グラフィックデザインの独学方法と必要な知識を解説!

グラフィックデザインの独学方法と必要な知識を解説!

Shota Utsunomiya

Shota Utsunomiya

こんにちは! WebクリエイタースクールデジタルハリウッドSTUDIO by LIG(通称:デジLIG)運営スタッフのショウタです。

雑誌や書籍、商品のパッケージ、ポスター、看板など、広告や宣伝に関するデザインを指すグラフィックデザイン。

今回は、グラフィックデザインを仕事にするために必要なスキルや、独学でグラフィックデザインを学習する方法、今後の動向などについて紹介します!

独学かスクールか迷われている方へ
できるだけ価格を抑えてグラフィックデザインを学びたいですよね。でも「独学で本当に転職できるの?」「仕事とれるの?」と不安な方も多いのではないでしょうか?

グラフィックデザイナーとして転職するためのポイントは現場レベルのデザイン力を身につけられるかです。デザイン力を鍛えるためには、日々の学習に加えて、適切なフィードバックや長く続く学習モチベーションが重要です。

デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)では、

  • 制作会社LIGが運営しているスクールだから高いデザイン性を学べる
  • 現役デザイナーが講師だから現場に通用するスキルを身につけられる
  • クリエイター業界に精通した運営スタッフによるポートフォリオ添削
  • 受講生同士の交流が盛んだからモチベーションが維持しやすい

など、業界に精通するデザイン力を身につけられる特徴のスクールです。

本気でグラフィックデザイナーになりたい!と思われている方にこそ、スクール入学をおすすめしています。

毎日個別説明会をおこなっていますので、ぜひお気軽にお越しください!

個別説明会を予約する(無料)

グラフィックデザインとは

皆さんが書店で見かける雑誌や書籍、店頭や駅に飾ってあるポスターや看板、飲食店のメニュー表など、テキストや写真、イラスト、色などを組み合わせて、情報やメッセージを伝えるためのデザインを指します。

紙に印刷されるものが多いですが、ペットボトル飲料のラベルのデザインや、デジタルサイネージと呼ばれる電子看板のデザインなども含まれます。

Webデザインとの違いは?

Webデザインは名前の通り、WebサイトやバナーなどWebに関係するデザインのことで、クライアントの要望に合わせて、デザイン・構成を提案・作成し、コーディングをおこないます。

デザインを作成していく工程では、写真や文字の配置、イラストの作成など、グラフィックデザインとWebデザインで似ている部分もあります。

違いを挙げると、グラフィックデザインはポスターやチラシではB1・A4などとサイズの規格が決まっていたり、印刷して納品することで一区切りつく案件がほとんどです。

対して、Webデザインはスクロールができるためサイズに制限がありません。さらにデザイン・コーディングをして公開されれば完了というわけではなく、更新や改善をしながら運用していく点は異なる部分と言えるでしょう。

未経験から独学でなれる?

グラフィックデザイナーは美大を卒業していないとなれない!と思っている方も多いかもしれませんが、結論からいうと免許や特別な資格がなくてもなれるため、未経験からでも目指すことができる職業です。

また、スクールに通うことが一般的ですが、グラフィックデザインに関する本やYoutubeなどを活用することで、独学でも必要なスキル・知識を身に付けることが可能です!

習得すべきスキル

未経験からグラフィックデザイナーを目指す場合、デザインツールの基本的な操作に加えて、配色やレイアウトなどのデザインスキルが必要となります。

①Illustrator

Illustratorは、テキストと画像を用いたレイアウトやデザインの作成や、線・図形を組み合わせたイラスト作成に使われるツールです。

ポスターやチラシ、名刺など、ページ数が少ない印刷物の制作に向いています。

グラフィックデザイナーにとってIllustratorは必須のツールですので、しっかり学習すると良いでしょう。

LIGブログでもIllustratorの使い方をまとめた記事がありますので、ぜひこちらも参考にしてみてください!

②Photoshop

Photoshopは主に画像の補正に使用されるツールです。

明るさの変更や色調補正をはじめ、切り抜きやサイズ変更、画像同士の合成、不要なものを除去する機能などがあり、デザインに合わせて写真・イラストを自在に編集することが可能です。

LIGブログでもPhotoshopの使い方をまとめた記事がありますので、ぜひこちらも参考にしてみてください!

 

▼IllustratorとPhotoshop、それぞれのできることについては、下記の記事も参考にご覧ください!

③Indesign

Indesignはページ数の多い書籍やカタログを作成する際に使用されます。

目次や索引、表組みなどの機能もあるのが特徴です。必ず求められるスキルではありませんが、雑誌やカタログのデザインに興味がある場合は、必ず習得しましょう。

④デザインスキル

IllustratorやPhotoshopなどのツールを用いて実際にポスターやチラシを制作する際に必要となるのがデザインスキルです。

例えば、新サービスのチラシを作成する際には、手に取った人にサービスの特徴や魅力が伝わり、「使いたい!」と思ってもらうことが重要です。

訴求力のあるデザインを制作できるよう、効果的な文字・画像のレイアウトやフォント、配色に関する知識について、基礎となる部分をしっかりと学習しておきましょう。

タイポグラフィ(和文)

フォント(和文)

フォント(欧文)

フォント選びに迷ったら見返したい、おすすめ定番フォント31選まとめ (欧文編)

配色

MUUUUU.TV(ムーテレ)
「現場で戦えるWebデザイン配色テク。本当に使えるものだけ紹介します。」
Webデザインの配色がテーマですが、基本的な色の考え方はグラフィックデザインにも応用できます。

表現・アイデア

コピーライティング

ブランディング

+αで求められる知識・スキル

印刷会社での勤務経験がある私から、グラフィックデザイナーになる際に持っておくべき印刷に関する知識や求められるスキルも合わせてお伝えいたします!

①用紙に関する知識

用紙は、グラフィックデザインにとって大切な要素の一つです。

手触りや質感・発色は用紙によって様々で、どんな用紙に印刷するかによって、実際に仕上がった印刷物のイメージは大きく変わります。

一部のネット印刷では用紙サンプルもあるので、機会があれば取り寄せてみるのもおすすめです。

②特殊加工に関する知識

特殊加工とは、一度印刷した後に、ニスやフィルム、特殊なインクを重ね刷りすることを指します。

デザイン面において、高級感のある質感を再現したり、印刷物を保護するための耐性を加えたりすることが可能です。

化粧品や食品パッケージのデザインでは、特殊加工が商品やブランドイメージへ与える影響もあるため、どのような加工があるのかを知っておくと良いでしょう。

▼特殊加工をもっと学びたい方はこちらの本もおすすめ!
特殊印刷・加工事典

③コミュニケーション力
デザイナーはパソコンに向かって黙々と作業するというイメージの方も多いと思いますが、実際には営業担当者やクライアント、カメラマンなど様々な人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めていきます。

制作したデザインの意図をクライアントへ説明する場面や、営業担当者と連携してデザインコンペに参加することもあります。

様々な立場の方と円滑にコミュニケーションを取ることも、グラフィックデザイナーに求められる必要なスキルです。

グラフィックデザインを独学していく方法

グラフィックデザイナーに必要なスキルは、本や動画コンテンツを活用することで独学でも身につけることができます。それぞれおすすめを紹介していきます!

独学のおすすめ書籍

グラフィックデザインに関する本は数多く販売されています。

おすすめの書籍をご紹介しますので、自分に合った本を見つけていきましょう!

グラフィックデザインの基礎を学ぶなら

「なるほどデザイン」
デザインの基礎や概念、ルールやプロセスなどをイラストや写真、図解などのビジュアルで解説されているので、初心者でも直感的に楽しみながら学べます。

Illustratorを学ぶなら

「Illustrator しっかり入門」
初めてIllustratorをさわる人を対象とした超入門書です。

Illustratorの各ツールの基本機能から、実務で使える応用技まで丁寧に解説されています。

Photoshopを学ぶなら

「Photoshop しっかり入門」
Photoshopの基本機能から、応用技まで説明を丁寧に解説されています。

読み終わった後に、操作方法の辞書的な使い方もできる1冊です。

配色やフォントについて学ぶなら

「配色アイデア手帖 めくって見つける新しいデザインの本」
イメージを形にできる配色の教科書のような1冊です。

テーマごとに見開きになっていて読みやすく、文章・写真・デザイン・パターン・イラストからイメージが膨らみます。

「ほんとに、フォント。」
フォントを勉強したいけど、どの本から読めばいいかわからないという方におすすめです。

NGとOKの例が載っていて、NGの理由についても分かりやすく解説されています。

印刷知識を学ぶなら

「デザイナーズ ハンドブック」
紙媒体のデザインの基本が丁寧に紹介されています。

書体・色・用紙・校正・組版ルール・印刷・製本の基礎知識から、ページ物・各種広告物・ハガキ・名刺などの制作のポイントなどが網羅されています。

「いとしの印刷ボーイズ」
印刷会社営業出身のマンガ家が、印刷の専門用語や裏側、よくあるトラブルについてわかりやすく解説。印刷物ができるまでの流れについて書かれているコンテンツもあり、初心者におすすめの一冊です。

▼さらに書籍で学びたい方は、こちらで25冊の本をご紹介!

動画で学ぶ

YouTubeにはデザインツールの使い方やロゴの作成方法など、グラフィックデザインの学習にピッタリの動画が数多くアップされています。

書籍で学習している中で、もう少し詳しく知りたい時に解説付きの動画から情報を得ることもできるでしょう。

その中でもグラフィックデザインの学習におすすめのチャンネルをご紹介します。

アトオシとデザイン

アトオシとデザイン
グッドデザイン賞も受賞されている、現役プロのグラフィックデザイナー「アトオシとデザイン」氏によるグラフィックデザインに特化されたチャンネルです。

ツールの使い方ではなく、グラフィックデザインの考えかたやコツを、分かりやすいだけではなく面白く解説されています!

428:ぱちぱちデザインChannel

428:ぱちぱちデザインChannel
現役グラフィックデザイナーのシブヤ領一(ぱちぱち)氏による、グラフィックデザイナーのお仕事やデザイナーマインドについて発信されているチャンネル。

おすすめの書籍や、デザインの手順など幅広く投稿されています。

日常的にデザインを見る

生活の中で見つけた良いデザインを意識して見るというのは、今日からでも始められるインプット方法の一つです。

電車の中吊り広告や、レストランのメニュー表、店舗に飾ってあるポスターなど様々な場面で、私たちの生活には、グラフィックデザイナーが手がけた仕事が溢れています。

「このデザイン好きだな、良いな」と感じるものを見つけて、それがなぜ良いのかという部分を探っていくことで、自分のデザインの引き出しを増やすことにつながります。

また、良いデザインを見る習慣をつけるためにおすすめなのは、Pinterestの活用です。

Pinterest
ポスターやチラシなどのデザインを気軽に探すことができるので、毎日チェックすることも簡単です。

ピンで保存することで、気になったデザインをいつでも見返すことができます。

未経験で制作会社に入る

未経験可のグラフィックデザイナーの求人へ応募し、現場で働くのも手段の一つで、学びながら給料も得られます。

ただし求人数は少なく、未経験者歓迎の場合でも、デザインツールの使い方などある程度の知識・スキルが必要なことも多いです。

スキルがない場合は、インターンやアシスタントとして採用している場合があるので、そのような立場で就職することもできます。

グラフィックデザイナーに必要なスキルやデザインができるまでの過程・クライアントとのやり取りなど、プロの現場で仕事を見ながら学ぶこともできるでしょう。

グラフィックデザイナーになる

実際にグラフィックデザイナーとして働くには、企業に就職・転職する方法とフリーランスとして活動する方法があります。

就職・転職して働く

グラフィックデザイナーの就職先としてまず挙げられるのは、広告代理店や印刷会社、デザイン事務所です。

企業や自治体からの依頼を受けて、デザイン制作を行います。様々な業種の企業から案件を受けるため、幅広いデザイン制作を経験することができます

企業だからこそ受けることができる大きなプロジェクトへ参加できる機会もあるため、デザイナーとして貴重な経験を積むこともできるでしょう。

また、インハウスデザイナーとして就職する方法もあります。

事業会社の広報・プロモーション・マーケティングや営業企画などの部署で、自社製品やサービスなどに関わるデザインをおこないます。

グラフィックデザイナーの求人は弊社が運営するクリエイター特化型エージェントRenewでも扱っていますので、ぜひこちらから検索してみてください。

フリーランスとして働く

グラフィックデザイナーは、上記の広告代理店やデザイン事務所、インハウスデザイナーとして事業会社で、経験を積んだ上でフリーランスになるケースも多いです。

クライアントへのプレゼンや案件を進めていく工程など、独学やスクールでは学べない部分を実務経験を通して身につけてから独立する方が多いようです。

また、社内やクライアントとのつながりや人脈を広げておくことで、独立後に案件を依頼してもらえる可能性もあります。

仕事の獲得方法はこちらのオンライン教材がおすすめです。

今後はWebデザインのスキルも必要に?

デジLIGには、グラフィックデザイナーとして働いていて、今後のキャリアプランを考えた時に、Webデザインのスキルも身につけておきたいという方が一定数いらっしゃいます。

グラフィックデザイナーがおこなうデザインは出版や広告に関するものが多いことは事実です。

しかしインターネット市場の拡大に伴い、企業の広告宣伝費はテレビや雑誌・新聞などの紙媒体から、Web広告・SNSへシフトしているのも理由の一つです。

今後も紙媒体が無くなる、ということはありませんが、ポスターやパッケージなどの印刷物のデザインとWebサイトのデザインを連動させてキャンペーン・広告を展開する例も多く見られています。

グラフィックデザインに関する知見とWebデザイン・マーケティングの知識を掛け合わせることができれば、長く活躍していくこともできるでしょう。

▼デジLIGのWebデザイナー専攻で学習し、キャリアの選択肢を広げられた方へのインタビューもぜひご覧ください!

スクールに通う方が向いているかもと……思ったら

今回はグラフィックデザインを独学で学習する方法について紹介しました!

独学はコストを抑えられるというメリットがある反面、自分でカリキュラムや進捗の管理する必要があったり、モチベーションが保ちづらく途中で断念してしまう方もいらっしゃいます。

スクールに通うことで、グラフィックデザイナーに必要なスキルを効率的に身に付けることが可能です!

また、周りに同じ志を持っている仲間がいることも魅力の一つで、お互いに情報交換をしたり作品を見せ合うことで、モチベーションを保つことも可能です。

無駄なく効率的に学習を進めたい人や、仲間と高め合いながら学習を進めたい人はスクールでの学習もおすすめです。

業界に通用するグラフィックデザイナーになりたい方へ
グラフィックデザインを学べるスクールは多く、どのスクールに行けばいいの?と迷ってしまいますよね。

スクール選びのポイントは、ちゃんと業界に通用するデザインスキルが身につくかがとても重要です。せっかく高いお金を払ったのに、転職できなかったり、仕事が取れないフリーランスになってしまったら意味がありません。

デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)では、

  • 制作会社LIGが運営しているスクールだから高いデザイン性を学べる
  • 現役デザイナーが講師だから現場に通用するスキルを身につけられる
  • クリエイター業界に精通した運営スタッフによるポートフォリオ添削

など、業界に精通するデザイン力を身につけられる点が特徴のスクールです。

毎日個別説明会をおこなっていますので、ぜひお気軽にお越しください!

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Shota Utsunomiya
Shota Utsunomiya Digital Education / Career Designer / 宇都宮 翔太

キャリアデザイナーとしてクリエイタースクールの運営とクリエイター特化型人材サービス事業に従事。印刷物からWebまで幅広いクリエイティブ分野の知見を活かし、駆け出しクリエイターの支援に注力している。愛媛大学卒業後、印刷会社で法人営業として企業向け印刷物やWebサイトの企画提案を担当。デザイナーとの協働経験を持つ。2022年5月よりLIGに参画。

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