コーポレートサイトとは?その役割と必要なコンテンツ一覧

なお

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コーポレートサイトとは、自社の紹介を目的としたWebサイトのことをいいます。

営業や広報に代わって自社の紹介をしてくれる重要な役割を担っていますが、目的が曖昧なまま制作してもその効果を十分に得ることはできません……。はより高い効果を得るためにはどのような工夫が必要なのでしょうか?

今回はコーポレートサイトとはどんなものなのか、その役割や目的、さらにはコーポレートサイトを作成する上で必ず知っておくべきポイントを紹介します!

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2007年設立、東京都台東区発のWeb制作会社。年間150のWeb制作・サイトリニューアル実績をもち、毎年複数のWebデザインアワードを受賞している。月間200万PVのWebメディア「LIGブログ」で培ったマーケティングのノウハウを生かした企画力、複数の海外拠点を生かしたシステム開発力も強み。
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※編集部注:2024年1月に一部情報を更新しました。

コーポレートサイトとは

概要

コーポレートサイト(英語:corporate site)とは、顧客や採用候補者など、あらゆるユーザーに対して自社を紹介することを目的としたWebサイトのことです。

一般的にコーポレートサイトは、会社概要や採用情報、サービス紹介といったコンテンツで構成されており、営業や広報担当者に代わって会社紹介を行う役割を担っています。

補足:Webサイトとホームページの違いは?
細かな違いはあるものの、ほぼ同義と考えて問題ありません。Webサイトとは、Webページの集まりのことです。今みているこのページは、「LIGブログ」というWebサイトのWebページの一つになります。ホームページとは、もとものWebサイトを立ち上げた時に最初にくるページを指していました。今ではそこから派生して、Webサイト全体を指す言葉となっています。

コーポレートサイトとサービスサイトの違い

サービスサイトとは、企業のサービス紹介を目的とした独立したWebサイトのことを指します。

コーポレートサイトを見ていると、よくサービス紹介ページなどがありますが、これはあくまでコーポレートサイトに紐づくものであり、サービスサイトとは別物です。

別ドメインで新たにサービスを紹介するWebサイトを立ち上げた場合、サービスサイトという位置付けになります。

コーポレートサイトの目的・役割

続いてコーポレートサイトの目的や役割についてみていきましょう。ここでは以下2つをコーポレートサイトの役割として紹介します。

コーポレートサイトの目的・役割
  • あらゆるユーザーのニーズに応える
  • 広報としての役割を持つ

それぞれ詳しくみていきましょう。

あらゆるユーザーのニーズに応える

コーポレートサイトには、さまざまなユーザーが訪れます。

例えば
  • 商品の購入を検討している企業の人
  • 採用面接を受けようと考えている人
  • 自社ブログの読者
  • IR情報を知りたい人

コーポレートサイトは上記のようなユーザーに対して適切なコンテンツを用意し、ニーズに応えるという役割があります。

例えば、商品の購入を検討している企業の人に対しては商品の紹介ページが必要ですし、採用面接を受けようとしている人に対しては、社員紹介や採用情報が載っているページが必要です。

このように、コーポレートサイトに訪れる可能性のある、お客さまになるうる層採用したいターゲット層にとって必要なコンテンツを揃え、ニーズに応えるのがコーポレートサイトをおく目的になります。

コーポレートサイトは広報のような役割を持つ

上記で挙げたようなお客様になりうる層採用したいターゲット層に目を向けたデザイン・コンテンツ構成のコーポレートサイトは、それだけで自然と広報のような役割を担ってくれます。

企業自体を商品に見立て、ターゲットにどうアピールするかといった視点でコーポレートサイトを制作すれば、従業員に代わって自社のアピールをしてくれる強い味方になります。

企業の第一印象はコーポレートサイトで決まる

採用面接などではよく、「第一印象で全てが決まる」と言われますが、これはコーポレートサイトにおいても重要な考え方です。

コーポレートサイトは、未来のお客さん・あるいは一緒に働く仲間との一番最初の接点になりえます。

例えばあなたが転職活動をしているとき、ある会社のコーポレートサイトに行き着いたとします。そこで見たサイトが、情報量が少ない・デザインが美しくないサイトだったらどうでしょうか。

おそらく、あまり良いイメージは持ちませんよね。気になっていた会社でも、「あまり情報が載ってないしよくわからないからやめておこう」となってしまうかもしれません。

逆に会社情報や事業内容、理念やメンバー紹介といったコンテンツが充実しており、自社の雰囲気をしっかりと反映させたデザインのコーポレートサイトであればどうでしょう。

会社への信頼度が上がり、「気になるから応募してみよう」と次のステップにつながる可能性もあります。

仮にターゲット層とずれた人物像であれば、「自分にはあわなさそう」とスクリーニングをかけることもできるでしょう。

このように、コーポレートサイトは見えないところで企業を印象づけている、ということを理解しておくことが重要です。

コーポレートサイトのデザインにおいても、真面目な印象のデザインにするか、砕けた印象のデザインにするかで、応募してくる人物像は異なってきます。

コーポレートサイトを持つメリット

もう少し具体的にコーポレートサイトを持つことでどんなメリットがあるのか紹介してきます。コーポレートサイトを運営することには、4つのメリットがあります。

ネット上の企業広告となる

コーポレートサイトをうまく活用すれば企業の宣伝にもなり、低コストで広告効果を得ることも可能です。誰もがスマホ片手に生活している現代において、インターネット上での広告活動を行わない手はありません!

新規顧客に対しては、どのようなことをしている会社なのか、なにを販売しているのかを知ってもらえます。

既存顧客に対してはコーポレートサイトを使った企業ブランディングにより、会社への愛着や信頼を得られ、顧客ロイヤリティを高めることにつながります。会社のファンづくりにつながるということですね。

人材の採用にも有効

日本では少子化が進んでいて、労働力の減少が深刻な問題となっています。そのためより優れた人材を確保することは、どの会社にとっても大きな課題です!

求職者の多くは、求人ポータルサイトに限らずコーポレートサイトにもアクセスし、どのような事業を行う会社なのか、どのような雰囲気の会社なのかをチェックします。

そのため、より魅力的なコーポレートサイトをつくれば、会社が望む優秀な人材を得るチャンスを拡大することができます。

ビジネスチャンスにつながる

ビジネスチャンスをつかみ取る上で重要な役割を果たすのがコーポレートサイトです。

料金設定、事業例、お客様の反応などをわかりやすく掲載することで、印象がよくなり信用も得られるため、ビジネスにつながりやすくなります。

サイト内にお問い合わせ先を載せておくことで、インバウンド率も上がります。郵送や電話などと比べると、コーポレートサイトでの営業活動は手間が少なく、対応も即座に行えることもメリットのひとつです。

カスタマーサポートがスムーズになる

お問い合わせフォームをコーポレートサイトに設ければ、顧客からのお問い合わせにスムーズに対応できるようになります。

ひと昔前は、顧客とのやり取りを電話や書面などで応対しており、時間がかかっていました。

が、ネットが普及した現代では、リアルタイムで対応できるチャットでのサポートが主要になってきています。社員によるチャットでのサポートはもちろん、最近ではAIを利用したチャットボットも普及してきています。

スムーズな対応は顧客の満足度を高め、さらなる顧客の獲得につなげられます。また、会社としても電話対応の手間を省けるようになるため、サービスの拡充などに力を注ぐ時間を確保できるようになります。まさに一石二鳥というわけです!

コーポレートサイト作成時に必要なコンテンツ一覧

コーポレートサイトの構成に必要なコンテンツを一覧表としてまとめました。

一覧表の後に、各コンテンツの詳細を記載しているので、合わせてご覧ください。

項目 必須or推奨
会社概要 必須
サービス/商品の説明 必須
IR情報 必須(上場企業の場合)
個人情報保護方針 必須
サイトマップ 推奨
採用情報 必須(採用している場合)
代表メッセージや社員の紹介 推奨
スタップブログ 推奨
実績一覧 推奨
お客さまの声 推奨
最新情報 推奨
よくあるお問合せ 推奨
問い合わせ・資料請求フォーム 必須

どれほど凝ったデザインのコーポレートサイトをつくったとしても、コンテンツが充実していなければその効果を十分に得ることはできません。

コーポレートサイトは、「目的」を明確にした上でコンテンツを構成していきましょう。

いまみなさんが見ていただいているLIGブログは、オウンドメディアでもあるのですが、会社の紹介を兼ねるコーポレートサイトとしても機能しています。コンテンツの一例として、LIGのサイトキャプチャと一緒にどうぞ!

会社概要

会社概要ページhttps://liginc.co.jp/company

まず設置すべきコンテンツは会社概要です。会社概要には、次の8つの項目を明記しましょう。

  • 会社名
  • 代表者名
  • 所在地
  • 資本金
  • 設立日
  • 事業概要
  • 取引銀行
  • 役員名

このほか、電話番号やFAX番号、従業員数、主要取引先、関連企業などの情報を追記すると、より信用度を高められます。表にまとめるなどして見やすく掲載することを心がけましょう。

サービス/商品の説明

サービス紹介ページhttps://liginc.co.jp/service

顧客を獲得するために充実させたいのが、サービス/商品の説明に関するコンテンツです。

主要なサービス/商品の魅力を余すことなく伝えることはもちろん、サービス/商品の特徴やスペックを事細かに記載します。

多くのサービス/商品を取り扱っている場合には、複数のページに分けて掲載するなど、顧客が使いやすいWebサイトづくりに努めましょう!

IR情報

こちらは上場企業の場合、必須のコンテンツです。具体的には株式情報、財務情報などの資料、投資家向けのメッセージなどを掲載しましょう。

個人情報保護方針(プライバシーポリシー)

企業の信頼を高めるために必須のコンテンツです。コーポレートサイトのフッダー部分にリンクを置くことに加え、問い合わせフォームにもリンクを貼っておくようにします。

サイトマップ

サイトマップhttps://liginc.co.jp/sitemap
サイトマップとは、コーポレートサイトのドメイン内にあるページをリスト化したものです。サイトマップを作成し、Googleサーチコンソールに登録することはSEOの第一歩にもなります。

サイトマップは、主にユーザー向け、検索エンジンのロボット向けの2種類を用意します。手動で制作するのは大変なので、Wordpressなどであればプラグインで自動で作成するとよいでしょう。

採用情報

採用情報ページhttps://liginc.co.jp/career-mid

採用情報もコーポレートサイトに掲載すべき重要なコンテンツのうちのひとつです。コーポレートサイト上では、自由に自社の強みをアピールできます。社長や先輩社員からのメッセージや業務内容なども載せることも有用な方法です。

より優秀な人材を得たいと考えるのであれば、コーポレートサイトに掲載する採用情報こそ拡充するべきです。

代表メッセージや社員の紹介

メンバーページhttps://liginc.co.jp/member

会社のイメージをより一層よいものにするために掲載したいのが、代表メッセージや社員の紹介です。

代表者の笑顔の写真とともに会社の理念やビジョンを掲載し、楽しそうに仕事に励む社員たちの姿を紹介すれば、マッチする人が「この人と仕事がしたい!」と思ってくれるはずです!

スタッフブログ

https://liginc.co.jp/blog

会社の魅力をリアルタイムで発信できるスタッフブログは、コーポレートサイトへのアクセスを伸ばすために必要なコンテンツです。

社員のつれづれなるままの日常を書き込むブログにすれば、顧客に親近感を抱いてもらえますし、会社の事業を随時報告する形式にすれば、会社の真面目さをアピールできます。

また、お客様となりうるターゲット層に対して情報を発信すれば、そこから問い合わせにつながる可能性もあります。

実績一覧

https://liginc.co.jp/solutions/design/website

コーポレートサイトには企業の実績を紹介するページをつくりましょう。販売実績や開発実績など、掲載する実績の数が多ければ多いほど良いです。内容も数字や取引相手の社名など、具体的に挙げることで信用度が上がります。

文字だけではなく画像も駆使し、多くの人に興味を抱かせる企業実績ページをつくりましょう。

お客様の声

一緒に仕事をした会社について掲載すると、顧客が仕事内容をイメージしやすく、実際の事例を知ることで安心感も抱いてもらえます。

Web制作の会社であれば制作したWebサイトを紹介するなど、実際に行った仕事について解説します。どのように顧客と出会い、どのようなプロセスを踏んで事業を進めていったのかをストーリー仕立てで紹介すれば、同じように仕事をしたいと思ってくれる顧客を獲得できます。

また、インタビューやセリフ形式で掲載するとリアリティが増します。お客様の声を掲載する際のポイントは、よい評価だけではなく、あえて厳しい意見も掲載することです。

最新情報

新しいサービスや製品についても、コーポレートサイト上にその都度掲載していきましょう。

トップページの目立つ場所に日付とともに掲載し、詳細が記されているページにリンクをとばす形が最も一般的です。最新情報の更新が多ければ多いほど、マメな会社であるということを印象づけられます。

よくあるお問い合わせ(FAQ)

顧客から寄せられそうな問い合わせについては、よくあるお問い合わせページを設け、答えとともにあらかじめ掲載しておきましょう。

よくあるお問い合わせページがあれば、顧客はわざわざ問い合わせをせずに済みますし、会社としても何度も同じ問い合わせを受けずに済みます。

お問い合わせフォーム・資料請求フォーム

https://liginc.co.jp/contact

お問い合わせフォームを設けておけば、顧客対応をスムーズにこなせます。疑問がわいたときに24時間いつでもお問い合わせフォームから問い合わせできるということで、顧客は安心感を得られます。

ちなみに、このお問い合わせフォームのページにFAQページへのリンクをつなげておけば、顧客対応をますますスムーズなものにできるので、ぜひお試しください。

デザイン・構成が参考になるコーポレートサイト例

株式会社LIG

株式会社LIGのコーポレートサイトhttps://liginc.co.jp/

まずは2022年6月に刷新されたLIGのコーポレートサイトを紹介します。

トップページには会社として目指す「DX with Global Team」のメッセージがあり、スクロールすると各事業部の紹介、ブログ、採用情報といった基本的な内容を確認できます。

グローバルナビゲーションは、ブログと問い合わせの2つだけでシンプルなのが特徴的です。その他のメニューはハンバーガーメニュー内に置いているので、見た目がとてもすっきりとした印象になります。

株式会社良品計画

良品計画のコーポレートサイト画像https://ryohin-keikaku.jp/

「無印良品」らしさが伝わる、ミニマルなデザインが特徴のコーポレートサイト。グローバルナビゲーションの階層がわかりやすく、ユーザーが迷わない動線になっています。

また、スクロールすると、グローバルナビゲーションと同じコンテンツがアイコンでも表示されており、あらゆるユーザーにとって使いやすいデザインになっていることがわかります。

Apple

Appleのコーポレートサイト画像https://www.apple.com/jp/

いらないものを省いたシンプルな構成のサイト。トップページで自社商品を全面に押し出しており、その魅力が伝わりやすいデザインになっています。

基本的にはtoCのユーザーを意識した構成になっており、toB向けのコンテンツはフッダー部分に設置しています。

このように、メインとなるユーザーに応じてどのコンテンツを押し出していくのかということも、コーポレートサイト制作時に考慮したいポイントです。

Twitter(X)

https://about.twitter.com/ja

ツイートを模したデザインが特徴的なコーポレートサイト。Twitterというプロダクトを全面に押し出したデザインで、ファーストビューで目に入るグローバルナビゲーションには最低限の情報しかおいていないのが特徴です。

まとめ

コーポレートサイトを活用すれば、低コストで会社の知名度を高めたり、サービスや製品をアピールしたりできるほか、よりよい人材を確保したり、顧客対応をスムーズに進めて仕事を効率化できます!

LIGでは、会社の魅力を最大限に伝えられるコーポレートサイト制作サービスを提供しています。プロによる洗練されたデザイン、マーケティング視点に基づいたサイト設計、使い勝手のよいインターフェースによって、ワンランク上のコーポレートサイト制作・運営をサポートします。

コーポレートサイトの制作を考えている方は、お気軽にお問い合わせください!

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よくある質問

コーポレートサイトの役割は?

コーポレートサイトの役割は、訪れるすべてのユーザーに対して適切なコンテンツを用意し、ニーズに応えることです。コーポレートサイトは未来のお客さんや一緒に働く仲間との一番最初の接点になりえるものであり、見えないところで企業を印象づけています。

コーポレートサイトを持つメリットは?

ネット上の企業広告になる、人材の採用に有効になる、ビジネスチャンスにつながる、カスタマーサポートがスムーズになるといったメリットがあります。

コーポレートサイトにはどんなコンテンツを掲載すればいい?

会社概要や事業紹介、個人情報保護方針や問い合わせページ、採用情報といったコンテンツが必要になります。

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都内のライブレストランで働いてから、採用とか広報をやってたらLIGにいました。特技は円周率でWe will rock youを歌うことと接待カラオケです。

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