エンジニアの人材不足で悩み、オフショア開発会社に依頼しようとしている方も多いのではないでしょうか。
今回はベトナム・フィリピンでオフショア開発支援をおこなう弊社LIGが、業界内で知名度の高い会社を中心におすすめのオフショア開発企業7社を厳選してご紹介します。
オフショア開発会社を選定する際に気をつけるべきポイントもまとめているので、ぜひチェックしてみてください!
編集部注:2023年11月に最新情報に更新しました。
【プロ厳選】オフショア開発に強いおすすめ企業7選
オフショア開発事業を展開する中で得た知見をもとに、オフショア開発に強い会社を厳選して7社紹介します。
- オフショア開発に強い会社一覧
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- 株式会社LIG
- 株式会社Sun Asterisk
- 株式会社モンスターラボホールディングス
- 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ
- SHIFT ASIA CO., LTD.
- 株式会社バイタリフィ
- インディビジュアルシステムズ株式会社
以下より、各社の会社特徴や開発事例をまとめています。
株式会社LIG|ラボ型開発から受託開発まで柔軟に対応
- フィリピンやベトナムの優秀なエンジニアとグローバルチームを結成。
- 要件定義から実装後の品質保証まで一貫して担当
- 日本で設計・デザインなどの上流工程、海外で開発を行う安心のチーム体制
最初が自社で恐縮ですが、オフショア開発会社をお探しであれば自信をもって弊社LIGをおすすめします! 特徴は、上流工程から設計・実装・QA(品質保証)までを、日本と海外の混合チームでおこなうことと、長年のWeb制作事業で培ってきたUI/UXデザインのノウハウ。
LIGは元々Webサイト制作から事業をスタートしており、デザインアワードを受賞したデザイナーが複数在籍しています。オフショア開発では、そんなデザイナーや海外のエンジニア人材と、柔軟かつスピーディーにチーム体制を整え、サービス開発やアプリ開発、ECサイト制作、AWSクラウド構築などを支援可能です。
また、プロジェクトの人員を補充したい場合にも、エンジニア・デザイナーのリソースを「週2日」から提供しています。ラボ型や受託開発、アジャイルなどの開発手法にも柔軟に対応可能です。
開発拠点 |
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設立年 | 2007年 |
従業員数 | 230名(2023年4月1日時点 連結) |
得意分野 | Webサービス開発、アプリ開発 |
代表実績 |
EV充電スポット検索アプリ「おでかけEV」の開発(株式会社ナビゲート) 商談の内容や温度感を共有・解析できる営業支援AIプロダクト「ACES Meet」の開発(株式会社ACES) |
開発形態 | ラボ型開発、受託開発、アジャイル開発など |
株式会社Sun Asterisk|DX推進・新規事業開発支援を得意とする上場企業
株式会社Sun Asterisk(サンアスタリスク)は、東京都千代田区大手町に本社を置く東証プライム市場の上場企業です。日本とベトナム、フィリピン、カンボジアの4カ国6都市に拠点をもち、1,500人以上のエンジニアやクリエイターが在籍しています。
システム開発やアプリ開発の実績が豊富で、事業課題の解決に向けて企画や戦略といった上流工程から、サービスのグロースまでのトータルで支援可能です。
アイデア創出やビジネスデザインに強みのある会社なので、請負開発というよりもパートナー会社として事業課題の解決からソリューション提供までを並走してもらうような依頼方法の方が、同社の強みを活かすことができるでしょう。DX支援やコンサルティング、新規事業の開発なども任せられます。
業界・業種問わず、幅広い開発実績があります。
開発拠点 | 日本、ベトナム、フィリピン、カンボジア |
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設立年 | 2013年 |
従業員数 | 約2,000名(グループ全体) |
得意分野 | 新規事業・デジタルトランスフォーメーション(DX)・プロダクト開発 |
実績・事例 | 日産レンタカー公式アプリの開発(株式会社日産カーレンタルソリューション) 身近な街の何気ない道をエンターテインメント化する「膝栗毛」アプリの開発(三菱地所株式会社) |
開発形態 | 要問い合わせ |
株式会社モンスターラボホールディングス|受託開発実績が豊富な世界的な企業
世界20ヵ国・33都市(2023年1月時点)に拠点を構えるモンスターラボホールディングス。通所、モンラボ。クライアント企業のDX推進を主事業としており、その開発実績は2,200件超え、まさにモンスター級です!
2022年1月には、アウトソーシングサービスを提供する新会社「Monstarlab Enterprise Solutions(以下、MLES)」をバングラディシュに設立し、顧客の様々な要望に応えています。
世界的な会社であるため、多様な知識・開発実績があり、また海外の文献や情報にアクセスしやすいなどのメリットもあります。他言語での開発をしたい場合にも、同社の強みを活かすことができるでしょう。
また、モンスターラボはUX/UIデザインにも強い会社です。使いやすいデザインにくわえ、ユーザー体験を組み合わせたアプリの開発も得意としています。対応領域も幅広く、大企業から海外企業まで幅広い開発・支援実績があります。
開発拠点 | 世界20ヵ国33都市 |
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設立年 | 2006年 |
従業員数 | 約1,200人(グループ全体) |
得意分野 | デジタルコンサルティング事業、プロダクト事業(RPAツール、音楽配信等) |
実績・事例 | 起業・開業支援アプリ『起業時代』の開発(freee株式会社) 旅行の検索と予約の確認を行える『JTB旅行検索・予約確認アプリ』の開発(JTB株式会社) |
開発形態 | ラボ型開発、アジャイル開発、受託開発など |
株式会社ハイブリッドテクノロジーズ|ベトナムのオフショア開発会社の老舗企業
設立は2016年ですが、親会社である株式会社エボラブルアジアが2006年から行っていたラボ型のオフショア開発事業を引き継いでいます。ベトナムのオフショア開発業界では老舗中の老舗で、実績多数です。
ITオフショア開発事業に強みを持ち、システム開発事業、ゲームアプリ開発・運用事業、マーケティング事業など、幅広く対応しています。
開発拠点 | ベトナム・日本 |
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設立年 | 2016年 |
従業員数 | 554名(2022年9月30日時点、100%子会社含む) |
得意分野 | アプリの企画・開発、UXデザイン、システム開発事業、マーケティング事業 |
実績・事例 | Web相談予約システムの新規構築※外部サイト(社名非公開) |
開発形態 | ラボ型開発、受託開発 |
SHIFT ASIA CO., LTD.|ビジネスレベルの日本語力をもつエンジニアが多数在籍
出典:SHIFT ASIA CO., LTD.|TOPページ
ソフトウェア品質保証・第三者検証のリーディングカンパニーである株式会社SHIFTの海外戦略拠点としてベトナム・ホーチミンにて創業。
オフショア開発以外にも、テストの自動化サービスやセキュリティテストサービスにも力を入れており、セキュリティやテスト品質に絶対の安心があります。
採用しているエンジニアの80%以上はフルスタックエンジニアで、またビジネスレベルの日本語力をもったエンジニアが多数在籍。コストを抑えながらも、高品質な開発を実現しています。
弊社も、SHIFTさんのテストサービスを使うこともあり、安心安定のサービスです。
開発拠点 | ベトナム(ホーチミン・ハノイ) |
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設立年 | 2016年 |
従業員数 | 180名(2021年4月時点) |
得意分野 | ソフトウェア品質保証、ソフトウェアテスト |
実績・事例 | シェアオフィス予約アプリの開発※外部サイト(社名非公開) |
開発形態 | ラボ型開発、受託開発 |
株式会社バイタリフィ|17年以上の開発実績
ホーチミンとハノイに拠点をもつ、ベトナムのオフショア開発の老舗企業です。オフショア開発やスマートフォンアプリの開発に強みを持っており、事業創出から保守運用まで一貫したサポートが可能です。
IoT、Unity、AR、VR、ウエアラブル、画像認識などの新しい技術にも精通しており、UI設計やクリエイティブ制作にも幅広く対応しています。
開発拠点 | ベトナム(ホーチミン・ハノイ) |
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設立年 | 2005年 |
従業員数 | 400名(グループ全体) |
得意分野 | アプリ開発、オフショア開発 |
実績・事例 | AIを活用した除雪状況のプラットフォーム開発(NTTコミュニケーションズ株式会社) フリーランサーと企業のマッチングサービスにおける新サービスの開発(ランサーズ株式会社) |
開発形態 | ラボ型開発、受託開発など |
インディビジュアルシステムズ株式会社|ベトナムにおけるオフショア開発のパイオニア企業
ベトナム・ホーチミンで2002年に設立されたシステム開発会社。日本企業向けのオフショア開発(ラボ型開発・ラボ契約)およびシステムインテグレーション事業を展開しており、ベトナム日系IT業界の代表ともいえる会社です。
ソフトウェアの受託開発や準委任のラボ型開発に加え、ベトナム国内への進出を目指す企業への進出・営業支援もおこなっています。
数々の実績がありますが、中でも業務系システムの開発実績が多い会社です。
開発拠点 | 東京、大阪、ベトナム(ハノイ、ニャチャン、ホーチミン、カントー) |
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設立年 | 2002年(2014年1月IVS Co., Ltd.として再設立) |
従業員数 | 280名 |
得意分野 | 業務系システム開発全般 |
実績・事例 | ntra-martを使った社内システムの開発、基幹業務システム全般の構築など |
開発形態 | ラボ型開発、受託開発 |
※ベトナムでのオフショア開発を検討中の方は、ベトナムのオフショア開発の現状やおすすめの開発会社をまとめた記事も参考になります。
オフショア開発企業の選び方・比較ポイント
国による違いを理解する
オフショア開発の委託先として人気の国はいくつかありますが、各国の特徴を踏まえ自社にあっている国を選ぶことが大切です。ここではオフショア開発会開発先として人気の国を、時差、公用語、人件費、社会情勢の観点で比較しています。
時差 | 公用語 | 人件費 | 情勢など | |
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中国 | 1時間 | 中国語 | △ | △ |
インド | 3.5時間 | ヒンディー語、 英語(準公用語) |
△ | ○ |
ベトナム | 2時間 | ベトナム語 | ◎ | ○ |
フィリピン | 1時間 | 英語・フィリピン語 | ○ | ○ |
ミャンマー | 2.5時間 | ビルマ語 | ◎ | △ |
バングラデシュ | 3時間 | ベンガル語 | ◎ | ○ |
結論からいうと、最もおすすめなのはベトナムです。時差や人件費、親日であることを総合的に判断すると、もっとも開発が進めやすい国といえます。
また、第一外国語として日本語教育をおこなう小学校もあり、日本語検定を持っている人もたくさんいます。オフショア開発を進めるにあたり、母国語でコミュニケーションが取れるという点は非常に大きなメリットです。
関連記事:各国におけるオフショア開発の費用相場
得意領域を確認しよう
続いて確認すべきポイントは「得意領域」です。フロントエンド開発が得意なのか、アプリ開発が得意なのか、システム開発が得意なのかなど、会社によって得意領域は様々です。また、システム開発の中でもデザインや企画などの上流工程や、戦略策定などに強みを持つ会社もあります。
得意領域については、今回紹介した会社については表でまとめていますが、その他の会社を検討する際は公式ホームページなどで確認してください。特に強みとしている技術を確認することをおすすめします。
会社名 | 得意領域・技術の強み |
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株式会社LIG | UI/UXに優れたWebサービスの開発やアプリ開発が強みで、戦略などの上流工程から任せられる。受託開発よりもパートナー会社としての依頼がおすすめ。 |
株式会社Sun Asterisk | アイデア創出やビジネスデザインに強みのある会社。受託開発よりもパートナー会社としての依頼がおすすめ。 |
株式会社モンスターラボホールディングス | ユーザー体験を組み合わせたアプリの開発も得意。世界的な企業であり、海外向けのプロダクト開発も任せられる。 |
株式会社ハイブリッドテクノロジーズ | ラボ型のオフショア開発、受託開発の実績多数 |
SHIFT ASIA CO., LTD. | セキュリティやテスト品質に強み。 |
株式会社バイタリフィ | IoT、Unity、AR、VR、ウエアラブル、画像認識などの新しい技術に精通 |
インディビジュアルシステムズ株式会社 | ラボ型のオフショア開発の実績多数。 |
また、最近では、日本本社と海外拠点の混合チームで開発を行う会社も多くなってきているので、それぞれの拠点での強みを確認するのも良いでしょう。
開発実績で候補を絞ろう
次に確認すべき点は、「開発実績」です。これはかなり重要です。開発実績が数件の会社と数百件の会社だと全然信頼度が違いますよね。
具体的には、開発規模や期間、アサイン人数などを確認しましょう。大規模な開発ほどプロジェクトの推進方法や課題が発生した際の対応(トラブルシューティング)も確認したほうが良いです。
また、開発会社から提供される実績資料などは、一部実績しか掲載されていませんので、他にどのような案件に従事したのかも深堀りしましょう。実際に作りたいプロダクトの類似事例があるかどうかの確認は必須です。
推進体制・社内体制を確認しよう
最後に、「推進体制・社内体制」に関してです。国内スタッフのアサイン体制、オフショア開発先の現地エンジニアのスキルセット、そしてブリッジSEのアサイン可否を確認しましょう。特に、ブリッジSEの日本語能力は要確認ポイントです。
ブリッジSEはその名の通り、日本とオフショア開発先のブリッジ役となります、ブリッジSEの能力がプロジェクトの進行に大きく影響するため、発注前に面談をなどを実施し、コミュニケーションが問題ないか、こちらの質問にしっかり回答してくれているかを確認してください。
また、こちらは必須ではないのですが、エンジニアの教育や研修体制がしっかりと整備されているかを確認してみるのも良いでしょう。基本、固定メンバーが継続的にアサインされることが理想なのですが、途中でプロジェクトからメンバーが抜ける場合もあります。
その際に、しっかりと教育されたスキルのあるエンジニアにリプレースしてもらえるのかも確認しておくと安心です。
オフショア開発のメリット・デメリット
オフショア開発の概要や特徴・事例についてはこちらの記事で詳しく解説していますが、ここでも簡単に触れておきます。
オフショア開発とは、ベトナムやインド、フィリピンなどの開発会社・拠点を活用し、開発コストの低減や国内のリソース不足を解消を目的とした開発手法です。メリットとしては下記が挙げられます。
- 低コストで開発人材を確保できる
- リソース不足を解消できる
オフショア開発の最大のメリットとしては、発注側と受注側の経済的格差によってコストメリットを出し低コストで開発人材を確保できることがあります。
また、日本国内と比較して労働力が豊かなため、エンジニアリソースを調達しやすく、リソース不足を解消することも可能です。
日本国内の労働力は中長期的に減少傾向にありますので、採用に苦戦している企業にはメリットが多い選択肢といえます。
一方でデメリットには、品質の問題あります。みなさんご存知の通り、日本は世界的に見ても品質の高いモノづくりを行っている国ですが、海外に目を向けると決してこれは当たり前ではありません。
実際にプロジェクトを進めるときは、ブリッジSEと呼ばれる日本人(または日本語が流暢な現地人)が間に入ることである程度解消できるのですが、それでもやはりコミュニケーションコストがかかることや国民性の違いにより、多少の品質低下が見られる可能性があります。
プロジェクトの成功・失敗はブリッジSEの能力に大きく左右されるため、開発先を選ぶときは見極めが大切です。
終わりに
この記事では、おすすめのオフショア開発会社や開発先の選び方ご紹介しました。
基本的にすべておすすめな会社なのですが、得意領域や実績などを確認し、自社のケースにあった会社を選びましょう。気になる企業があれば問い合わせをし、複数社を比較するといいと思います。
今回ご紹介したポイントが、皆様のオフショア開発の成功に繋がる参考になれば幸いです。
オフショア開発ならLIGにご相談ください
LIGのオフショア開発は、総勢150名を超える海外エンジニアから最適な人材をアサインし、みなさんのビジネス成功にしっかりと伴走させていただきます。
- Web制作事業からスタートしたバックグラウンドから、デザイン性に優れたシステム開発を実現。
- クライアントとLIGがチームとなり開発を進める手法
- プロジェクトの上流工程は日本のLIGスタッフが担当
- 戦略が不明確な状況からでもプロジェクトをスタートできる
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