世の中に溢れる「うざい広告」をプロが徹底解説!マーケターは必見です

世の中に溢れる「うざい広告」をプロが徹底解説!マーケターは必見です

Mako Saito

Mako Saito

みなさんこんにちは、LIGのマーケターのまこりーぬ(@makosaito214)です。

ネットサーフィンをしていると頻繁に出会う「うざい広告」ってありますよね。広告を制作、運用する立場としてこの手の広告がなぜ存在するのか、そして今後こういった広告はどうなっていくのかを、今回はしっかり勉強したいと思います。

今回講師としてお招きしたのは、マーケティング会社の「株式会社キーワードマーケティング」の代表である、滝井さんです。以前よりTwitterやブログを読ませていただき勉強していたので、今回は非常に楽しみです。それではご覧ください。

 

滝井
こんにちは。株式会社キーワードマーケティングの滝井です。本日は、まこりーぬさんに「うざい広告」についていろいろと説明したいと思います。「うざい」と思う広告を勉強することで、ユーザーに訴求する最適な広告とは何か? を考えることにつながると思いますよ。

 

まこりーぬ
なるほど、たしかにその通りですね。

 

滝井
私もWeb広告に携わる当事者ですが、ウザいと感じる広告は実はたくさんあります。それでも、なかにはニーズに合致して「まさに欲しかった!」と購入に至るような広告もあるわけです。今回は「ウザい広告」に焦点を当てながら、このような広告が世の中に溢れてしまう理由をプロの視点から解説していきたいと思います。

 

まこりーぬ
よろしくお願いします!

 

滝井
ではまずはコチラをご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

まこりーぬ
すごくウザい広告が出てきたんですけれど……こちらはどのような意図があるのでしょうか?

 

滝井
このような文脈に関係のないポップアップ広告を強制的に見せる手法、見たことありませんか? 閉じるボタンが小さく、クリック課金タイプの広告なので、誤クリックを狙って指定のサイトへ誘導するケースなどもあるかと思いますが、ユーザー目線で考えると良いとは言えないですよね。

 

まこりーぬ
たしかに。ふとしたタイミングでこういった広告を見せられるケースありますね……

 

滝井
意図していないのに見せられる、というところが問題なんですよね。水着を探しているお客さんに、突然カレーをオススメしてるようなものです。リアルじゃ絶対にやらないコミュニケーションを、ネットだとお構いなしにやってしまうことが多々あるのです。

 

まこりーぬ
なるほど……

 

滝井
続いてはこちらをご覧ください。

 

 

 

 

 

まこりーぬ
ええっと……これは……滝井さんが牛丼を食べている動画ですが……

 

滝井
途中でいきなり、動画広告が挟まれている記事って見たことありませんか? これは人間の特性をよく理解した広告なのですが、人間は動くものはつい見てしまう習性があるんです。視聴単価といった管理画面上での指標に対して最適化してしまうから、このような広告の表示のしかたになってしまうのです。ただ、そもそも記事に途中でまったく関係のない動画広告が表示されていたら、気が散っていまいますし迷惑ですよね。

 

まこりーぬ
たしかに気にはなりますね。でも本来ユーザーは記事をちゃんと読みたいはずですよね。

 

まこりーぬ
今回の趣旨がわかってきましたよ。こうやって、ウザい広告を私にどんどん見せていくんですね?

 

滝井
さすがですね。ここからもっとウザい広告が出てきますから楽しみにしててくださいね! さぁ、スクロールしてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まこりーぬ
信じられないくらいにウザい、というかダサい広告ですねコレ……。

 

滝井
デザイナーさんに無理して作ってもらったのですが、いい感じでダサくてウザいですよね。このバナーで言いたいことはひとつで、弊社では一緒に働いてくれる広告運用者を絶賛募集中です! という事です。これまで自社のマーケティングをひとりで回していたような人材、つまりまこりーぬさんみたいな方がターゲットになるのですが、そういう方にぜひご応募いただきたいと思っています。弊社には各種教育プログラムもございますし、福利厚生も充実しております。一緒に、誰かの人生の、分岐点になるような広告を作っていきませんか?

 

まこりーぬ
急に、自社の求人宣伝を挟まないでください……!

 

 

滝井
今、まこりーぬさんがいいことを言いましたよ。そう、今回の記事の内容とまったく関係のない弊社の広告運用者募集の内容を僕が急に喋り出したら嫌ですよね? それこそがウザい広告の正体なんです。文脈に関係なく強制的に見せられる広告、それがユーザーがウザいと感じるポイントなんです。

 

まこりーぬ
すごい……話が戻った……。

 

滝井
ユーザーはコンテンツに自然に差し込まれた広告をウザいとは感じません。たとえば検索結果に表示される広告がウザいとは感じませんよね。検索結果に広告枠があるということすら気づいていないユーザーも少なくありません。Yahoo! Japanのスマホ版トップページに差し込まれるインフィード広告なども問題視されることはほぼありません。

また、大手の広告プラットフォームには「品質」という概念があり、しっかりと配信基準が設けられています。ユーザーにとってウザくない、適切な広告が配信されるような仕組みが日々アップデートされ続けているんですね。

 

まこりーぬ
たしかに、そういったプラットフォームはすごく自然な形で広告が配信されているので、ウザいと思ったことはないかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

まこりーぬ
二度目なうえに、何やら動くんですが……

 

滝井
先ほどの動画もそうですが、人間の目は動くものを追いかけてしまう習性があるので、動かしてみました。

 

まこりーぬ
ウザいですねぇ……

 

滝井
ちなみに広告の「品質」を担保するために、大手プラットフォーマーが審査基準を厳しくすればするほど、そこに配信できないような広告商材を取り扱って配信する、配信基準のゆるいプラットフォームのニーズもまた一定数は存在してしまうのです。

 

まこりーぬ
なるほど……!

 

滝井
ちなみにここで言う品質とは、ユーザーにとって有益かどうか、違和感がないか、という意味です。つまり、この手の広告は、そこをあまり考えずに、クリック率をとにかく高めるための手法が取られるケースが多くなります。

 

まこりーぬ
だからウザい、と感じるんですね……!

 

滝井
さぁ、まこりーぬさん!!! 僕ぁもっとウザい広告をたくさん用意しているので、早く見て欲しいです!! 一旦ページを分けるので、下記ページネーションから次のページへ遷移してください……ハァハァ

 

まこりーぬ
どうした

 

 

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Mako Saito
Mako Saito LIGブログ編集長 / 人事部長 / 齊藤 麻子

1992年生まれ。2014年九州大学芸術工学部卒業後に採用コンサルティング会社へ新卒入社。法人営業から新規事業推進、マーケティング業務に従事したのち、2018年にLIGへ。2023年にLIGブログ編集長、2024年に人事部長に就任し、現在は自社のマーケティング・人事業務を担う。副業ではライターとして活動中。あだ名は「まこりーぬ」。著書『デジタルマーケの成果を最大化するWebライティング』(日本実業出版社)

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