オフショア開発会社で本当に信頼できる10社を紹介|選び方も解説

Noriaki Iwata

Noriaki Iwata

近年、エンジニア不足によりオフショア開発を検討する企業さまが増えている一方、以下のような不安を伺うこともあります。

  • 「オフショア開発は安かろう悪かろうなイメージがある」
  • 「コミュニケーションがちゃんと取れるか不安……」
  • 「品質はどうなの?」

先に結論をお伝えすると、オフショア開発における注意点を正しく理解し、信頼できるパートナー企業へ依頼できればオフショア開発は成功します。

そこで今回はフィリピン、ベトナムでオフショア開発をおこなう弊社LIGが、業界内で知名度の高い会社を中心におすすめのオフショア開発企業10社を厳選してご紹介します。また、成功事例や企業選びのポイントまで徹底解説しているので、参考になると幸いです。

最適な「オフショア開発会社」を見つけたい方へ
言語の壁や技術スキルに不安をお持ちの方も多いと思いますが、信頼できる企業を選ぶためには「自社に似たプロジェクト」の成功事例や実績があるかどうかも重要です。弊社LIGのオフショア開発では、

  • フィリピン・ベトナムの拠点に計100名以上のスタッフが在籍
  • 日本のベテランPMがプロジェクトに伴走
  • 大規模ECの保守やAIプロダクト開発など実績も多数

サイトでは公開していない「非公開の実績」もございますので、ぜひお問い合わせください。予算内で実現できるのかどうかなど、ビジネスの壁打ち相手としてもお気軽にご相談いただければと思います。

オフショア開発を相談する
ico 著者:株式会社LIG 海外事業部部長 岩田 憲昭楽天株式会社に入社後、広告事業にて営業を担当。全社MVPを3度受賞する等して、当時事業史上最年少でリーダー・マネージャーへ昇格。2017年にメディア事業へ異動し事業責任者に就任、シンガポールに渡星した後アドロール株式会社とのJV立ち上げを機に帰国。その後株式会社ファーストリテイリングに入社、グローバルECに関するPMとして様々なプロジェクトの担当を経て、2021年株式会社LIGに参画。現地法人Cody Web Development Inc.のCOOを務める。

目次 


編集部注:2025年1月に最新情報に更新しました。

本当に信頼できるオフショア開発会社10社

オフショア開発事業を展開する中で得た知見をもとに、オフショア開発に強い会社を厳選して10社紹介します。最初に表で各社の特徴をまとめましたので、どの企業が自社に最適なのか比較しましょう。
※会社名をクリックorタップすると、各社の詳しい紹介へジャンプします

会社名 得意領域・技術の強み
株式会社LIG
  • UI/UXに優れたWebサービスの開発やアプリ開発が得意
  • 企画・戦略などの上流工程から任せられる
  • 受託開発よりもパートナー会社としての依頼がおすすめ
株式会社Sun Asterisk
  • アイデア創出やビジネスデザインに強みあり
  • 受託開発よりもパートナー会社としての依頼がおすすめ
株式会社モンスターラボホールディングス
  • 12カ国25都市に拠点を構える大手
  • 事業戦略からリリース後の改善まで幅広く支援
株式会社ハイブリッドテクノロジーズ ラボ型のオフショア開発、受託開発の実績多数
SHIFT ASIA CO., LTD. セキュリティやテスト品質に強み
株式会社バイタリフィ IoT、Unity、AR/VR、画像認識などの新しい技術に精通
インディビジュアルシステムズ株式会社 ラボ型のオフショア開発の実績多数
株式会社CRAID 上場企業案件の実績も保有
グリーンシステム株式会社 創業30年の開発ノウハウで海外拠点メンバーを教育
月電ソフトウェア株式会社 フィリピンで30年超の実績を持つオフショアの老舗

以下より、各社の会社特徴や開発事例をまとめています。

株式会社LIG|UI/UXデザインに強み

株式会社LIG出典:https://liginc.co.jp/solutions/technology/offshore

  • 毎年デザインアワードを受賞し、UI/UXに強みを持つ
  • フィリピン・ベトナム拠点メンバーが柔軟な開発体制を構築
  • 日本で設計デザインなどの上流工程、海外で開発を行う安心のチーム体制

オフショア開発会社をお探しであれば自信をもって弊社LIGをおすすめします。特徴は、上流工程から設計・実装・QA(品質保証)までを日本と海外の混合チームでおこなうことと、長年のWeb制作事業で培ってきたUI/UXデザインのノウハウ

LIGはもともとWebサイト制作から事業をスタートしており、デザインアワードを受賞したクリエイターが複数在籍しています。オフショア開発では、そんなデザイナーや海外のエンジニア人材と、柔軟かつスピーディーにチーム体制を整え、サービス開発やアプリ開発、ECサイト制作、AWSクラウド構築などを支援可能です。

対応範囲 サーバー・データベース構築、予約システム、マッチングシステム、営業・顧客管理システム、生産・在庫管理システム、大規模ECサイトなど
対応言語 JavaScript、Java、PHP、C++、C#、SQL、Python、Ruby、Shell、VBA、Visual Basicなど
開発形態 ラボ型開発、受託開発、アジャイル開発など

実績紹介①株式会社ヤマハコーポレートサービス様

プロジェクト概要
  • ヤマハホールの予約システムバージョンアップ対応
  • 加盟店サポートシステム機能強化
  • 社内システム基盤・業務アプリケーション保守運用

2022年6月のセブ視察をきっかけとし、株式会社ヤマハコーポレートサービス様と協業を開始。

現在ではヤマハホールの予約システムバージョンアップ対応、加盟店サポートシステム機能強化、社内システム基盤・業務アプリケーション保守運用と3つのプロジェクトを推進しています。

実績紹介②EV充電スポット検索アプリ「おでかけEV」株式会社ナビゲート様

https://www.odekake-ev.net/

  • プロジェクト期間:約1年半/開発言語: Flutter、PHP(Laravel)

LIGのフィリピン拠点「CODY Web Development Inc.」におけるプロジェクトとして、個人向けサービス「おでかけEV」の開発を支援。

コロナ禍で事業再構築を図る株式会社ナビゲート様が、脱炭素化をテーマにEV市場に参入。充電スポットの検索に対するニーズから開発がスタート。初のオフショア開発にもかかわらず、頻繁な情報共有と進捗報告により、顧客の不安を解消。充電スポットの表示スピードを改善し、リリース後1ヶ月で約3,000ダウンロードを達成

実績紹介③営業支援AIプロダクト「ACES Meet」株式会社ACES様

ACES Meethttps://meet.acesinc.co.jp/

商談の録画・書き起こしを行い、商談の内容や温度感を共有・解析できる営業支援AIプロダクト「ACES Meet」の開発を支援。

ユーザー企業の要望により、Google MeetやTeamsとの連携が求められ、技術的な不確実性を伴う開発を迅速に進めるために外部パートナーとしてLIGに依頼。技術検証から開発までスムーズに進み、無事リリース。リリース後は保守対応や新規機能開発も依頼され、計6つのプロジェクトを進行中。

💡その他の開発実績はこちら

料金プラン

LIGでは、プロジェクトの規模や要件に応じた柔軟な料金プランを提供しています。プロジェクトの人員を補充したい場合にも、エンジニア・デザイナーのリソースを「週2日」から提供しています。ラボ型や受託開発、アジャイルなどの開発手法にも柔軟に対応可能です。詳細な見積もりについてはお気軽にご相談ください。

企業情報

URL https://liginc.co.jp/
開発拠点
  • 日本(東京都)
  • フィリピン(セブ)
  • ベトナム(ホーチミン)
設立年 2007年
従業員数 230名(2023年4月1日時点 連結)
電話番号 03-6240-1253

LIGに相談してみる

株式会社Sun Asterisk|DX推進・開発支援が得意

株式会社Sun Asteriskのトップページ出典:https://sun-asterisk.com/

株式会社Sun Asterisk(サンアスタリスク)は、東京都千代田区大手町に本社を置く東証プライム市場の上場企業です。

日本とベトナム、フィリピン、カンボジアの4カ国6都市に拠点をもち、1,500人以上のエンジニアやクリエイターが在籍しています。

システム開発やアプリ開発の実績が豊富で、事業課題の解決に向けて企画や戦略といった上流工程から、サービスのグロースまでのトータルで支援可能です。

アイデア創出やビジネスデザインに強みのある会社なので、請負開発というよりもパートナー会社として事業課題の解決からソリューション提供までを並走してもらうような依頼方法のほうが、同社の強みを活かすことができるでしょう。

UIUX領域での支援実績も豊富で、2023年12月にはプロダクトのユーザー体験やユーザビリティを評価するサービスを立ち上げるなど、支援領域を広げています。

業界・業種問わず、幅広い開発実績があるため、オフショア開発先をお探しであればぜひ一度問い合わせてみてください。

対応範囲 新規事業・デジタルトランスフォーメーション(DX)・プロダクト開発
対応言語 Ruby、PHP、Java、Swift、Javascript、Python、Object-C、C#、Kotlin、C++、Go、Scalaなど
開発形態 要問合せ

実績紹介:日産レンタカー公式アプリ「Nissan Rent a Car」

出典:https://sun-asterisk.com/works/ncrs/

  • プロジェクト期間:約8ヶ月/開発手法:アジャイル

Sun*は、日産レンタカー初の公式アプリ「Nissan Rent a Car」の開発を支援。レンタカー予約から返却までのプロセスをスマートフォンで完結できるよう設計されており、ストレスフリーで快適なレンタカー体験を提供。無人貸出サービス「セルフチェックイン」機能を搭載し、業界初の試みとして注目を集めた。

企業情報

URL https://sun-asterisk.com/
開発拠点 日本、ベトナム、フィリピン、カンボジア
設立年 2013年
従業員数 約2,000名(グループ全体)

株式会社モンスターラボホールディングス|2,000件以上の実績あり

株式会社モンスターラボホールディングスのトップページ出典:https://monstar-lab.com/

世界12ヵ国25都市(2025年1月時点)に拠点を構えるモンスターラボホールディングス。通所、モンラボ。クライアント企業のDX推進を主事業としており、その開発実績は2,200件超を誇ります。

業種業態を問わず幅広い領域で経験があり、アジャイル開発とDevOpsによる柔軟な開発や、スケーラブルな開発体制の構築が可能。UX/UIデザインにも強いことで定評があり、事業戦略からリリース後の品質向上支援まで伴走してくれるのも強みです。

また、世界的な会社であるため、海外の文献や情報にアクセスしやすいなどのメリットもあります。

対応範囲 デジタルコンサルティング事業、プロダクト事業(RPAツール、音楽配信等)
対応言語 要問合せ
開発形態 ラボ型開発、アジャイル開発、受託開発など

実績紹介:旅行予約アプリ「JTB旅行検索・予約確認アプリ」
出典:https://monstar-lab.com/work/jtb

  • 開発手法:アジャイル(2週間単位のスプリント)/使用技術:Flutter(クロスプラットフォーム対応)

モンスターラボは、株式会社JTBが提供する旅行予約アプリ「JTB旅行検索・予約確認アプリ」の開発を支援。アプリは旅行の検索や予約確認、旅程管理を一つのプラットフォームで行えるよう設計されている。デジタル化による利便性向上を目指し、ユーザー体験を改善するためのアプリ開発が行われた。

企業情報

URL https://monstar-lab.com/
開発拠点 世界12ヵ国25都市
設立年 2006年
従業員数 公式サイト上で非公開

株式会社ハイブリッドテクノロジーズ|ベトナムオフショアの老舗

ハイブリッドテクノロジーズのトップページ出典:https://hybrid-technologies.co.jp/

設立は2016年ですが、親会社である株式会社エボラブルアジアが2006年から行っていたラボ型のオフショア開発事業を引き継いでいます。ベトナムのオフショア開発業界では老舗中の老舗で、実績多数です。

ITオフショア開発事業に強みを持ち、システム開発事業、ゲームアプリ開発・運用事業、マーケティング事業など、幅広く対応しています。

対応範囲 業務改善・営業支援・CRM/クラウド/開発・保守・運用/AI(人工知能)・IoT・ブロックチェーン/デジタル&ビジネスコンサルテーション
対応言語 PHP、JAVA、Ruby、Node.js、Golang、python、Vue.js、JavaScript、Kotlin、Swiftなど
開発形態 ラボ型開発、受託開発

実績紹介:Web相談予約システムの新規構築

出典:https://hybrid-technologies.co.jp/work/salesforce-1/

  • 開発手法:アジャイルスクラム/使用技術:Salesforce

金融相談業務を行う郵便局向けに、窓口相談を事前に予約できるWebアプリを開発。顧客がオンラインで金融商品に関する相談日時を予約できるようになり、待ち時間の短縮と業務の効率化を実現。

企業情報

URL https://hybrid-technologies.co.jp/
開発拠点 ベトナム(ホーチミン、ハノイ)、日本
設立年 2016年
従業員数 539名(2024年9月30日時点)  ※100%子会社従業員含む

SHIFT ASIA CO., LTD.|セキュリティ・テストサービスに定評

SHIFT ASIAのトップページ出典:https://shiftasia.com/ja/

ソフトウェア品質保証・第三者検証のリーディングカンパニーである株式会社SHIFTの海外戦略拠点としてベトナム・ホーチミンにて創業。

オフショア開発以外にも、テストの自動化サービスやセキュリティテストサービスにも力を入れており、セキュリティやテスト品質に絶対の安心があります。

採用しているエンジニアの80%以上はフルスタックエンジニアで、またビジネスレベルの日本語力をもったエンジニアが多数在籍。コストを抑えながらも、高品質な開発を実現しています。

弊社も、SHIFTさんのテストサービスを使うこともあり、安心安定のサービスです。

対応範囲 ソフトウェア開発及び品質保証、ソフトウェアテスト
対応言語 要問合せ
開発形態 ラボ型開発、受託開発

実績紹介:ヘルスケア事業者向けスケジュール管理アプリ

出典:https://shiftasia.com/ja/case-studies/case-study-schedule-management-ja/

  • 開発手法:アジャイルスクラム/使用技術:C#, Azure Functions, Terraform, AWS

SHIFT ASIAは、ヘルスケア事業者向けスケジュール管理アプリの開発・運営を行う企業の開発チームにPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)として参画し、オフショアを活用した高品質かつコストパフォーマンスに優れた開発体制を構築。

企業情報

URL https://shiftasia.com/ja/
開発拠点 ベトナム(ホーチミン・ハノイ)
設立年 2016年
従業員数 194名(2024年1月時点)

株式会社バイタリフィ|19年以上の開発実績

株式会社バイタリフィのトップページ出典:https://vitalify.jp/

ホーチミンとハノイに拠点をもつ、ベトナムのオフショア開発の老舗企業です。オフショア開発やスマートフォンアプリの開発に強みを持っており、事業創出から保守運用まで一貫したサポートが可能です。

IoT、Unity、AR、VR、ウエアラブル、画像認識などの新しい技術にも精通しており、UI設計やクリエイティブ制作にも幅広く対応しています。

対応範囲 Webサービス・業務システム開発、システム保守・運用、iOS・Android・PC用アプリ開発
対応言語 HTML、CSS、JavaScript、PHP、Java、Ruby、Node.js、Python、Java、Objective-C、Swift、Kotlin、React、jQuery、Vue.js、GraphQL、React Native、Rails、Laravelなど
開発形態 ラボ型開発、受託開発など

実績紹介:AI-OCRを用いた相続図作成アプリ「らくらく相続図」

出典:https://vitalify.jp/app-lab/interview/colors/

  • 使用技術:AI-OCR技術

バイタリフィは、士業事務所から依頼を受け、AI-OCR技術を用いて戸籍謄本から自動で家系図を作成するアプリ「らくらく相続図」を開発。法務局が発注する相続登記に必要な相続人の調査を簡素化し、法定相続情報一覧の作成を自動化した。

企業情報

URL https://vitalify.jp/
開発拠点 ベトナム(ホーチミン・ハノイ)
設立年 2005年
従業員数 260名(グループ全体)

   

インディビジュアルシステムズ株式会社|ベトナム日系IT業界の代表格

インディビジュアルシステムズ株式会社のトップページ出典:https://indivisys.jp/

ベトナム・ホーチミンで2002年に設立されたシステム開発会社。日本企業向けのオフショア開発(ラボ型開発・ラボ契約)およびシステムインテグレーション事業を展開しており、ベトナム日系IT業界の代表ともいえる会社です。

ソフトウェアの受託開発や準委任のラボ型開発に加え、ベトナム国内への進出を目指す企業への進出・営業支援もおこなっています。

数々の実績がありますが、中でも業務系システムの開発実績が多い会社です。

対応範囲 業務系システム開発全般
対応言語 要問合せ
開発形態 ラボ型開発、受託開発

実績紹介:電脳工場(Factory One)開発

  • プロジェクト期間:3ヶ月/使用技術:.Net、電脳工場、Oracle

電脳工場(Factory One)を使用した開発案件において、3ヶ月程度の工期で計5つのプロジェクトを経験。各案件における詳細設計、コーディング、単体テストを担当。

企業情報

URL https://indivisys.jp/
開発拠点 東京、大阪、ベトナム(ハノイ、ニャチャン、ホーチミン、カントー)
設立年 2002年(2014年1月IVS Co., Ltd.として再設立)
従業員数 340名

株式会社CRAID|上場企業案件の実績あり

株式会社CRAID出典:https://offshore-lp.craid-inc.com/

株式会社CRAIDは、東京、大阪、フィリピンに拠点を構えるプライム上場グループ企業です。

CRAIDのオフショア開発は、特にマイクロコミュニケーションを重視しており、プロジェクトの品質管理や納期に関する課題を解決するための体制を整えています。高品質かつ低コストのラボ型オフショア開発サービスを提供しており、上場企業のシステム開発において豊富な実績があります。

業界・業種問わず、幅広い開発実績があるため、オフショア開発先をお探しであればぜひ一度問い合わせてみてください。

対応範囲 新規事業・プロダクト開発
対応言語 Ruby、PHP、Java、Swift、Javascript、Python、GO、MySQL、Oracleなど
開発形態 要問合せ

実績紹介

  • 英語教育モバイルアプリ
  • マーケティングシステム など

(出典:https://offshore-lp.craid-inc.com/

企業情報

URL https://offshore-lp.craid-inc.com/
開発拠点 東京、大阪、フィリピン
設立年 2017年
従業員数 73名(2022年11月時点・アルバイト含む)

グリーンシステム株式会社│日本式のノウハウで安心

出典:https://www.grs.co.jp/service/offshore

グリーンシステム株式会社では30年以上のシステム開発の経験を活かし、フィリピンでオフショア開発をおこなっています。

フィリピンのメンバーも自社が培ってきた長年のノウハウで教育を行い、日本人のブリッジSEと日本式のエンジニア教育を受けたフィリピンメンバーでチームを構成しているのが特徴で、安心して依頼できます。

もちろんラボ型開発だけでなく受託開発にも対応。顧客ニーズに応じて柔軟な開発体制を構築してくれます。

対応範囲 Webサービス開発、モバイルアプリ開発、各種業務システム開発、システム保守・運用、iOS・Android・PC用アプリ開発など
対応言語・技術スタック 要問合せ
開発サービス ラボ型開発、受託開発など

実績紹介

  • 製造業におけるシステム追加開発案件
  • 建設業におけるシステム改修案件 など

(出典:https://www.grs.co.jp/service/offshore

企業情報

URL https://www.grs.co.jp/
開発拠点 フィリピン(マニラ)
設立年 1988年
従業員数 300名(グループ全体:500名)

月電ソフトウェア株式会社│豊富な人材を保有

月電ソフトウェア株式会社出典:https://www.tsukiden.co.jp/

1990年にフィリピン・マニラにオフショア拠点を設立し、日本企業のシステム開発を行っている老舗です。

フィリピンに約400名のエンジニアが在籍しており、豊富な人材プールからクライアントの要望に合ったリソースを提供してくれるのが強み。「今後英語でのプロジェクト管理に精通した人材を育成したい」という場合は、英語研修・ブリッジSE研修も実施しています。

通信や電力といった社会インフラから各種業務アプリまで、幅広い実績を保有。日本企業の案件を中心に行っているため、初めてオフショア開発を依頼する場合にもおすすめです。

対応範囲 各種ソフトウェア、アプリケーション、システム開発全般、マイグレーション、AI開発など
対応言語・技術スタック
開発サービス ラボ型開発、受託開発、インフラ構築など

実績紹介:歯科医療機器メーカー向け診察予約システム

  • Monacaクロスプラットフォーム開発環境で開発効率の向上の実現に成功
  • コンシューマーアプリの為ユーザビリティー視点での品質強化
  • (出典:https://www.tsukiden.co.jp/product.html?p=18

企業情報

URL https://www.tsukiden.co.jp/
開発拠点 福島、愛知、東京、フィリピン(マニラ)
設立年 1989年
従業員数 500名(グループ全体)

オフショア開発企業の選び方・比較ポイント

実際に企業選びをする前に、オフショア開発で失敗しないためのポイントを3つご紹介します。

  1. 得意領域を確認する
  2. 自社に近しい開発実績があるか
  3. 安心できる開発体制か

得意領域を確認する

アプリ開発が得意なのか、システム開発が得意なのかなど、会社によって得意領域は様々です。システム開発の一連の流れの中でも、デザインや企画などの上流工程や、戦略策定などに強みを持つ会社もあります。したがって、各社が強みとしている技術を確認することをおすすめします。

最近では、日本本社と海外拠点の混合チームで開発を行う会社も多くなってきているので、それぞれの拠点でどのような強みがあるのか確認するのも良いでしょう。

自社に近しい開発実績があるか

実際に作りたいプロダクトの類似事例があるかどうかは必ず確認しましょう。Webサイトや事業紹介資料には一部実績しか載っていない場合も多いため、相談時にあらためて聞くのがおすすめです。

具体的には、開発規模や期間、アサイン人数などを確認してください。大規模な開発ほどプロジェクトの推進方法や課題が発生した際の対応(トラブルシューティング)も確認したほうが良いです。

安心できる開発体制か

最後に、プロジェクトの開発体制も重要です。成果物のクオリティを担保するためにどんな工夫・教育がされているのか、以下のような点を事前に確認しておきましょう。

  • 窓口となるスタッフやコミュニケーションに使うツール、定例ミーティングの頻度
  • 国内スタッフのアサイン体制
  • オフショア開発先の現地エンジニアのスキルセット
  • ブリッジSEのスキル・経歴

特に、ブリッジSEの日本語能力は要確認ポイントです。ブリッジSEはその名の通り、日本とオフショア開発先のブリッジ役を指します。ブリッジSEの能力がプロジェクトの進行に大きく影響するため、発注前に面談をなどを実施し、コミュニケーションが問題ないか、こちらの質問にしっかり回答してくれているかを確認してください

その他比較すべき項目

上記以外にも、企業選びの際には以下のような項目を比較するのがおすすめです。

技術力
  • 実績のある言語やフレームワーク、技術スタックが要件を満たしている
  • AIやIoTなど先端技術にも強い
企業規模
  • チームの最小・最大人数を教えてくれ、柔軟に開発体制が組める
  • もしスタッフが抜けても代替の人員をアサインできるリソースがある
コミュニケーション体制
  • 開発を依頼する国の時差により業務に支障が出ない
  • 緊急時の連絡窓口や体制が明確
費用
  • 他社と比較した際に安い理由や高額な理由を説明してくれる
  • 業務領域や工数が明確になっている
品質管理体制
  • 海外拠点のセキュリティ対策について質問したらしっかり説明してくれる
  • セキュアな開発環境を構築している

オフショア開発の成功事例を紹介

オフショア開発会社の特徴や選び方を説明しましたが、成功事例を詳しく知りたいという方もいらっしゃると思います。そこで、弊社LIGでサポートした企業様の事例をご紹介します。

オフショア開発の導入背景や効果に加え、なぜ成功に繋がったのかもあわせてまとめました。

大規模チームを素早く編成し、安定した開発運用体制を実現(株式会社ヤマハコーポレートサービス様)

2022年6月のセブ視察をきっかけとし、株式会社ヤマハコーポレートサービス様と協業を開始。現在ではヤマハホールの予約システムバージョンアップ対応、加盟店サポートシステム機能強化、社内システム基盤・業務アプリケーション保守運用と3つのプロジェクトが動いています。

導入の背景

迅速なメンバーアサインのためのキャパシティ確保と開発のスピード感を重視。セブ島現地視察を通じてIT開発の中心地としての可能性を認識した。

導入の効果

20人以上の大規模なチーム編成を速やかに実現し、複数の重要プロジェクト(ヤマハホール予約システム、Yamaha Dealers Net、社内システム基盤の保守運用)を並行して進行できる体制を構築。海外拠点エンジニアの離職率の低さにより、安定した開発・運用体制を維持している。

成功の要因

現地エンジニアの技術的な熱意と切磋琢磨する環境が、改善提案や新しいアイデアの創出につながった。迅速なレスポンスと丁寧なコミュニケーション、開発知見のない人にも分かりやすい説明方法の採用により、円滑なプロジェクト進行を実現。日本人のテクニカルディレクターを増員するなど、コミュニケーション体制の強化も成功を支えた要因となった。

ヤマハコーポレートサービス様には、プロジェクトに携わる担当者の方にインタビューもさせていただきました。導入いただいた背景について、一部を抜粋してご紹介します。

――ヤマハコーポレートサービス様がオフショア開発を検討されたきっかけは何だったのでしょうか?

▲株式会社ヤマハコーポレートサービス グローバルビジネスサービスプロジェクト 企画推進担当次長 小山様

小山:数年前になりますが、オフショア開発への取り組みを検討し始めました。

主な目的は、開発力の向上、より広い技術分野への対応、そして迅速なメンバーアサインのためのキャパシティ確保でした。経営的なコスト面も考慮しましたが、もっとも重視していたのは開発のスピード感です。

――なるほど。当初、セブ島はITの拠点として想定されていなかったと伺いましたが、それについてはいかがでしょうか?

小山:そうですね。正直、最初はセブ島をITの拠点としては想定していませんでした。

しかし実際に足を運び、岩田さん(LIG海外事業部部長)とお会いする中で、セブ島のビジネスパークを見学し、IT開発の中心地としての可能性を強く感じたんです。それが、セブ島、そしてCODY(LIGのフィリピン拠点)に注目するきっかけとなりました。

――ありがとうございます。ではCODYを選んでいただいた理由について、もう少し詳しくお聞かせいただけますか?

小山:現地を視察した際に、CODYのエンジニアの方々が、一つのコードや画面を見て活発に技術的な議論をしている姿が印象的だったんです。

課題解決に協力し合いながら、同時にお互いを刺激し合ってスキルを向上させている環境に魅力を感じました。そういった環境に私たちも入ることで、自身の成長にもつながると考えたんです。これが、CODYを選んだ最大の理由です。

▼事例詳細を見たい方はこちら

マップ検索機能付きの大規模アプリ開発に成功(株式会社ナビゲート様)

https://www.odekake-ev.net/

株式会社ナビゲート様のEV充電スポット検索アプリ「おでかけEV」の開発を支援。「おでかけEV」はナビゲート様として初となる個人向けサービスで、全国約33,000台のEV充電スポットを検索できるアプリです。

導入の背景

コロナ禍による事業再構築の必要性から、これまでのBtoB中心のビジネスモデルからBtoCへの展開を検討。成長が見込まれるEV市場に着目し、充電スポット検索アプリの開発を決定。初めての個人向けサービス開発にあたり、効率的な開発体制の構築が必要となった。

導入の効果

約1年半という期間で、全国33,000台のEV充電スポット検索機能を含む大規模なアプリケーションの開発に成功。データ取得方法の最適化により高速な情報表示を実現し、リリース後1ヶ月で3,000ダウンロードを達成。

成功の要因

通常の2-3倍の頻度で進捗報告を行うなど、密接なコミュニケーション体制を構築。開発チームがEV市場への理解を深めることで、より効果的な機能提案が可能となり、エンジニアからの主体的な提案も増加した。

▼事例詳細はこちら

半年で30名の開発体制を確保し、基幹システム・ECサイトを開発

アパレル業界における基幹システム・ECサイト開発の事例です。この企業さまは、開発リソースの不足に悩みを抱えていたものの、半年で30名の開発体制を整えることに成功しました。

導入の背景

体制的にレガシー技術に頼らざるを得ない状況。日本国内で必要技術を扱えるエンジニアを採用するのが非常に難しく、目標としていた採用人数から大きな乖離があった。そのため開発体制に対して、抜本的な改革の必要性を感じていた。

導入の効果

自社の技術要件に沿ったメンバーを採用から始めてチームを構築をし、わずか半年で30名の開発体制を築くことができた。これまで、煩雑になっていた開発におけるドキュメント(DB設計図、API設計書、画面設計書など)の作成も手厚くサポートしてもらえているので、ナレッジが蓄えられる環境が構築されている。

成功の要因

日本人メンバーをアサインしてもらい、開発体制をどのように構築していくかの戦略、開発の要件定義、ドキュメント作成など上流工程から深くコミットしてもらえた。さらに、自社の要件に合った、オリジナルの研修プログラムを作成し、対象の開発メンバーが受講。そのため、スムーズにプロジェクトに参加してもらえた。

事業内容 ファッションEC
プロダクト 基幹システム、ECサイト
契約期間 6ヶ月〜現在

会員向けWebアプリ開発のコストを50%削減

続いて紹介するのは、コワーキングスペースを主事業とする企業さまです。会員向けWebアプリの開発を検討していましたが、開発コストに課題を抱えていました。

オフショア開発での開発を採用したことで、コストを当初の想定から1/2に抑え、店舗拡大にも成功された事例です。

導入の背景

コストは抑えつつ、クオリティの高いプロダクトを作りたい気持ちがあり、複数の開発会社で迷っていた。また、営業の状況やニーズによって開発すべき機能の仕様や優先度が頻繁に変わるため、柔軟に動ける開発チームが必要だった。

導入の効果

開発コストを1/2に抑え、店舗拡大に成功。

順調に会員数を増やし、店舗数も1年間で3店舗から20店舗まで増やすことができている。セブで開発するうえで一番心配だったデザインに関しては、日本と変わらない品質のものを1/2程度のコストでリリースできた。

成功の要因

初期の設計やレビューなど一部の重要な役割だけ日本人をアサインしてもらうことで、コストパフォーマンスを最大化できた。日本人のブリッジSE、リードデザイナーに入ってもらうことで品質担保ができた。

事業内容 フランチャイズ事業/コワーキングスペース
プロダクト 会員向けWebモバイル アプリケーション
契約期間 1.5年

アパレル系モバイルアプリを3ヶ月で短期開発

続いてはアパレル系のモバイルアプリの開発事例です。この企業さまは開発の長期化に課題を抱えていましたが、オフショア開発を採用することで自発的な開発体制の構築に成功。短期間での納品を実現させました。

導入の背景

予算の関係から積極的にオフショア・ラボ型開発を行いたいと思っていた。担当のPMは英語が話せたので、直接英語でやりとりをしたかった。

スケジュールがタイトだったので、スピード感を持って動けるメンバーのアサインが早急に必要だった。

導入の効果

着手から納品まで、3ヶ月で目標の実装まで行うことができた。エンジニアから積極的に仕様や技術のアイデアを出してもらえたことで、難しかったエンドクライアントへのリクエストにも、答えることができた。

成功の要因

フロントエンドの技術でハイブリッドアプリを開発することはすでに決まっていた。そのため、要件が明確になり、過去に開発経験があるメンバーをアサインしてもらえた。

頻繁にオンラインミーティングを行い、実際の画面やホワイトボードを使いながらディスカッションを行なった。チャットベースでは難しい話も積極的に会話を中心としたコミュニケーションをとるようにし、認識の齟齬を最小限にできた。

事業内容 IT事業/受託開発
プロダクト ファッション系モバイルアプリケーション
(ハイブリッドアプリ)
契約期間 6ヶ月

この他にも開発や運用保守の事例がございます。以下からお気軽にお問い合わせください。

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オフショア開発のよくある失敗事例

成功事例だけでなく、よくある失敗を押さえておくことも大切です。

オフショア開発に限らず、システムやサービス開発などのプロジェクトは納期遅れや品質への不満が発生することは珍しくありません。一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会が発表した「企業IT動向調査報告書2022」(P.150、図表7-3-3)によると、100人月〜500人月未満と500人月以上のプロジェクトで、品質に「満足」と回答したのは約2割となっています。

ここからは私が経験してきたオフショア開発の失敗事例やその予防方法について紹介します。

納品物の品質がよくない

オフショア開発で失敗事例としてよくあるのが、納品物の品質です。想定通り動かないプログラムや可読性の低いソースコードなどは、特に安価な企業に依頼した場合に多く発生します。

また、品質の中でソースコード以上に苦悩したのが、日本語の管理画面です。画面イメージを提供しても意味が通じないので、品質を担保するには細かく指示をする必要があり、多くの時間を費やすことになります。

このような失敗を防ぐためには、オフショア開発企業の選定方法が重要になります。見せても問題のないソースコードを提出してもらったり、現在進行系の実績について具体的にどの工程からどの部分をどのくらいの期間で担当したのか教えてもらうようにしましょう。

すると、自ずと任せられそうなスキル感が見えてきます。

メンバーが流動的で知見が残らない

実装を担当するメンバーの急な退職やオフショア開発先の都合により、しれっと担当が変わっていたことがありました。

ある程度ボリュームのある実装物の場合、どうしても慣れが必要なため、メンバーが流動的だと、品質の低下や納品遅れにつながります。

オフショア開発先に依頼をするなら、体制や人員はできる限り固定、やむを得ない場合は事前告知の上でしっかりと引き継ぎをしてくれる企業を選びましょう。半年以上継続していくと開発者も慣れてきてスピードアップに繋がり、コストメリットも感じられるはずです。

💡他の失敗事例を見たい方はこちら

オフショア開発で失敗しないためには

ここまで紹介したような失敗事例の他にも、オフショア開発を進める上では予期せぬことが起きることがあります。

失敗しないためにできることを、これまでの私の経験からまとめました。最低限、以下のポイントは必須ではないかと考えています。

  • 選定企業の実績を確認する
  • 詳細設計までを日本でしっかり実施する
  • 開発の推進体制やそれぞれの役割を明確にする
  • 設計を理解したブリッジエンジニアを橋渡し役としてアサインする

また、開発業務をオフショア拠点へ渡す「ラボ型」のオフショア開発の場合、発注側できちんと進捗管理や品質管理を行う必要があります。適正に管理がおこなわれなければ、開発の遅延が起きるだけでなく、意思の疎通が図れないなどのコミュニケーションコストが生じ、プロジェクトの失敗につながる恐れがあるためです。

上流工程を日本人が行うハイブリッド型も存在しますので、案件にあった形での開発組織をアサインしましょう。

弊社LIGでは日本のベテランPMやブリッジSEと、オフショア拠点の人材がタッグを組み開発をおこなっています。貴社の課題に応じて最適なチーム体制で開発にあたりますので、お気軽にご相談ください。
▶▶LIGにオフショア開発を相談する

オフショア開発の費用相場と費用を抑えるポイント

オフショア開発の費用相場は結論から言うと、プロジェクトの要件によって大きく異なるため、一概には言えません。小規模な開発であれば数百万円程度から始まり、大規模な開発では数億円に達することもあります。

そのため要件が固まり次第、複数の開発会社から見積もりを取得することをおすすめします。複数社の見積もり内容を比較することで、おおよその費用相場を把握することが可能だからです。

また、開発費の大半は人件費が占めており、開発を依頼する国によって費用相場も変わります。参考として主要な5カ国の費用を比較しました。

人月単価(万円) プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
中国 42.09 52.06 84.78 85.77
ベトナム 31.73 39.88 51.34 57.94
フィリピン 36.25 49.63 71.07 65.83
ミャンマー 24.47 37.89 48.59 62.81
バングラデシュ 29.64 39.64 69.64 46.07

出典:オフショア開発白書2022年版

▼オフショア開発の費用について詳しく知りたい方はこちら

費用を抑えるポイント①契約形態

システム開発費はほとんどが人件費です。費用を抑えるには、適切な契約形態を検討することが重要です。

準委任契約とラボ契約の違い

開発の契約形態は大きく分けて準委任契約請負契約の2種類があり、準委任契約はラボ型開発と常駐型開発(SES)という2種類にさらに分けられます(※委任契約は法律行為に関する契約のため省略します)。

プロジェクトによって最適な契約形態は変わるため、自社に応じた契約形態を検討することで無駄な費用をかけずに済みます。

準委任契約(ラボ契約)
請負契約
特徴 「契約期間に仕事を実施」すれば契約完了となる。納品は必ずしも伴わない。 仕事が完成」すれば契約完了となる。原則、納品を伴う
向いているプロジェクト 事前に仕様を確定させるのが難しい、仕様変更の可能性が高いなど、柔軟な開発体制が必要な場合 仕様が明確で納期が決まっている場合

また、ラボ型開発とSES(常駐型開発)はどちらも準委任契約に該当しますが、開発する場所に違いがあります

ラボ型開発は開発チーム側のオフィスなどで開発をおこない、SES(常駐型開発)は基本的にクライアント企業の内部に常駐をして開発を進めます。よって、基本的にオフショアの場合はラボ型開発と考えて差し支えありません。

LIGでもオフショア拠点の人材によるラボ型開発を承っています。日本のエンジニアよりも人件費を最大50%削減可能(※当社比)ですので、お気軽にご相談ください。

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費用を抑えるポイント②補助金を活用

システム開発では、持続化補助金やIT導入補助金など補助金制度の活用が可能です。

補助金の種類 最大補助額 補助率
持続化補助金(小規模事業者持続化補助金) 通常枠50万、その他の枠200万円 1/4
IT導入補助金 450万円 ※通常枠(B類型)の場合 1/2〜4/5以内(事業者の規模により異なる)
ものづくり補助金 申請枠や従業員数により異なる 申請枠や従業員数により異なる

適用条件が複雑ですが、なかには申請までサポートしてくれるパートナー企業もあるので、見積もり依頼時にあわせて相談してみるのをおすすめします。

オフショア開発の基礎知識

オフショア(国外)開発とは、ベトナムやインド、フィリピンなどの開発会社・拠点を活用し、開発コストの低減や国内のリソース不足を解消を目的とした開発手法のことです。

ここではあらためてオフショア開発の基礎知識も解説します。

近年のオフショア開発動向

コロナ禍初期まではベンチャー・スタートアップ企業様からの、プロダクト開発に関するご相談が多くありました。2023年以降はその傾向は弱まり、逆に中小企業の参入が増えています。

また、新規システムや新規事業の開発を社内でおこない、既存システムの開発や運用を外部に委託する傾向も強まっていると感じます。新規システムは自社または国内の会社で行い、既存システムの運用や保守でオフショア開発を活用したいというご相談をいただくことも多いです。

一方で、近年はアジア諸国のエンジニアの技術力も高まっているため、コミュニケーションの面をクリアできれば新規システム、プロダクトの開発においても十分にオフショア開発を活用できます。

昨今では国内のエンジニアが不足しているため、コスト削減よりも「オフショア開発に移行しないとそもそもエンジニアを始めとして技術者の調達が不可能」という状況になりつつあります。

経済産業省の試算によると、2030年には国内で約80万人のIT人材が不足するとされており、今後もさらにリソースの確保を目的としたオフショア開発が進んでいくでしょう。

国ごとの特徴

国ごとの特徴について、表でまとめました。技術力やコストメリットを考慮すると、ベトナム、フィリピンが最もおすすめです。

特徴 時差 公用語 人件費
中国 開発力は高いがコストメリットが薄い 1時間 中国語
インド 欧米企業のオフショア先として人気 3.5時間 ヒンディー語、
英語(準公用語)
ベトナム 技術力とコストのバランスが良くおすすめ 2時間 ベトナム語
フィリピン ベトナムと同じくおすすめの国 1時間 英語・フィリピン語
ミャンマー コストメリットが大きく、技術力も近年成長中 2.5時間 ビルマ語
バングラデシュ 国策としてICTに注力しており、中長期的に注目 3時間 ベンガル語

 

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オフショア開発のメリット・デメリット

メリット デメリット
  • 低コストで開発人材を確保できる
  • リソース不足を解消できる
  • 言語・文化の違いによるコミュニケーションコスト
  • 要件や仕様の認識のずれが生じやすい
  • 品質が高いとは限らない

オフショア開発の最大のメリットとしては、発注側と受注側の経済的格差によってコストメリットを出し低コストで開発人材を確保できることがあります。

また、日本国内と比較して労働力が豊かなため、エンジニアリソースを調達しやすく、リソース不足を解消することも可能です。

一方で、言語の違いによるコミュニケーションコストがかかることや国民性の違いにより、多少の品質低下が見られる可能性がデメリットとしてあります。

実際にプロジェクトを進めるときは、ブリッジSEと呼ばれる日本人(または日本語が流暢な現地人)が間に入ることである程度解消できるのですが、プロジェクトの成功・失敗はブリッジSEの能力に大きく左右されるため、開発先を選ぶときは見極めが大切です。

メリット・デメリットの詳細に関しては、下記で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

オフショア開発に向いているプロジェクト

オフショア開発は以下のようなプロジェクトにおすすめです。

  • 長期的・大規模な開発
  • 既存システムの改修・保守運用(リプレイス)
  • リソースの需要が変動するプロジェクト

長期的・大規模な開発

システム開発に必要な費用のほとんどが人件費です。プロジェクトが長期的になるほど人件費も増えるため、オフショア開発で日本よりも人件費が安い海外のエンジニアをアサインすることで、開発費を抑えられます。

既存システムの改修・保守運用(リプレイス)

既存システムの改修などの明確な要件定義が可能なプロジェクトや、標準化された作業や繰り返し作業が主になる保守運用業務で国内エンジニア(自社エンジニア)をアサインすると、コストパフォーマンスが低下してしまいます。

比較的単純な業務は海外のエンジニアを活用し、社内リソースを最大限活用することをおすすめします。弊社LIGでも保守運用業務のご相談や、リプレイスのご相談をいただくことが多いです。

リソースの需要が変動するプロジェクト

リソースの需要が大きく変動するプロジェクトでも、オフショア開発がおすすめです。海外エンジニアを準委任契約やラボ契約(ラボ型開発)で確保することにより、プロジェクトの進捗状況や業務量の変化に応じてリソースを柔軟に調整できるからです。

まとめ

おすすめのオフショア開発会社や開発先の選び方をご紹介しました。

基本的にすべておすすめできる会社なのですが、オフショア開発に失敗しないためには「得意領域」「実績」「開発体制」を確認し、自社のケースにあった会社を選びましょう。あらためて、チェックすべきポイントをまとめてご紹介します。

得意領域 アプリ開発が得意、業務システムが得意など企業によって得意領域が異なるため、自社に応じた会社を見極めることが重要。ブリッジSEの日本語能力も要確認
自社に近しい実績はあるか 実際に作りたいプロダクトの類似事例があるか必ず確認すること。非公開実績も多いので、まずは問い合わせしてみるのがおすすめ。
安心できる開発体制か 国内スタッフのアサイン体制、オフショア開発先の現地エンジニアのスキルセット、ブリッジSEのスキル・経歴など要確認。自社に応じた契約形態をとれるかも見ておくこと

この他にもオフショア開発の失敗原因と成功のポイントも踏まえ、自社にあう開発先を選んでみてください。オフショア開発の事例集もご覧いただくと、進め方のイメージがより湧くかと思います。

今回ご紹介したポイントが、皆様のオフショア開発の成功に繋がる参考になれば幸いです。

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Noriaki Iwata
Noriaki Iwata 取締役 / 管理本部長 / 海外事業部 部長 / Cody Web Development Inc., COO / 岩田 憲昭

楽天株式会社に入社後、広告事業にて営業を担当。全社MVPを3度受賞する等して、当時事業史上最年少でリーダー・マネージャーへ昇格。2017年にメディア事業へ異動し事業責任者に就任、シンガポールに渡星した後アドロール株式会社とのJV立ち上げを機に帰国。 その後株式会社ファーストリテイリングに入社、グローバルECに関するPMとして様々なプロジェクトの担当を経て、2021年株式会社LIGに参画。

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