Webデザイナーにおすすめの資格8選!難易度や受講料も紹介

Webデザイナーにおすすめの資格8選!難易度や受講料も紹介

Jumpei Hayashi

Jumpei Hayashi

こんにちは。Webクリエイタースクール「デジタルハリウッド by LIG(通称:デジLIG)」運営責任者のです。

未経験からWebデザイナーを目指している人の中には、資格の必要性について気になっている人もいるのではないでしょうか?

この記事では

Webデザイナーを目指すには何らかの資格が必要なのか
必要ならばどんな資格があるのか

など、Webデザイナーへ転職を目指す際の疑問点を解説します。資格を取得するメリットを知って、Webデザイナーとして活躍するために役立ててください!

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Webデザイナーになるために資格は必要?

結論からお伝えすると、資格はなくてもWebデザイナーになれます。

Webデザイナーは、資格よりもスキルやセンスが重視される仕事です。
とはいえ、知識やデザインセンスがあることの証明として資格を取得する人も少なくありません。

この記事では、Webデザイナーになるために役立つ資格をご紹介します。

Webデザインの資格2選

まずは主要な2つの資格と、その難易度や受講手数料などを紹介いたします。

ウェブデザイン技能検定


ウェブデザイン技能検定

特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施している検定試験です。

Webに関する資格の中で唯一、厚生労働省が認定する国家資格(2022年3月現在)であり、注目度が高い資格です。
未経験でWeb業界に入りたいと考えている人、すでにWeb業界で仕事をしている人も自分のスキルの証明となるため、取得するメリットは大きいです。

3級~1級までのレベルがありますので、未経験からWebデザイナーへの転職を目指す人はまず、3級取得を目指しましょう。
試験は筆記試験と実技試験からなり、デザインスキルも問われます。合格のためには、知識だけでなくセンスも重要です。

受検資格 いずれか1つを満たせば受検可能。

  • 1級:7年以上の実務経験 / 職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了後、5年以上の実務経験 / 大学卒業後、3年以上の実務経験 / 高度職業訓練修了1年以上の実務経験 / 2級の技能検定に合格した者であって、その後2年以上の実務経験
  • 2級:2年以上の実務経験 / 職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了 / 大学を卒業 / 高度職業訓練を修了 / 3級の技能検定に合格
  • 3級:ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者
  • ※:学校卒業、訓練修了については、卒業あるいは修了した該当科に協会が定めたウェブの作成や運営に関する科目等が含まれると協会が認めたものに限る

受検手数料(非課税)
  • 1級:¥33,000-
  • 2級:¥23,000-(35歳以上) / ¥14,000-(25歳未満)
  • 3級:¥14,000-(35歳以上) / ¥9,000-(25歳未満)

※ 学科+実技の合算です。

出題形式
  • 学科:筆記試験(マーク方式) 1級90分/2級60分/3級45分
  • 実技:課題選択方式 1級180分/2級120分/3級60分
合格基準 学科:70点以上(100点満点) / 実技:70点以上(100点満点)
難易度 3級は受験するために必要な条件がなく、難易度は低めです。勉強をすれば合格できる可能性が高いといえるでしょう。2級・1級は一定の実務経験、もしくは3級・2級とそれぞれひとつ前の級に合格していなければ受験することができません。国家資格でもあるため、1級の難易度は非常に高いといえます。

Webデザイナー検定

Webデザイナー検定
Webデザイナー検定

公益財団法人「画像情報教育振興協会(CG-ARTS)」が実施している検定試験です。

Webページ制作のためのコンセプト作りからWebページのデザイン・制作、テスト・評価まで、Webデザインに必要な知識を問う資格で、Webデザイナーはもちろん、Webプログラマー・Webプロデューサー・Webディレクターにも役立つ内容となっています。

基礎知識を問うベーシックと、専門知識を問うエキスパートがあり、エキスパートまで取得すれば、Webデザイン業界の技術や作業の全体の流れを把握して実務に役立てることができます。

受検資格 制限なし
受検手数料(税込) ベージック:¥5,600- / エキスパート:¥6,700-
出題形式 マークシート形式
ベーシック60分 / エキスパート80分
合格基準 70点以上(100点満点)
難易度 ベーシックは社会人受検生の80%が合格とやさしめで、Webデザイナーの仕事が未経験でも取得しやすく、エキスパートは難易度が高いです。

Web制作全般に役立つ資格

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力検定試験
Webクリエイター能力検定試験

Webサイト制作におけるデザインやコーディングのスキルを認定する資格です。

実務を想定した試験で、Webクリエイターに必要なスキルがあることの証明ができます。実施しているのは、サーティファイ Web利用・技術認定委員会となります。

HTMLとXHTMLのふたつのバージョンに対応したスタンダードとエキスパートがあります。スタンダードではHTMLのマークアップとCSSによるデザイン・レイアウトの表現力が問われます。エキスパートは、見やすさ使いやすさを考慮した動きのあるWebページ制作のスキルが問われる内容となっています。

受検資格 制限なし
受検手数料(税込) スタンダード:¥5,900- / エキスパート:¥7,500-
出題形式
  • スタンダード:実技問題130分
  • エキスパート:知識問題20分 / 実技問題200分
合格基準
  • スタンダード:知識問題と実技問題の合計得点において得点率65%以上
  • エキスパート:実技問題の得点において得点率65%以上
難易度 合格率はHTML5対応版で約90%と、比較的難易度が低めの試験です。

マルチメディア検定

マルチメディア検定
マルチメディア検定

公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が実施する検定です。

ベーシックとエキスパートの2種類があり、パソコンやスマートフォンの使い方から、文書作成、セキュリティや情報リテラシに関する基礎知識まで学べます。ビジネス全般で活用できるIT知識を学びたい人におすすめです。

受検資格 制限なし
受検手数料(税込) ベージック:¥5,600- / エキスパート:¥6,700-
出題形式 マークシート形式
ベーシック60分 / エキスパート80分
合格基準 70点以上(100点満点)
難易度 Webデザイナー検定と同様、難易度はやさしめとなるベーシックでの社会人の合格率約80%、エキスパートは約55%と難しくなっています。

ツールを使った資格

アドビ認定アソシエイト(ACA)

アドビ認定アソシエイト(ACA)
アドビ認定アソシエイト

アドビ社の製品知識を問う、アドビ公認の認定試験です。株式会社オデッセイコミュニケーションズが運営しています。

PhotoshopとIllustratorに関する試験があり、すべて試験会場にあるコンピューター上で行われます。

アドビ社のソフト普及率は高く、デザイン現場でも使用されることが多いため、知識を深めて実務に活かせるのはもちろん、使用スキルを証明することにも役立ちます。

アドビ認定エキスパート(ACE)という資格もありますが、現在は日本語での試験は行われておらず、英語版のみで試験が行われています(Web上で受験可能)。

受検資格 制限なし(未成年の場合は保護者の同意が必要)
受検手数料(税込) 一般価格:¥10,780- / 学割価格:¥8,580-
出題形式
  • Photoshop CC 2020:選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式、ドラッグ&ドロップ形式、操作問題(計50分)
  • Illustrator CC 2020:選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式、ドラッグ&ドロップ形式、操作問題(計50分)
合格基準 700点以上(1,000点満点)
難易度 合格率は非公開となっています。ある程度PhotoshopやIllustratorを触ったことはある方であれば十分合格できるレベルとなっていますが、まったくの初心者にとっては難易度が高めかもしれません。テスト対策が必要です。

Photoshop®クリエイター能力試験

Photoshop®クリエイター能力試験
Photoshop®クリエイター能力試験

サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が実施する認定試験です。

この資格では、画像加工や調整などPhotoshopの編集機能をどれくらい使用できるのかを証明できます。レベルはスタンダードとエキスパートがあり、エキスパート取得者は、よりデザイン性の高いWebサイトが制作できると判断される可能性が高くなります。

Photoshopはデザインに従事する人が多く使用しているため、取得を目指すWebデザイナーは少なくありません。

受検資格 制限なし
受検手数料(税込) スタンダード:¥7,600- / エキスパート:¥8,600-
出題形式
  • スタンダード:実技40分 / 実践90分
  • エキスパート:知識・実技50分 / 実践90分
合格基準
  • スタンダード:実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上
  • エキスパート:知識問題・実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上
難易度 スタンダートはやさしめですが、当然エキスパートはスタンダードより難易度があがります。全体的には約72%の合格率です。

Illustrator®クリエイター能力認定試験

Illustrator®クリエイター能力認定試験
Illustrator®クリエイター能力認定試験

サーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会が実施している、Illustratorのスキルを問う認定試験です。

スタンダードとエキスパートがあり、スタンダードでは基本操作の理解と、指示どおりの作業ができるかが問われます。エキスパートは、必要に応じて機能を選び、コンセプトに沿ったデザインスキルが問われます。

Illustratorは実務で使用されることが多いため、スキルの証明として取得しておくとよいでしょう。

受検資格 制限なし
受検手数料(税込) スタンダード:¥7,600- / エキスパート:¥8,600-
出題形式
  • スタンダード:実技40分 / 実践90分
  • エキスパート:知識・実技50分 / 実践90分
合格基準
  • スタンダード:実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上
  • エキスパート:知識問題・実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上
難易度 Photoshop®クリエイター能力試験と同じくらいの難易度で、合格率は約70%です。

コーディングの資格

HTML5プロフェッショナル認定資格

HTML5プロフェッショナル認定資格
HTML5プロフェッショナル認定資格

特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が実施する認定試験です。

HTML・CSS・JavaScriptなど、コーディングに必要なマークアップ言語に関する技術力と知識が学べます。Level.1と2があり、どちらもWebデザイナーを目指す人だけでなく、コーディングが苦手なWebデザイナーにも役立ちます。

受検資格 制限なし
受検手数料(税込) ¥16,500-
出題形式 コンピュータベーストテスト(CBT)
マウスによる選択方式 + キーボード入力問題(計90分)
合格基準 合格点は非公表。サイコメトリック(計量心理学)を導入し、約7割程度の正答率で合格できるような設定となっています。
難易度 合格率は明確にされていませんが、比較的難しい資格であると考えられます。

資格勉強や取得のメリットとは?

資格をもっていなくてもWebデザイナーになることは可能ですが、仕事に関連する資格を勉強したり取得したりすることは転職の際などに有利に働きます。その理由や、資格を勉強・取得するメリットを紹介していきます。

資格勉強のメリット

Webデザイナーが仕事に関連する資格の勉強をするメリットとして、順を追って効率的に基礎知識を習得できることが挙げられます。

資格試験を実施している団体の参考書を通して、信頼性の高い情報を入手できることもメリットです。HTML・CSSには、W3C(World Wide Web Consortium)という非営利団体が公開している仕様書があります。この仕様書は専門性が高く、初心者には難しい内容となっているため、これらの参考書の方がわかりやすく理解を深められるかもしれません。

資格勉強のためにスクールに通えばWebデザイナーになりたいという、同じ目標をもった受講生と切磋琢磨しながら学ぶこともできます。

資格取得のメリット

勉強だけでなく資格を取得すると、知識・スキル・意欲があることを証明できます。また、実務経験がない場合でも、基礎があるというアピールポイントになります。第三者が認める資格をもっていることは、自分で「勉強しました」というよりも信ぴょう性が高いと判断されます。

Webデザインの勉強方法とは?

Webデザイナーの勉強法は、大きく分けて独学スクールへの通学があります。

独学で学ぶ

独学のほうがスクールに通うよりも費用が安く、自分のペースで勉強を進められるというメリットがありますが、疑問があっても人に聞くことができずに挫折する可能性も高くなります。未経験の人が独学でWebデザインの勉強を進めるのは相当な気合が必要となります。

▼こちらの記事では、実際に未経験の状態から独学で半年間学びWebデザイナーになった方法や学んだ内容などを詳しく書いています。

スクールに通う

スクールの場合は、独学よりも費用はかかりますが、講師の指導のもと効率的に勉強することが可能です。

まったくの初心者やスムーズに勉強したい人の場合、スクールで勉強するほうがオススメです。

💡Webデザインスクールのおすすめ11校はこちらの記事でまとめています

資格を取って活躍!Webデザイナーの給与や働き方とは?

Webデザイナーになれた場合、給与や働き方はどうなるのでしょうか。Webデザイナーの現実を解説します。

Webデザイナーの平均年収は?

Webデザイナーの平均年収は、およそ400万円といわれています。HTML・CSSだけでなく、JavaScriptやWordPressが使える場合は、これ以上の年収になることもあります。

また会社員としてだけでなく、フリーランスや派遣社員などの働き方もできます。フリーランスの場合、自身で単価や仕事の量を調整することができるので、高い年収を見込むこともできます。派遣社員の場合は時給制となるところが多いですが、専門職となり時給も高く設定されているためしっかりとした収入が見込めます。

▼Webデザイナーの年収についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

Webデザイナーの働き方とは?

Webデザイナーの働き方は、大きく4つに分けることができます。

  • 制作会社
  • インハウスデザイナー
  • フリーランス
  • 派遣

制作会社の場合は、クライアントさんの要望に合わせてサイトを制作していくことになります。案件の内容もさまざまでいろいろなジャンルのサイト制作に関わることになります。

インハウスデザイナーは、いわゆる事業会社のお抱えのデザイナーです。自社のサービスサイトや商品サイトなどを設計していきます。またWeb担当者として、マーケティングやサイトの運用など幅広く携わることが多いです。

フリーランスになると、自身でお仕事の量や内容も調整ができます。在宅ワークなどのリモート作業や、委託されている企業に常駐して働くこともあります。

派遣の場合は、派遣会社を通して時間を決めて働く形となります。フルタイムで働くところもあれば、週に3日だけの勤務も可能など、調整がしやすいのも特徴です。

資格以外に習得したいスキル

資格がプラスアルファになることはご理解いただけたと思いますが、資格以外に習得したいスキルについてもご紹介します。

デザインの基本スキル

近接・整列・反復・コントラストという4つの基本原則に加え、レイアウト、フォント、配色などの知識が必要になります。

デザインツールの操作スキル

主にAdobeのPhotoshop / Illustratorを使ってデザイン制作をします。さまざまな用途がありますが、Photoshopは主に高度な写真加工に使用し、Illustratorは写真以外のグラフィックを作るときに使用します。この2つはマストで操作できるといいでしょう。

UI / UX デザインのスキル

  • UI(ユーザーインターフェース)デザイン:ユーザーにとって見やすく使いやすいデザインをつくること
  • UX(ユーザーエクスペリエンス)デザイン:ユーザーにとって価値のある体験・経験が提供できるようにデザインすること

一言でいえば、ユーザー目線でわかりやすい・使いやすいデザインをつくるスキルを磨いていくことです。

コーディングのスキル

Webサイトのデザインをしたら、PC用の言語を使ってブラウザ上に反映します。たくさんの言語がありますが、HTMLとCSSの2つを学んでおくといいでしょう。

SEOとアクセス解析のスキル

SEOとはインターネットの検索窓からの検索結果が、上位に表示されるように取り組むことです。検索結果の上位に表示させるには、ユーザーの目線に立ち使いやすいサイトをつくることが大切です。

SEOとアクセス解析の知識があれば、より即戦力として企業から求められるWebデザイナーになることができます。

▼詳しくはこちらの記事をご覧ください

さいごに

資格の取得にはあらゆるメリットがありますが、私が担当しているWebデザインスクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」においては、資格を取得せずに就職や転職をおこなう方も多くいらっしゃいます。資格を取る前に一度企業に就職し、働きながら勉強して資格を取得するというやり方もあります。

大切なのは、資格を取ることを目的とするのではなく、ご自身が何のために資格を取りたいのかをよく考えることだと思います。

当校に通われている受講生さんもそれぞれに明確な目的を持ったうえで、スキルアップに励まれています。

Web制作会社LIGが運営しているWebデザインスクールデジタルハリウッドSTUDIO by LIGでは、Webデザイナーへの就職や転職に関する相談も承っていますので、お気軽にご相談ください。平日の夜間や土日の通学、自宅でのオンライン受講も可能なので、。

ぜひ一度、個別説明会にご参加ください!

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よくある質問

Webデザイナーになるために資格は必要ですか?

資格なしでもWebデザイナーとして仕事をすることは可能です。しかし、知識やデザインセンスがあることの証明として資格を取得する人も多くいらっしゃいます。

Webデザインに関する資格にはどんなものがありますか?

ウェブデザイン技能検定、Webデザイナー検定、Webクリエイター能力認定試験といった資格があります。身につけたいスキルに応じて、どの資格を取得するか検討してみてください。

LIGはWebサイト制作を支援しています。ご興味のある方は事業ぺージをぜひご覧ください。

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日本大学芸術学部卒業後、テレビ、ラジオ、Webメディア、プロスポーツイベント等、複数の媒体にてディレクター職を経験。2018年9月からLIGにセールスメンバーとして入社し、教育事業部に配属(現デジタルエデュケーション部)。自身がクリエイターを行なっていた経験を生かし、現在は部長としてWebクリエイタースクール事業「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の事業企画、運営を行い、クリエイター育成をミッションとしている。

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