こんにちは! Webデザイナーのおまめです。
私は実務未経験でWebデザイナーとして採用してもらったのですが、「美大も出てないのにどうやってWebデザイナーになったの?」と聞かれることが多くなってきました。
そこでこの記事では、私が全くの初心者から独学でWebデザインを勉強した方法や、Webデザイナーになるまでの過程を詳しく紹介します。また、未経験からWebデザイナーになった友人や先輩の体験談を集めて、叡智を集結させました。
独学でWebデザイナーを目指したい人はもちろん、副業でWebデザインの仕事がしたいという人にも必ず役立つ内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。
- スクールに通う場合は……
- 「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」では未経験から6ヶ月で「現場レベルの」Webデザイナーを目指せます。働きながら学ぶ社会人も多数です!
「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の詳細をみてみる
目次
※編集部注:2023年11月に一部料金など最新情報へ更新しました
そもそもWebデザイナーは独学でなれるのか?
結論:Webデザイナーは独学でもなれる
結論からお伝えいたしますと、独学でもWebデザイナーにはなれます。事実、私自身も未経験から独学でWebデザイナーになりました。また、周りにも未経験からWebデザイナーになった人は何人もいます。
もしかしたらWebデザイナーは、美大やデザイン専門学校を卒業して就く専門の職業と思われている方も多いかもしれませんが、独学やデジLIGなどのWebスクールでスキルを磨き、就職・転職していくことができる職業です。
独学からフリーランスのWebデザイナーになるのは現実的ではない
ただし、独学からいきなりフリーランスになるのは、あまり現実的ではありません。なぜならフリーランスのWebデザイナーは、それ相応の実力・実績をつける必要があるからです。
そのためいきなりフリーランスになるのではなく、副業でデザインの仕事を始めて実績を作ったのちにフリーランスになる、
またはWebデザイナーとして就職してスキルを磨いてからフリーランスになるなど段階を踏んで目指すのが一般的です。
フリーランス向けの案件紹介支援もあるWebデザインスクール、デジLIGの詳細はこちらから。
独学でWebデザイナーになるための勉強法7ステップ
さっそくですが、私の知る限りの「最短でWebデザインを学べる独学勉強法」を具体的にご紹介します。
ステップごとに必要な知識が違うので、私が実際に学んできたことを時系列に沿って7つのステップで紹介します。私は仕事をしながら、約3ヶ月の期間をかけてこの勉強法でスキルを身につけました。
- 独学勉強方法7つのステップ
-
- 作りたいものを決める
- 参考サイトを探す
- 集めたサイトを分析する
- 手書きでラフ画を書く
- 知識・スキルを習得しながらデザインに落とし込んでいく
- デザインをブラッシュアップする
- サイトを公開する
それぞれ詳しく解説します。
Step1. 作りたいものを決める
独学でWebデザインを勉強するなら、まず自分の作りたいものを決めるのがおすすめです。私の場合は、元々カメラマンとして働いていたこともあり、カメラマンとしてのポートフォリオサイトを作ることをゴールとしました。
必要な知識をその都度身につけた方が効率もいいですし、何よりも楽しかったです。
なので最初からPhotoshopやIllustratorの使い方を学べる本や、架空のWebサイトを制作することをゴールにした本を読むことはしませんでした。
Step2.参考サイトを探す
作るものが決まったら、参考サイトを探します。最低でも20~30サイトはピックアップしましょう。私は参考サイト探しにPinterestやI/O 3000を利用しました。
気に入ったサイトをとにかく保存してデザインのストックを増やしながら、デザインの方向性を決めていきます。
便利なもの
- 参考画像を探して、保存して、共有もできる、アイデア探しツール。ある程度ボードに保存したら関連画像を表示してくれるから、ほかのアイデアも集めやすい。
- I/O 3000
- Webデザインギャラリーサイト。テーマごとに検索できるから参考サイトが探しやすい。ギャラリーサイトはほかにもたくさんあるので、作りたいものによって変えてもよいかも
- GoFullPage – Full Page Screen Capture
- Google Chromeの拡張機能。io3000で見つけた良い参考サイトを、Pinterestに保存するため、全画面キャプチャを撮るのに使う。便利。
Step3.集めたサイトを分析する
デザインの方向性が決まり参考サイトが集まったら、そのサイトの分析を行います。なぜ良いと思ったのか?どこがいいと思ったのか?を思いつく限りに書き出していきましょう。
- 例えば
-
- 配色がかっこいい
- レイアウトが斬新
- コンテンツの企画がユニークなど
その後、抽象的な素敵ポイントを、デザインの知識によって因数分解していきます。
- 例えば
-
- 配色がかっこいい→メインカラーに対して反対色のアクセントカラーが取り入れられているからcool
- レイアウトが斬新→写真と文字の大きさにかなりメリハリがついているからインパクトある
このように、具体的に褒められるようになれるとGoodです。因数分解をすることで、自分のデザインにも反映させることができます。
参考サイトを探している時点で、「大体こんな感じにしたい」と頭の中で想像しても、実際にデザインしてみると思い描いていた通りにはなりません。このステップはとても重要なので、ぜひ時間をかけて取り組んでみてください。
なお、この段階から、デザインの基礎知識が必要になってくるので、私は以下の本2冊を読みました。Webサイトで検索するのも手ですが、何も知識がないときは検索するワードもわからないため、基礎を網羅的に紹介されている本を何冊か読んだ方が良いと思います。
ノンデザイナーズ・デザインブック
デザイナーでなくても使える、デザインの基礎がわかりやすく書かれています。とにかく読みやすい! 前述した4つのデザインの原則も学べるおすすめの1冊です。
なるほどデザイン
本のデザインが素敵。デザインの基礎が網羅されています。ギャラリーを見ているみたいに楽しくデザインを学べます。
Step4. 手書きでラフ画を書く
イメージができたらラフ画を手書きで描きます。ラフとは、上記のような設計図のようなものです。(これはアイキャッチ画像のラフ画)
PCやiPadで書きたい人もいるかもしれませんが、自分の使える機能の範疇でしかデザインができず制限がかかってしまうため、初心者の方は大きな紙に書き出すことをおすすめします。
Step5. 知識・スキルを習得しながらデザインに落とし込んでいく
ラフ画を描けたら、いよいよWeb上に落とし込んでいきます。
ここからは、実際にPhotoshopやIllustratorを使い方を学習していきましょう。画像加工はPhotoshop、ロゴやイラストの作成はIllustratorを使います。
Photoshopで画像を加工するときは、まずは以下の基本操作を覚えておけば大丈夫です。
-
- レイヤーの調整
- サイズ・画角を調整
- 明るさの調整
- 色みの調整
あとは必要に応じて、画像の切り抜きやぼかしなどのやり方を覚えていきましょう。
Illustratorの場合は、まずは以下の基本操作を覚えると便利です。
-
- ペンツールを使って直線・曲線を描く
- 直線・曲線を応用して図形を描く
- ナイフツール・はさみツールを使って図形を分割する
- ブレンドツールでグラデーションを作る
- パスファインダパネルで図形を組み合わせる
- 画像トレースで画像を編集できるようにする
難しいイメージがあるかもしれませんが、気負わないでください。Adobeソフトはすべてメニューがアイコンで記載されているので、触ったことがない方でもなんとなく直感的にどういう挙動になるのかがわかります。
なお、LIGでも各ツールの使い方をわかりやすく解説している記事があるので、参考にしながら進めてみてください。
>>Photoshopの使い方に関する記事一覧はこちら
>>Illustratorの使い方に関する記事一覧はこちら
- デザインするときは”完璧を目指さない”がポイント
- ここで大切なのは、完璧なものを作るのではなく、まずは「完成させる」ことを目標にすることです。デザイン初心者が初めから完璧なものを作るのはかなり難しいため、7割程度の完成度を目指しましょう。
ここから作ったデザインをWebサイト上に表示するため、コーディングも学んでいきます。まずは静的なサイトを作るための知識として、HTML / CSSの勉強をしましょう。動的な部分は、作りたいものにどうしても入れたい部分だけ勉強します。
コーディングから学んだ方が、コーディングしやすいデザインを作れるという考え方もあると思いますが、私はできるだけ自由にデザインした方が楽しいと考える派だったので、コーディングのこと何も考えず、まずはデザインを作り、コーディングに落とし込むときに試行錯誤しました。
なお、今はコーディング不要でWebサイトが作れるノーコードツールもでてきていますが、Webデザイナーを目指すのであればいずれHTMLやCSSの知識が必要になります。期限が迫っているなどの理由でない限りは、HTMLやCSSを学んでデザインするのがおすすめです。
Step6. デザインをブラッシュアップする
ある程度デザインが完成したら、ブラッシュアップしていきます。
売れてるデザイン本や、有名な記事、YouTubeなど興味ある分野をいろいろ見て知見を広げましょう。デザイン失敗例をみて当てはまってないか考えるのも有効です。
私の場合、出来上がったサイトは途中段階でも、友人にどんどん見せました。意外と、これどこ押せば次進むん? などと言われることもありました。
サイトを使うのはデザイナーでない人が大半なので、初めて見る人の意見を参考にブラシュアップすることをおすすめします。
おすすめのLIGブログ
LIGにはすごい経験を持ったデザイナーがいっぱいいて、ノウハウを惜しみなくブログに書いてくれています。しかも説明の仕方が丁寧。
私は困ったときはいつもLIGブログに頼っていました。
初学者向けの記事はここにすべてまとまっています。興味がある分野をのぞいてみてください! 無料とは思えないノウハウが詰まっています。
Step7. 完成、そして公開!
自分が納得できる出来栄えになったら、かならず公開しましょう! Webサイトは使ってもらわないと意味がありません。なのでいっぱい宣伝もしましょう。
公開すると、意外に見てもらえなかったり、意外な指摘があったり、いろんな気づきがあると思いますので、改善したければ改善しましょう!
ちなみに私が独学のみで作ったサイトは下記2つです。
- MAMI MATSUMTO Photograpy
- カメラマンとしての実績をまとめたポートフォリオサイトです。
写真が目立つよう、シンプルな配色、レイアウトで作りました。
- ROOTBOX
- 古代文明を研究するメディアです。
サイト作ることで燃え尽きてしまい全然更新できていません。
ここまでが、私が独学でWebデザイナーになるための勉強方法です。
独学でわからなくなったときの対処法
独学でやっているとどうしても1人では解決できないことが出てくると思います。そんなときは有識者に頼るのがおすすめです。
私の場合はデザイナーの知り合いはいなかったのですが、プログラマの友人が2人いて、コーディングする際にめちゃくちゃ頼らせていただきました。
周りにそういった友人がいない場合は、オンラインサロンに入るのもおすすめです。私は前田デザイン室というオンラインサロンでのプロジェクトを通して、初めてデザインのフィードバックをしてもらい衝撃を受けました。
また、PLUSREVIEWのようなプロのWebデザイナーからレビューがもらえるサービスもあります。独学でWebデザインを勉強するなら、このようなサービスも活用するとスムーズにスキルを身につけることができます。
Webデザイナーになるために必要なもの
目標と計画
未経験から独学でWebデザイナーになるには、やはり生半可な気持ちでは難しいです。まずは「いつまでにWebデザイナーとして就職を決める」「フリーランスとして独立する」などの目標を決め、そこに対してしっかりと計画を立てることをおすすめします。
現在では未経験Webデザイナーを募集する求人もありますが、未経験でも最低限の知識やスキルを身についていることが前提です。
このような求人への応募を検討しているなら、実務経験がないWebデザイナーが何を求められているのかを理解し、計画的に求められるスキルを身につけていくとよいでしょう。
では独学でWebデザイナーになるには、どんな知識やスキルを身につければよいのでしょうか?続いて学ぶべき項目について紹介します。
必要な知識・スキル
独学でWebデザイナーになるためには、最低限でも以下の知識・スキルが必要です。Webデザイナーとして働く中で私が必要だと思ったことを中心にまとめています。
- 必要なWebデザインのスキル
-
- デザインの基本知識
- デザインソフトの操作スキル
- UI / UX デザインのスキル
- コーディングのスキル
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.デザインの基礎知識
まず重要なのはデザインの基礎知識です。
デザインは経験やセンスが全てと思われる方もいるかもしれませんが、知識もとても重要です。体系的にデザインを知れば方向性も定まりやすいですし、一つの作業にかける時間も短縮できます。
独学でWebデザイナーになるには、まずは次に紹介する4つの基本原則や配色の基本などの知識を身につけることをおすすめします。いずれもデザインの基礎知識で、多くのWebデザイナーが心得ているものです。
4つの基本原則
Webデザイナーなら誰でも知っているといってもいいほど有名なのが、デザインの4つの基本原則です。
デザインには近接・整列・反復・コントラストという4つの基本原則があり、これを理解しデザインすることで、優れたデザインを作ることができます。
例えば、近接とは、関連する要素を近づけて配置することを言います。これにより、近くに配置した要素同士に関連性があることを視覚的に伝えることができます。
このような4つの原則を満たすことで、伝えたい情報をわかりやすく伝えるデザインが作れるようになります。
配色の基本
デザインの印象を大きく左右するのが色。「相性のいい色の組み合わせは?」「配色のルールにはどんなものがある?」このような基本知識もWebデザイナーになるには必須です。
ちなみに、どんな色を使うかだけでなく、それぞれの色をどれくらいの割合で使うのかも重要になってきます。配色のコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
デザインには、これらのような基本的な考え方があります。
ここではデザインの基礎知識の中でも代表的な2つを例に挙げましたが、その他にもレイアウト・フォントなどの考え方も重要。このようなWebデザインの基礎知識を体系的に学ぶことが、独学でWebデザイナーになるには必要です。
2.デザインソフトの操作スキル
続いて重要なのが、デザインツールの操作スキル。Webデザインの仕事では、主にAdobeのPhotoshop / Illustratorを使ってデザイン制作をします。
これらのツールの主な用途は次のとおりです。
- Webデザインツールの主な用途
-
- Photoshop:主に高度な写真加工に使用
- Illustrator:写真以外のグラフィックを作るときに使用
最近では上記の2つ以外にも、 FigmaやSketchといったWebデザインソフトが使われることが多くなっていますが、汎用性が高いことを考えるとまずは上記の2つを使いこなすことを目標にするとよいでしょう。
もし学習時間があるなら、PhotoshopとIllustratorの学習後に、FigmaもしくはSketchの学習に取り組んでみてください。
FigmaとSketchはUIデザイン(ユーザーがWebサイトやアプリを快適に使うための設計)ソフトとして、デザインのプロトタイプをつくるときにとても役立ちます。直感的に操作することができるので、Webデザイン初心者の方にもおすすめのソフトです。
3.UI/UXデザインのスキル
デジタル化が進む中、数多くのWebサイトやアプリが存在しています。競合のライバルたちがいるなかで、ユーザー(お客様)とって「見やすさと使いやすさ」を提供し、自分たちのサイトやアプリを選んでいただいたり、使い続けていただくために、UI / UXデザインの考え方も必要になってきます。
- UI(ユーザーインターフェース)デザイン:ユーザーにとって見やすく使いやすいデザインをつくること
- UX(ユーザーエクスペリエンス)デザイン:ユーザーにとって価値のある体験・経験が提供できるようにデザインすること
一言でいえば、ユーザー目線でわかりやすい・使いやすいデザインをつくるスキルを磨いていくことです。
4.コーディングのスキル
Webサイトのデザインをしたら、PC用の言語を使ってブラウザ上に反映します。たくさんの言語がありますが、まずはHTMLとCSSの2つを学べばOKです。
HTMLはマークアップに使用し、CSSはそれを装飾するために用います。
その後サイトを動的に動かしたくなった場合、よく使うJavaScriptの表現を学べばOKだと思っています。
コーディングと聞くと難しそうなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、仕組みを理解してしまえばあとは覚えるだけで意外と簡単です。
以下の記事では、HTML・CSSの基本の考え方を紹介しているので、これからWebデザインを勉強する人の手助けになるはずです。後から見返せるようにブックマークしておくことをおすすめします。

コーディングの第一歩!HTMLとCSSは怖くない
必要な設備・ソフトと費用の目安
続いて必要になるのが、学習するための環境です。パソコンやデザインソフトなど、Webデザイナーを目指すために必要なものをまとめました。
パソコン(必須)|料金:約10万円〜
私が仕事用に初めて買ったPCはMacBook Airでした。動画編集や3Dゲームを作る、解像度の高い写真をそのまま加工する以外は、メモリ8GBあれば最低限大丈夫だと思います。予算が許すなら、メモリは16GBは確保しておきたいところです。
MacとWindowsで言うと、正直、今のパソコンではどちらでもいいと思っています。Windowsのほうが値段のわりにスペックが良いものが多いです。将来ゲーム開発に関わりたいという人がいたら、ゲーム開発向きでもあり、プレイできるゲームの種類も豊富なWindowsのほうが良いかもしれません。
でも私はMacの見た目と、中に入っている豊富なフォント、Retinaディスプレイ(綺麗な発色のディスプレイ)のデスクトップのデザインから、個人的にMacのほうが良い(使っててテンション上がる)と思っています。
もう一つ使っている理由があるとすれば、使用しているスマホがiPhoneで、iPadも持っているので、データがAirDropで全部送れるところ(互換性)がとても便利というところでしょうか。
将来的に就職・転職を見据えるなら、デザイン会社は基本Macを使っている印象なので、慣れておいたほうがいいかなと思いました。
Adobeソフト(必須)|料金:約6,500円/月〜
デザイン制作ツールです。Adobe以外にもさまざまな制作ツールがあるのですが、制作の現場ではAdobeを使っている会社が多いです。
こだわりがなくどの会社に行っても通じるスキルを得たいのであれば、最低限Photoshop、Illustratorは入れたほうが良いと思います。この2つを入れるなら、単体プランにするよりは、Adobeのコンプリートプラン(月額6,480円)をサブスクリプション契約することをおすすめします。
そうすればアニメーション作成ツールのAfter Effectsや動画編集に必要なPremiere ProといったすべてのAdobeソフトが使えるようになり、コスパが良いです。
フォント(必須)|料金:無料〜
フォントが少ないとデザインの幅が狭くなってしまうので、私は汎用性が高いフォントをGoogle FontsとAdobeフォントから入れました。
Google FontsはWebフォントなのでサイト制作にとても便利です。Adobeフォントにも日本語フォントが最近たくさん登場しています。
本格的にグラフィックデザインで日本語フォントを使いたければ、年間約5万円くらいかかりますが、モリサワパスポートを契約することもおすすめです。
テキストエディタ(必須)| 料金:無料〜
テキストエディタは、コーディング用に最適化されたエディタです。テキストエディタを使うことで、エラーの指摘やコードの予測変換、プロパティごとに色を変えてくれるのでととても便利です。
テキストエディタにもたくさん種類があり、それぞれ独自の特徴があります。
私は初めから複雑な処理を行えるエディタは必要ないと思い、軽くて自分が書いていてテンションが上がりそうなエディタを探しました。結局、SublimeTextというエディタを選びました。
いろいろなところでAdobeのDreamweaverがおすすめされていましたが、挙動が遅いうえにほとんどの機能を使わないため、私は使いませんでした。
はじめは挙動が軽いSublimeTextやBrackets、ゴリゴリプログラミングができるAtomやVisual Studio Codeをおすすめします。
マウス(任意)|料金:数千円〜
ノートパソコンは、トラックパッドで操作ができますが、デザインをつくるときは細かい操作が必要になる場合があります。
私もLIGに入る前はトラックパッドしか使っていませんでした。なので、人によってはいらないと思います。
(ちなみに弊社のWebデザイナーに聞いてみたところ4人中3人はマウスは使っていませんでした。トラックパッドで済ませたり、ペンタブを利用しているようです。)
LIG入社後に会社支給のマウスを使い始めてみたところ作業が爆速になったので、私はもう手放せません。私はかっこいいのでMacのマジックマウスを使っていますが、メーカーはなんでもいいと思います。
Windows、MacそれぞれのOSに対応したマウスを選ぶように注意してください。買うなら操作性の高いワイヤレスタイプがおすすめです。
ただしあまり安いものだとタイムラグが発生することがあるため、口コミなどは必ずチェックしてから買うことをおすすめします。
モニター(任意)|料金:数万円〜
ブラウザで参考探して、それをメモにまとめて、Photoshopでデザインして……と、デザイナーがやるべき作業は山積みです。
1画面では窮屈だな〜と思い始めたらモニターの買いどきです。ただ、モニター画面でデザインするなら、ある程度色域がちゃんとしたデザインモニターのほうが良いと思います。
おすすめは、以下の条件にあうモニターです。だいたい3〜5万円程度で購入できると思います。
- モニターサイズ24インチ以上
- 高解像度のWQHD(2560×1440)
- sRGB色域が99%以上
私は最初5,000円くらいのゲーミングモニターを使っていましたが、黒がすべて潰れて表示されてしまいました。なのでデザインや写真編集をモニターですることができず、ブラウザを開いたり、テキストエディタでコーディングしたりするときに使用していました。
いまは下記デザイナーズモニターを使っています。WQHD解像度にして作業領域を広げ、モニターだけでデザインすることが多いです。
独学におすすめの本・サービスサイト
私がWebデザイナーになるために利用した本やサービスサイトを紹介します。Web上でも無料で得られる情報はたくさんありますが、初心者の場合は情報が正しいのかが見分けづらかったり、どうしても点でしか知識を取り入れられないといったデメリットがあります。
本でやサービスサイトであれば、こういったリスクがなく、Webデザインについて体系的に学ぶことが可能です。
ノンデザイナーズ・デザインブック|デザインの基礎が学べる本
デザイナーでなくても使える、デザインの基礎がわかりやすく書かれています。とにかく読みやすい! 前述した4つのデザインの原則も学べるおすすめの1冊です。
なるほどデザイン|楽しくデザインが学べる本
本のデザインが素敵。デザインの基礎が網羅されています。ギャラリーを見ているみたいに楽しくデザインを学べます。
1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座|コーディングを学べる本
知識がない未経験の方でもデザインからコーディングまで手を動かしながら体系的に学習を進めることができる一冊です。
動画学習Udemy|PhotoshopやIllustratorが勉強できるオンラインサービス
Photoshop / Illustratorの基礎的な使い方を映像で学べます。初学者だとツールの名前もどこにあるものなのかもわからないので、記事を参考にするより実際動かしている様子がわかる動画の方がわかりやすいと思いました。
▼私が実際に見ていた動画はこちら
- Photoshopマスターコース 基礎から上級まで ステップバイステップでPhotoshopのすべてを学ぼう
- Illustrator 基礎からプロレベルまで 完全ですべてをゼロから最短で学べる総合Illustratorコース
▼UI / UXデザインについて学べる動画はこちら
ドットインストール|3分間動画でプログラミングが勉強できる
3分間以内の動画でさまざまなプログラミングがさくっと学べます。プロがコーディングしている様子が見れるので、これで大枠を理解していました。
- 費用
-
- 月額1,080円(税込)
- 無料プランあり
※2023年10月時点の価格
Progate|プログラミングが実践できるオンラインサービス(無料プランあり)
Progateはスライドを見ながら楽しく学習できるオンサインサービスです。
説明がとても丁寧でわかりやすく、実際に手を動かしてプログラミングを実践することができます。書いたコードは正誤判定をしてくれるのでより理解が深まりやすく、独学の強い味方になるツールです。
- 費用
-
- 月額990円(税込)※12ヶ月プラン(一括払い)を契約した場合
- 無料プランあり(初級編は無料で学習できます)
※2023年10月時点の価格
Webデザインの勉強に役立つ資格
Webデザイナーになるために、資格は必要ありません。ただし、資格を持っていることで一定のスキルや意欲をアピールすることができるので、スキルアップとして取得するのもおすすめです。
Webデザインが勉強できる資格例としては、Webデザイン技能検定、Webクリエイター能力認定試験などがあります。
Webデザイン技能検定
出典:Webデザイン技能検定
特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施している検定試験です。
厚生労働省が認定する国家資格であり、現役Webデザイナーの人でもスキルを証明できる資格として注目されています。
試験は筆記試験と実技試験からなり、合格のためには知識だけでなくセンスも重要です。
3級~1級までのレベルがありますので、未経験からWebデザイナーへの転職を目指す人はまず、3級取得を目指しましょう。
Webクリエイター能力認定試験
Webデザインのスキルやコーディングのスキルを認定する試験です。
費用や勉強方法などの詳細については、以下の記事で解説しているので、気になる方は確認してください。

Webデザイナーにおすすめの資格8選!難易度や受講料も紹介
独学かスクールか迷っている人へ
ここまでご覧になって、独学かWebデザインスクールに通うか迷っているという人もいるかもしれません。独学は良くも悪くも自分次第であり、挫折してしまう人が多いのも事実。
そこで改めて、独学で学ぶメリット・デメリットをまとめました。人によっては独学よりもWebデザインスクールに通う方がメリットが大きいため、以下の内容を読んでどちらが自分に合っているのか考えてみてください。
独学でWebデザイナーを目指すメリット
自由度が高く自分のペースで勉強ができる
独学でWebデザイナーを目指す最大のメリットは「自由」であるということです。
Webデザインスクールや専門学校に通う場合は、学習期間やフォロー期間が決まっています。ある程度強制力が働くことはメリットとも捉えられますが、自分のペースでやりたい人は窮屈に感じてしまう場合も。
その点独学なら、全て自分のペースで自由に勉強を進めることができます。
学習コスト(とくにお金)がかからない
独学からWebデザイナーを目指す場合、大きなお金をかけずに最低限のコストでWebデザインのスキルを学ぶことができます。
「本当にWebデザイナーになりたいのかわからない」という人も、独学なら経済的な負担が少なく始めやすいです。自分に合うかどうかを見極めながら、勉強を続けるかどうかを判断していくことができます。
最短で好きなものが作れるようになる
Webデザインスクールや専門学校の場合、基礎から体系立てて学んでいく分、オリジナルのWebサイトを作るまでに通常半年くらいかかってしまいます。一方独学であれば、2〜3ヶ月ぐらいの期間(個人差はあると思います)でサイト制作ができるようになります。
また、自分の好きなものを作るために頑張っているので、興味・関心を持ちながら、能動的に前のめりで勉強を進めていけます。楽しんでスキルを身に付けていけるのは大きな魅力だと思います。
Webデザインスクールと独学で迷っている人は、以下の記事も参考になります。Webデザインスクールが無駄だと言われる理由や、リアルな評判を紹介しているので合わせてご覧ください。

Webデザインスクールは無駄?評判と失敗理由からわかるメリットデメリット
独学でWebデザイナーを目指すデメリット
孤独でモチベーションが維持にしくい
独学は自由に学べる反面、勉強するもしないもすべてが自分次第です。
勉強を進めていてわからないことがあっても、相談に乗ってくれる人がいません。また、制作物に対してもフィードバックを受けることができないので、知識や経験もなく作品の善し悪しを判断することができません。
また、一緒に学習を頑張る仲間もいないので、「仲間が良いものを作ったら私も頑張らないと!」など、周りの勉強仲間から刺激を受けることもありません。
このような状況のなか、一人で勉強を続けていくことがしんどくなってくることもあるでしょう。
そうするうちにWebデザインの勉強から離れてしてしまう可能性もあります。
就職・転職のサポートが受けられない
Webデザインスクールに通って勉強をする場合、就活や転職のサポートがセットになっていることもあります。サポートというのは、例えばポートフォリオ(作品集)の添削や、履歴書・職務経歴書の添削などです。
(※Webデザイナーとして転職をする場合、必ずといっていいほどポートフォリオの提出を求められます。)
独学で勉強する場合、当たり前ですがこのようなサポートが受けられません。
ポートフォリオは、企業の方に自分のスキルをアピールするためのツールです。未経験・独学の場合は「そもそもポートフォリオってどうやって作るの?」ということから悩んでしまったり、ポートフォリオに必要なコンテンツを網羅できない可能性もあります。結果的に、就職・転職に不利になってしまう可能性もあるでしょう。
▼自分には独学が向いてないな……という方は、こちらの記事で厳選したWebデザインスクール11校の費用やカリキュラムについて解説しているのでぜひ参考になさってください。 Webデザインスクール11校おすすめ講座の特徴・料金【2023年12月版】
よくある質問
独学でWebデザインを勉強するなら、何から始めればいい?
ポートフォリオサイトやWebサイトなど、作りたいものを先に決めて、それに必要なスキルや知識を身につけるのがおすすめです。ゴールや目的があることで、何より楽しく勉強を進めることができます。
Webデザイナーになるまでの期間は?
独学の場合は人によりますが、早くても3ヶ月〜半年程度。ちなみにWebデザインスクールの場合はWebデザイナーの基本的なスキルを身につけるのに半年程度かかるのが一般的です。
独学からWebデザイナーへ転職する方法は?
私の場合は、Wantedly経由で応募したり、Awwwardsから検索して、実績がとにかくかっこよすぎる! と思った企業に直接メールしました。コンタクトをとった企業は5社、そのうち選考に進んだのは1社、内定をもらったのも1社です。
まとめ
私は独学でデザインを勉強し、就職できたものの、就職してからの学びのほうが大きかったです。
一生懸命フィードバックしてくれるあたたかい先輩たちのおかげで、今ではアイキャッチ画像を3時間で制作でき、さまざまな表現ができるようになりました。会社に入ってから、私は初めてデザイナーになれたんだと思います。
そもそも凄腕デザイナーに、完全未経験から半年でなるのは不可能です。半年くらいで、なんとかスタートラインに立て、その後仕事を通して成長してデザイナーとして一人前になれるのだと私は思っています。
Webデザイナーとして仕事をいただくのも、就職するのも、まずは自分でデザインを作らなければ始まらないことです。
この記事が、あなたのはじめの一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
自分はスクールに通う方が向いているかも……と思ったら
デジLIGでは就職相談の実施に加え、LIGヘの採用や提携の会社を通して就職の斡旋をおこなっており、卒業後も永続的に就職をサポートをしています。
オリジナルカリキュラムではLIGのデザインノウハウが学べるLIVE授業や、現役デザイナーによる個別指導が評判。
Web制作会社が運営しているので、「現場で通用するか」の基準で就職支援をしており、面接練習では実際に問われる質問が多数あり、高い就職・転職率を誇ります。