世の中に溢れる「うざい広告」をプロが徹底解説!マーケターは必見です

世の中に溢れる「うざい広告」をプロが徹底解説!マーケターは必見です

Mako Saito

Mako Saito

 

 

まこりーぬ
なんか、すごいページを経由してきたんですけど……

 

滝井
見たことありませんか? こういうページ遷移の途中で表示される広告

 

まこりーぬ
たしかに良く見かけますね……次のページを読みたいくらいにモチベーションが高いユーザーだから、ここで離脱はしないんでしょうけど、正直ストレスですよね……

 

滝井
2ページ目に気になる情報があることを示唆しながら、その途中で広告を挟む。たしかに「広告を見ていただく」ということだけを考えれば、これ以上ないタイミングではあります。しかし、ユーザー視点が完全に抜け落ちています。

 

まこりーぬ
それは間違いないですね……この手の広告でイラッとしなかったことがないです……

 

滝井
まず、そもそも意味のないページ分割もやめるべきなんですけどね。

 

 

滝井
さぁ、まこりーぬさん、いよいよ最高にウザい広告の登場ですよ! なんだと思いますか?

 

まこりーぬ
え……なんですかね? アダルト広告とかですか?

 

 

滝井
わお!!! 正解です!!! なんで分かったんですか!?

 

まこりーぬ
(立ち上がったぞ……)

 

滝井
それでは今からまこりーぬさんには、アダルト広告を見ていただきます!!

 

まこりーぬ
どうした

 

 

 

滝井
まず仕事ができそうな男性の画像を用意します。

 

まこりーぬ
滝井さんですよね?

 

 

 

滝井
Photoshopで雑な感じに色を塗ります。

 

まこりーぬ

 

 

滝井
フィルター > ピクセレート > モザイク でモザイクをかけると、簡単にそれっぽい画像を作ることができます。

 

まこりーぬ
えええええええ……(何これ)

 

 

滝井
どうですか? コンテンツに関係なくいきなりアダルト画像を見せられたユーザーの気持ち、少しはわかりましたか?

 

まこりーぬ
(あ……そういうこと……)はい……たしかに唐突なアダルトバナーは良くないですね……

 

滝井
アダルト広告自体が悪いわけではないのですが、表示される場所が適切じゃないケースが多いのが問題だと思っています。やはりそれもコンテンツとの関連性が重要なんですよね。子供が見ているようなサイトで、いきなりなんの前触れもなくアダルト広告が出てきてしまうのはやはり問題だと思います。

 

 

滝井
ちなみに、本当はコレ、下半身も全部モザイク処理にしてもっといやらしい感じにしてたんですけど、弊社スタッフから「さすがに我が社の信頼に関わるので止めてほしい」と言われたので上半身だけにしたんですよハハハハハ。

 

まこりーぬ
優秀なスタッフに囲まれてますね。

 

 

滝井
さ、次行きますよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まこりーぬ
これは……もしや懐かしの……

 

滝井
そうです。いわゆるブラクラです。

 

まこりーぬ
めちゃくちゃ懐かしいですね。最近見かけないですし、若い方は知らないのでは? 一応説明しておくと、ブラクラとはブラウザクラッシャーの略で、ウインドウを無限に開き続けることでブラウザに過剰な負荷をかけ、強制終了させるという悪意を持ったWebページのことです。

 

滝井
解説ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まこりーぬ
滝井さん……これは……

 

 

滝井
これはマトリックスですね。僕、キアヌに似てるって言われたことあるんですよ。いかがですか?

 

 

 

 

まこりーぬ
広告関係ないですよね???

 

誰かの人生の、分岐点になる広告を。

まこりーぬ
滝井さん、ありがとうございました。

マトリックス以外はどれも見たことがあるうざい広告ばかりでした。コンテンツにマッチしていない広告は、ユーザーにとってもあまり有効ではないということもよく理解できました。しかしながら、プラットフォーム側が掲載基準を厳しくすればするほど、そこに掲載できないであろう広告を配信するニーズも存在してしまう、という構造は非常に難しいですね。

私としては、広告制作に携わる身としてよりユーザーに寄り添った広告を作っていきたいと思います。その点ではキーワードマーケティング社の掲げる「誰かの人生の、分岐点になる広告を。」というメッセージは非常に共感しました。

 

滝井
今回の話をまとめましょう。予期せぬタイミングで表示される広告や、コンテンツの内容と乖離した広告が「ウザい広告」と言えるのだと思います。

現在、ネット広告はいままでの4マスといわれるオフラインの広告(テレビ・新聞・雑誌・ラジオ)に取って代わる存在となりマス化しています。

違法や脱法の広告はもちろんNGですが、上記のようなウザい広告を出し続けていれば、モラルという点で批判されるのは当然の流れです。

今のネット広告は、Google広告のファインドキャンペーンのように、ポップアップやウザいバナー形式に依存しなくても自然に表示される広告の方が主体になっています。また、これが今後の流れになることは間違いありません。

ユーザーにウザいと思われない広告を、私たち広告代理店はもちろん、広告主、広告プラットフォーマー、メディアは考えていきたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

滝井
一緒に働く仲間を大募集中ですので、よろしくお願いします!

 

 

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Mako Saito
Mako Saito LIGブログ編集長 / 人事部長 / 齊藤 麻子

1992年生まれ。2014年九州大学芸術工学部卒業後に採用コンサルティング会社へ新卒入社。法人営業から新規事業推進、マーケティング業務に従事したのち、2018年にLIGへ。2023年にLIGブログ編集長、2024年に人事部長に就任し、現在は自社のマーケティング・人事業務を担う。副業ではライターとして活動中。あだ名は「まこりーぬ」。著書『デジタルマーケの成果を最大化するWebライティング』(日本実業出版社)

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