オフショア開発は企業選びが要!同業者が選ぶおすすめ企業7選

Noriaki Iwata

Noriaki Iwata

ico 著者:株式会社LIG 海外事業部部長 岩田 憲昭楽天株式会社に入社後、広告事業にて営業を担当。全社MVPを3度受賞する等して、当時事業史上最年少でリーダー・マネージャーへ昇格。2017年にメディア事業へ異動し事業責任者に就任、シンガポールに渡星した後アドロール株式会社とのJV立ち上げを機に帰国。その後株式会社ファーストリテイリングに入社、グローバルECに関するPMとして様々なプロジェクトの担当を経て、2021年株式会社LIGに参画。現地法人Cody Web Development Inc.のCOOを務める。

株式会社LIG 海外事業部部長の岩田です。これまで数多くの企業さまのオフショア開発支援をおこなってきました。

エンジニアの人材不足で悩み、オフショア開発会社を検討される企業さまは多くいらっしゃいます。

しかし、安いというイメージが先行しているオフショア開発、「コミュニケーションはどうしているの?」「品質はどうなの?」と不安を感じている方が多いのも現状です。「せっかく高い金額を払ったのに開発が失敗した…… 」なんてことは避けたいものです。

ただ先に結論をお伝えすると、オフショア開発における注意点を理解し、信頼できるパートナー企業へ依頼できればオフショア開発は成功します。

今回はベトナム・フィリピンでオフショア開発支援をおこなう弊社LIGが、オフショア開発における失敗事例や成功事例、企業選びのポイントを徹底解説。また、業界内で知名度の高い会社を中心におすすめのオフショア開発企業7社を厳選してご紹介します。

この記事を読めばオフショア開発をすべきか否かの判断材料になるはずです。ぜひチェックしてみてください!

 

💡最適な「オフショア開発会社」選びのヒント

言語の壁や技術スキルに不安をお持ちの方も多いと思いますが、信頼できる企業を選ぶためには類似プロジェクトの成功事例や実績があるかどうかも重要です。弊社LIGにはオフショア開発における以下のような実績があります。

  • EV充電スポット検索アプリの開発・保守運用
  • 海外ECサイトにおけるShopifyへのマイグレーション
  • 大規模アパレルECにおける基幹システムの保守運用など

その他実績も多数ございます。非公開の実績についてもぜひ以下よりお問い合わせください!

類似の実績を問い合わせてみる

予算内で実現できるのかどうかなど、ビジネスの壁打ち相手としてもお気軽にご相談いただければと思います。

目次 


編集部注:2024年7月に最新情報に更新しました。

オフショア開発企業の選び方・比較ポイント

実際に企業選びをする前に、オフショア開発で失敗しないためにどのようなことを意識する必要があるのかを知っておくことが重要です。

国による違いを理解する

オフショア開発の委託先として人気の国はいくつかありますが、各国の特徴を踏まえ自社にあっている国を選ぶことが大切です。ここではオフショア開発会開発先として人気の国を、時差、公用語、人件費、社会情勢の観点で比較しています。

時差 公用語 人件費 情勢など
中国 1時間 中国語
インド 3.5時間 ヒンディー語、
英語(準公用語)
ベトナム 2時間 ベトナム語
フィリピン 1時間 英語・フィリピン語
ミャンマー 2.5時間 ビルマ語
バングラデシュ 3時間 ベンガル語

 

結論からいうと、最もおすすめなのはベトナムです。時差や人件費、親日であることを総合的に判断すると、もっとも開発が進めやすい国といえます。

また、第一外国語として日本語教育をおこなう小学校もあり、日本語検定を持っている人もたくさんいます。オフショア開発を進めるにあたり、母国語でコミュニケーションが取れるという点は非常に大きなメリットです。

 

オフショア開発の人気国まとめ資料

「もっと詳しく知りたい!」「一目でわかるような比較表が欲しい!」という方は、以下よりオフショア開発で人気の5カ国とその特徴を無料でダウンロードいただけます。

オフショア開発人気国比較表

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得意領域を確認する

続いて確認すべきポイントは「得意領域」です。フロントエンド開発が得意なのか、アプリ開発が得意なのか、システム開発が得意なのかなど、会社によって得意領域は様々です。また、システム開発の中でもデザインや企画などの上流工程や、戦略策定などに強みを持つ会社もあります。

得意領域については、今回紹介した会社については表でまとめていますが、その他の会社を検討する際は公式ホームページなどで確認してください。特に強みとしている技術を確認することをおすすめします。

会社名 得意領域・技術の強み
株式会社LIG UI/UXに優れたWebサービスの開発やアプリ開発が強みで、戦略などの上流工程から任せられる。受託開発よりもパートナー会社としての依頼がおすすめ。
株式会社Sun Asterisk アイデア創出やビジネスデザインに強みのある会社。受託開発よりもパートナー会社としての依頼がおすすめ。
株式会社モンスターラボホールディングス ユーザー体験を組み合わせたアプリの開発も得意。世界的な企業であり、海外向けのプロダクト開発も任せられる。
株式会社ハイブリッドテクノロジーズ ラボ型のオフショア開発、受託開発の実績多数
SHIFT ASIA CO., LTD. セキュリティやテスト品質に強み。
株式会社バイタリフィ IoT、Unity、AR、VR、ウエアラブル、画像認識などの新しい技術に精通
インディビジュアルシステムズ株式会社 ラボ型のオフショア開発の実績多数。

また、最近では、日本本社と海外拠点の混合チームで開発を行う会社も多くなってきているので、それぞれの拠点での強みを確認するのも良いでしょう。

開発実績で候補を絞る

次に確認すべき点は、「開発実績」です。これはかなり重要です。開発実績が数件の会社と数百件の会社だと全然信頼度が違いますよね。

具体的には、開発規模や期間、アサイン人数などを確認しましょう。大規模な開発ほどプロジェクトの推進方法や課題が発生した際の対応(トラブルシューティング)も確認したほうが良いです。

また、開発会社から提供される実績資料などは、一部実績しか掲載されていませんので、他にどのような案件に従事したのかも深堀りしましょう。実際に作りたいプロダクトの類似事例があるかどうかの確認は必須です。

推進体制・社内体制を確認する

最後に、「推進体制・社内体制」に関してです。国内スタッフのアサイン体制、オフショア開発先の現地エンジニアのスキルセット、そしてブリッジSEのアサイン可否を確認しましょう。特に、ブリッジSEの日本語能力は要確認ポイントです。

ブリッジSEはその名の通り、日本とオフショア開発先のブリッジ役となります、ブリッジSEの能力がプロジェクトの進行に大きく影響するため、発注前に面談をなどを実施し、コミュニケーションが問題ないか、こちらの質問にしっかり回答してくれているかを確認してください。

また、こちらは必須ではないのですが、エンジニアの教育や研修体制がしっかりと整備されているかを確認してみるのも良いでしょう。基本、固定メンバーが継続的にアサインされることが理想なのですが、途中でプロジェクトからメンバーが抜ける場合もあります。

その際に、しっかりと教育されたスキルのあるエンジニアにリプレースしてもらえるのかも確認しておくと安心です。

同業者おすすめのオフショア開発に強い企業

オフショア開発事業を展開する中で得た知見をもとに、オフショア開発に強い会社を厳選して7社紹介します。各社の特徴を確認し、どの企業が自社に最適なのか比較しましょう。

オフショア開発に強い会社一覧
  • 株式会社LIG
  • 株式会社Sun Asterisk
  • 株式会社モンスターラボホールディングス
  • 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ
  • SHIFT ASIA CO., LTD.
  • 株式会社バイタリフィ
  • インディビジュアルシステムズ株式会社

以下より、各社の会社特徴や開発事例をまとめています。

株式会社LIG|ラボ型開発から受託開発まで柔軟に対応

株式会社LIG出典:https://liginc.co.jp/solutions/technology/offshore

  • フィリピンやベトナムの優秀なエンジニアとグローバルチームを結成。
  • 要件定義から実装後の品質保証まで一貫して担当
  • 日本で設計・デザインなどの上流工程、海外で開発を行う安心のチーム体制

オフショア開発会社をお探しであれば自信をもって弊社LIGをおすすめします! 特徴は、上流工程から設計・実装・QA(品質保証)までを、日本と海外の混合チームでおこなうことと、長年のWeb制作事業で培ってきたUI/UXデザインのノウハウ

LIGは元々Webサイト制作から事業をスタートしており、デザインアワードを受賞したデザイナーが複数在籍しています。オフショア開発では、そんなデザイナーや海外のエンジニア人材と、柔軟かつスピーディーにチーム体制を整え、サービス開発やアプリ開発、ECサイト制作、AWSクラウド構築などを支援可能です。

また、プロジェクトの人員を補充したい場合にも、エンジニア・デザイナーのリソースを「週2日」から提供しています。ラボ型や受託開発、アジャイルなどの開発手法にも柔軟に対応可能です。ぜひ一度ご相談ください。

URL https://liginc.co.jp/
開発拠点
  • 日本(東京都)
  • フィリピン(セブ)
  • ベトナム(ホーチミン)
設立年 2007年
従業員数 230名(2023年4月1日時点 連結)
電話番号 03-6240-1253
得意分野 Webサービス開発、アプリ開発
代表実績 EV充電スポット検索アプリ「おでかけEV」の開発(株式会社ナビゲート)
商談の内容や温度感を共有・解析できる営業支援AIプロダクト「ACES Meet」の開発(株式会社ACES)
開発形態 ラボ型開発、受託開発、アジャイル開発など

LIGに相談してみる

株式会社Sun Asterisk|DX推進・新規事業開発支援を得意とする上場企業

株式会社Sun Asteriskのトップページ出典:株式会社Sun Asterisk|TOPページ

株式会社Sun Asterisk(サンアスタリスク)は、東京都千代田区大手町に本社を置く東証プライム市場の上場企業です。

日本とベトナム、フィリピン、カンボジアの4カ国6都市に拠点をもち、1,500人以上のエンジニアやクリエイターが在籍しています。

システム開発やアプリ開発の実績が豊富で、事業課題の解決に向けて企画や戦略といった上流工程から、サービスのグロースまでのトータルで支援可能です。

アイデア創出やビジネスデザインに強みのある会社なので、請負開発というよりもパートナー会社として事業課題の解決からソリューション提供までを並走してもらうような依頼方法の方が、同社の強みを活かすことができるでしょう。

UIUX領域での支援実績も豊富で、2023年12月にはプロダクトのユーザー体験やユーザビリティを評価するサービスを立ち上げるなど、支援領域を広げています。

業界・業種問わず、幅広い開発実績があるため、オフショア開発先をお探しであればぜひ一度問い合わせてみてください。

開発拠点 日本、ベトナム、フィリピン、カンボジア
設立年 2013年
従業員数 約2,000名(グループ全体)
得意分野 新規事業・デジタルトランスフォーメーション(DX)・プロダクト開発
実績・事例 日産レンタカー公式アプリの開発(株式会社日産カーレンタルソリューション)
身近な街の何気ない道をエンターテインメント化する「膝栗毛」アプリの開発(三菱地所株式会社)
開発形態 要問い合わせ

株式会社モンスターラボホールディングス|受託開発実績が豊富な世界的な企業

株式会社モンスターラボホールディングスのトップページ出典:株式会社モンスターラボホールディングス|TOPページ

世界20ヵ国・33都市(2023年1月時点)に拠点を構えるモンスターラボホールディングス。通所、モンラボ。クライアント企業のDX推進を主事業としており、その開発実績は2,200件超え、まさにモンスター級です!

2022年1月には、アウトソーシングサービスを提供する新会社「Monstarlab Enterprise Solutions」をバングラディシュに設立し、顧客の様々な要望に応えています。

さらに2023年12月にはレイ・フロンティア株式会社がグループに参画。AIを活用した行動データの分析・可視化などの高度な技術優位性を確立し、他社との差別化を図っています。

世界的な会社であるため、多様な知識・開発実績があり、また海外の文献や情報にアクセスしやすいなどのメリットもあります。他言語での開発をしたい場合にも、同社の強みを活かすことができるでしょう。

また、モンスターラボはUX/UIデザインにも強い会社です。使いやすいデザインにくわえ、ユーザー体験を組み合わせたアプリの開発も得意としています。対応領域も幅広く、大企業から海外企業まで幅広い開発・支援実績があります。

開発拠点 世界20ヵ国33都市
設立年 2006年
従業員数 約1,200人(グループ全体)
得意分野 デジタルコンサルティング事業、プロダクト事業(RPAツール、音楽配信等)
実績・事例 起業・開業支援アプリ『起業時代』の開発(freee株式会社)
旅行の検索と予約の確認を行える『JTB旅行検索・予約確認アプリ』の開発(JTB株式会社)
開発形態 ラボ型開発、アジャイル開発、受託開発など

株式会社ハイブリッドテクノロジーズ|ベトナムのオフショア開発会社の老舗企業

ハイブリッドテクノロジーズのトップページ出典:株式会社ハイブリッドテクノロジーズ|TOPページ

設立は2016年ですが、親会社である株式会社エボラブルアジアが2006年から行っていたラボ型のオフショア開発事業を引き継いでいます。ベトナムのオフショア開発業界では老舗中の老舗で、実績多数です。

ITオフショア開発事業に強みを持ち、システム開発事業、ゲームアプリ開発・運用事業、マーケティング事業など、幅広く対応しています。

開発拠点 ベトナム・日本
設立年 2016年
従業員数 554名(2022年9月30日時点、100%子会社含む)
得意分野 アプリの企画・開発、UXデザイン、システム開発事業、マーケティング事業
実績・事例 Web相談予約システムの新規構築※外部サイト(社名非公開)
開発形態 ラボ型開発、受託開発

SHIFT ASIA CO., LTD.|ビジネスレベルの日本語力をもつエンジニアが多数在籍

SHIFT ASIAのトップページ出典:SHIFT ASIA CO., LTD.|TOPページ

ソフトウェア品質保証・第三者検証のリーディングカンパニーである株式会社SHIFTの海外戦略拠点としてベトナム・ホーチミンにて創業。

オフショア開発以外にも、テストの自動化サービスやセキュリティテストサービスにも力を入れており、セキュリティやテスト品質に絶対の安心があります。

採用しているエンジニアの80%以上はフルスタックエンジニアで、またビジネスレベルの日本語力をもったエンジニアが多数在籍。コストを抑えながらも、高品質な開発を実現しています。

弊社も、SHIFTさんのテストサービスを使うこともあり、安心安定のサービスです。

開発拠点 ベトナム(ホーチミン・ハノイ)
設立年 2016年
従業員数 180名(2021年4月時点)
得意分野 ソフトウェア品質保証、ソフトウェアテスト
実績・事例 シェアオフィス予約アプリの開発※外部サイト(社名非公開)
開発形態 ラボ型開発、受託開発

株式会社バイタリフィ|17年以上の開発実績

株式会社バイタリフィのトップページ出典:株式会社バイタリフィ|TOPページ

ホーチミンとハノイに拠点をもつ、ベトナムのオフショア開発の老舗企業です。オフショア開発やスマートフォンアプリの開発に強みを持っており、事業創出から保守運用まで一貫したサポートが可能です。

IoT、Unity、AR、VR、ウエアラブル、画像認識などの新しい技術にも精通しており、UI設計やクリエイティブ制作にも幅広く対応しています。

開発拠点 ベトナム(ホーチミン・ハノイ)
設立年 2005年
従業員数 400名(グループ全体)
得意分野 アプリ開発、オフショア開発
実績・事例 AIを活用した除雪状況のプラットフォーム開発(NTTコミュニケーションズ株式会社)
フリーランサーと企業のマッチングサービスにおける新サービスの開発(ランサーズ株式会社)
開発形態 ラボ型開発、受託開発など

   

インディビジュアルシステムズ株式会社|ベトナムにおけるオフショア開発のパイオニア企業

インディビジュアルシステムズ株式会社のトップページ出典:インディビジュアルシステムズ株式会社|TOPページ

ベトナム・ホーチミンで2002年に設立されたシステム開発会社。日本企業向けのオフショア開発(ラボ型開発・ラボ契約)およびシステムインテグレーション事業を展開しており、ベトナム日系IT業界の代表ともいえる会社です。

ソフトウェアの受託開発や準委任のラボ型開発に加え、ベトナム国内への進出を目指す企業への進出・営業支援もおこなっています。

数々の実績がありますが、中でも業務系システムの開発実績が多い会社です。

開発拠点 東京、大阪、ベトナム(ハノイ、ニャチャン、ホーチミン、カントー)
設立年 2002年(2014年1月IVS Co., Ltd.として再設立)
従業員数 280名
得意分野 業務系システム開発全般
実績・事例 ntra-martを使った社内システムの開発、基幹業務システム全般の構築など
開発形態 ラボ型開発、受託開発

※ベトナムでのオフショア開発を検討中の方は、ベトナムのオフショア開発の現状やおすすめの開発会社をまとめた記事も参考になります。

オフショア開発のメリット・デメリット

オフショア開発とは、ベトナムやインド、フィリピンなどの開発会社・拠点を活用し、開発コストの低減や国内のリソース不足を解消を目的とした開発手法です。メリットとしては下記が挙げられます。

オフショア開発のメリット

  • 低コストで開発人材を確保できる
  • リソース不足を解消できる

オフショア開発の最大のメリットとしては、発注側と受注側の経済的格差によってコストメリットを出し低コストで開発人材を確保できることがあります。

また、日本国内と比較して労働力が豊かなため、エンジニアリソースを調達しやすく、リソース不足を解消することも可能です。

日本国内の労働力は中長期的に減少傾向にありますので、採用に苦戦している企業にはメリットが多い選択肢といえます。

一方で、オフショア開発のデメリットは以下が挙げられます。

オフショア開発のデメリット

  • コミュニケーションコストがかかる
  • 要件や仕様の認識のずれが生じやすい
  • 品質が高いとは限らない

みなさんご存知の通り、日本は世界的に見ても品質の高いモノづくりを行っている国ですが、海外に目を向けると決してこれは当たり前ではありません。

実際にプロジェクトを進めるときは、ブリッジSEと呼ばれる日本人(または日本語が流暢な現地人)が間に入ることである程度解消できるのですが、それでもやはりコミュニケーションコストがかかることや国民性の違いにより、多少の品質低下が見られる可能性があります。

プロジェクトの成功・失敗はブリッジSEの能力に大きく左右されるため、開発先を選ぶときは見極めが大切です。

メリット・デメリットの詳細に関しては、下記記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

オフショア開発の進め方

よりオフショア開発のイメージをわかせるために、どのように進めていくのか?も知っておきましょう。

発注者側でしておくべき準備などもあわせて紹介しているので、スムーズにプロジェクトを進めるためにも必ずご覧ください。

検討段階の代表的な流れは下記の通りです。

  1. 開発の目的を明確にする:何を・なぜ作るのかなど、目的やゴールを明確にする。オフショア先にも伝えることで、共有認識を持つ。
  2. オフショア開発を行う国や企業の選定を行う:目的にあった選定をすることが大前提
  3. 契約方式・開発方式を決定する:契約方式は、ラボ型・請負型・仲介型の3通りある。また開発方式は、従来のウォーターフォール開発や、アジャイル開発などが挙げられる。
  4. ドキュメントを作成して開発環境を整える:仕様書の作成や翻訳作業を行う。
  5. 開発状況を管理する:国によっては開発スケジュールや納期に対する認識が甘いこともあるため、細かな管理が必要。
  6. 確認・検証する:動作確認や、不具合が生じた場合の修正依頼などを行う。

それぞれ詳しく解説します。

1. 開発の目的を明確にする

どんなプロジェクトでも言えることですが、オフショア開発では特に重要なのが、「目的を明確にすること」です。

日本では「暗黙の了解」という文化があり、曖昧なことがあってもなんとかなってしまうことがあります。しかし、海外ではこれは通用しません。

目的はコストカットなのか業務効率をあげることなのか、またはその両方かなど、開発に入る前に明確にして共通認識を持つことが大切です。

2. オフショア開発を行う国や企業の選定を行う

オフショア開発を依頼する企業選定では、目的に合った企業を選定します。

特に確認すべきなのが実績です。どの企業にも得意不得意があるので、開発しようとしているシステムに近しい実績があるのかを確認するようにしましょう。

また、選定時には必ず複数社に見積もりを取るようにします。1社だけだと、価格の適正値がわからないためです。

3. 契約方式・開発方式を決定する

開発手法には。主にウォーターフォール開発とアジャイル開発の2つのモデルがあります。ウォーターフォール開発とは、仕様を明確にしてから開発を依頼する手法で、アジャイル開発は要件定義〜テストまでの一連の開発工程を短期間で繰り返す手法です。

プロジェクトの規模や目的によって最適な開発手法が異なるため、それぞれの特性を理解した上で決定しましょう。

どちらの開発で進めればいいか現時点でわからない方は、以下の記事を参考に選定してください。

4. ドキュメントを作成して開発環境を整える

オフショア開発を進める上では、仕様書の正確性が成功の鍵となります。さきほどお伝えしたように、海外では日本のような「暗黙の了解」が通用しません。

仕様書で細かいところまで指定し、また正確に翻訳することで開発環境を整えていきましょう。

5. 開発状況を管理する

開発を進めている間も、気を抜いてはいけません。国によっては開発スケジュールや納期に対する認識が甘いこともあるため、細かな管理が必要になります。

最低でも月1回程度の定例を実施し、進捗に遅れがないように管理を行いましょう。

6. 確認・検証する

納品されたら、オフショア開発先の担当者と一緒に、仕様書通りになっているか確認をします。一緒に確認を進めるのは、不具合があった場合にすぐ対応してもらうためです。

ここまでがオフショア開発の進め方です。ここまで実施したあと、正式にリリースを行います。

オフショア開発の成功事例

オフショア開発の概要がわかったところで、事例をみてよりイメージを沸かせていきましょう。弊社でサポートした企業様の事例を、導入背景や効果に加え、なぜ成功に繋がったのかという考察もあわせてまとめました。

アパレル業界/基幹システム・ECサイト開発の事例

まず紹介するのは、アパレル業界における基幹システム・ECサイト開発の事例です。この企業さまは、開発リソースの不足に悩みを抱えていたものの、半年で30名の開発体制を整えることに成功しました。

以下、企業様からいただいた声をもとに作成しております。

導入の背景

体制的にレガシー技術に頼らざるを得ない状況。日本国内で必要技術を扱えるエンジニアを採用するのが非常に難しく、目標としていた採用人数から大きな乖離があった。そのため開発体制に対して、抜本的な改革の必要性を感じていた。

導入の効果

自社の技術要件に沿ったメンバーを採用から始めてチームを構築をし、わずか半年で30名の開発体制を築くことができた。これまで、煩雑になっていた開発におけるドキュメント(DB設計図、API設計書、画面設計書など)の作成も手厚くサポートしてもらえているので、ナレッジが蓄えられる環境が構築されている。

成功の要因

日本人メンバーをアサインしてもらい、開発体制をどのように構築していくかの戦略、開発の要件定義、ドキュメント作成など上流工程から深くコミットしてもらえた。さらに、自社の要件に合った、オリジナルの研修プログラムを作成し、対象の開発メンバーが受講。そのため、スムーズにプロジェクトに参加してもらえた。

事業内容 ファッションEC
プロダクト 基幹システム、ECサイト
契約期間 6ヶ月〜現在

フランチャイズ事業/会員向けWebモバイル・アプリケーション開発の事例

続いて紹介するのは、コワーキングスペースを主事業とする企業さまです。会員向けWebアプリの開発を検討していましたが、開発コストに課題を抱えていました。

オフショア開発での開発を採用したことで、コストを当初の想定から1/2に抑え、店舗拡大にも成功された事例です。

導入の背景

コストは抑えつつ、クオリティの高いプロダクトを作りたい気持ちがあり、複数の開発会社で迷っていた。また、営業の状況やニーズによって開発すべき機能の仕様や優先度が頻繁に変わるため、柔軟に動ける開発チームが必要だった。

導入の効果

開発コストを1/2に抑え、店舗拡大に成功。

順調に会員数を増やし、店舗数も1年間で3店舗から20店舗まで増やすことができている。セブで開発するうえで一番心配だったデザインに関しては、日本と変わらない品質のものを1/2程度のコストでリリースできた。

成功の要因

初期の設計やレビューなど一部の重要な役割だけ日本人をアサインしてもらうことで、コストパフォーマンスを最大化できた。日本人のブリッジSE、リードデザイナーに入ってもらうことで品質担保ができた。

事業内容 フランチャイズ事業/コワーキングスペース
プロダクト 会員向けWebモバイル アプリケーション
契約期間 1.5年

IT事業(受託開発)/アパレル系モバイルアプリの開発の事例

最後に紹介するのは、アパレル系のモバイルアプリの開発事例です。この企業さまは開発の長期化に課題を抱えていましたが、オフショア開発を採用することで自発的な開発体制の構築に成功。短期間での納品を実現させました。

導入の背景

予算の関係から積極的にオフショア・ラボ型開発を行いたいと思っていた。担当のPMは英語が話せたので、直接英語でやりとりをしたかった。

スケジュールがタイトだったので、スピード感を持って動けるメンバーのアサインが早急に必要だった。

導入の効果

着手から納品まで、3ヶ月で目標の実装まで行うことができた。エンジニアから積極的に仕様や技術のアイデアを出してもらえたことで、難しかったエンドクライアントへのリクエストにも、答えることができた。

成功の要因

フロントエンドの技術でハイブリッドアプリを開発することはすでに決まっていた。そのため、要件が明確になり、過去に開発経験があるメンバーをアサインしてもらえた。

頻繁にオンラインミーティングを行い、実際の画面やホワイトボードを使いながらディスカッションを行なった。チャットベースでは難しい話も積極的に会話を中心としたコミュニケーションをとるようにし、認識の齟齬を最小限にできた。

事業内容 IT事業/受託開発
プロダクト ファッション系モバイルアプリケーション
(ハイブリッドアプリ)
契約期間 6ヶ月

その他事例もございますので、以下より類似の事例についてお問い合わせください。

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オフショア開発のよくある失敗事例

ここまでは成功事例を紹介しましたが、オフショア開発が全てうまくいった訳ではなく、中には失敗してしまった例もあります。

これはオフショア開発に限らずですが、システムやサービス開発などのプロジェクトは、納期遅れや想定していた品質ではなかったなどの問題が発生することが7割にもなるそう。

ここからは私が経験してきたオフショア開発の失敗事例やその予防方法について紹介します。

納品物の品質がよくない

オフショア開発で失敗事例としてよくあるのが、納品物の品質です。想定通り動かないプログラムや可読性の低いソースコードなどは、特に安価な企業に依頼した場合に多く発生します。

また、品質の中でソースコード以上に苦悩したのが、日本語の管理画面です。画面イメージを提供しても意味が通じないので、品質を担保するには細かく指示をする必要があり、多くの時間を費やすことになります。

このような失敗を防ぐためには、オフショア開発企業の選定方法が重要になります。見せても問題のないソースコードを提出してもらったり、現在進行系の実績について具体的にどの工程からどの部分をどのくらいの期間で担当したのか教えてもらうようにしましょう。

すると、自ずと任せられそうなスキル感が見えてきます。

メンバーが流動的で知見が残らない

実装を担当するメンバーの急な退職やオフショア開発先の都合により、しれっと担当が変わっていたことがありました。

ある程度ボリュームのある実装物の場合、どうしても慣れが必要なため、メンバーが流動的だと、品質の低下や納品遅れにつながります。

オフショア開発先に依頼をするなら、体制や人員はできる限り固定、やむを得ない場合は事前告知の上でしっかりと引き継ぎをしてくれる企業を選びましょう。半年以上継続していくと開発者も慣れてきてスピードアップに繋がり、コストメリットも感じられるはずです。

>>失敗事例の続きを見たい方はこちら

オフショア開発で失敗しないためには

ここまで紹介したような失敗事例の他にも、オフショア開発を進める上では予期せぬことが起きることがあります。

失敗しないためにできることを、これまでの私の経験からまとめました。最低限、以下のポイントは必須ではないかと考えています。

  • 選定企業の実績を確認する
  • 詳細設計までを日本でしっかり実施する
  • 開発の推進体制やそれぞれの役割を明確にする
  • 設計を理解したブリッジエンジニアを橋渡し役としてアサインする

特に、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)のアサインは重要です。自社と委託先の橋渡し役となるブリッジSEは、品質管理、そしてオフショア開発成功の鍵を握っているといっても過言ではありません。発注前に面談などを実施し、コミュニケーションが問題ないか、こちらの質問にしっかり回答してくれているかを確認しましょう。

非日本語ネイティブの場合は、日本語能力検定を取得しているかどうかも一つの目安です。

また、開発業務をオフショア拠点へ渡す「ラボ型」のオフショア開発の場合、発注側できちんと進捗管理や品質管理を行う必要があります。適正に管理がおこなわれなければ、開発の遅延が起きるだけでなく、意思の疎通が図れないなどのコミュニケーションコストが生じ、プロジェクトの失敗につながる恐れがあるためです。

上流工程を日本人が行うハイブリッド型も存在しますので、案件にあった形での開発組織をアサインしましょう。

まとめ

この記事では、おすすめのオフショア開発会社や開発先の選び方ご紹介しました。

基本的にすべておすすめな会社なのですが、オフショア開発に失敗しないためには得意領域や実績などを確認し、自社のケースにあった会社を選びましょう。気になる企業があれば問い合わせをし、複数社を比較するといいと思います。

オフショア開発の失敗原因と成功のポイントも踏まえ、自社にあう開発先を選んでみてください。オフショア開発の事例集もご覧いただくと、進め方のイメージがより湧くかと思います。

今回ご紹介したポイントが、皆様のオフショア開発の成功に繋がる参考になれば幸いです。

 

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