感だけでなく、どこか幻想的な雰囲気をもつ存在感のあるフォント。
Aviano Royale
Adobe Fonts: Aviano Royale
重厚で幾何学的な骨格に、繊細なカーブや装飾が加わった存在感あるセリフ体。強さと品格を兼ね備えたデザインに仕上げたいときに◎
🕷️ホラー&ゴシック系
ゆがみや鋭さ、陰影を感じさせるデザインが特徴。どこか不気味でミステリアスな雰囲気を演出でき、非日常的な表現に適しています。
- 印象キーワード
- #ミステリアス #影 #ダーク #怖さ #不思議
Creepster
Google Fonts: Creepster
ドロっとした不気味さを持ちながらも、どこか可愛らしい印象です。
Nosifer
Google Fonts: Nosifer
重みのあるフォントから滴るようなホラーデザイン。遊び心ある恐怖感。
Special Elite
Google Fonts: Special Elite
タイプライター風のかすれた質感が特徴で、ヴィンテージ感や不穏さを含んだ雰囲気を演出できます。
Devils Haircut
Adobe Fonts: Devils Haircut
尖った形状を持ちつつ、揺らぎによってボワンとした不穏な空気感を表現。
Battery Park
Adobe Fonts: Battery Park
骨太で角ばったセリフが印象的なディスプレイ書体。無骨さとクラシック感が共存し、ミステリアスな雰囲気。
Alta California
Adobe Fonts: Alta California
不規則に傾き、跳ね上がる文字のバランスが、まるで切り貼りされたメッセージのような不気味さを醸し出しています。緊迫感や恐怖の余韻を演出。
まとめ
気になるフォントは見つかりましたか?
「フォントを見る目」を養うには、日頃からいろいろなフォントに触れておくことが一番の近道です。私は時間があるときに、気になったフォントをひたすら眺めたり、「これ好きかも」と思ったものをメモしてストックするようにしています!
フォントは、デザインのトーンや印象を決定づける大事な要素。お気に入りをストックしておくことで、デザインの引き出しもどんどん増えていきます。
ぜひ今回のまとめが、日々のデザインの参考になれば嬉しいです。