
世の中に溢れる「うざい広告」をプロが徹底解説!マーケターは必見です
こんにちは! デザイナーのおまめ(@omame_creator)です。
このたび、LIGとLIGのスクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(以下デジLIG)」で新しい教育プロジェクトが始動しました!
そのプロジェクトというのは、ふだんLIGのインハウスデザインチームが制作しているLIGブログのアイキャッチ画像をデジLIGの受講生に制作してもらい、実際に公開していく、というものです。もちろん公開前にLIGのデザイナーがフィードバックしてブラッシュアップしていくのですが、今回、そのレビュワーを私が担当することになりました。
私自身、先輩からアイキャッチのフィードバックをもらうたびに知識が深まり、デザイナーとしてめちゃくちゃ成長できました。だからこそデザインを学ぶデジLIG生にもリアルな現場を体験してほしいと思い、本プロジェクトを立ち上げました。
しかし新しいプロジェクトを軌道に乗せるのは簡単なことではなく、正解もありません。いまは、どうしたらより良い体制ができるか、レビュワーと受講生で切磋琢磨しながら作っている段階です。
今回は立ち上げ編ということで、2枚のアイキャッチ画像を制作した段階でのよかったことや気づいたことなどを、受講生の感想をもとにご紹介していきます。
LIGのアイキャッチ制作現場について知りたい方、デザインフィードバックについて興味がある方、デジLIGの取り組みに興味がある方、新しいプロジェクトを作る際の改善ポイントを知りたい方などに有益な記事になるよう頑張ってまとめました!
※この記事のアイキャッチで、私と受講生たちの、フィードバック中のテンションを表現してみました。なかなかの熱い記事だと思います。覚悟してお進みください……!
目次
まずは、2ヶ月間で1人あたり4枚(2週間に1枚が目安)のアイキャッチ画像を制作してもらうことにしました。
デジLIG生は働きながらデザインの勉強をしている人が多いので、比較的余裕を持ったスケジュールにして負担がかからないようにしたかったためです。またプロジェクトの途中で就職が決まる場合もあるので、あまり長期間にはできませんでした。
そこから、ラフのフィードバックは2回、完成したデザインのフィードバックは3回と決めました。フィードバックは1回あたり30分(合計2.5時間)、Google Meetを使って対面形式でおこないます。
2.5時間というと少ないように思えますが、LIGの現場では1枚あたり3時間以内にラフ制作から完成までもっていきます。時間を取りすぎると自分自身のタスクが回らなくなってしまうので、超えた場合にはその場で私が巻き取って完成させることにして、他部署に迷惑がかからないようにしました。
最初はうまくいくかまったくわからない状態だったので、受講生数は2名に抑え、うまくいけば徐々に増やしていく作戦でスタートしました。
また、Adobe Stockの素材も使えるように社内コンセンサスを得ました。理由としては、デザイナーが完璧なイラストを描ける必要はなく、自分自身もイラスト描けるようになるより素材をうまく使えるようになったほうが、デザイナーとして就職した際に役に立ったからです。
ただ、たくさん購入するとコストもかかってしまうので、ラフの段階ではスクショなどを入れてもらい、OKであればダウンロードしてお渡しするルールに決めました。
キックオフ会では、受講生・レビュワー側でお互いのことを知るために、軽い自己紹介をおこないました。その後、意思確認、流れを説明し、実際の案件を渡しました。
また、受講生には各々好きなクリエイティブを30枚ほどPintarestに保存・共有してもらいました。どんなデザイナーになりたいのかは、その人の好きなデザインを見ればすぐわかるためです。せっかくなら案で迷ったとき、受講生の「好き」に寄せてあげて道案内してあげたほうがモチベーションも高く保てると思いました。
出現場所、役割、規定など、LIGブログのアイキャッチ画像について箇条書きで説明しました。
※ LIGブログの背景は白。背景真っ白のアイキャッチだと同化してしまうので注意。
制作における思考の方法として、私が実践してきた6つのアイデアフォーマットを共有しました。
「本質」は1つですが、アイデアとは「本質を印象的に伝える手段」なのでたくさん出すことができます。アイデアの種類として大まかに3つあり、組み合わせ意識で考えると作りやすいです。
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また最初のうちはおしゃれにするまで詰めることが難しいので、企画やアイデアを強くすると成立させやすいです。さまざまなアイデアを出してどれにするか迷ったときは、本質がターゲットにちゃんと伝わる形になっているかを考えて決めます。
アイデアフォーマットを実際のアイキャッチ制作に当てはめるとこうなります。
快適なリモートワークのために意識してやっていることをご紹介します
参考画像は、配色・構図・テイストに分けて参考を集めると良いです。理由は1つのデザインから複数要素を真似してしまうと「パクリ」になってしまうから。分解して良いところをいろんな参考画像から取ってくるとパクリにもならず、良い部分のみ吸収できるからです。
今回のプロジェクトに参加してくださったデジLIG生の山崎さん、橋本さんのお二人から許可をいただいたので、実際のフィードバックの一部始終をご紹介いたします。
1人目の方に担当いただいた記事はこちらです。
ステイホームにぴったり。図書館のすゝめ
記事の本質を「図書館って意外といいんだよ!」というワードに集約してくれました。
フィードバックタイムでは、下記をお話ししました。
その気づきが、本質のワードに含めていただいた「意外に」というワードにもつながると思いました。フィードバック後に、ラフ案をさらに1案追加してもらいました。
図書館の良さが表現できていればターゲットに記事の魅力が伝わるので、図書館の魅力が伝わりそうなものを一緒に選びました。また、読む人にとっての図書館の魅力を「温かみのある雰囲気」「無料で使えること」と話しながら定義しました。
選んだラフのなかからデザインを制作してもらいます。
▲左上のデザイン案を採用
デザイン案はどれもブラシュアップしていけば完成まで持っていけると思いました。とはいえフィードバックの時間も限られています。それぞれの修正箇所をお伝えしたあと、修正が最短ででき、前回定義した「図書館の魅力」をターゲットがパッと3秒見て理解できる案はなにかを考えてもらった結果、左上の写真案に決めました。
説明しなくてもパッと伝わるデザインにできるよう、ここからブラッシュアップしていきます。ここでのおもなフィードバックは以下。
▲右側を採用
ここから細かいデザイン面のフィードバックをします。チェックポイントは図書館の魅力が伝わるか、文字情報が適切に伝わるかです。本棚だけでなく図書館の全体の様子がわかったほうが、読み手に「本棚」ではなく「図書館」であることが伝わりやすい。さらに、奥行きも出てデザイン的にも素敵なので、右側をブラッシュアップしていくことに。
次回がフィードバック最終日だったので、私も同じテーマで作ってみました。
▲左:受講生制作、右:おまめ制作
左が受講生が制作したもの、右が私が制作したものです。
ほぼ同じ要素で制作しましたが、私が作ったほうは、図書館の良さをもっと写真で伝えたく、コラージュで制作しました。ただ左でも十分完成に持っていけるクオリティだったので、その場で左のデザインをブラッシュアップします。
を修正し、完成したアイキャッチがこちらです。
図書館の魅力も伝わり、文字も見やすく、わかりやすいアイキャッチ画像になったのではないかと思います。
ブラッシュアップしていく過程で、ラフ案からかなりレイアウトが変わったのですが、世界観はブレずに作り上げることができました。
1人目の方に担当いただいた記事はこちらです。
エンジニア向けの「正しいチケットの書き方」というタイトルの記事で、まだ公開されていません。
公開され次第記事を追記します。
1と4ははチケットとはなんなのかをわかりやすくビジュアルで伝える案。そして、2と3はみんなが嬉しいチケットを伝える案として出していただきました。どちらを今回は優先したいか話し合い、今回はタイトルを見てチケットという言葉にぴんとこなかった人に対して「分かりやすくチケットを表現する」ことをゴールとすることに決め、1のアイデアをブラッシュアップすることにしました。
ゴールに近づけるために、フィードバックタイムでお話ししたのは下記の内容です。
フィードバック後に、ラフをブラッシュアップしてもらいました。
前回のラフに比べ必要な情報は揃ったと思いました!
ただ、要素が多く、読み手がどこを見たらいいか少し混乱してしまいそうだったので、下記のようにフィードバックしました。
チケットを書いている様子が、実際のチケットに手書きしている比喩を用いて、分かりやすく伝わる情報設計になっていて良いと思いました! これからは情報に関してではなく、デザイン面でフィードバックしていきます。
修正したアイキャッチがこちら。
情報が正しく伝わり、かなりよくなりました!!
もう1段階クオリティをあげたかったので、仕上げとして下記のフィードバックをしました。
完成したアイキャッチがこちら!
タスクを紙のチケットに例え、分かりやすくチケットを表現するというゴールが達成できたのではないかと思います!
2人目の方に担当いただいた記事はこちらです。
あなたは何派?いろいろな人にリモート作業BGMを聞きまくってみた。
この量のアイデアを出せるの本当にすごいですよね……! 記事の本質を「BGMでリモートワークを楽しもう!」のワードに集約してくれました。
フィードバックタイムでお話ししたのは以下の内容。
このなかからいちばん作ってみたい案を出してもらった結果、コピーがど真ん中にあるラフ案でデザイン制作に入ることに決めました。参考画像として、似たような下記記事のアイキャッチ画像をお渡ししました。
音楽好きなLIG社員にリモートワーク中聴いているプレイリストを共有してもらった
中央の文字部分がとくに可愛く仕上がっているので、ここをデザイン核として活かしながらブラッシュアップしていきます。
細かいブラッシュアップを重ね、完成した最終デザインがこちらです。
親しみやすい世界観で、中央のデザインの核となる部分はそのままに、わかりやすくなりました。
2回目に担当いただいた記事はこちらです。
Web編集者やライターが覚えておくと便利なショートカット&機能を紹介
▲左下を採用
記事の本質を「LIGブログ編集のあやまんさんが教える、編集者・ライターのためのショートカット&機能が知れること」のワードに集約してくれました。
ここでのフィードバック内容はこちら。
今回は「業務効率UP」に焦点を絞って、「爆速作業」というアイデアで制作を進めることになりました。
左下の人がパソコンを打っているラフ案で制作を進めることになったのですが、ここで下記のアドバイスを追加しました。
もうこの時点ですごくいいなと思いました。
手だけで作業効率が上がっていることがシンプルにめちゃくちゃわかりやすくターゲットに伝えることができています。
完成したアイキャッチはこちらです。
文字で説明しなくても伝わる、わかりやすいアイキャッチ画像になりました!
受講生さんがとても熱心にめげずに頑張ってくれているおかげで良い感じにプロジェクトを遂行することができています。ただ、フィードバックをするなかで、やり方を改善したいポイントが2つ出てきました。
いままでは記事を読んだあとに、文章で本質に辿り着くまでをまとめてもらっていました。しかし、本質を1つに定めてしまうと、仮にその本質がずれた場合、ラフ案もすべて使えなくなってしまいます。そこで、本質を定めることはやめて、いろいろな切り口を考えるやり方に変えたいと思いました。そもそも「本質」という言葉自体、抽象度が高く、わかりにくい言葉を使ってしまっていたと感じました。
具体的には、考える際のメモを下記のフォーマットに変更してもらいました。
切り口はターゲットが興味を持ってくれるメッセージになればなんでも大丈夫です。時間が限られているので、ラフ案を切り口ごとに1案、最大3案まで制作してもらうことにします。
いままでは、配色、構図、テイストに分けて参考を探してもらっていました。しかし、それは世界観が同じという前提があってこそ。前提が抜けた状態でフォルダ分けてしまうと、世界観が異なるものを1つのアイキャッチに入れてしまうことになります(たとえば、クールな世界観にしたいからテイストはクールなものを集めたが、構図は二分割にしたいので、二分割のナチュラル系の配色を持ってきてしまう、など)。
なので次回からの参考画像は「トーン(世界観)の参考」のみとし、そのなかから参考にするポイント(配色や構図、あしらいなど)をご自身で見つけてもらうことにします。情報の参考が必要になってくる場面があれば、それは別フォルダで集めると作りやすくなります。
この2つを改善し、次回もっとうまくフィードバックできるよう頑張っていきたいと思っています!
次回のフィードバックに活かすべく、2回目のアイキャッチ制作が終わった段階でプロジェクトに対しての感想をもらいました。
「軽く感想ください」と伝えたのですが、私の想像の10倍以上の量を書いてくれました……! 熱量がすごい……! 本当にありがたいです。
アイキャッチ制作では、「本質」を見極めることが何より大切だと理解できました。そこができなければ切り口やラフを考えるときに迷ってしまうのだと気づけたことは大きな収穫です。
ただ、本質を見極めることが難しいなと感じています……。作り込む力ももちろんですが、情報を整理する力をもっとつけたいと感じました。また、トーンを合わせることが苦手だと感じています。自分ではいい感じ! と思って提出したものをあとあと見返すと、なんでこれでいいと思ったんだ? と思う箇所ばかりでした。
そろえるためには参考をしっかり探すこと。違う世界感のものをひとつのアイキャッチに入れないこと。
ヒントはたくさん教えていただいたので、回を追うごとに自分で修正していけるようになりたいです。
フィードバックでは、おまめさんの実際の制作事例などを織り交ぜながら教えてくださるので、とてもわかりやすかったです!
改善していくためのポイントを、他のデザインでも汎用できる考え方とともに知ることができ、勉強になることばかりでした。また、切り口を考えるスピード、参考の探し方や着眼点など、プロのデザイナーの仕事を垣間見ることができた気がします。フィードバック中は「すごい!」の連続でした! そして、おまめさんはいつも寄り添って丁寧に教えてくださるので、フィードバックのたびにモチベーションが爆上がりしていました……! なにより、フィードバックのたびに自分の表現できる幅がグッと広がることが嬉しかったです。
2回制作をさせていただき、考えていくことの難しさはありますが、アイキャッチが形になっていく瞬間が本当に楽しいと感じています。会社ではひとりデザイナーでフィードバックをなかなかもらえない環境なので、教えていただけることのありがたさと贅沢さを毎回感じていました。
本当にありがたい機会をいただけて感謝感謝です! フィードバックいただいたことを余すことなく吸収していけるよう、今後も頑張ります!
2回のアイキャッチ制作を振り返ってみて、ぜんぜん上手くできなかったなぁというのが正直な感想です。
その「上手くいかない感」はずっとあったのですが、最後のフィードバックでいろいろと話をさせていただいて、そもそもの自分の(アイキャッチ制作や今回のプロジェクトの目的に対しての)前提がずれていたのが原因だったと気づきました。前提からしてズレていたので、上手くいかなかったのは当たり前だったなぁと感じています。
以下、誤解を箇条書きで記載します。
- アイキャッチって作るの大変そう。でも単純に手が増えると生産性が上がるから、そこで役に立てる。
→プロならアイキャッチは3時間程度で作れる。即ちレビュー(0.5h*5=2.5h)の時間があれば1本作れる。生産性には寄与できない。- 後輩の心情として、あまり先輩に手を掛けさせたり、レビューの時間をとるのは申し訳ない。
→申し訳なく思うより、わからないことあったらちゃんとコミュニケーションとった方が先輩のためになる。- 自分は仕上げまでは無理だろう。フォントとか配色とかあしらいとか知識もないし、制作する技術もない。
→知識がなくても1人で仕上げまでしなければならない、だからわからなくなった場合作り込まなくていい。作り込むとトンマナ合わせるのが大変になる。参考をたくさん探して、良いとこどりをしてフィードバックを繰り返してもらえるとちゃんと完成させられる。- キャッチーな企画・切り口をたくさん出して、いちばん面白いアイデアでその要素を作ることならできそう。
→それより「読者にパッと伝わること」を意識する。面白いアイデアはユーザー目線でなければ説明しないと伝わらないデザインになってしまう。- 時間を作れば、数は出せると思う。数さえ出せれば何か引っかかるものがあるだろう。
→コスト度外視で身を削ってまでやってはいけない。それより期限までに作り切れるのを作ろう。- 要素さえそろっていれば、あとは先輩が料理してくれるだろう、それがいちばん効率良さそう。
→答えを見せてもらうんじゃなくて、ヒントをもらうのがフィードバック。
よかったことは今後も継続しつつ、改善すべき点はできるかぎりすべて改善しながら、良いプロジェクトにしていくべく、今後もがんばります!
自分のフィードバックによって受講生の悩みを解決できたときや、そのときに見せてくれる笑顔はとても嬉しく、「レビュワーめっちゃ楽しいな」というのが率直な感想です!
ただ、かなり悩んでしまったことがあって……。このプロジェクトのフィードバック方法について、いろいろな先輩デザイナーさんの意見も聞いたところ、「もっと自由にさせてあげたらいいのに」というアドバイスもいただいたんです。
たしかにそうだし、どんなアイデアだってビジュアルがめちゃくちゃ良ければ成立させることは可能です。ただ、私自身が時間内にほかの人のアイデアでめちゃくちゃビジュアルを作り込むことは厳しいと感じました。そもそもデザイナー歴1年半の未熟者がしっかりフィードバックできているのかもわからなくなり、自信を失ってしまいました。
でも、悩んだところでプロジェクトは止められないし、どんなに頑張っても自分が急に巨匠になったりすることはないんですね。なので、いまの私だからこそデジLIG生に還元できることは何かを考えました。
考えた結果、最近まで初心者だったからこそわかる、初心者でも完成まで持っていけるやり方であったり、初心者に寄り添ったアドバイスができるところを強みにしようと決めました。すると、私が初心者のころに「もっと自由に考えて」と言われるとなにも思いつけずマウスが止まってしまったり、感覚的なフィードバックをいただいたときは、次に応用できなかったりしたことを思い出したんです。
そこで、フィードバックはデザインの基本ルールに乗っ取ってロジカルに説明し、OKラインまで引き上げることを目標にしました。また、ユーザーの目線に立って伝わりづらいorもっと改善できることはアドバイスしますが、イラストのテイストや全体の世界観は、違和感がないかぎり受講生のデザインを尊重したいと思っています。また、できれば制作してくれたアイキャッチ画像はそのままLIGブログに掲載したいので、極力私がデータをいじることなく公開できるよう、スケジュールを考えてフィードバックしていこうと思いました。
フィードバックをするにはデザインをより言語化する力が必要なので、私も日々受講生と一緒に成長していることを感じます。もっともっとよいアイキャッチ画像を受講生と一緒に作れるよう、これからもがんばりたいと思います!
かなり恥ずかしいのですが、左側の私の入社してすぐの初稿、やばくないですか……?(笑)
私は独学でWebデザインを勉強し、入社後すぐにアイキャッチ画像を担当したのですが、はじめはまったくうまくできませんでした。それでも先輩が根気強くフィードバックしてくれたおかげで、いまではまともなデザインが作れるようになっています。本当に感謝しかありません。フィードバックのたびに成長を実感できた過去があるので、デジLIG生にも私が経験したような学びを伝えたいと思っております。
また、教えるたびに教え方がうまくなり、自分のデザインスキルも上がっていると感じています。具体的にいうと、デザインを分解して言語化して伝える力と、客観的な視点で考える力が飛躍的に向上しました。改善点を指摘しながらも、「自分はちゃんとできてるんか?」と振り返って考えさせらることも多々ありました。ほんとに、レビューさせていただいて感謝でいっぱいです……!
このプロジェクトとは異なりますが、私にデザインのイロハを叩き込んでくださったもりぐさんが中心となって、デザイン集中講座という短期集中型の講座をされてますので是非チェックしてみてください。
もりぐさんは私の師匠で、正直今回のプロジェクトのやり方もほぼもりぐさんの受け売りです。ただ真似したのではなく、最初の頃私を育ててくださり、そのやり方があまりにも分かりやすかったため、私が勝手に後世に伝承しております。今回のプロジェクトでも悩んだとき、いちばんに相談に乗ってくださったのはもりぐさんでした。私はもりぐさんみたいな、人に優しく自分に厳しいデザイナーになりたいと思っています! いつもありがとうございます!
プロジェクトが軌道に乗って、もっとたくさんのデジLIG生に体験して欲しいと思っているので、今後も頑張っていきます! このようなデザイン現場での職業体験的なものにも挑戦できるデジLIG、ご興味がある方はぜひお問い合わせしてみてください!