フリーランスのWebデザイナーになるにはどうしたらいい?独立1年目の先輩に聞いてみた

フリーランスのWebデザイナーになるにはどうしたらいい?独立1年目の先輩に聞いてみた

Ten Tanaka

Ten Tanaka

こんにちは、デジハリ運営を担当しております、天です!

5月末に「デジタルハリウッドSTUDIO池袋 by LIG」がオープンし、上野と池袋を行ったりきたりとバタバタしておりますが、環境が変わって気分も新たに楽しみながらお仕事しています。

デジタルハリウッドSTUDIO by LIGとは
株式会社LIGとデジタルハリウッド(通称:デジハリ)が業務提携をして始めた、クリエイター養成スクールのこと。上野・池袋・北千住・町田・川崎・大宮に校舎がある。

STUDIO by LIGに入学される方には、

「Webデザイナーになりたい!」
「未経験からWeb業界に転職がしたい!」
「スキルアップがしたい!」
「自分のポートフォリオサイトを作りたい!」

など、さまざまな思いの方がいらっしゃいます。

中でも最近よく聞くのが「フリーランスになりたい」というご要望。

そこで今回は、フリーランスのクリエイターとしてお仕事をしていくにはどうしたらよいのかということを、現役フリーランスの方にお話を伺いながら探っていきたいと思います!

かなり突っ込んだ質問もしましたので、これからWebデザイナーやフリーランスを目指す方に参考にしていただければ幸いです!

そもそもフリーランスってなに?

デジハリ主催のイベントにも、フリーランスの方は多くいらっしゃいますが……。

……そもそもフリーランスってなんだろう?

こ、困ったときはグーグル先生! ちょっと、調べてみましょう。

フリーランス(英: freelance)は、特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主もしくは個人企業法人である。日本では『自由業』『自由職業』『フリーランス』と呼ばれる。請け負った業務を実際に遂行する本人はフリーランサーと呼ばれる。
(引用元:wikipedia

うーん。会社に所属せず、個人でお仕事している人、という感じでしょうか。

調べていると、こんな情報も。

Lancersの発表した「フリーランス実態調査2018年版」によると、国内のフリーランス人口(副業・兼業含む)は1,119万人!!! これは人口の17%を占める数字だそう。

さらにアメリカではこれからどんどんフリーランスが増えていき、2027年にはノンフリーランスの人口を超えてしまうとか!?

調べてみたものの、フリーランスのイメージがいまひとつつかめないので、最近フリーランスのWebデザイナーになった、ジェシーさんにインタビューしてみることにしました!!

現役フリーランスに話を聞いてみた

今回インタビューをお願いしたのは、最近フリーランスとして独立されたWebデザイナーのジェシーさん。元LIGのフロントエンドデベロッパーであり、現在はSTUDIO by LIGのトレーナーとしてSTUDIO上野、池袋の2校を担当されています。

ico 人物紹介:ジェシーさんインハウスデザイナーを経験後、株式会社LIG、株式会社グッドパッチにてフロントエンドデベロッパーとして勤務。現在はフリーランスとしてUX戦略およびプロダクト開発支援を行う。

独学での転身

―まずは簡単な経歴を教えてください。

もともとECの会社でインハウスデザイナーをしていました。その後LIG、グッドパッチでフロントエンドデベロッパーとして務めたのち、フリーランスになりました。

―今回Webデザイナーとして独立されたそうですが、どこか学校には通われていたのでしょうか?

服飾の専門学校に通っていたため、デザインの基礎については学びましたが、デジタルメディアのデザインについては独学です。

―LIGではフロントエンドデベロッパーでしたが、その勉強は独学で?

そうですね。

―ええ! すごい。デザイナーをやりながら独学って大変じゃなかったですか?

デザイナーといっても小さな会社だったので、全部の工程に関われたんです。デベロッパー兼デザイナーみたいな感じで、はじめからフルスタックでやっていました。

―フリーランスになろうと思ったきっかけはなんだったんでしょうか?

自分の事業を立ち上げるためにフレキシブルに働ける環境がほしかったからです。

今だから思うスクールに通うメリット

―ご自身は独学で勉強されたわけですが、STUDIO by LIGのトレーナーとして、スクールに通うメリットはなんだと思いますか?

やはり独学とスクールを比べると、スクールに一度通ったほうが学習効率はよくなります。「学習効率」というと、学習内容の総量に目が行ってしまいそうですが、私がもっともコストがかかったと感じたのは、必要なスキルを身につけるためのラーニングパスを見つけることでした。

Webデザイナーって、デザインからエンジニアリングの知識まで、必要になる知識が広範になっていくことが多いんです。業界の歴史が浅いこともありますが、なにを、どの程度、どの順番で学べばいいのかという判断が、独学だととても難しかったですね。

その点、スクールに通えばある程度学習の道筋を示してくれるので、学習効率はよくなるのではないかなぁと思います。

―なるほど。スクールでは体系的に学べるからこそ、最短でWebデザイナーになるための技術を習得することができるということですね!

会社員とフリーランスの違い

―「フリーランスになるために会社員時代にこんなことしていました!」といったことがあれば教えてほしいです!

そうですね。普段から自分の業務以外の仕事にも目を配るようにしていました。フリーになったときにいっさい知らないことがないように気をつけていました。

たとえば契約書の作成などは、会社員時代には関わりのない業務でしたが、フリーになるとそのあたりも一人でできないとダメですよね。気をつけないといけない点や書類の書き方などを参考にさせてもらいました。結果としてプロジェクト全体に気を配ることになったので、個人にも会社にもプラスになったかなと思います。

加えて副業として社外の人から積極的にデザイン案件をもらったりしていました。

―副業していたころは、どのくらいのペースでお仕事されていたのですか?

平均して2〜3ヶ月に一度、1〜2ヶ月の軽めの案件を定期的に受注していました。他の人と比べてもそんなに頑張っていなかったかもしれないです(笑)。

―会社員とフリーランスを経験されて、Webデザイナーとして働き方の違いって感じますか?

スタートアップの方々とお仕事をすることが多いせいか、仕事の幅は会社にいるときよりも広がりました。今はデザインやデベロッピングはもちろん、採用にいたるまで、プロダクトを中心として会社全体のサポートをしています。

働く時間帯に関してはそのような仕事の性質上結果的に常駐でお仕事することが多く、あまり大きく変わった感じはしません。

ユーザーの体験を最適化するためにはプロダクトや会社に包括的に関わったほうが良いですし、やりがいも感じるのでフリーになったあとのほうが仕事は楽しいですね。

―お仕事が楽しいのは素敵なことですね!

フリーランスの仕事術

―今まさに独立したてとのことですが、お仕事はどのように得られているのですか?

転職の合間にお手伝いしていた会社さんだったり、元同僚からの依頼が多いですね。あとはイベントで知り合った人からもお仕事をもらったりしています。

―人脈って大切ですね。ちなみに、今はどんな案件を?

だいたい4つのパターンがあって、1つ目がプロダクト戦略から考えてほしいという依頼。2つ目がデザイン〜システム開発まで全部お願いしますという依頼。3つ目がフロントエンドデベロッピングのみの依頼。4つ目が技術アドバイスの依頼です。

私は特別人脈というのをつくろうと思ったことがないのですが、それでも今それなりにお仕事をいただけているのは幅広い知識があるからだと思っています。人それぞれ強みは違うと思いますが、自分の場合はオールマイティーさが強みだと思っています。

―「デザインできるんだから、ついでにこれもお願い!」なんて案件もあるのでしょうか?

自分のリソースがいっぱいのときや、自分がいただく報酬以上の価値を発揮できないと思ったときなどは知り合いを紹介したりもします。たとえばある程度の予算があってビジュアルデザインやVI(※)単体を作ってほしいという依頼なら「デザイナー専任の人に頼んだほうがいい」と知り合いのデザイナーを紹介することもあります。

※ビジュアルアイデンティティ。企業のアイデンティティをデザインによって統一して「見える化」したもの。

みんな気になる! お金周りのこと

―みなさんこのあたりが気になると思うので……いくつか聞いちゃいます! 実際、1案件どのくらいの価格感でお仕事を受けられているものなんですか?

自分が妥当だと思う年収から時給を算出して、ご依頼内容にかかる見積もり時間を掛けて費用をお出ししています。

また経費や保険、税金などを会社員とは違いすべて自分で払うことになるため、たとえば会社員時代にお給料(純利益)を額面で30〜40万円/月程度もらっていてそれを維持したい場合、報酬(粗利)は会社員のときの2倍程度が目安だそうです。

―価格交渉は大変ですか?

価格交渉をされることはありますが、すぐに作業に入れないなど、特別な理由がなければ、自分の時給単価を下げることはありません。価格を下げる = 単純にかける時間を短くするということになります。

それでも価格を下げたいという方に対しては、その範囲の中でできる最大の費用対効果をもちそうな施策を提案しています。

また最終的にクライアントの利益にならないような機能リクエストなどはきちんと説明して削るよう提案をしているので、価格交渉以前に、結果的には最初の見積もりよりも下がることの方が多いです。

―フリーランスって、保険とかどうなってるんでしょうか? 恥ずかしながら、会社に所属しているのでぜんぜんわからなくって。

そこは正直まだ自分もよくわかっていないんです(笑)。最近は個人事業主向けのさまざまな保険サービスを提供してくれてる会社もあるので、検討しています。

経費や税金に関しては会計を簡略化してくれるサービスがいくつかあるので、私もそういうサービスを活用して管理しています。

そのほかにも実際にフリーランスを始めてから発見したわからないことはたくさんありました。

フリーランスに必要なこと

―では最後に、ジェシーさんの思う「フリーランスになるために必要なこと」ってなんでしょうか?

人によってそれぞれ違うと思いますが、私の場合はビジネス視点と、それを実現するデザイン・技術力だと思います。これはクライアントのビジネスを成長させるための両輪だと思っています。

とはいえこれはあくまでも私の場合の話であって、画一的な方法論ではないので、いろいろな人の意見を参考にしながら、自分なりのベストプラクティスを見つけられる力が重要だと思います。

―お忙しいところお時間いただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします!

まとめ

いかがでしたか? みなさんの中にも、「Webデザイナーになりたい!」「フリーランスになりたい!」という強い思いを持ち、スクールを検討される方は多いかと思います。

STUDIO by LIGには、ジェシーさんのように現場での経験豊富なトレーナーがたくさん在籍しています。技術だけではなく、トレーナー自身の経験をふまえたノウハウを学ぶことができますよ。

STUDIO上野とSTUDIO池袋では、毎日無料説明会を行っております! コースや設備の説明はもちろん、現在のWeb業界やWebデザイナーの最新事情についても詳しくお話させていただきます。

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そんな方はぜひ一度ご参加ください!

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天でした◎

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大阪市立デザイン教育研究所、成安造形大学卒業後、京都芸術大学院を修了。在学中は芸術学を中心に多くのコンペティションに挑戦し功績を残す。カプセルトイメーカー、キャラクターライセンス事業の広報を経て、2018年にLIGに入社。デジタルエデュケーション部にてクリエイタースクールであるデジタルハリウッドSTUDIO by LIGの運営を中心にキャリアサポートを行う。

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