フィリピンオフショア開発の実情とおすすめ開発会社【2024】

Noriaki Iwata

Noriaki Iwata

株式会社LIG 代表取締役・海外事業部部長の岩田です。フィリピン・セブの拠点長をしています。

私はオフショア開発先として人気の国であるフィリピンで約3年間、フィリピン人のメンバーと開発を行ってきました。

この記事では現地で感じたフィリピンのオフショア開発の実情やメリット・デメリット、さらにはフィリピンでのオフショア開発を成功させるポイントについてまとめています。
安いというイメージが先行しているオフショア開発ですが、実はそれ以外のメリットもたくさんあります。この記事を読めば、フィリピンのオフショア開発をすべきか否かの判断材料になるはずです。

>>フィリピンでおすすめのオフショア開発会社3選へジャンプ

 

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フィリピンを軸にパートナー企業を探しているけれど、現地の動向を含め信頼できる情報が欲しいというあなた。遠い海外の話ということもあり、慎重に判断したいですよね。
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・海外拠点立ち上げの支援も豊富
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目次 

フィリピンのオフショア開発のメリット

フィリピンは、オフショア開発の委託先としてベトナムに次いで人気の国です。

その理由は、やはりIT技術者の人件費の安さといえるでしょう。とくにセブ島は、首都マニラよりも物価水準が低いため、オフショア開発先として人気が高いエリアです。

ここではオフショア開発におけるフィリピンとはどんな国なのか、その特徴をまとめました。

  1. 人件費が安い
  2. 英語力が高い
  3. 時差が1時間だからコミュニケーションがとりやすい
  4. 技術力が高い
  5. IT人材が豊富
  6. 親日国で陽気な国民性

それぞれ詳しく解説します。

① 人件費が安い

フィリピンでのオフショア開発の最大のメリットは、「人件費(人月単価)の安さ」です。以下にフィリピンの人月単価をまとめましたが、日本と比較するとかなりコストを抑えることができます。

人月単価(万円) プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
フィリピン 36.25(+6.9%) 49.63(+3.7%) 71.07(+6.6%) 65.83(-11.0%)

出典:【2022年最新版】フィリピンオフショア開発の人月単価相場 ※()内は前年比

② 英語力が高い

フィリピン人の凄さはなんといっても英語力。フィリピンは学校の授業がほとんど英語で行われる国で、フィリピン人の約9割は英語が話せるといわれています。

世界的に見ても英語人口はアメリカ、インドに次ぐ堂々の3位です。英語能力指数ランキングでは、アジアで2位とフィリピンの英語能力が高いことがわかります。

私も現地で長く生活してみて、英語が伝わらなくて困った経験はほとんどありません! 日本企業側にも英語が話せる人がいれば、スムーズにコミュニケーションをとることができます。とくに高い教育を受けてきたIT系エンジニアやデザイナーは、綺麗な英語を話します。

③ 時差が1時間だからコミュニケーションがとりやすい

オフショア開発を進める上で、日本と現地との時差は重要です。時差が大きければ、それだけコミュニケーションが取りづらくなります。その点、フィリピンは日本の時差は1時間。急遽連絡をとりたいときにも、連絡がつきやすくまた会議などの調整もスムーズです。

また、成田空港から約4時間半で気楽に行き来できる距離にあり、日本企業のオフショア開発先として最高の立地といえます。

④ 技術力が高い

国全体で見ると、ITの技術力はこれからという意見もありますが、私が一緒に働いているメンバーはとても優秀だと感じます。

私は日本人のエンジニア・デザイナーとも仕事をしたことがありますが、フィリピン人メンバーの技術力やコミュニケーション能力も、弊社LIGの日本人メンバーと引けを取りません。

優秀な大学出身のエンジニアやデザイナーが多く、期待以上の成果を出してくれます。また、とても真面目で働きものです。

そんなイケてるフィリピン人メンバーの記事も過去に書いたので、ぜひ覗いてもらえると嬉しいです!

⑤ IT人材が豊富

IT人材不足が拡大している現在の日本。求める人材を確保することは、予算的にもなかなか難しいと思います。フィリピンも徐々に物価も人件費も高騰してきている印象はありますが、日本人に比べるとやはりIT人材の確保はしやすい印象があります。

また、フィリピンは特に若いIT人材が活躍しています。

人口は1億を超え、国民の平均年齢は約24歳! 日本国民の平均年齢が約48歳なのに比べると、若く勢いのある国であることがわかります。人口ピラミッドも綺麗な富士山型になっています。

フィリピンの人口ピラミッドPopulationPyramid.netより抜粋

⑥ 親日国で陽気な国民性

フィリピン人の国民性としては、オープンな性格の人や温厚な人が多いといわれています。私が仕事を一緒にしているフィリピン人も、ホスピタリティがあり、人と人とのつながりを大切にする人が多いです。また、家族を第一優先にする文化であるのも、日本と違うところだと思います。

仕事には献身的に取り組み、ストレートに自分が思っていることを表現する人が多く、日本人のような「空気を読む」という文化はあまり感じられません。

陽気な性格である反面、緻密に計画を立てる、といったことは苦手な傾向があります。時間にもルーズなので、開発を進める上では細かな進捗チェックや、時間に関する重要性をしっかりと伝えなくてはなりません。

フィリピンは親日国としても知られており、国交も良好なためコミュニケーションがとりやすいです。

 
 
このように、フィリピンでのオフショア開発は多くのメリットがあるのですが、「フィリピンがいいのはわかったけど、正直なところ、うちの開発にあう最適な国なのかわからない…… 」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?実際にこのようにご相談いただくことがとても多いのが実情です。

弊社LIGではフィリピンに開発拠点をもち、オフショア開発をおこなっています。フィリピンでのオフショア開発の実績が豊富なので、フィリピンの実情や貴社開発におけるメリット・デメリットをさらに詳しくお話しできるかと思います。

フィリピンでのオフショア開発に興味はあるけれども、自社にあっているのか分からないとお困りの方はぜひお気軽にご相談ください。ビジネスの壁打ち相手として、オフショア開発についてご提案させていただきます。

▶︎▶︎フィリピンでのオフショア開発が自社に最適なのか壁打ちを依頼する

他国との比較表

ここまで紹介した特徴・メリットについて、他国と比較した結果をみてみましょう。オフショア開発先として人気のある、ベトナム・中国・インドと比較してみました。

関連記事:オフショア開発の人気国5カ国の特徴オフショア開発の国別の費用相場

フィリピン ベトナム 中国 インド
公用語 タガログ語、英語 ベトナム語 中国語 ヒンディー語、英語(南部)
時差 +1時間 +2時間 +1時間 +3時間
人件費
情勢
特徴 英語が公用語。人件費はやや高騰しているが、日本よりも安く人材も豊富。 オフショア開発先としてもっとも選ばれている国。IT教育に力を入れており、若い世代の優秀なエンジニアが育っている。 オフショア開発の先駆けとなった国。コストがやや高くなっているが優秀な人材が揃っている。 スキルの高いエンジニアはいるが、単価は中国と同等程度。

*1.出典:ジェトロ「ビジネス短信」添付資料 表「フィリピンの実質GDP成長率」在ベトナム日本国大使館経済班「2021年ベトナム経済統計」ジェトロ「ビジネス短信」添付資料 図「実質GDP成長率の推移」ジェトロ「ビジネス短信」添付資料 表 2021年度(通年)の需要項目別GDP成長率

 
 
このように、フィリピンでのオフショア開発は多くのメリットがあるのですが、「結局、うちの開発にあう最適な国がどこなのかわからない…… 」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?一番多いご相談が、「フィリピンとベトナムのどちらが良いでしょうか?」という国選びについてです。

弊社LIGではフィリピンとベトナムに開発拠点をもち、オフショア開発をおこなっています。オフショア開発の実績が豊富なので、貴社に最適な開発国のご提案ができるかと思います。開発国選びでお困りの方はぜひお気軽にご相談ください。

▶︎▶︎自社に最適な開発国選びのご相談はこちらから

関連記事

フィリピンでおすすめのオフショア開発会社

株式会社LIG|ラボ型開発から受託開発まで柔軟に対応

株式会社LIG出典:https://liginc.co.jp/solutions/technology/offshore

  • 毎年デザインアワードを受賞し、UI/UXに強みを持つ
  • フィリピン・ベトナムでの実績多数
  • 日本で設計デザインなどの上流工程、海外で開発を行う安心のチーム体制

オフショア開発会社をお探しであれば自信をもって弊社LIGをおすすめします。特徴は、上流工程から設計・実装・QA(品質保証)までを日本と海外の混合チームでおこなうことと、長年のWeb制作事業で培ってきたUI/UXデザインのノウハウ

LIGはもともとWebサイト制作から事業をスタートしており、デザインアワードを受賞したクリエイターが複数在籍しています。オフショア開発では、そんなデザイナーや海外のエンジニア人材と、柔軟かつスピーディーにチーム体制を整え、サービス開発やアプリ開発、ECサイト制作、AWSクラウド構築などを支援可能です。

対応範囲 サーバー・データベース構築、予約システム、マッチングシステム、営業・顧客管理システム、生産・在庫管理システム、大規模ECサイトなど
対応言語 JavaScript、Java、PHP、C++、C#、SQL、Python、Ruby、Shell、VBA、Visual Basicなど
開発形態 ラボ型開発、受託開発、アジャイル開発など

実績紹介①予約システムバージョンアップなど3つのプロジェクトを推進:株式会社ヤマハコーポレートサービス様

  • 使用技術:イントラマート(Java)/.NET/AWS

株式会社ヤマハコーポレートサービス様とLIGのフィリピン拠点「CODY Web Development Inc.」が協業し、ヤマハホールの予約システムバージョンアップ対応、加盟店サポートシステム機能強化、社内システム基盤・業務アプリケーション保守運用と3つのプロジェクトを始動。

20人以上の開発体制をスピーディに構築した点、円滑にコミュニケーションを行えた点を評価いただきました。

実績紹介②EV充電スポット検索アプリ「おでかけEV」:株式会社ナビゲート様

https://www.odekake-ev.net/

  • プロジェクト期間:約1年半/開発言語: Flutter、PHP(Laravel)

LIGのフィリピン拠点「CODY Web Development Inc.」におけるプロジェクトとして、個人向けサービス「おでかけEV」の開発を支援。

コロナ禍で事業再構築を図る株式会社ナビゲート様が、脱炭素化をテーマにEV市場に参入。充電スポットの検索に対するニーズから開発がスタート。初のオフショア開発にもかかわらず、頻繁な情報共有と進捗報告により、顧客の不安を解消。充電スポットの表示スピードを改善し、リリース後1ヶ月で約3,000ダウンロードを達成

実績紹介③営業支援AIプロダクト「ACES Meet」:株式会社ACES様

ACES Meethttps://meet.acesinc.co.jp/

商談の録画・書き起こしを行い、商談の内容や温度感を共有・解析できる営業支援AIプロダクト「ACES Meet」の開発を支援。

ユーザー企業の要望により、Google MeetやTeamsとの連携が求められ、技術的な不確実性を伴う開発を迅速に進めるために外部パートナーとしてLIGに依頼。技術検証から開発までスムーズに進み、無事リリース。リリース後は保守対応や新規機能開発も依頼され、計6つのプロジェクトを進行中。

料金プラン

LIGでは、プロジェクトの規模や要件に応じた柔軟な料金プランを提供しています。プロジェクトの人員を補充したい場合にも、エンジニア・デザイナーのリソースを「週2日」から提供しています。ラボ型や受託開発、アジャイルなどの開発手法にも柔軟に対応可能です。詳細な見積もりについてはお気軽にご相談ください。

企業情報

URL https://liginc.co.jp/
開発拠点
  • 日本(東京都)
  • フィリピン(セブ)
  • ベトナム(ホーチミン)
設立年 2007年
従業員数 230名(2023年4月1日時点 連結)
電話番号 03-6240-1253

LIGに相談してみる

株式会社Sun Asterisk|DX推進・新規事業開発支援を得意とする上場企業

株式会社Sun Asteriskのトップページ出典:https://sun-asterisk.com/

株式会社Sun Asterisk(サンアスタリスク)は、東京都千代田区大手町に本社を置く東証プライム市場の上場企業です。

日本とベトナム、フィリピン、カンボジアの4カ国6都市に拠点をもち、1,500人以上のエンジニアやクリエイターが在籍しています。

システム開発やアプリ開発の実績が豊富で、事業課題の解決に向けて企画や戦略といった上流工程から、サービスのグロースまでのトータルで支援可能です。

アイデア創出やビジネスデザインに強みのある会社なので、請負開発というよりもパートナー会社として事業課題の解決からソリューション提供までを並走してもらうような依頼方法のほうが、同社の強みを活かすことができるでしょう。

UIUX領域での支援実績も豊富で、2023年12月にはプロダクトのユーザー体験やユーザビリティを評価するサービスを立ち上げるなど、支援領域を広げています。

業界・業種問わず、幅広い開発実績があるため、オフショア開発先をお探しであればぜひ一度問い合わせてみてください。

対応範囲 新規事業・デジタルトランスフォーメーション(DX)・プロダクト開発
対応言語 Ruby、PHP、Java、Swift、Javascript、Python、Object-C、C#、Kotlin、C++、Go、Scalaなど
開発形態 要問合せ

実績紹介:日産レンタカー公式アプリ「Nissan Rent a Car」

出典:https://sun-asterisk.com/works/ncrs/

  • プロジェクト期間:約8ヶ月/開発手法:アジャイル

Sun*は、日産レンタカー初の公式アプリ「Nissan Rent a Car」の開発を支援。レンタカー予約から返却までのプロセスをスマートフォンで完結できるよう設計されており、ストレスフリーで快適なレンタカー体験を提供。無人貸出サービス「セルフチェックイン」機能を搭載し、業界初の試みとして注目を集めた。

企業情報

URL https://sun-asterisk.com/
開発拠点 日本、ベトナム、フィリピン、カンボジア
設立年 2013年
従業員数 約2,000名(グループ全体)

株式会社CRAID|上場企業を支える安心のオフショア開発

株式会社CRAID出典:https://offshore-lp.craid-inc.com/

株式会社CRAIDは、東京、大阪、フィリピンに拠点を構えるプライム上場グループ企業です。

フィリピンでのオフショア開発に強みをもつ会社です。

CRAIDのオフショア開発は、特にマイクロコミュニケーションを重視しており、プロジェクトの品質管理や納期に関する課題を解決するための体制を整えています。高品質かつ低コストのラボ型オフショア開発サービスを提供しており、上場企業のシステム開発において豊富な実績があります。

業界・業種問わず、幅広い開発実績があるため、オフショア開発先をお探しであればぜひ一度問い合わせてみてください。

対応範囲 新規事業・プロダクト開発
対応言語 Ruby、PHP、Java、Swift、Javascript、Python、GO、MySQL、Oracleなど
開発形態 要問合せ

企業情報

URL https://offshore-lp.craid-inc.com/
開発拠点 東京、大阪、フィリピン
設立年 2017年
従業員数 約73名

>>その他のおすすめのオフショア開発先はこちらの記事でまとめています。

フィリピンのオフショア開発の注意点とその解決策

日本人と価値観・考え方が違う

フィリピン人の方々の根本の考え方にあるのが、「家族ファースト」です。家族が絡む用事、イベントは最優先。あくまで仕事の優先順位は、家族の後にあります。

日本では仕事優先の文化がありますが、ここは文化の違いとして理解することが大切です。

解決策:優秀なPMをアサインする

どんな文化を持っている人と仕事するにしても、「プロジェクトを円滑に進めるプロジェクトマネジメント」を行うことが一番の解決策になると思っています。

フィリピンでは家族を優先するので、休日出勤や残業することへの拒否感がことさら強いです。

「リリース前だし気合いで対応してくれるはずだ……」と、つい開発者に甘えたくなることもあると思いますが(本当はよくないことなのですが)、フィリピンでは通用しません。

これは日本人、フィリピン人に限らず、メンバーが健康的に働くために、いかに要件定義をしっかり行うか、現実的なスケジュールをクライアントとの同意の上で定めることができるか、日々の進捗管理を行っているか、リスクを常に洗い出せているか、などの「プロジェクトマネジメント力」で解決できる問題だと思います。

フィリピン人は本当に真面目ですし、作業スピードも早いです。余裕を持ったスケジュールで、常に作業者のモチベーションを気遣うことができれば、問題なくプロジェクトを成功に導けると考えています。

そのため、プロジェクト成功の鍵を握るPM(プロジェクトマネージャー)は優秀な人材をアサインすることがとても重要です。

弊社LIGでは、業界歴10年以上のベテランや外資コンサル出身の日本人メンバーが必ずPMとしてプロジェクトに参画します。プロジェクトの成功のためにも、企業選びの際はぜひPMがどのような人なのか注意して確認すると良いです。

▶︎▶︎LIGのオフショア開発体制のお問い合わせはこちらから

品質の基準が異なる

Webサイトひとつとっても、日本人とフィリピン人の合格ラインは異なります。日本は世界的に見ても品質水準が高いので、フィリピンに限らずオフショア開発をするときは合格ラインの基準をしっかりと共有するようにしましょう。

  • どこまでていねいに機能テストをするか
  • どこまでデザインの再現度を実装に求めるか

などなど、ここは研修や日々の業務をこなす中で、お互いの足並みをしっかりと揃える必要があるポイントです。

解決策:品質基準の共通認識を持つ

品質の基準をそろえるために実施すべきことはたくさんあります。

たとえば、コーディングやデザインルールのマニュアル化やマニュアルを浸透させるための研修、日々の業務で厚めのフィードバックを行うことによって、「日本と同等の厳しめの基準」を徹底するなどです。

品質のレベルが染み付いたメンバーが新しいメンバーに指導することによって、組織全体に品質の基準を浸透させることができます。

しかし、品質基準やマニュアルの整備は開発会社側に委ねられている部分も大きく、なかなか詳細まで見えないことも多いと思います。

そのため、必ずオフショア開発実績を複数調べ、品質基準やクオリティがどこまで担保されているのか確認しましょう。

弊社LIGは、数々のWebデザインアワードを受賞してきた実績から、ユーザーにとって使いやすいUI/UXデザインに強みを持っています。

「UI/UXに優れたシステム・アプリを開発して欲しい」とお問い合わせいただくことがありがたいことに多く、デザイン性に優れたシステム・アプリ開発を検討されている場合はお気軽にご連絡ください。

▶︎▶︎ユーザビリティに優れた使いやすいシステム開発のご相談はこちらから

コミュニケーションコストがかかる

フィリピンでは、日本語を話せる人はほとんどいません。「言語」と「距離」という2点から、オフショア開発は、日本での開発に比べコミュニケーションコストがかかります。

英語に自信がなくても、Google翻訳などを使ってなんとかコミュニケーションを取ることはできるのですが、やはり細かいニュアンスなどを伝えるときには、使用言語が異なることは大きな壁になります。

また、フィリピンは時差が1時間しかないので就業時間の問題はありませんが、ディレクター・デザイナー・エンジニアが隣り合って作業することができません。

MTGはビデオ会議ツールでできるのですが、細かい進捗管理やメンバーのモチベーション管理などは、やはり同じ開発現場にいた方がスムーズに進みます。

解決策:日本語ができるオフショア開発先に依頼をする

コミュニケーションに対する不安は、英語でのコミュニケーションに慣れていない人はとくに感じる点だと思います。

「今すぐ語学を習得して何とかうまくやってくれ!」というのは不可能ですので、現地に日本語ができる人がいるオフショア開発先を選ぶようにしましょう。

ちなみにLIGでは、日本とフィリピンの間に英語が堪能な優秀な日本人トランスレーター(ブリッジSE)を配置しています。

LIGのブリッジSEは日本語の話せるベトナム人ではなく、「英語が話せる日本人」または「一定の日本文化を理解している外国人」を採用し、コミュニケーションの齟齬を少なくできるように努めています。

日本人に細かいニュアンスまでヒアリングを行い現地の開発者に正確に伝える、といった体制をとることによって、コミュニケーションによるストレスが溜まらないプロジェクト進行をしています。

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オフショア開発の成功事例

オフショア開発の概要がわかったところで、事例をみてよりイメージを沸かせていきましょう。弊社でサポートした企業様の事例を、導入背景や効果に加え、なぜ成功に繋がったのかという考察もあわせてまとめました。

アパレル業界/基幹システム・ECサイト開発の事例

まず紹介するのは、アパレル業界における基幹システム・ECサイト開発の事例です。この企業さまは、開発リソースの不足に悩みを抱えていたものの、半年で30名の開発体制を整えることに成功しました。

以下、企業様からいただいた声をもとに作成しております。

導入の背景

体制的にレガシー技術に頼らざるを得ない状況。日本国内で必要技術を扱えるエンジニアを採用するのが非常に難しく、目標としていた採用人数から大きな乖離があった。そのため開発体制に対して、抜本的な改革の必要性を感じていた。

導入の効果

自社の技術要件に沿ったメンバーを採用から始めてチームを構築をし、わずか半年で30名の開発体制を築くことができた。これまで、煩雑になっていた開発におけるドキュメント(DB設計図、API設計書、画面設計書など)の作成も手厚くサポートしてもらえているので、ナレッジが蓄えられる環境が構築されている。

成功の要因

日本人メンバーをアサインしてもらい、開発体制をどのように構築していくかの戦略、開発の要件定義、ドキュメント作成など上流工程から深くコミットしてもらえた。さらに、自社の要件に合った、オリジナルの研修プログラムを作成し、対象の開発メンバーが受講。そのため、スムーズにプロジェクトに参加してもらえた。

事業内容 ファッションEC
プロダクト 基幹システム、ECサイト
契約期間 6ヶ月〜現在

フランチャイズ事業/会員向けWebモバイル・アプリケーション開発の事例

続いて紹介するのは、コワーキングスペースを主事業とする企業さまです。会員向けWebアプリの開発を検討していましたが、開発コストに課題を抱えていました。

オフショア開発での開発を採用したことで、コストを当初の想定から1/2に抑え、店舗拡大にも成功された事例です。

導入の背景

コストは抑えつつ、クオリティの高いプロダクトを作りたい気持ちがあり、複数の開発会社で迷っていた。また、営業の状況やニーズによって開発すべき機能の仕様や優先度が頻繁に変わるため、柔軟に動ける開発チームが必要だった。

導入の効果

開発コストを1/2に抑え、店舗拡大に成功。

順調に会員数を増やし、店舗数も1年間で3店舗から20店舗まで増やすことができている。セブで開発するうえで一番心配だったデザインに関しては、日本と変わらない品質のものを1/2程度のコストでリリースできた。

成功の要因

初期の設計やレビューなど一部の重要な役割だけ日本人をアサインしてもらうことで、コストパフォーマンスを最大化できた。日本人のブリッジSE、リードデザイナーに入ってもらうことで品質担保ができた。

事業内容 フランチャイズ事業/コワーキングスペース
プロダクト 会員向けWebモバイル アプリケーション
契約期間 1.5年

IT事業(受託開発)/アパレル系モバイルアプリの開発の事例

最後に紹介するのは、アパレル系のモバイルアプリの開発事例です。この企業さまは開発の長期化に課題を抱えていましたが、オフショア開発を採用することで自発的な開発体制の構築に成功。短期間での納品を実現させました。

導入の背景

予算の関係から積極的にオフショア・ラボ型開発を行いたいと思っていた。担当のPMは英語が話せたので、直接英語でやりとりをしたかった。

スケジュールがタイトだったので、スピード感を持って動けるメンバーのアサインが早急に必要だった。

導入の効果

着手から納品まで、3ヶ月で目標の実装まで行うことができた。エンジニアから積極的に仕様や技術のアイデアを出してもらえたことで、難しかったエンドクライアントへのリクエストにも、答えることができた。

成功の要因

フロントエンドの技術でハイブリッドアプリを開発することはすでに決まっていた。そのため、要件が明確になり、過去に開発経験があるメンバーをアサインしてもらえた。

頻繁にオンラインミーティングを行い、実際の画面やホワイトボードを使いながらディスカッションを行なった。チャットベースでは難しい話も積極的に会話を中心としたコミュニケーションをとるようにし、認識の齟齬を最小限にできた。

事業内容 IT事業/受託開発
プロダクト ファッション系モバイルアプリケーション
(ハイブリッドアプリ)
契約期間 6ヶ月

 
ここまで開発の成功事例をお伝えしてきましたが、契約や権利の問題で公開できる事例が限られてしまうことが、開発会社ではどうしても発生してしまいます。

非公開事例については実際に開発会社へ確認してみるのが良いです!

類似の事例を知る

低コスト・高品質を実現する方法を3ステップで解説

低コストと高品質を保つのはとても難しいことです。あらためてこれからオフショア開発先を選ぶという方向けに、コストと質を両立させるためのポイントを3ステップでまとめてみました。

  1.  国の選び方で注目すべき6ポイント
  2.  信頼できるパートナー企業の選び方
  3.  低コスト・高品質を両立するプロジェクトの進め方

貴社のプロジェクトを成功に導くために、ぜひ参考にしてみてください。

ステップ1:国の選び方で注目すべき6ポイント

オフショア開発で注目すべきポイント
まずは国を選ぶところからはじめます。国選びはコストと質に大きな影響を及ぼす重要な要素です。ここを間違えてしまうと、まずプロジェクトは成功しません。

以下6つのポイントに注目してみてください。

  1. 人件費:開発の人件費が安いことで、全体のコストを抑えることができます。
  2. 時差:時差が少ないことで、リアルタイムでのコミュニケーションがしやすくなります。
  3. 公用語:英語や日本語が公用語だとコミュニケーションの齟齬も少なくなります。
  4. 技術力:高い教育水準がある国では、質の高いエンジニアを採用しやすくなります。現地の大学や専門学校のレベルに注目しましょう。
  5. 文化:ビジネスに対する価値観が日本と近かったり、親日で日本文化に理解があると、よりコミュニケーションがスムーズに進みます。
  6. 情勢:政治的な安定や、ITに関する法的な整備が進んでいると安心して開発が進められます。

ベトナムは人件費も比較的安価、時差も2時間、第二公用語として英語・日本語教育がおこなわれている、国がIT教育に投資している、文化も親日、政治的にも経済的にも比較的安定していることから、オフショア開発先として非常に人気が高い国となっているのです。

ステップ2:信頼できるパートナー企業の選び方

国が絞れたら、次にパートナーとなる企業の選定をおこないます。以下ポイントに着目してください。

  1.  日系企業運営がおすすめ
  2.  自社のニーズに近い実績があるか
  3.  充実したサポート体制はあるか

日系企業運営がおすすめ

オフショア企業には、ベトナム、日系、外資系企業が運営している3パターンがありますが、コミュニケーション効率や品質の安定性を考えると、日系企業がおすすめです。

以下に現地企業、日系企業、外資系企業の特徴をまとめました。

現地企業 コストパフォーマンスが高いが品質にバラツキあり。コスト重視の場合はおすすめ。例)FPTソフトウェア
日系企業 日本基準の品質を維持できるがやや高め。日本語でのコミュニケーションや高品質が求められるプロジェクトにおすすめ。例)LIG
外資系企業 国際基準に基づいた高い技術力が強みだが高単価。多国籍のプロジェクトにおすすめ。例)IBMベトナム

今回ご紹介しているのはすべて日本の企業が運営している会社なので、長期的にも安心してパートナー契約を結ぶことができるはずです。

自社のニーズに近い実績があるか

フロントエンド開発、アプリ開発、システム開発が得意なのかなど、会社によって得意領域はさまざまです。また、システム開発の中でもデザインや企画などの上流工程や、戦略策定などに強みを持つ会社もあります。さらに金融、ヘルスケア、EC分野など特定の分野に特化した会社もあります。

判断のポイントとしては、自社のニーズに近い実績があるかどうかということです。大手案件などは非公開であることが多いので、一度要望を伝えたうえで各社に問い合わせてみることをおすすめします。

弊社LIGは、数々のWebデザインアワードを受賞してきた実績から、ユーザーにとって使いやすいUI/UXデザインに強みを持っています。

「UI/UXに優れたシステム・アプリを開発して欲しい」とお問い合わせいただくことがありがたいことに多く、デザイン性に優れたシステム・アプリ開発を検討されている場合はお気軽にご連絡ください。

▶︎▶︎ユーザビリティに優れた使いやすいシステム開発のご相談はこちらから

充実したサポート体制はあるか

日本人のサポートスタッフはいるのか、品質管理のプロセスはどうなっているのか、使っているコミュニケーションツールはなにかなど、開発を進めるうえで重要なバックグラウンドの情報を確認してください。

さらに現地のエンジニアに対して定期的なトレーニングを提供しているかどうかもポイントです。最新の技術や開発手法を学べる環境があることで、高い技術を持ったチーム組織を期待できます。

弊社LIGでは、プロジェクト管理ツールの共有をおこなうことでプロジェクトの透明性を担保しています。

他にも、実際に現地に足を運んでいただく現地視察や、「英語が話せる日本人」または「一定の日本文化を理解している外国人」をブリッジSE(通訳)の採用など、ブラックボックス化してしまいがちなオフショア開発ですから、できるだけ安心して依頼いただけるような開発体制の構築に努めています。

▶︎▶︎LIGのオフショア開発体制・ブリッジSEのお問い合わせはこちら

ステップ3:低コスト・高品質を両立するプロジェクトの進め方

パートナー企業が絞れたら、低コスト高品質を保ちながらプロジェクトを進める具体的な方法をご紹介します。

  1.  要件定義を明確にする
  2.  適切な開発手法を選択する
  3.  現地エンジニアとのコミュニケーションの機会を設ける
  4.  ノーコード開発の活用

要件定義を明確にする

プロジェクトで実現すること、しないことなど、詳細な要件定義をおこなうことで、自社含め、チーム全体の認識のズレを防ぎ、無駄なコストを削減することができます。

適切な開発手法を選択する

プロジェクトの進め方として「ウォーターフォール型開発」と「アジャイル型開発」の2つの開発手法があります。それぞれの特徴を理解し、開発したいシステムやアプリにあった手法を選ぶことで、コストを抑えることに繋がります。

ウォーターフォール型開発 要件定義をしっかりと固め、それに従って各工程を1つずつ完了させていく手法。プロジェクトの全体像を把握しやすいが、途中での変更が難しい。要件が明確で変動の少ないプロジェクト向き
アジャイル型開発 プロジェクトを小さなフェーズごと分けて都度フィードバックをしながら次へと進める。大きな手戻りがなく無駄なコストを抑えながらの開発が可能な一方、全体像を把握しにくくスケジュール管理や予算の見通しをすることが難しい。顧客の要求が変化しやすいプロジェクトや、スピーディーな開発が求められるプロジェクト向き

現地エンジニアとのコミュニケーションの機会を設ける

定期的なミーティングを実施し、プロジェクトの進捗をこまめに共有してもらうことも大事です。

弊社の場合、日本人のブリッジディレクターだけでなく、現地エンジニアと直接交流していただくことをおすすめしています。顔を合わせて交流することで、双方の心の障壁を減らしたり、モチベーションを高めたりすることができます。

どんな人が開発しているんだろう、どんな人に依頼されているのだろうか、を互いに知ることは、単純ですが実はプロジェクト成否を左右するとても大切なことなのです。

ノーコード開発の活用

ゼロからコーディングをおこなうスクラッチ開発と違い、ノーコード開発では基本的にコーディング不要で開発をおこなえるため、開発工数や開発コストを抑えることができます

ただしノーコード開発には、単体で開発できる範囲が限られる、拡張性に制限がある、他ツールへの乗り換えが難しいというデメリットもあり、大規模なシステムや複雑な要件の開発には不向きといえます。

プロジェクトの要件に応じて採用を慎重に判断する必要はありますが、併用するなど上手に活用することをおすすめします。

関連記事:ノーコード開発とは?注目される理由やローコードとの違いを解説

よくある質問・疑問

オフショア開発って安かろう・悪かろうでは?

「オフショア開発は一度失敗したので遠慮します」という拒絶反応は、過去とても多く見受けられました。ただ現状は、開発力や品質管理能力も著しく向上しており、開発パートナーとしてフィリピンでのオフショア開発を選択する企業が増えています。

もはや、オフショア開発は品質がよくないというイメージは、過去の話といってもいいでしょう。もし過去に失敗された経験があり、それが「期待値のズレ」や「アサインされたエンジニア自身」にあったのなら、新たなパートナーと改めてチャレンジしてみてほしいです。

円安の影響もあるし、今やるべきではないのでは?

結論からいうと、なるべく早めの方がいいと私は考えています。というのも、二の足を踏んでいる間に、海外エンジニアが日本企業の仕事を積極的に受けてくれなくなることを危惧しているからです。

これはフィリピンではなくベトナムの話ですが、10年ほど前、日本企業が現地でエンジニアの求人を出すと、100〜200人の応募がくるのが当たり前でした。しかし現在は「日本企業は給料が低く出世の見通しがたたない」というイメージが広がっており、もはや優位性はないと感じます。

つまり日本で起こっているようなIT人材の不足が、近い将来フィリピンでも起こる可能性があるということです。だからこそ手遅れになってしまう前に、いまオフショア開発にチャレンジしてチームを作っておいてほしいと心から思います。

プロジェクト管理ってどうしてるの?

遠い国での開発ということもあり、プロジェクトの進行管理が不透明になることは不安ですよね。

弊社LIGでの進行管理を一例に挙げてご紹介すると、プロジェクト管理ツールを共有し、企業さまがいつでも進捗を確認できるように透明性を担保しています。また、英語が話せる担当者の方がいらっしゃれば、現地の開発者と直接コミュニケーションをとっていただくことも可能です。

オフショア開発においてプロジェクト管理がブラックボックス化してしまうことはあるあるなので、企業選びの際、依頼先の企業がどのようにプロジェクト管理しているのかは必ず確認しましょう。

まとめ

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

「IT人材の確保を行い、最適な開発体制を組み、プロジェクトを成功までもっていく」というのは、なかなか難易度が高いことだと思います。

LIGのフィリピン拠点では、そんな悩みを持つ多数の企業様のお手伝いをさせていただき、成功に導いてきた実績があります。開発部分だけでなく、LIGのコンサルタント、テクニカルディレクター、ブリッジが総力をあげて、最良のソリューションを提案させていただきます。

「あとは任せた!」という受託形式ではなく、日本とフィリピン、両拠点にいる弊社LIG社員がみなさんと一緒のチームに加わって進めていきます。

ぜひ、一緒にチームを作り、一緒に最高のプロダクトを作りましょう!

※LIGがどんな思いでオフショア開発をサポートしているのか、代表大山の思いを語った記事も合わせてご覧ください。

 

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低単価・高品質を実現するオフショア開発なら私にお任せください
株式会社LIG 取締役・海外事業部部長 岩田憲昭

オフショア開発の成功を左右するのは、安心して任せられるパートナー企業選びです。そのためには、オフショア開発での豊富な実績や、品質管理の方法、プロジェクトマネージャーや技術者の対応力などを十分に確認する必要があります。

弊社LIGは、
・業界歴10年以上のベテランがPMとして参画
・ノーコード開発に対応し、低単価・高品質を実現
・日本で設計・デザインなどの上流工程、海外で開発を行う安心のチーム体制


などの強みを活かし、貴社のニーズに応じたご提案をいたします。「とりあえず見積もりをお願いしたい」という場合でも、ビジネスの壁打ち相手としてぜひお気軽にご連絡ください。 

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Noriaki Iwata
Noriaki Iwata 取締役 / 管理本部長 / 海外事業部 部長 / Cody Web Development Inc., COO / 岩田 憲昭

楽天株式会社に入社後、広告事業にて営業を担当。全社MVPを3度受賞する等して、当時事業史上最年少でリーダー・マネージャーへ昇格。2017年にメディア事業へ異動し事業責任者に就任、シンガポールに渡星した後アドロール株式会社とのJV立ち上げを機に帰国。 その後株式会社ファーストリテイリングに入社、グローバルECに関するPMとして様々なプロジェクトの担当を経て、2021年株式会社LIGに参画。

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