フリーランスWebデザイナーの年収はどのくらい?働き方の実情をご紹介

フリーランスWebデザイナーの年収はどのくらい?働き方の実情をご紹介

Taiga Akiyama

Taiga Akiyama

こんにちは! デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(以下:デジLIG)運営のトラです!

デジタルハリウッドSTUDIO by LIGとは
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携し、運営しているWebクリエイター養成スクール。上野・池袋・北千住・町田・川崎・大宮にSTUDIOがあります。個別説明会は各STUDIOとオンラインで実施中!

近年「将来自由な働き方を手に入れたい」という思いから、「フリーランス」に興味のある方も多くなりました。なかでも需要の高まる「Webデザイナー」は人気の職種です。デジLIGでも目標にされている方が多いのですが、実際のところ年収や働き方などはどうなのか、気になる点もあるのではないでしょうか?

そこで今回は、フリーランスのWebデザイナーの実情について、ご紹介していきたいと思います!

 

フリーランスWebデザイナーの年収相場

ネットやSNSなどでは、フリーランスのWebデザイナーで高収入を得ている、という情報も見かけることもありますが、実際のところどうなのでしょうか。

平均年収はどのくらい?

出典:フリーランス協会_フリーランス白書2018

「フリーランス」のなかでもエンジニアやWebデザイナーは人気が高く、2018年の職種別の統計によると、年収は100万〜300万が全体の25%、300万〜500万が27%、500万〜800万が22%と幅広く分布しています。幅が広い要因としては、Webデザイナーはスキルや経験によって収入が変動する点が考えられます。

 

出典:内閣官房日本経済再生総合事務局 フリーランス実態調査結果 令和2年5月

一方でフリーランス全体の統計を見ると、年収200万〜300万未満が多いようです。「フリーランス 」という働き方のなかでも、前述の職種別の統計も踏まえると、他の職種に比べてWebデザイナーの年収は平均より高いように感じます。

出典:アデコ_フリーランスを対象にした意識調査(2019年・2021年比較)

また2021年12月の調査では年々フリーランスの年収相場も上がっているようで、年収300万以上の方も増加傾向にあるようです。

以上を踏まえて、全体のフリーランス人口が増えていることを考えても、フリーランスWebデザイナーの一般的な平均年収は200〜400万円程度が多いと考えられます。

会社勤めの場合の年収は?

2021年の12月末時点で、Webデザイナーの平均年収は、449万円とされています。給料分布で多いのは371〜431万円の水準となっており、フリーランスよりも少し高いですが、大きな差はないようです。

また会社勤めの場合でも給与レンジは幅広く、経験やスキルによって左右されやすいことが見受けられます。

参考:求人ボックス給料ナビ

フリーランスのメリット

収入面で見ると、フリーランスと企業勤めでは大差がないように感じられますが、フリーランスのメリットは何なのでしょうか?

スキル、評価次第で収入が上がる

Webデザイナーは年収幅が広い職業ですが、なかでもフリーランスの場合はスキルや経験、仕事量など自分次第で収入を上げられます

自身で仕事を選択できるため、得意分野の案件や、逆に苦手でもスキルアップに繋がりそうな案件、また高額な案件に取り組むことが可能です。またクライアントからの報酬がそのまま自身の収入にも直結するのもポイントの一つ。

企業に属していると、閑散期・繁忙期関係なく収入に差は出ないケースがほとんどですので、この点は大きな違いになるでしょう。

自由な働き方ができる

仕事する日や時間、休暇も自身のライフスタイルに合わせて調整することが可能です。また、WebデザイナーであればPC一つで取り組むことも可能ですので、移動中や好きな場所で仕事に取り組むことができます。

ただ、働く場所については会社勤務でもリモートが推奨されるケースが増えているので、企業によってはこの点は大差がないかもしれません。

下記のブログでも現役フリーランスのデジLIGトレーナーに、働き方について聞いているのでご参考ください!

 

人間関係で悩むことがない

会社の上司や同僚がいないので、周囲を気にせず、人間関係でストレスを抱えることはなく仕事に取り組むことができます

また基本的にはプロジェクトや案件ごとの契約になるので、「ちょっと合わないな…」という人がいても、案件が終わればリセットされる可能性が高いです。

フリーランスのデメリット

上記の通り、主なメリットを列挙しましたが、「仕事もプライベートも充実させたい」という方には、やはりフリーランスWebデザイナーの働き方に魅力を感じることと思います。では、逆にデメリットはないのでしょうか。主な項目を挙げてみます。

収入が安定しない

自分次第で収入を上げられる反面、すぐには安定した収入を手に入れにくい点が挙げられるでしょう。

自分で案件獲得に動くことが必要ですし、また時期や体調などのコンディションによっても左右されます。毎月の収入にバラつきが出ることは覚悟しておきましょう。

また、税金や保険など支出面においても自己管理が必要なのは注意点です。この点は、現役フリーランスの声としてももっとも課題に感じるポイントのようです。

出典:フリーランス協会_フリーランス白書2021

フリーランスとしてまず軌道に乗らせるためには、継続的に案件を獲得できる状態を早めに作りたいところですね。

自力で技術習得や情報収集が必要

上記のとおり安定した収入を得るためには、継続した案件獲得が必須です。そのため、クライアントの要望に応え続けるためには、業界のトレンドやテクニックを常に意識することが大切です。

Webデザイナーとして制作会社に勤める場合は、周囲にデザイナーもいて教育体制が整っているケースが多いでしょう。しかし、フリーランスの場合は、基本的には自力でスキルアップしなければなりません。

仕事の獲得に向けた営業活動と作品制作、そこに並行して自ら動いて技術習得を継続する必要があるので、最初は理想の働き方とはギャップがあるかもしれません。

主なデメリットを挙げましたが、こうして見ると、フリーランスのメリットとデメリットは表裏一体で、「自由度が高い」点をどう捉えるかによるかと思います。下記の記事でも、「フリーランス」について詳しくご紹介しているので、ご参考ください!

仕事はどうやって獲得していく?

では、フリーランスWebデザイナーはまずどのように案件を獲得していけばいいのでしょう。

まずは実績(ポートフォリオ)を作ろう

仕事を獲得するためには、まず実績を増やすことが重要です。クライアントも、デザイナーがどの程度の実力があるのかわからないと、お仕事も頼みにくいためです。

初めは友達や知り合いに「無料でいいからサイトを作らせてくれないか?」とお願いするのも一つの手段かもしれません。

まずはオリジナルでもいいので作品を増やした後、「稼ぐ」よりも「実績を増やす」というスタンスで、小さな案件からでもコツコツ取り組めるといいでしょう。

ある程度、実績が積めてきたらポートフォリオサイト(作品集)としてまとめましょう。このポートフォリオが、さらにプラスしてお仕事を獲得していくための営業資料となります。

ポートフォリオについては、下記ブログでも紹介しています! ぜひご参考ください。

クラウドソーシングサービスを利用する

少ない実績からでもスタートしやすいのは、クラウドソーシングサービスを利用することでしょう。一口に「Webデザイン」と言えど、案件によって業務範囲や求められるスキルが異なってくるので、自分に適したものにチャレンジすることができます。

クラウドワークス

出典:トップページ|クラウドワークス

クラウドワークスは国内最大級のクラウドソーシングサービスです。国内シェア・取引額・ユーザー数で国内No.1です。

※クラウドソージングを専門に取り扱っている企業(上場企業)において、流通量がNo.1(会社発表 IR 資料比較)
※シミラーWEB 2018年10月〜2019年10月 分析結果

ランサーズ

出典:トップページ|ランサーズ

ランサーズも国内で有名なクラウドソーシングサービスです。フリーランスや副業など専門分野に合わせたお仕事のマッチングを行っています。

ココナラ

出典:トップページ|ココナラ

ココナラはスキルや知識を出品・購入できるスキルマーケット。自分で単価を決めて動画編集のスキルをアピールし、個人または企業から制作依頼が来るサービスです。自分で単価を決められるため、まずは安価に設定しておけば、実績作りにも活用しやすい特徴があります。

知人の紹介・人脈

参考:フリーランス白書2021_フリーランス協会

フリーランスのお仕事獲得として、一番多いのが実は「知人の紹介」や「人脈」です。Web会社で経験のあるWebデザイナーであれば元同僚など、スクールで学習された方であれば同じ卒業生などの繋がりで仕事が得られることもあります。

また、Web業界で経験がなかったとしても、サイトや広告などは業界に関係なく必要となるため、前職の同僚や取引先からお願いされることもあります。過去に対応したクライアントが、ほかのクライアントや案件を紹介してくれることもあるでしょう。

そのため幅広い人脈形成や、クライアントとの信頼関係をしっかり構築できれば、フリーランスでも安定した収入を得られる可能性が高まります。

SNSの活用

案件獲得や人脈形成においてはSNSの活用も有効です。

TwitterやInstagramで企業や他のデザイナーの情報を収集したり、自身も作品やデザインに関連する情報発信を継続することで、仕事に繋がる確率も高まります。

最初は慣れないかもしれませんし、地道な方法ではありますが、一つの有効な方法ですので積極的に活用していきましょう。

フリーランスエージェント

また、最近ではエージェントの活用も増えています。

希望の単価やスキルに合わせて案件を紹介してくれたり、企業と交渉をしてくれたりと、フリーランスに嬉しいサポートが充実しているので、実績が増えてきたら、登録しておくとオススメです。

フリーランスエージェントについては、下記ブログでも紹介しているのでご参考ください!

求められるスキルセット

フリーランスWebデザイナーとして、仕事をしていくためには、どのようなスキルが必要になるのでしょうか。最低限でも身につけておきたいスキルセットをご紹介します。

デザインツール

デザインを制作していく上では、「Illustrator」や「Photoshop」などのスキルは必須です。サイトのロゴやフォント、ボタンなどのパーツ制作や、写真の加工、合成など総合的にWebデザインを行ううえで欠かせません。

上記に加えて「XD」や「Figma」と呼ばれるWebデザインに特化したツールも、現場では主流となっており、幅広く活用ができる力が求められています。

コーディング

コーディングは「HTML」「CSS」「Javascript」と呼ばれる言語を用いたプログラミングスキルです。これらの言語は、デザインで制作したページデザインを、実際にWebサイトとして構築していくために使用します。オリジナルでWebサイトを制作していく際に、必須のスキルです。

デザインスキル

ツールが使えるだけでなく、色やフォントの選び方、レイアウトの組み方、情報設計など、デザイン思考と呼ばれる考え方も必要です。

デザインの基本的な知識だけでなく、最新のWebデザインのトレンドもキャッチアップしていきましょう。

コミュニケーション力

自身で案件を獲得するため、クライアントとの折衝も生まれるでしょう。そのため、クライアントの要望や課題を汲み取るコミュニケーション力提案力、単価や仕事量でトラブルを起こさない交渉力なども、経験とともに培っていけるといいでしょう。

現役デザイナーにスキルアップ法を聞いてみた

上記はWebデザイナーに必須のスキルとなりますが、変化の大きい業界のため、常にスキルアップし続ける事が大切です。しかし、フリーランスとなると、先述したとおり自力で技術習得や情報収集をしなければいけません。

そこで、現役デザイナーにスキルアップ法を聞いてみました

LIGデザイナーのもりぐさんに聞いてみた

まずは、LIGで新人デザイナーの教育にも携わり、デジLIGでも「即戦力デザイン集中講座」やポートフォリオ講座の講師を務めるもりぐさんに聞いてみました。

トラ:駆け出しデザイナーの場合、スキルアップのために「普段これはやっておくといいよ!」ということって何かありますか?
もりぐ:まずは、やっぱりTwitterをチェックすることですね。気になるクリエイターをフォローすれば早くたくさん情報を得られる気がします。

スキルを教えてる人もいるし、最新のクリエイティブを紹介してる人もいる。デザイン事務所の社長もいれば、代理店のクリエイターも。そういった人の思考を理解するのが大切な気がします。

またそのクリエイターから数珠繋ぎでいろんなクリエイターをフォローしていけばいいかと!
トラ:やはりSNSは最新の情報をキャッチするのに欠かせないですね! デジLIGの受講生もTwitterはかなり活用している印象です。他にはありますか?
もりぐ:あとは「いろんな展覧会や講演会に顔を出す」のも有効です。実際のモノを見るのはエネルギーの感じ方がぜんぜん違います。なの色々足を運んでみるといいと思います。

実際に行くのは無理な場合でも最近はオンラインで講演会やってたりするので、チェックしてみるといいですね。
トラ:なるほど! 流れてくる情報を選択するだけでなく、能動的な姿勢も大事ですね。
もりぐ:そうですね、色んな経験をするのは大事です。見たこのないモノを見る、聞く、触れる。特別なことじゃなくても日々の散歩や友達との会話もすべての経験が結びつくのがデザイナーの面白いところかなと思います。

当たり前のことも気に留めることで、クリエイティブの素がたくさんストックできるはずです。
トラ:日常生活のなかでも、デザイナーとしての視点を意識していると、ものごとの見え方がまた変わってくるんですね。電車の中吊り広告がアイデアの宝庫だと言っていた受講生を思い出しました……!
もりぐ:デザインのほとんどは人々の生活とともにあるので、一般の方々がデザインとどう触れ合ってるのか、身の回りのクリエイティブを今一度よく観察するといいです。

本屋に行ったり、旅行に行ったり、大事なのは「自分の経験すべてがクリエイティブに活きるんだ」と言う意識で日常を過ごすことかなと思います。
トラ:ありがとうございます! 参考になります!

デジLIGの會川トレーナーにも聞いてみた

広告デザインやWebデザインに携わる現役デザイナーであり、過去にフリーランスのご経験もある、デジLIGトレーナーの會川先生にもアドバイスいただきました!

トラ:フリーランスのご経験もあるということですが、現在ではどのように情報収集などしていますか?
會川トレーナー:昔は書籍がメインでしたが、今ではYouTubeを活用していますね。初心者向けも多いですが、最新のものを紹介しているものもあるので。あとはTwitterでも情報収集しています。
トラ:またTwitterが出ましたね! たしかにYouTubeでもツールの使い方を紹介している方は多い印象です。ただ、最新のトレンドとなると何のチャンネルを参考にされているのですか?
會川トレーナー:有名どころだとPiXimperfectはチェックしています。海外の方ですが字幕機能がありますし、小難しいことは頭を使いますが、わかりやすいです。これを参考にして、自分でも手を動かしてみる、ということをしています。

見るだけでなく、いいとこ取りして、自分のものにすることが大切です。
トラ:なるほど、最新のものとなると海外のチャンネルも要チェックですね!
會川トレーナー:Webでいうと気になるサイトを観察し、コーディングの構造を頭の中で組んでみて、検証ツールで答え合わせしてみるという訓練もいいですよ。デジLIGの受講生もやったりしてますね。
トラ:確かに、それが癖づいてくるとWebサイトの見方がまた変わりますね……! 身の周りに教材はいくらでもあるんですね。

ちなみにLIGのもりぐさんからは、何気ない日常生活のなかでも、クリエイティブに目を向けることが大切だとおっしゃっていました。
會川トレーナー:それは私も大切な考え方だと思います!

そして、これはデジLIGの受講生にも言っているのですが、映画を見に行るにしても、アートに触れるにしても、インプットしたものは、必ずアウトプットして欲しいです。

noteやTwitterで発信するのもいいのですが、習得したことをどう解釈して、他者にわかりやすく表現できるかを意識して欲しいですね!
トラ:アウトプットして初めて自分のものになるということですね! ありがとうございます!

まとめ

Webデザイナーになるには特別な資格は必要ないので、比較的スタートしやすい魅力もありますが、裏を返せばライバルが多いのも事実です。また、フリーランスでもすぐに大きな収入を得られないかもしれませんし、理想の働き方を獲得するまでの道のりは決して楽ではないでしょう。

まずはフリーランスWebデザイナーを目指すために、今後のキャリアプランをしっかり練る必要があります。例えば、一旦はデザイナーとして企業に勤めて、実績と経験を積むことも選択肢の一つです。

一方で、人生100年時代と言われる現代において、個人のスキルで活躍する働き方が求められているのも事実。スキル習得も一つひとつ取り組んでいけば、着実に理想に近づくはずです。現役で活躍するフリーランスデザイナーも、未経験からのスタートしている方は多いです!

少しでも「チャレンジしてみたい!」という方は、まずは一歩目を踏み出してみてはいかがでしょうか。Webデザインを学びたい方は、私たちが運営するWebクリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」にも足を運んでみてください!

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Taiga Akiyama
Taiga Akiyama Digital Education / School Adviser / 秋山 大河

大学卒業後、地元長野で地域密着型のメディア・出版・広告を扱う会社に企画営業を経験。並行して、複数の地域振興団体に所属し、自治体と青少年育成・まちづくりに取り組む。その後に不動産会社で広報職を経験し、LIGに入社。デジタルハリウッドSTUDIO by LIGのセールス・企画・運営を担当し、クリエイターを目指す方々のサポートを行う。

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