こんにちは、新卒エンジニアの鈴木です! 今回からLaravelについて解説していきたいと思います。
この記事ではPHPのインストールからプロジェクトの作成まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
「Laravelをやってみたいけど、初めてでよくわからない……」という方に、ぜひ読んでいただきたいです。
目次
なぜLaravelが選ばれる?
PHPフレームワークのなかで人気を集めているLaravelは、なぜ人気なのでしょうか? 主な理由を紹介します。
理由1:わかりやすい構文
Laravelはシンプルで直感的な構文で書くことができます。そのためコードが読みやすく、開発をスムーズに進めることができます。
理由2:豊富な機能
データベース操作やユーザー認証、キャッシュなど、Webアプリ開発に必要な機能があらかじめ用意されています。そのため開発工数を大きく削減することができます。また、便利なパッケージも数多くあるため、開発の選択肢もかなり多いです。
手順1:開発環境の準備
Laravelプロジェクトを作成するために、PHPとComposerを準備します。
1-1. PHPのインストール(XAMPP)
LaravelはPHPのフレームワークなので、まずはPHPをインストールする必要があります。
しかし、PHPをインストールするだけでは不十分です。PHPはHTMLとは違い、単体ではブラウザに表示されません。Webページとして機能させるには、「Webサーバー」といった実行環境が別途必要になります。
そこで今回は、XAMPPを使用します。
XAMPPは、WebサーバーのApacheやデータベースのMySQLなど、Webアプリ開発に便利な環境を一括でインストールしてくれるパッケージです。これらを個別にインストールして設定するのはかなり大変ですが、XAMPPを使えば数回のクリックで環境を整えることができます。
まずはXAMPPの公式HPからインストラーをダウンロードし、起動してください。
インストーラを起動すると、上記のようなことを聞かれるかもしれません。こちらは「ウイルス対策ソフトが実行されていて、インストールが遅くなったり実行できないかもしれないけどいい?」と言われています。
問題が起きる可能性がゼロではないという程度の警告なので、特に気にせず「はい(Yes)」で大丈夫です。
こちらの警告はユーザーアカウント制御に対しての警告です。「ユーザーアカウント制御が有効だからC:\Program Filesにインストールしないでね!」と言われています。あとでインストール場所を変更するので、ここは「OK」を押して先に進みましょう。
歓迎されていますね。うれしい。
ここでは「必要なコンポーネントを選んでね」と言われています。不要なものはチェックを外しましょう。よくわからないときは、全部つけっぱなしでも問題ないです。
インストールするフォルダを指定します。先ほどの警告に従い、C:\Program Files 以外の場所(例:C:\xampp)に変更することをおすすめします。
言語を選択します。日本語がないので、「どうしてもドイツ語がいい」という方以外は、英語をおすすめします。
準備が整ったみたいです。「Next」を押して、インストールを始めましょう。
無事にインストールされました。コントロールパネルを起動するかのチェックボックスがありますが、起動しないので外して大丈夫です。
これで、Laravelを動かす土台となるPHPの準備が完了しました!
1-2. Composerのインストール
PHPが用意できたので、次はComposerをインストールします。
Composerとは、パッケージを管理するシステムです。パッケージ管理をすることで、必要なパッケージインストールやアップデート、管理がコマンド一つで簡単に行うことができます。
こちらもComposerの公式HPからダウンロードします。
ダウンロードできたらインストーラを起動し、セットアップをしていきます。
インストールオプションを選択します。特別な理由がなければチェックを付けずに、推奨されるインストール方法で「Next」を押します。
Composerが使うPHPを指定します。
「Browse…」を押し、先ほどインストールしたXAMPPフォルダ内のPHP実行ファイル C:\xampp\php\php.exe を選択して、「Next」を押してください。
プロキシを使用する必要がある場合に、設定してください。
最終確認画面が表示されます。そのまま「Next」を押して、インストールを進めてください。
そして下記の画面が出たら、インストール完了です。
「セットアップがComposerをお使いのコンピューターにインストールしました。」というメッセージが表示されています。
「オンラインドキュメントを表示する」のチェックボックスがありますが、見たいという方でなければ何もせず、「Finish」を押して完了です。
手順2:Laravelプロジェクトの作成
それでは、Composerを使用してプロジェクトを作成していきましょう。
cd C:\xampp\htdocs
composer create-project laravel/laravel my-laravel-project
上記のコマンドを実行すると、Laravelのインストールが始まります。
かなりの時間がかかる場合がありますが、根気よく待ちましょう。
手順3:開発サーバーの起動と動作確認
無事プロジェクトが作成できたら、以下のコマンドを実行してみてください。
cd my-laravel-project
php artisan serve
このphp artisan serve
コマンドは、Laravelに標準で備わっている開発用ローカルサーバーを起動するためのコマンドです。
PHPは、Webサーバーがファイルを解釈してHTMLをブラウザに返すことでページとして表示されますが、前述のとおりサーバーを用意するのは手間なので、そうした手間を省き、Laravelの動作を確認するために用意されています。
無事にLaravelのWelcomeページが表示されました。これでLaravelプロジェクトを開始することができます!
まとめ
今回の作業で、いよいよ本格的なLaravel開発を始める準備が整いましたね。
次回は、今回作成したLaravelプロジェクトを使って、データベース操作の要となる「マイグレーション」と、Webページの表示に欠かせない「ルーティング」について詳しく解説していきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!