こんにちは、Webデザインスクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」を運営しているペイです!
Webデザイナーという職業に興味があるけれど、働く方法や年収がわからず躊躇している人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、Webデザイナーの年収や働き方、年収アップを狙う方法を詳しく解説します。Webデザイナーに興味のある人や、既にWebデザイナーをしているけどキャリアで悩んでいる人も、ぜひ参考にしてください。
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※2019年に公開された記事を最新情報を元に更新しています。
Webデザイナーの平均年収
Webデザイナーになりたい、Webデザイナーに転職したいと考えている人の多くが気になるのは、年収がどのくらいになるのかということでしょう。さっそくWebデザイナーとしての年収についてみていきましょう。
なお、Webデザイナーといっても、個人のスキルや経験、勤務先、勤務体系などによって、年収は異なります。そのためここで紹介するのはあくまでも「平均」の年収になることにご注意ください。
全国の平均年収は478.6万円(令和3年時点)
厚生労働省が運営するjobtagによると、Webデザイナーが属する主な職業分類(デザイナー)の年収は、令和3年時点で全国平均478.6万円です。全職種の平均年収307.7万円(厚生労働省「一般労働者の賃金」より)からすると、約55%高い結果になっています。
なお、求人ボックスの統計データによると、全体の給与幅は274〜784万円と比較的広いようです。このことからも、スキルや経験により年収にも差が出てくることが予測できます。
会社に勤めた場合の年収相場
一言に会社勤めといっても、自社サイトを制作するインハウスデザイナーや、広告代理店でクライアントのサイトを制作するデザイナーなど、働き方は多様であり、年収もケースバイケースです。
「求人ボックス」の調査によると、企業規模別の平均年収は以下のようになっています。(2022年7月4日更新)
企業規模 | 平均年収 | 月収 | 賞与 |
---|---|---|---|
10~99人 | 420万円 | 31.1万円 | 47.1万円 |
100~999人 | 403万円 | 29.1万円 | 53.5万円 |
1,000人以上 | 554万円 | 36.8万円 | 113.0万円 |
参考:Webデザイナーの仕事の年収・時給・給料情報│求人ボックス 求人ナビ
1,000人以上の規模の会社は、それ以下の規模の会社と比較して平均年収が100万円以上も高いことがわかりました。特に賞与は倍以上も差があります。
続いて、年代別の平均年収を見てみましょう。
平均年収 | 月収 | 賞与 | |
---|---|---|---|
20代前半 | 290万円 | 22.3万円 | 22.8万円 |
20代後半 | 346万円 | 25.3万円 | 41.9万円 |
30代前半 | 409万円 | 29.7万円 | 53.1万円 |
30代後半 | 450万円 | 32.2万円 | 63.7万円 |
40代前半 | 516万円 | 36.6万円 | 77.1万円 |
40代後半 | 512万円 | 37.4万円 | 62.3万円 |
参考:Webデザイナーの仕事の年収・時給・給料情報│求人ボックス 求人ナビ
年代別では、上記のような結果になりました。多くの職種と同じように、年齢上がるにつれて年収が高くなっています。
なお、Webデザイナーと全職種の給与平均を比較してみると、以下のようになりました。
年代 | Webデザイナー | 全職種 | 差額 |
---|---|---|---|
20代前半 | 290万円 | 260万円 | +30万円 |
20代後半 | 346万円 | 362万円 | −16万円 |
30代前半 | 409万円 | 400万円 | +9万円 |
30代後半 | 450万円 | 437万円 | +13万円 |
40代前半 | 516万円 | 470万円 | +46万円 |
40代後半 | 512万円 | 498万円 | +14万円 |
参考:令和2年分民間給与実態統計調査|国税庁 長官官房 企画課
独立した場合
Webデザイナーとしてのスキルを磨いたのちに、フリーランスとして独立しようと考える人もいるでしょう。フリーランスの場合、給料ではなく報酬としてお金をもらうため、よくも悪くも自分次第で収入が大きく変わります。
たとえば、コンペ形式の案件に応募する在宅Webデザイナーの場合は、案件や受ける仕事の数によって収入が変わります。コンペなので競争率が高く、採用されなければ作品を制作しても収入はありません。そのため月々の収入にばらつきが出るでしょう。
業務委託の場合は、月額で報酬が決まっている場合が多く、フリーランスの中でも比較的安定した収入を得られます。
契約条件は、携わった案件や実績、スキルで大きな差がでます。例えば、英語力が高い、ディレクション能力がある、プログラミングができるといったプラスアルファのスキルがあれば、企業に勤める以上の報酬となる可能性が高まるでしょう。
Webデザインを軸に、大きな収入を見込むことができるのがフリーランスWebデザイナーの大きなメリットといえます。
Webデザイナーが年収アップを狙う方法
ここでは、Webデザイナーとして年収アップを狙う方法を下記の6通りにわけて解説します。
- Webデザイナーとしてスキルアップする
- 他のスキルを身につける
- 給与を交渉する
- 副業する
- 転職する
- フリーランスとして独立する
Webデザイナーとしてスキルアップする
Webデザイナーの年収を上げる方法として確実なのは、デザインスキルを上げることです。Webデザイナーの収入は、デザインスキルやデザイン知識によるところが大きく、どちらも常時更新し、磨き続けることが必須です。デザインスキルを上げるためには、Webデザインに関して徹底的に勉強することが大切なのです。
弊社のデザイナーも、常にデザインの本やWebサイトなどからトレンドをインプットしています。お互いに勉強会なども開いていて、常にデザインと向き合っています。このような姿勢を忘れないことが年収を上げていくためには必要なことでしょう。
👉連載:WEBデザインをはじめよう
Webや本などを通して優れたデザインを分析し、文字の大きさや配色、余白、文字行間などを研究する必要があります。さらに、分析結果を元に実際にトレースし、デザインしてみることも重要です。実際に作ったものを自分で振り返るとともに、周囲からもレビューをもらうなどしてデザインスキルを上げていきましょう。
他のスキルを身につける
Webデザイナーとして必須のデザインスキルだけでなく、プログラミングやマネジメント、マーケティングといったスキルを身につけることも、年収アップにつながります。
プログラミング言語を習得すれば、Webサイトに動きをつけることができます。制作できるWebサイトの幅が広がり、市場価値を高められます。チームのスケジュールを管理し、サイトのクオリティを管理するマネジメント能力があれば、アートディレクターとして重宝されることでしょう。また、SEOやWebマーケティングに関する知識を身につけておけば、クライアントに対してWeb制作全般のコンサルティング的な動きもできるため、大きな予算の中で仕事を展開していけます。
当たり前のことですが、デザイン領域以外にも幅を広げていくことは、年収をあげていく上で大切なことといえます。
給与を交渉する
Webデザイナーとしての働きに年収が見合っていないと感じるなら、会社や上司を相手に給与に関する交渉をしてみるのもよいでしょう。入社して間もなくのころは、実績・経験ともに十分ではなく、交渉によって給与アップというのも難しいかもしれません。しかし、30代、40代になってスキルが十分にあるなら、給与交渉も行いやすいはずです。
給与面だけでなく、現状に対する率直な思いを伝えたうえで、自分の実力・働きぶりに見合う給与を相談してみましょう。
副業する
本業に支障がでない範囲で、デザイン関係の副業を始めるのもひとつの手です。クラウドソーシングサービスの利用や、自身の繋がり、もしくはWebデザインの交流会に出席するなど、仕事を取りに行く姿勢を持っていれば、細かい案件などであれば、何らかの仕事を受託できるでしょう。一つひとつの仕事を丁寧にこなし、クライアントの満足のいく結果を残せば、次の依頼につながるはずです。
転職する
会社の規模によって給与には大きな差があります。大手企業であれば収入も上がります。給与アップを狙ってより年収の高い求人へ応募し、転職するのもいいでしょう。大手企業勤めの場合、取り扱う案件の種類も豊富で、Webデザイナーに求められるスキルも高くなります。仕事の幅もぐっと広がるでしょう。
また、企業によっては、デザインにさほど価値を見出していないケースもあります。デザインの価値観を共有できる企業を選んだり、これからの成長が見込まれるような企業への転職を目指すのもおすすめです。
フリーランスとして独立する
取引先から直で仕事を依頼されたり、クラウドソーシングサービスを利用したフリーランスになるのも、選択肢のひとつ。個人として直接受注するため、年収アップが見込めます。
一方で、会社などに属していたころのように、与えられた業務に対してWebデザイン領域で良いアウトプットを出すだけではいけません。営業をかけたり、見積もりをとったりするだけでなく、経理処理なども自分で行う必要があります。
自身の収入管理や税金などの対処に関しても、すべて自分が行わないといけないため、細かい事務作業が増えていきます。
フリーランスのWebデザイナーになるにはどうしたらいい?独立1年目の先輩に聞いてみた
Webデザイナーから担当領域を広げて年収アップを狙う
さらなる年収アップを狙う場合、Webデザイナーから担当領域を広げることも検討していきましょう。ここでは以下の3つの職種を挙げ、解説しています。
Webディレクター
供給過多になり、年収が下がりがちなWebデザイナーと比較して、需要が高まっているのがWebディレクターです。Webディレクターは、デザイナーが出してきたデザインの修正点を指示したり、クライアントの要望をコーディングで実現できるかどうかを見極めたり、プロジェクト全体の進行、品質管理を担う仕事です。
またWeb制作を行っていく中で、一番クライアントとの距離が近い立ち位置のため、コミュニケーション能力が強く求められます。会社によっては営業の立ち位置も担うこともあります。
Webデザイナーとして行ってきたデザインやコーディングなどの知識が必須ですが、実際には行わず、作業現場を監督する役割といえるでしょう。Webデザイナーから昇格してWebディレクターになる人は多く、給与面でも好待遇です。一般の平均年収を上回るケースも少なくありません。
ご自身でクライアントを開拓し仕事を受注することができれば貢献度も高まりますし、給与交渉の説得もしやすい立場といえます。
Webディレクターとは? LIGのWebディレクターのお仕事についてお話しします
UIデザイナー・UXデザイナー
UIデザイナーとUXデザイナーは、Webサイト制作にもかかわる職種のひとつで、ユーザーの操作性や使い心地、サービス利用時の経験などをデザインするものです。「UI」は「User Interface」の略で、「UX」は「User Experience」の略です。
ユーザー目線にたち、その満足度をいかに上げるかに特化した仕事です。ECサイトであれば、商品の見せ方や写真の置き方、検索ツールなどを検討・実施することになります。クライアントとのコミュニケーションが必須で、Webディレクターにも近い職種ともいえるでしょう。
近年、UIデザイナーだけでなく、UXデザイナーの需要も高まっています。ますます、クライアントとユーザーの双方の課題をデザインの力で解決できるデザイナーが活躍する時代になってきています。ツールを使用してデザインが作れるだけではなく、論理的にデザインを決めていけること、体験を設計し多くの人に使いやすいデザインを作りだしていくことが、今後の年収をあげていくために重要な要素になってきています。
「UIとUXの基本」UIとUXをこれから学ぼうとしているデザイナーへ vol.1
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、「JavaScript」など、さまざまなプログラミング言語に長けた人々のことです。技術や論理構築能力が問われる職種で、サイトを制作するために最適な構造や技術を選択できる技量を持つ人とも言い表すことができます。
使用技術の移り変わりも速く、キャッチアップにはかなりの労力が必要です。そのため、フロントエンドエンジニアとしてのプログラミングスキルとデザインスキルを両方持っていると、幅広い領域でWeb制作に貢献でき、年収も高めていくことができるでしょう。
👉連載:それいけ!フロントエンド
Webデザイナーはどんな働き方をしている?
Webデザイナーの仕事概要
Webデザイナーの仕事を大まかに表現すると「Webサイトの構成・レイアウトの内容を吟味し、Webサイトの目的に適したサイトデザインを作成すること」です。
企業や団体、商品やサービスなどの顔となるWebサイト。会社や商品の案内だけでなく、採用や集客など、さまざまな目的で作られます。サイトの見た目や使いやすさなどによって、その成果も大きく左右されます。そのため、WebデザインはWebサイトを制作する目的の中でも重要な要素となります。
そんなWebサイトを制作しはじめる前にかならずおこなう設計の過程を担うためには、デザインスキルはもちろん、サイト構成や機能などに関する知識、ヒアリング能力なども求められます。PhotoshopやIllustratorといったグラフィックソフトのスキルに加えて、HTMLやCSSといった言語に関する知識も必須といえるでしょう。
また、自社のWebサイトを制作するのか、クライアントの依頼をもとにWebサイトの制作をするのかでも業務内容は変わり、それぞれにスキルが必要となります。
Webデザイナーの働き方
Webデザイナーの働き方はさまざまです。
企業に就職しているWebデザイナーだったとしても、オフィスで仕事をしている人もいれば、在宅で仕事をする人もいます。フリーランスとして独立して自分の好きな労働環境で仕事をする人や、主婦として家事をしながらWebデザイナーとして働く方もいます。
労働時間に関しては、長時間労働が続くと感じている人もいるかもしれませんが、仕事に費やす時間はWebデザイナーが担当する業務により変わりますし、務めている会社や個人の仕事の取り方によっても変わります。
また、効率的に仕事を進めることができれば、ある程度労働時間の改善も見込めるでしょう。
Webデザイナーの仕事について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
Webデザイナーとは?仕事内容や年収・将来性を徹底解剖
まとめ
この記事では、Webデザイナーとしての就職・転職を検討している人に向けて、Webデザイナーの平均年収、年収アップを狙うための方法などを解説しました。Webデザイナーとして高収入を得るためにはデザイン力のスキルアップが必要になりますし、Webデザイン以外のスキルも身につけなければなりません。
実際に未経験募集の転職求人に関しても、デザインのスキルだけでなく、ディレクションの視点や、デザイン思考、コミュニケーション能力などさまざまな観点から採用を決めていきます。
弊社は制作会社ですが、「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」というスクールを運営しています。ツールの使い方だけでなく、Web制作全体のノウハウを一緒に拾っていくことで、短期的には転職や副業などをゴールとし、中長期的に一流のデザイナーとして活躍できるよう、人材育成を行っています。
Webデザインスクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」で踏み出せはじめの一歩!〜とある転職迷子の物語〜
デジタルハリウッドSTUDIO by LIGでは、「Webデザイン」はもちろん、「編集」「ライティング」「撮影」を学ぶことができ、平日夜22時、土日20時まで通える講座が設けられています。現役のWebデザイナーによるマンツーマン指導で、Webデザインスキルを上げていきましょう!
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よくある質問
デザイナーの年収は平均よりも高い?低い?
デザイナーの平均年収は、全国で478.6万円です。全職種の平均年収307.7万円(厚生労働省「一般労働者の賃金」より)からすると、約55%高い結果になっています。
Webデザイナーは稼げますか?
平均年収を見る限りでは、稼ぐことができる職種です。なお、1,000人以上の規模の会社は、それ以下の規模の会社と比較して平均年収が100万円以上も高い結果となっています。
年収を上げるにはどうすればいい?
Webデザインの勉強を徹底的にすることや、プログラミングやマネジメント、マーケティングまで幅を広げることで、年収を上げられる可能性があります。Webデザインの仕事は副業もしやすいので、本業とは別で稼ぎを得る方法もあります。
LIGはWebサイト制作を支援しています。ご興味のある方は事業ぺージをぜひご覧ください。