こんにちは。メディアコンサルタントの太田ジョーです。
私たちLIGでは、メディア戦略の策定からコンテンツ制作支援まで、オウンドメディアの立ち上げ・運営を総合的にサポートするメディアコンサルティングサービスを提供しています。

今回ご紹介するのは、美容・健康商材を扱う株式会社アメイズプラス様が運営するメディア「amazine(アメイジン)」の支援事例です。
編集未経験の担当者が一人で引き継いだメディア運営。フィードバックもKPIもないまま、手探りで記事を作る日々が続いていました。「このままでは淘汰されてしまう」という危機感を抱いていた村田様からご相談をいただき、2025年2月から支援を開始。
約1年間の支援で、amazineは大きく変わりました。記事の本数は月4本から8本へ倍増。内容も、検索対策中心のSEO記事から、取材や体験を重視したオリジナルコンテンツへ。社内の各部署から「こんな記事を書いてほしい」と依頼が来るまでに成長しました。
私たちが大切にしたのは、戦略設計だけでなく、日々の悩みや迷いも一緒に考える伴走支援です。
- こんな方におすすめ:
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- 一人または少人数でメディア運営に奮闘している方
- 社内でメディアの価値が認められず悩んでいる方
- コンテンツマーケティング未経験のメンバーを育てたい方
- メディアコンサルの具体的な支援内容を知りたい方
編集長の村田様、編集担当の北野様、SNS/編集担当の寺澤様に、支援の舞台裏を伺いました。
目次
「ECブログ運営してよ」から始まった、孤独な戦い
太田(LIG):村田さんがメディア運営を始められた当時のお話から聞かせてください。
村田:メディアを任されたのは2023年10月頃で、その頃のメディアは、社員ブログのようなコンテンツが中心だったんです。正直、「これでリード獲得できたらいいね」程度で、社内的にもあまり期待はされていなかったと思います。
太田(LIG):当時はどんな体制で運営されていたんですか?
村田:編集は私一人で、月4本くらいのペースで記事を更新していました。内容も「手っ取り早く痩せるには」とか、自社のトランポリン商品の使い方をイラスト中心で紹介するような、知識をまとめたSEO記事が中心でしたね。
太田(LIG):村田さんご自身は、編集のご経験はあったんですか?
村田:まったくなくて。前職はWeb制作会社で少しお手伝いしていた程度で、本格的に編集やコンテンツマーケティングに携わっていたわけではないんです。だから本当に何もわからない状態で始めました。
太田(LIG):一人での運営で、一番大変だったことは何でしたか?
村田:フィードバックがもらえなかったことですね。特に技術的な面で「これがいいね」「こうしたらもっと良くなるよ」とか、ときには「これは残念だったね」というネガティブな意見も含めて、フィードバックをもらう機会がありませんでした。
加えて、機械的なSEO記事だけでは淘汰されてしまうという危機感もあって。そこで、コンサルをお願いできる会社を探し始めたんです。
AI時代だからこそ、血の通った一次情報を。LIGに相談した決め手
太田(LIG):数あるコンサル会社のなかで、LIGを選んだ理由は何だったんでしょう?
村田:一番は、一次情報やオリジナリティ、独自性を大事にしたメディア戦略のノウハウを持っていらっしゃったことですね。二人三脚で伴走していただける会社を探していました。
それと、実は齊藤さんのこと、以前から知っていたんです。
太田(LIG):そうなんですか?
村田:はい。齊藤さんって「シャンプーの方」ですよね?
齊藤(LIG):あー、髪の毛洗ってない記事ですね(笑)。
- ▼齊藤が髪の毛を洗わなかった記事
一週間髪を洗わずに過ごし、その変化と“洗髪の気持ちよさ”を毛髪診断士と一緒に検証した体当たり企画記事。
髪の毛を一週間洗わなかった果てに、噂の黒いシャンプーでHappyになれた!
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村田:そうです! あの記事、すごくバズってたと思うんですけど、私もターゲットではないものの心に残っていて。「こういうことを書いて人の心に残る」「行動を起こしてもらえる」っていう、血の通った記事を書ける方だなって。最初から信頼していたんです。
太田(LIG):なるほど。齊藤の記事を見て、「こういう記事を作りたい」と思われたんですね。
村田:そうなんです。ただ知識をまとめるんじゃなくて、人が出てくる、体験が見える、そういうコンテンツを作りたかった。LIGさんならそのノウハウを持っていらっしゃるんじゃないかと。
あとは、リソースが限られているなかで何を優先すべきか、効率的な進め方も教えていただきたかったですし、外部の目線でターゲットやペルソナの解像度を上げたいとも思っていました。うちは商品がたくさんあるんですが、実際のお客様像の定義がまだまだ弱かったので。
メディアの再定義で見えた道筋
太田(LIG):2月から支援を開始しましたが、まずはメディアの戦略設計から着手しましたね。
村田:はい、要件定義フェーズから伴走していただきました。ちょうどamepla(ECサイト本体)としても、「モノ訴求」から「コト訴求」への転換を進めていたタイミングで。
Instagramも、商品を売るための購入導線重視のアカウントと、世界観やライフスタイルを伝えるアカウントに分けて運用することが決まっていました。メディアもそれに合わせて方向性を決め直す必要があったんです。
太田(LIG):そこで、メディアのコンセプトを見直すところから始めました。これまでの定例でお話ししてきた内容を整理して、「伝えたいことってこういうことですよね」と言語化していく作業ですね。
▲作成したカスタマージャーニーマップ。ターゲットの行動や感情、求める情報を可視化。
太田(LIG):具体的には、「モノ」じゃなくて「ライフスタイル」を提案する。理想を押し付けるのではなく、「これだったらできるんじゃないか」って思ってもらえるメディア、というコンセプトを村田さんたちとの対話のなかから引き出して言語化していきました。
村田:それまでぼんやりとは思っていたことを、ちゃんと言葉にしていただけたのが大きかったです。ターゲット層は、忙しい日々を送る主婦層で、「気負わず痩せたい」とか「体をラクにしたい」などというニーズを持った方が多いんです。私もそうなんですけど、「続かない」とか「それだったらもう美味しいもの食べちゃう」みたいなズボラな人もいると思います(笑)。
でも「ちょっとこう背伸びしてみよう」「これならできるんじゃない?」っていう、そういう瞬間を提供したい。そういうのが明確になりました。
太田(LIG):また、それまで無名だったメディアに「名前をつけませんか?」という提案もさせていただきました。それで生まれたのが「amazine(アメイジン)」です。
▲amazineの由来を示した資料。「驚き」「共感や信頼を得るための一次情報」「社員の熱量」という3つの要素が込められている。やわらかさを表現するために小文字表記へ変更。
太田(LIG):「驚き(Amazing)」と「ZINE(ジン)」を掛け合わせた造語です。社名の由来でもある「Amazing」と、商業的なマガジンではなく、作り手の熱量が込められた読者と近い距離感のメディアという意味での「ZINE」。そして「アメイズ人」という、社員の想いが反映されたメディアというコンセプトを込めました。そのまま採用いただいて驚きました(笑)。
村田:すごくしっくりきたんです。まさに私たちが作りたかったメディアの形を表していて。
太田(LIG):同時に、KPIやKGIの設定もさせていただきましたね。
村田:そこがすごく助かりました。やっぱり、歩みが遅いのか早いのかもわからないので不安になるんです。そこを相談させていただけたっていうのが一番大きかったです。
太田(LIG):戦略が明確になったことで、コンテンツの企画もしやすくなりましたか?
村田:そうですね、迷いが減りました。「これならできるかも」って思ってもらえるコンテンツを作るっていう軸が明確になって。そこから企画もスムーズに進むようになりました。
「壁打ち相手」がいる安心感
太田(LIG):戦略が決まったあとは、齊藤が主となって個別の企画のブラッシュアップを支援させていただきましたね。
村田:企画の壁打ち相手として、本当に頼りにしています。迷ったときに相談できるっていうのが、すごくありがたくて。
齊藤(LIG):もともとみなさん、コンテンツ施策がとてもしっかりされているんです。特に村田さんは編集経験がないとおっしゃってましたけど、最初からコンテンツ全体を俯瞰する編集者としての視点をお持ちだったんですよね。物語全体をちゃんと見る目線というか。本当にすごいと思いました。
村田:そんな、ありがとうございます。
齊藤(LIG):それに、最初にお話を伺ったとき、村田さんの「どうにかサイトを良くしたい」という熱意がすごく伝わってきたんです。それで、僕も太田もアメイズプラスさんを支援したいというのももちろんあったんですが、それ以上に「村田さんと一緒にやりたい、なんとかサポートしたい」という気持ちが強かったんです。
村田:まさに今みたいに、いつもメンタルケアもしていただいて(笑)。オウンドメディアは成果が出るのも時間がかかるし、正解もないなかで、知見のある方にフィードバックをもらえるのがすごく心強いんです!
コンテンツはどう変わった? ワールドワイドになったおばあちゃんの話
太田(LIG):実際にどんなコンテンツが生まれていったんでしょうか?
村田:以前は知識まとめ的なものが多かったのですが、今はスタッフが専門家のところへ取材に行ったり、自分たちで試してみたり。「これできなかったら老化たどってるよ」といった、リアルな一次情報を大切にした記事が中心になっています。
太田(LIG):特に印象に残っている企画はありますか?
村田:「歩き方で性格がわかる診断」企画は一番自分たちをさらしたコンテンツですね(笑)。監修してくださった今村先生がアイデアマンで、「診断系やりましょう」って盛り上がったんです。
歩くクセで性格バレてます。第一印象を変える“クセ改善ウォーキング”
齊藤(LIG):企画のたたき台は現場から生まれたんですが、それをコンテンツとして整える過程で壁打ちをさせていただきました。構成を決めて、「これって言えますか?」「言える言える」といったやりとりをしながら。
村田:診断系ってSNSとの相性も良いですし、楽しく作れました。
太田(LIG):もう1つ、おばあちゃんに白髪染めシャンプーを使ってもらう企画も話題になりましたね。
クリームシャンプーMEE colorで祖母が注目の的になった話
北野:敬老の日が近くて、社員は商品のサンプルももらえるので、「家族にもあげたいな」と思ったのがきっかけで。ちょうど、白髪染めシャンプーの商品もあるし、ここ数年おばあちゃんが白髪染めをめんどくさがっていたので、「企画にしちゃえば渡せるじゃん」って(笑)。
太田(LIG):企画を形にするうえで、工夫されたことは?
北野:最初は、おばあちゃんに使ってもらって毎日の経過写真を撮るくらいしか考えてなかったんですが、齊藤さんから「信頼性のために開発者に話を聞いて載せたほうがいい」とアドバイスをいただいて。「なるほど」と思って、そのまま実践しました。
齊藤(LIG):目的は商品を買ってもらう、いいと思ってもらうことですからね。おばあちゃんの髪が染まるだけでももちろんいいんですが、興味を持った人を逃がさないために、信頼性を高める要素を入れるといいんじゃないかと。
展開の仕方、構成、どういう写真を撮影するかなども含めて、相談しながら作っていきました。
北野:企画のときに齊藤さんにすごく助けられました。本当に感謝しています。おばあちゃんの記事は、実は海外進出の宣伝資料としても使われているんです。
太田(LIG):え、そうなんですか!
北野:はい。おばあちゃんの写真を宣伝用に使わせてほしいと言われて。たぶん今、中国とかにおばあちゃんの写真があるかもしれないです(笑)。
太田(LIG):ワールドワイドなおばあちゃんになったわけですね(笑)。こうやって使ってもらえると嬉しいですよね。
お気に入りのYouTuberのように、つい覗きたくなるメディアに
太田(LIG):他にも社内での反応はいかがですか?
村田:ECチームでも少しずつ評価が高まっていると感じます。EC公式のInstagramでamazineの記事をストーリーでシェアしていたんですが、リンククリック率が高くて。
寺澤:特に商品紹介の記事は、LPでは知れない情報を深掘りしているので、「もともと気になっていた情報に触れられる」というニーズがあって。SNSチームからも好評です。
村田:既存ユーザーの興味を引くコンテンツが提供できて、LPとは違った商品の見せ方ができるようになりました。あと、各部署から「営業戦略やマーケでこんな記事を書いてほしい」という依頼も増えてきたんです。
太田(LIG):運営体制も強化されて、コンテンツ本数も月4本から8本に増えたんですよね。
村田:そうなんです。本数は倍増したんですが、一つひとつのコンテンツの質はLIGさんに入っていただいてから格段に上がっていると思います。
企画の考え方と取材記事についての勉強会を開いていただいたり、定例会で細かくフィードバックをいただいたり。チーム全体で運営できていて、知見が標準化され、底上げされている実感があります。
太田(LIG):ありがとうございます。最後に、これから「amazine」をどんなメディアに育てていきたいか、それぞれの展望を教えてください。
寺澤:ameplaのユーザーや社員が、お気に入りのYouTuberのチャンネルのように定期的に訪れたくなるメディアにしたいです。新しい情報を得るためだけでなく、「最近のamazineはどんな面白いことをしているかな?」と、生存確認をしたくなるような存在にできたら最高ですね。
北野:検索してたまたま来るメディアから、「amazineだから読む」という状態をつくることが目標です。SEOも大切ですが、読み続ける理由はやはり「ここにしかない視点やストーリー」だと思うので、そこを磨いていきたいです。
村田:より独自性が感じられる、唯一無二のメディアにしたいです。弊社の商品は「こんなの欲しかった」と驚いてもらえるような、少し変わったものが多いのですが、コンテンツでも同じように「アメイジング」を体現したい。将来的には、ユーザーと直接コミュニケーションできる仕掛けにもチャレンジしてみたいです。
太田(LIG):5月からはamazine専用のInstagramアカウントの運用も始まりましたね。
寺澤:InstagramはamazineのSEO以外における強力なタッチポイントとして育てたいと思っています。まずはそこで新しいユーザーとの接点をつくり、そこからamazineに来てもらう流れをつくる。訪れてくれた方が「ここ、なんか好きだな」と思ってくれるように、SNSとメディアを行き来する体験を整えていきたいです。
さいごに
9月にはサイトリニューアルを実施し、さらなる成長を続けているamazine。
でも、ここまで来るのは決して簡単な道のりではありませんでした。村田さんの「技術的なフィードバックがもらえないことが一番大変だった」という言葉が、印象に残っています。
一人でメディアを任されて、「これでいいのかな」と不安になりながら記事を作る。誰にも相談できず、このまま続けていいのか迷ってしまう。
今回のamazineが成長できたのは、「相談できる相手」がいたから。企画を一緒に考えてくれる人。迷ったときに壁打ちをしてくれる人。「これ、いいね」と言ってくれる人がいたから。
一人で抱え込まなくていい。そのことを、この事例を通じて少しでも感じていただけたら嬉しいです。
もし、あなたも同じような悩みを抱えているなら、私たちLIGがお手伝いできるかもしれません。戦略設計からコンテンツ制作、日々の相談まで、メディア運営に伴走します。
まずは気軽にお話ししませんか?