2025年版|ベトナムオフショア開発会社おすすめ12選

Noriaki Iwata

Noriaki Iwata

株式会社LIG 海外事業部部長の岩田です。これまで、ベトナム・セブで多くの日本企業様とのプロジェクトを経験してきました。

ほんの10年前のベトナムオフショア開発は「安かろう悪かろう」の世界でした。しかし今は情報系大学への進学も増え、モダン言語への対応もなされており、開発先として人気な国のひとつになっています。

とはいえ、ベトナムで本当に大丈夫? 信頼できるパートナーはいるの?

そんな不安を抱える方は多くいらっしゃると思います。

今回は最新の動向をふまえて、安心して任せられるオフショア開発会社を12社ご紹介します。また、ベトナムがオフショア開発先としてベストな理由や、失敗しないパートナー選びのポイントもあわせて解説しますのでぜひ参考にしてください。

ベトナムでオフショア開発。正解なの?
ベトナムでのオフショア開発を検討しているけれど、「そもそも本当にベトナムでいいの?」「ベトナムでの開発実績が豊富な会社はどこなの?」とお考えの方も多いのではないでしょうか?

はじめての相談相手としてベトナムでの開発実績が豊富な日本企業「LIG」はいかがですか?

・海外拠点立ち上げ支援や実績が豊富
・日本語対応が可能なため、言語の問題は心配なし
・業界歴10年以上のベテランがPMとして参画
・ノーコード開発に対応し、低単価・高品質を実現

「とりあえず見積もりだけ欲しい」「相談に乗ってほしい」というご状況でも、ビジネスの壁打ち相手としていつでもご相談を承っております。コスト面や機能面など貴社のご要望をお伝えいただき、より良いオフショア開発の伴走をさせていただければと思います。

一度LIGに話を聞いてみる

 
弊社がどのような思いでオフショア開発をおこなっているのか、代表の大山が思いを語ったこちらの記事もぜひご覧ください。

【厳選】信頼できるおすすめオフショア開発会社

前述したようにベトナムでオフショア開発をうまく進めるには、会社選びが重要です。

以下にまとめた会社は、いずれもベトナムでのオフショア開発に定評のある会社です。老舗や大手、パイオニア企業など、安心して任せられる会社のみを厳選しました。

株式会社LIG

株式会社LIG出典:オフショア開発|株式会社LIG

おすすめ理由
  • フィリピンやベトナムの優秀なエンジニアと日本でグローバルチームを結成し、高品質を実現
  • ノーコード・ローコード開発で低コスト・高品質を実現
  • 日本で設計・デザインなどの上流工程、海外で開発を行う安心のチーム体制

アプリ開発、Webサイトなどのシステム開発やリニューアル、リリース後のマーケティング支援までおこなう開発会社。

日本・セブ・ベトナムの3拠点の優秀なエンジニアをはじめUI/UXデザイナー、大手出身コンサルタントなど専門性の高いメンバーがチームを組んで貴社のビジネスに伴走します。

Javaを中心にPHP Laravel、Reactなど幅広い言語や、ラボ型開発、アジャイル型開発など開発形態にも柔軟に対応。ノーコード・ローコード開発の実績も豊富なため、低単価高品質の開発が実現できます。

弊社LIGのご紹介でした。窓口は私をはじめ、必ず日本人または日本語に熟練したスタッフが対応いたします。開発拠点への視察サポートもおこなっていますので、ぜひ一度ご相談ください。

開発拠点 東京・フィリピン(セブ)・ベトナム(ホーチミン)
サービス詳細(公式サイト) https://liginc.co.jp/solutions/technology/offshore
設立年 2007年
従業員数 約230名(2023年時点 連結)
得意分野 オフショア開発、アプリ開発、Webサービス開発
費用 要問い合わせ

オフショア開発実績

EV充電スポット検索アプリ「おでかけEV」の開発(株式会社ナビゲート)
新規事業として立ち上げた「EV充電スポット検索アプリ」のUI/UX設計から開発、サービスリリース後の保守運用まで全面支援。施設検索機能・ルートナビゲーション機能・おでかけポイント管理・他社ポイント連携機能等を開発し、iOS・Androidの双方に対応。

営業支援AIプロダクト「ACES Meet」の開発支援(株式会社ACES)
「技術的に難しいプロジェクトをスピーディに進めたい」というご要望を叶えるため、技術検証とシステム開発を支援。「英語の文献にスピーディーにアクセスできる」というオフショア開発の強みを活かし、SaaSプロダクトの機能拡張における技術検証(PoC)をスケジュールどおりに進行した。

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株式会社Sun Asterisk

株式会社Sun Asterisk出典:トップページ-式会社Sun Asterisk

日本とベトナムに拠点を持つ東証プライム市場のシステム開発会社で、DX関連の開発実績が豊富です。

アジャイルでの開発アプローチと独自ツールの活用により、素早く顧客のニーズに応えてくれます。

開発拠点 東京・ベトナム(ハノイ)
設立年 2013年
従業員数 約1,800名(グループ全体)
得意分野 Webサービス開発、アプリ開発

オフショア開発実績

「膝栗毛」アプリの開発(三菱地所株式会社)
東海道五十三次を軸にした新たな街づくりを目指して、大手不動産デベロッパーの三菱地所が挑戦した『膝栗毛(HIZAKURIGE)』。日常の道をエンターテインメントとして楽しめる“旅アプリ”を開発。外部パートナーとの連携を通じて、構想からリリースまで効率的に進めた。

▶️▶️「膝栗毛」アプリ開発の詳細はこちら

寄付仲介プラットフォーム「トドクン」サービスの開発(NPO法人ブリッジフォースマイル)
サービスの企画や要件定義には約1年をかけて慎重に進め、開発フェーズはわずか4ヶ月で完了。プロジェクトを成功に導くため、新人メンバーを中心に経験豊富なシニアメンバーがサポートする、コスト効率の高いチーム体制を提案し、継続的な支援を行った。

▶️▶️「トドクン」サービス開発の詳細はこちら

株式会社バイタリフィ

バイタリフィのトップページ出典:トップページ|株式会社バイタリフィ

ホーチミンとハノイに拠点をもつ、ベトナムのオフショア開発の老舗企業。特にスマートフォンアプリの開発に強みを持っています。

開発拠点 ベトナム(ホーチミン、ハノイ)
設立年 2005年
従業員数 400名(グループ全体)
得意分野 アプリ開発

オフショア開発実績

地域コミュニティアプリの開発(同志社大学)

地域コミュニティをつなぐ新しい形として開発されたCSDアプリと、そのデータを集積・管理するクラウドサーバー。住民の日々の行動をデータとしてポイント化し、地域との関係を定量化・可視化する仕組みを提供。

▶️▶️地域コミュニティアプリ開発の詳細はこちら

AIを活用した除雪状況のプラットフォーム開発(NTTコミュニケーションズ株式会社)
設置型カメラで収集した積雪状況のデータを一元化し、除雪業務に携わるドライバーや地方自治体職員の業務改善に役立てるためのプラットフォームを開発。収集したデータを活用した実証実験を通じて、地域社会への貢献と新たなビジネスモデルの可能性を検証した。

▶️▶️除雪状況のプラットフォーム開発の詳細はこちら

インディビジュアルシステムズ株式会社

インディビジュアルシステムズ株式会社のトップページ出典:トップページ-インディビジュアルシステムズ株式会社

ベトナム・ホーチミンで2002年に設立されたシステム開発会社。

日本企業向けのオフショア開発およびシステムインテグレーション事業を展開しており、ベトナム日系IT業界の代表ともいえる会社です。

開発拠点 東京、大阪、ベトナム(ハノイ、ニャチャン、ホーチミン、カントー)
設立年 2002年(2014年1月IVS Co., Ltd.として再設立)
従業員数 280名
得意分野 業務系システム開発全般

オフショア開発実績

重機設計書管理システムの開発
Javaで開発された既存システムを ASP.NETにコンバート。開発後、 担当者が日本にオンサイトし、システムテストまでをサポート。

デバイス管理パッケージ開発支援ラボ
アプリケーションにてデバイス管理するパッケージの開発支援を実施

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SHIFT ASIA CO., LTD.

SHIFT ASIA CO., LTD.

出典:トップページ-SHIFT ASIA CO., LTD.

ホーチミン、ハノイに拠点を構えています。QAが有名な株式会社SHIFTのオフショア拠点ですが、ソフトウェア開発やPMOサービスも展開。

開発拠点 ベトナム(ハノイ)
設立年 2016年
従業員数 公式サイトに記載なし
得意分野 ソフト開発や、テスト自動化のソリューション

開発実績

産業用ドローンなどを活用した業務ソリューション(株式会社センシンロボティクス)
最先端のロボティクス技術を活用し、完全自動化を通じて社会課題の解決に挑む株式会社センシンロボティクス。同社はエンジニアの人手不足が課題となっていたが、結果として以前の2倍の案件をスムーズに対応できる体制を構築。

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株式会社ハイブリッドテクノロジーズ

ハイブリッドテクノロジーズのトップページ出典:トップページ-株式会社ハイブリッドテクノロジーズ

株式会社エアトリのグループ会社で、2016年よりオフショア開発事業を行っています。

対応領域は、社内システムの構築やモバイル・アプリの開発などで、特にウェブに関連する開発、ウェブ上でのユーザー体験をデザインすることに強みをもっています。

開発拠点 ベトナム
設立年 2016年
従業員数 554名(2022年9月30日時点、100%子会社含む)
得意分野 アプリの企画・UXデザイン・開発

開発実績

メルマガ・ニュースをスムーズに閲覧できるアプリの開発(株式会社まぐまぐ)
メルマガコンテンツとニュースメディアをシームレスに閲覧可能なスマートフォンアプリ「まぐまぐ」。新規アプリ開発に必要なリソースが不足している中で、効率的な開発体制を構築。スピーディーかつ柔軟にプロジェクトを進行し、ユーザーフレンドリーなアプリを実現した。

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位置情報履歴を保護者に届ける新しいサービスの開発(株式会社otta)
Javaを中心とした開発から、よりモダンな技術スタックへの移行が挙げられており、これに応える形でアジャイルスクラム開発を採用。毎週、実際に動作するシステム画面を用いてデモンストレーション形式で進捗報告を行い、ドキュメントでは伝えきれない開発の進捗状況を視覚的に伝えた。

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株式会社モンスターラボホールディングス

株式会社モンスターラボホールディングス出典:TOPページ-株式会社モンスターラボホールディングス

モンスターラボホールディングスは、世界20ヵ国・33都市(2023年1月時点)に拠点を構えているグローバルなシステム開発会社です。

ベトナム(ハノイ・ダナン)に拠点があり、請負開発やアジャイル開発、スタートアップ向けの案件などに対応しています。

モンスターラボでは、ビジネスの設計・企画などの上流工程から開発まで一貫したサポートが特徴で、単なる開発だけでなくブランディングやデザイン、グロースハックなどにも強みがあります。

開発拠点 ベトナム(ハノイ、ダナン)を含む世界20ヵ国・33都市
設立年 2006年
従業員数 1,200人(グループ合計)
得意分野 Webサービス開発、アプリ開発

開発実績

クラウドストレージサービス『セキュアSAMBA』開発をベトナムから支援(株式会社kubellストレージ)
法人向けクラウドストレージサービス『セキュアSAMBA』。ベトナム・ダナン拠点において、サービス開発計画に応じた技術領域ごとのエンジニアアサインを実施。また、製品理解や開発プロセスに精通したメンバーを軸にラボ型開発を推進。

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Newwave Solutions株式会社

Newwave Solutions株式会社出典:TOPページ-Newwave Solutions株式会社

13年以上ベトナムオフショア開発事業を展開するNewwave Solutions株式会社。ベトナムのハノイ及び日本の東京に拠点を持ち、ISTQBなどの国際的な専門資格を取得したエンジニアが開発を行っている点が特徴です。

開発拠点 日本・ベトナム(ハノイ)
設立年 2011年
従業員数 約300人
得意分野 Web・業務システム開発およびモバイルアプリ開発

開発実績

PoCブロックチェーンアプリ
容量証明(Proof of Capacity, PoC)を活用したブロックチェーン技術を基盤に、ノード構築、Webウォレットやモバイルウォレットの開発、ブロックチェーン情報を検索するエクスプローラー、暗号通貨のマイニングツール(プール・グロワー)を実装。高度なブロックチェーンシステムの構築に加え、PoCの特性に対応した設計と運用が行われた。

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CMC Japan株式会社

CMC Japan株式会社出典:TOPページ-CMC Japan株式会社

CMC Japan株式会社は、ベトナムで第2位のICT企業である「CMC Corporation」が初めて設立した日本法人です。

2017年の日本市場進出以来、金融サービス、製造業、宿泊施設、福祉施設、政府機関など幅広い分野で300社以上の取引実績を誇ります。

開発拠点 日本・ベトナム(ハノイ、ダナン、ホーチミン)、シンガポール、韓国
設立年 2017年
従業員数 -(公式サイトへの記載なし)
得意分野 クラウドマイグレーション、クラウドアプリのモダナイゼーション

開発実績

ユーザー向けプラットフォームの開発・保守(TECHCOMBANK)
ベトナムのハノイ市に本社を置く大手民間商業銀行「TECHCOMBANK」。証券会社やエンドユーザー向けのプラットフォーム開発にて、C#、C++、PHPを使用した証券系のWebアプリケーションシステムのマニュアルテストと自動化テストを実施。

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ランニング用モバイルアプリケーション開発
SwiftやKotlin、Node.JSを用いてiOSおよびAndroidのマルチプラットフォームで動作するモバイルアプリケーションの開発およびテストを実施。

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株式会社アイディーエス

株式会社アイディーエス出典:TOPページ-株式会社アイディーエス

25年以上のシステム開発の経験と取引者数300社以上の実績を誇る株式会社アイディーエス。

ベトナムホーチミンに子会社を持ち、PHP・Java・Python言語に特化したウェブシステムの開発を提供するオフショア開発事業を展開しています。

開発拠点 日本・ベトナム
設立年 1996年
従業員数 79名
得意分野 PHP・Java・Python言語に特化したウェブシステム開発

開発実績

ECサイトリニューアル(株式会社人形町今半)
製造~単体テスト、デザイン設計を元にした、デザインコーディングを担当。

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株式会社カオピーズ

株式会社カオピーズ出典:TOPページ-株式会社カオピーズ

株式会社カオピーズは、日本とベトナムを拠点とするオフショア開発会社で、システム開発、Webシステム構築、スマートフォンアプリケーション開発、AI画像認識技術などの分野で高い専門性を持っています。グループ全体で460名の従業員を擁し、そのほとんどがハノイ工科大学の優秀な卒業生で構成されています。

開発拠点 日本・ベトナム
設立年 2016年
従業員数 460名(グループ全体)
得意分野 システム開発、Webシステム構築、スマートフォンアプリケーション開発

開発実績

プロジェクト収支管理システム「BLENS」の開発(株式会社h2ワークス)
基本設計、UIデザイン、開発・テストを担当。複雑で多様なプロジェクトを一元管理するため、検索機能や集計機能などを実装することでプロジェクト管理の効率化と情報可視化を行った。

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オルグローラボ株式会社

オルグローラボ株式会社出典:TOPページ-オルグローラボ株式会社

ベトナムに拠点を置くオフショア開発企業で、日本のオルグロー株式会社の制作・開発拠点として2014年に設立されました。同社は主にラボ型オフショア開発サービスを提供しており、フロントエンド開発に特化しています。

開発拠点 日本・ベトナム
設立年 2014年
従業員数 117名
得意分野 フロントエンド開発

開発実績

ラボ型オフショア開発サービス導入(株式会社STAYGOLD)
約4割の人件費削減に成功。日本人を正社員で雇う場合の6割程度の人件費で済み、エンジニアコストの大幅削減を実現。

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オフショア開発先としてベトナムを選ぶべき4つの理由

オフショア開発国のなかでも昨今、圧倒的に人気が高いのがベトナム。2022年の日本貿易振興機構JETRO「海外進出日系企業実態調査|アジア・オセアニア編」によると、約1,800社もの日本企業が進出しています。

また、オフショア開発白書(2023年版)の「オフショア開発先の人気国ランキング」を見ても、ベトナムが48%で1位と圧倒的な人気を誇っています。


オフショア開発白書(2023年版)を加工して作成

人気の理由は、なんといっても開発の進めやすさです。

おすすめできる理由は4つです。

  1. 勤勉かつ親日の国民性
  2. 東南アジア諸国の中でも単価が安い
  3. 時差が2時間でコミュニケーションがとりやすい
  4. 政府によるIT産業への積極投資

順に解説します。

① 勤勉かつ親日の国民性

ベトナム人は勤勉で真面目な人が多く、日本人に近いと言われています。

経済産業省が発表している我が国におけるIT人材の動向によると、ベトナムのIT人材の週あたりの平均勉強時間は3.5時間。1.9時間の日本の平均勉強時間と比較すると約2倍です。

学齢の面では、Vietnam IT Market Reportsレポートによれば、74%の学生が大学・短大でコンピューターサイエンスなどのITを専攻していたことが明らかになりました。

ベトナム人が勤勉である理由には、国民性が関係していると言われています。ベトナムでは大家族が多く見られますが、すべての子どもに満足のいく教育を提供することが難しい現状があります。

そのため、家族の中で特に優秀な子どもに教育投資を集中させ、良い大学を卒業させて家族の支え手に育てる傾向にあります。このようにして教育を受けた子どもは、家族から特別な教育の機会を与えられたことに感謝し、家族を大切にし、家族を守るために必死で勉強する姿勢を持ち続けます。

また、ベトナムは歴史的背景からも親日国として知られており、日本の文化についても理解や関心がある人が多いです。そのためコミュニケーションがとりやすく、オフショア開発が進めやすい国といえます。

② 東南アジア諸国の中でも単価が安い

オフショア開発先として多く選ばれるの国の中で、ベトナムは人件費が安い国です。

また、日本と比較するとベトナムの人件費は50〜70%程度といわれており、コスト面でのメリットが期待できます。

他国と比較したベトナムオフショア開発単価

人月単価(万円) プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
ベトナム 40.22 49.13 57.73 79.38
フィリピン 35.83 53.33 81.25 70.83
インド 50.83 68.75 94.29 111.43

出典:オフショア開発白書(2023年版)

ベトナムとフィリピンは大きく変わりませんが、インドはやはり少し高額になる傾向があります。

国内のITリソースは逼迫しているので、多くの企業において今後もオフショア開発の継続は続いていく見通しです。

③ 時差が2時間でコミュニケーションがとりやすい

ベトナムと日本の時差は2時間で、日本の方が2時間進んでいます。

また、ベトナムの一般企業のビジネスアワーは8:00〜17:00が基本です。一方日本は、10:00~19:00の企業も多く、この時間であればベトナムのビジネスアワーとピッタリと一致します。このような背景から、コミュニケーションがとりやすいのもベトナムがオフショア開発先としておすすめできる理由です。

④ 政府によるIT産業への積極投資

ベトナム政府は国策としてIT人材の育成やオフショア開発に力を入れています。そのような取り組みが後押しとなり、ベトナムのIT産業が急速に発展しています。

1. IT人材育成の強化
2024年現在、大学と専門学校から毎年約12万人のIT人材が輩出されています。現在ベトナムでは35万人のIT人材がいるとされていますが、政府の方針では今後100万人以上に増やすことを検討しています。

2. 税制優遇措置
ベトナムに進出する外資系IT企業に対し、4年間の免税期間と9年間の減税期間を提供しています。

3. 外資系IT企業の誘致
政府は外資系IT企業の誘致を積極的に行っています。これは国内のIT産業の育成だけでなく、IT技術者の雇用の促進にもつながっています。

 
 
このように、ベトナムでのオフショア開発は多くのメリットがあるのですが、「ベトナムがいいのはわかったけど、正直なところ、うちの開発にあう最適な国なのかわからない…… 」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?実際にこのようにご相談いただくことがとても多いのが実情です。

一番多いご相談が、「ベトナムとフィリピンのどちらが良いでしょうか?」という国選びについてです。

弊社LIGではベトナムとフィリピンに開発拠点をもち、オフショア開発をおこなっています。オフショア開発の実績が豊富なので、貴社に最適な開発国のご提案ができるかと思います。開発国選びでお困りの方はぜひお気軽にご相談ください。

▶︎▶︎自社に最適な開発国選びのご相談はこちらから

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オフショア開発における失敗事例と対策

これから紹介する企業はオフショア開発を任せるに十分な実績のある会社ですが、とはいえすべてを開発会社に任せてしまうのはプロジェクト失敗の元です。

  • ブリッジSEの日本語レベルが低い
  • 時間にルーズ
  • 曖昧な指示が伝わらない

オフショア開発で具体的な失敗事例を紹介しているので、同じようなことにならないよう対策をおこないましょう。

ブリッジSEの日本語レベルが低い

オフショア開発を進める場合、日本語を話せるブリッジSE(コミュニケーター)が間に入って開発を進めることになります。

ベトナムは第一外国語として日本語教育をおこなう小学校もあり、日本語検定を持っている人もたくさんいますが、それでもやはり日本語能力には差があります。

ブリッジSEの日本語レベルが低いと、細かなニュアンスが伝わらずに違ったものができあがる、という失敗につながります。

対策

この失敗を防ぐためには、発注前に必ずプロジェクトメンバーとの面談の時間を設け、コミュニケーション能力に問題がないか確認するようにしましょう。プロジェクトを進める上で重要なトランスレーター(ブリッジSE)がどのようなメンバーなのかは、あらかじめ確認することは必須とも言えます。

ちなみに弊社LIGでは、日本とフィリピンの間に英語が堪能な優秀な日本人ブリッジSEを配置しています。

LIGのブリッジSEは日本語の話せるベトナム人ではなく、「英語が話せる日本人」または「一定の日本文化を理解している外国人」を採用し、コミュニケーションの齟齬を少なくできるように努めています。

日本人に細かいニュアンスまでヒアリングを行い現地の開発者に正確に伝える、といった体制をとることによって、コミュニケーションによるストレスが溜まらないプロジェクト進行をしています。

▶︎▶︎LIGのオフショア開発体制・ブリッジSEの詳細のお問い合わせはこちら

時間にルーズ

日本人と比較すると、ベトナム人は時間に対する意識がそれほど強くありません。

日本では会議が時間ぴったりに始まる、納品期限を守ることが当たり前ですが、ベトナム人は期限を守るという教育は受けていても、時間に対する価値観がそもそも異なり「絶対に守らなければいけない」という意識はあまりないようです。

また、日本人のような空気を読んで休暇を調整するなどの意識も薄いため、突然休暇に入ることも珍しくありません。

もちろん、仕事をサボるなんてことはありませんが、仕事に対する考え方や価値観が違うというのは理解が必要です。

対策

オフショア開発を進める上で、国民性・文化差の違いを理解し、このあたりのマネジメントは予め意識しておきましょう。

またこれに関しては、システム開発会社側のマネジメント力によるので、プロジェクト成功の鍵を握るPM(プロジェクトマネージャー)は優秀な人材をアサインすることがとても重要です。

弊社LIGでは、業界歴10年以上のベテランや外資コンサル出身の日本人メンバーが必ずPMとしてプロジェクトに参画します。プロジェクトの成功のためにも、企業選びの際はぜひPMがどのような人なのか注意して確認すると良いです。

▶︎▶︎LIGのオフショア開発体制のお問い合わせはこちらから

曖昧な指示が伝わらない

日本では、「よしなに」というような曖昧な指示でも、なんとなく伝わってしまうことがあります。これは日本特有の「察する文化」があるからです。これはベトナムに限らずですが、海外でそれは通用しないと考えた方が無難です。

オフショア開発では、曖昧な指示ではなく細かく伝えるようにしないと、イメージと異なったものができあがります。とくにプロジェクト発足して間もないときは、丁寧なコミュニケーションを心がけるようにしましょう。

対策

日本側のディレクションの問題によることが多いので、日本側が明確な指示出しをする必要があります。

そのため、何か依頼をする際はなるべく具体的に開発会社に伝えましょう。

また、通訳の役割を担うブリッジSEの語学力と技術力がとても重要になります。必ず開発会社がどのようなブリッジSEをアサインしているのか開発体制を確認しましょう。

ちなみにLIGでは、日本とフィリピンの間に英語が堪能な優秀な日本人トランスレーター(ブリッジSE)を配置しています。

LIGのブリッジSEは日本語の話せるベトナム人ではなく、「英語が話せる日本人」または「一定の日本文化を理解している外国人」を採用し、コミュニケーションの齟齬を少なくできるように努めています。

日本人に細かいニュアンスまでヒアリングを行い現地の開発者に正確に伝える、といった体制をとることによって、コミュニケーションによるストレスが溜まらないプロジェクト進行をしています。

▶︎▶︎LIGのオフショア開発体制・ブリッジSEの詳細お問い合わせはこちらから

※関連記事

低コスト・高品質を実現する方法を3ステップで解説

低コストと高品質を保つのはとても難しいことです。あらためてこれからオフショア開発先を選ぶという方向けに、コストと質を両立させるためのポイントを3ステップでまとめてみました。

  1.  国の選び方で注目すべき6ポイント
  2.  信頼できるパートナー企業の選び方
  3.  低コスト・高品質を両立するプロジェクトの進め方

貴社のプロジェクトを成功に導くために、ぜひ参考にしてみてください。

ステップ1:国の選び方で注目すべき6ポイント

オフショア開発で注目すべきポイント
まずは国を選ぶところからはじめます。国選びはコストと質に大きな影響を及ぼす重要な要素です。ここを間違えてしまうと、まずプロジェクトは成功しません。

以下6つのポイントに注目してみてください。

  1. 人件費:開発の人件費が安いことで、全体のコストを抑えることができます。
  2. 時差:時差が少ないことで、リアルタイムでのコミュニケーションがしやすくなります。
  3. 公用語:英語や日本語が公用語だとコミュニケーションの齟齬も少なくなります。
  4. 技術力:高い教育水準がある国では、質の高いエンジニアを採用しやすくなります。現地の大学や専門学校のレベルに注目しましょう。
  5. 文化:ビジネスに対する価値観が日本と近かったり、親日で日本文化に理解があると、よりコミュニケーションがスムーズに進みます。
  6. 情勢:政治的な安定や、ITに関する法的な整備が進んでいると安心して開発が進められます。

ベトナムは人件費も比較的安価、時差も2時間、第二公用語として英語・日本語教育がおこなわれている、国がIT教育に投資している、文化も親日、政治的にも経済的にも比較的安定していることから、オフショア開発先として非常に人気が高い国となっているのです。

ステップ2:信頼できるパートナー企業の選び方

国が絞れたら、次にパートナーとなる企業の選定をおこないます。以下ポイントに着目してください。

  1.  日系企業運営がおすすめ
  2.  自社のニーズに近い実績があるか
  3.  充実したサポート体制はあるか

日系企業運営がおすすめ

オフショア企業には、ベトナム、日系、外資系企業が運営している3パターンがありますが、コミュニケーション効率や品質の安定性を考えると、日系企業がおすすめです。

以下に現地企業、日系企業、外資系企業の特徴をまとめました。

現地企業 コストパフォーマンスが高いが品質にバラツキあり。コスト重視の場合はおすすめ。例)FPTソフトウェア
日系企業 日本基準の品質を維持できるがやや高め。日本語でのコミュニケーションや高品質が求められるプロジェクトにおすすめ。例)LIG
外資系企業 国際基準に基づいた高い技術力が強みだが高単価。多国籍のプロジェクトにおすすめ。例)IBMベトナム

今回ご紹介しているのはすべて日本の企業が運営している会社なので、長期的にも安心してパートナー契約を結ぶことができるはずです。

自社のニーズに近い実績があるか

フロントエンド開発、アプリ開発、システム開発が得意なのかなど、会社によって得意領域はさまざまです。また、システム開発の中でもデザインや企画などの上流工程や、戦略策定などに強みを持つ会社もあります。さらに金融、ヘルスケア、EC分野など特定の分野に特化した会社もあります。

判断のポイントとしては、自社のニーズに近い実績があるかどうかということです。大手案件などは非公開であることが多いので、一度要望を伝えたうえで各社に問い合わせてみることをおすすめします。

弊社LIGは、数々のWebデザインアワードを受賞してきた実績から、ユーザーにとって使いやすいUI/UXデザインに強みを持っています。

「UI/UXに優れたシステム・アプリを開発して欲しい」とお問い合わせいただくことがありがたいことに多く、デザイン性に優れたシステム・アプリ開発を検討されている場合はお気軽にご連絡ください。

▶︎▶︎ユーザビリティに優れた使いやすいシステム開発のご相談はこちらから

充実したサポート体制はあるか

日本人のサポートスタッフはいるのか、品質管理のプロセスはどうなっているのか、使っているコミュニケーションツールはなにかなど、開発を進めるうえで重要なバックグラウンドの情報を確認してください。

さらに現地のエンジニアに対して定期的なトレーニングを提供しているかどうかもポイントです。最新の技術や開発手法を学べる環境があることで、高い技術を持ったチーム組織を期待できます。

弊社LIGでは、プロジェクト管理ツールの共有をおこなうことでプロジェクトの透明性を担保しています。

他にも、実際に現地に足を運んでいただく現地視察や、「英語が話せる日本人」または「一定の日本文化を理解している外国人」をブリッジSE(通訳)の採用など、ブラックボックス化してしまいがちなオフショア開発ですから、できるだけ安心して依頼いただけるような開発体制の構築に努めています。

▶︎▶︎LIGのオフショア開発体制・ブリッジSE詳細のお問い合わせはこちらから

ステップ3:低コスト・高品質を両立するプロジェクトの進め方

パートナー企業が絞れたら、低コスト高品質を保ちながらプロジェクトを進める具体的な方法をご紹介します。

  1.  要件定義を明確にする
  2.  適切な開発手法を選択する
  3.  現地エンジニアとのコミュニケーションの機会を設ける
  4.  ノーコード開発の活用

要件定義を明確にする

プロジェクトで実現すること、しないことなど、詳細な要件定義をおこなうことで、自社含め、チーム全体の認識のズレを防ぎ、無駄なコストを削減することができます。

適切な開発手法を選択する

プロジェクトの進め方として「ウォーターフォール型開発」と「アジャイル型開発」の2つの開発手法があります。それぞれの特徴を理解し、開発したいシステムやアプリにあった手法を選ぶことで、コストを抑えることに繋がります。

ウォーターフォール型開発 要件定義をしっかりと固め、それに従って各工程を1つずつ完了させていく手法。プロジェクトの全体像を把握しやすいが、途中での変更が難しい。要件が明確で変動の少ないプロジェクト向き
アジャイル型開発 プロジェクトを小さなフェーズごと分けて都度フィードバックをしながら次へと進める。大きな手戻りがなく無駄なコストを抑えながらの開発が可能な一方、全体像を把握しにくくスケジュール管理や予算の見通しをすることが難しい。顧客の要求が変化しやすいプロジェクトや、スピーディーな開発が求められるプロジェクト向き

現地エンジニアとのコミュニケーションの機会を設ける

定期的なミーティングを実施し、プロジェクトの進捗をこまめに共有してもらうことも大事です。

弊社の場合、日本人のブリッジディレクターだけでなく、現地エンジニアと直接交流していただくことをおすすめしています。顔を合わせて交流することで、双方の心の障壁を減らしたり、モチベーションを高めたりすることができます。

どんな人が開発しているんだろう、どんな人に依頼されているのだろうか、を互いに知ることは、単純ですが実はプロジェクト成否を左右するとても大切なことなのです。

ノーコード開発の活用

ゼロからコーディングをおこなうスクラッチ開発と違い、ノーコード開発では基本的にコーディング不要で開発をおこなえるため、開発工数や開発コストを抑えることができます

ただしノーコード開発には、単体で開発できる範囲が限られる、拡張性に制限がある、他ツールへの乗り換えが難しいというデメリットもあり、大規模なシステムや複雑な要件の開発には不向きといえます。

プロジェクトの要件に応じて採用を慎重に判断する必要はありますが、併用するなど上手に活用することをおすすめします。

関連記事:ノーコード開発とは?注目される理由やローコードとの違いを解説

まとめ

オフショア開発を成功させるためには、海外開発チームと密なコミュニケーションを取り合って連携し、かけがえのないパートナーとして文化を理解し、尊重しながら組んでいく必要があります。

この記事が少しでも貴社のプロジェクト成功に役立てば幸いです。

author
低単価・高品質を実現するオフショア開発なら株式会社LIGにお任せください
株式会社LIG 取締役・海外事業部部長 岩田憲昭

オフショア開発の成功を左右するのは、安心して任せられるパートナー企業選びです。そのためには、オフショア開発での豊富な実績や、品質管理の方法、プロジェクトマネージャーや技術者の対応力などを十分に確認する必要があります。

弊社LIGは、
・業界歴10年以上のベテランがPMとして参画
・ノーコード開発に対応し、低単価・高品質を実現
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Noriaki Iwata
Noriaki Iwata 取締役 / 管理本部長 / 海外事業部 部長 / Cody Web Development Inc., COO / 岩田 憲昭

楽天株式会社に入社後、広告事業にて営業を担当。全社MVPを3度受賞する等して、当時事業史上最年少でリーダー・マネージャーへ昇格。2017年にメディア事業へ異動し事業責任者に就任、シンガポールに渡星した後アドロール株式会社とのJV立ち上げを機に帰国。 その後株式会社ファーストリテイリングに入社、グローバルECに関するPMとして様々なプロジェクトの担当を経て、2021年株式会社LIGに参画。

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