「オリジナリティ出せと言われても」とお困りのあなたへ。AI時代のSEOライティングメソッド

「オリジナリティ出せと言われても」とお困りのあなたへ。AI時代のSEOライティングメソッド

Mako Saito

Mako Saito

こんにちは、マーケターのまこりーぬ(@makosaito214)です。

2023年現在、

世は空前のAIブ〜〜〜ム!!!

ということで、「SEOはオワコン?」「ライティングはAIに任せよう!」なんて、毎日業界がざわついていますね。

こんなご時世なので私も「これからのSEOってどうなりますか?」とたびたび有識者の方々へインタビューしてきたのですが、みなさん口を揃えてこうおっしゃいます。

「一部のキーワードにおいて検索の在り方はたしかに変わっていくだろうが、すべてが変わることは当面ない」「AI生成コンテンツが増えることで、Googleは一層 “オリジナリティ” を評価するようになる」

ですよね、そうですよね。オリジナリティ、大切ですよね。

しかしながら「オリジナリティを出す」ってわりと……いえ想像以上に、かなり難しくありませんか!?(涙)

ということで今回は株式会社PLAN-Bの松本さんとともに、SEOおたくさん(@seootaku)もとい株式会社LANY 代表取締役 竹内さん(@take_404のもとに再びやってまいりました!

この記事を読むとコンテンツにオリジナリティを出す方法、そしてAIとの上手な付き合い方がわかります。ぜひご覧ください!

ico SEOおたく もとい 株式会社LANY 代表取締役 竹内 渓太さん株式会社リクルートホールディングスのネットマーケティング室に新卒で入社し、求人サイトのSEOやデジタル広告運用、B2Bマーケティングを実施。その後、独立し、株式会社LANYを創業。SEOを強みとするデジタルマーケケティング支援のコンサルティングを実施。
ico 株式会社PLAN-B PINTO!編集長 松本 健吾さん京都大学を卒業後、2020年に新卒として株式会社PLAN-Bに入社。学生時代からSEOコンサルティングやWeb広告運用など幅広いWebマーケ手法に取り組んだ。現在はオウンドメディアPINTO!の編集長に抜擢され、メディア運営の指揮を執っている。

 
※当記事はPLAN-B「SEARCH WRITE」の提供でお送りします。

ChatGPTの「良い」活用法

まこりーぬ:本日もよろしくお願いいたします! はじめに、みなさんは日々のSEO業務においてどのようにChatGPTを活用されていますか?

竹内:業務中につまずくポイントがあればまずはChatGPTに聞いてみるようにしているので、少なくとも1日4〜5回は使っています。

個人的にとくに助かっているのは、スプレッドシートの関数や正規表現をそのままコピペで使える形で出してくれるところや、構造化データのエラー文を入力すると具体的な解消方法を提示してくれるところですね。新卒のころ2〜3時間必死に調べてようやく見つけ出していた答えにChatGPTなら一瞬でたどり着けるので、とてもありがたいです。

※竹内さんがオススメするChatGPT活用方法の詳細はYouTubeにて

松本:関数や正規表現を出してくれるのは本当に便利ですよね。僕もよく活用しています。あとは、海外のSEOニュースをチェックするときもChatGPTを使っています。AIで英文を要約してから翻訳をかけるとかなり読みやすくなるので、オススメですよ。

まこりーぬ:「企画やタイトルのブレスト相手」的な使い方をする人が多いなか、お二人ともなかなかマニアックな使い方をされていますね! 参考になります。

竹内:もちろん、壁打ち相手としてもよく活用していますよ。たとえば先日、「「ニート 正社員」で調べる人ってどういう検索意図があると思う?」ってChatGPTに聞いてみたんです。すると「本人だけではなく家族や友人も検索しているかもしれません」と返ってきて、「それは盲点だった」とハッとしました。

いままで自分の頭のなかだけで考えていたような些細なことであっても、ChatGPT相手ならいつでも気兼ねなく相談できます。そのたびChatGPTが新しい視点を提案してくれたり、たたき台を作ってくれたりするので、準備にかける時間は同じであっても、より思考を深められるようになりました。結果としてアウトプットの質が高まっていると感じます。

まこりーぬ:AI活用のメリットというと「効率化」に着目しがちですが、コンテンツSEOにおいては「品質向上」にこそ価値があると言えそうですね!

ChatGPTの「悪い」活用法

まこりーぬ:一方で、あまり役に立たない、オススメできないChatGPTの活用法はありますか?

竹内:ChatGPTはあくまで「入力されたテキストに対してもっともらしい続きを返してくれるマシン」であり、正しい答えを調べて出してくれるわけではありません。

なので検索ボリュームや関連キーワードを調べるとか、記事の構成や本文を作ってもらうといった、最終的な成果につながるコアの部分をChatGPTに任せるのは筋が悪いんじゃないかと個人的には思いますね。

まこりーぬ:たしかにChatGPTは平気な顔でウソついてきますもんね……。

竹内:そうなんです。だからウソはウソであると見抜ける人でないとChatGPTを使うのは難しい。見抜けない人がChatGPTを使ってアウトプットすると、正しいかどうかわからない情報がインターネット上に蔓延してしまうことになります。

竹内:それに僕がもっとも危惧しているのは、AIで自動生成された大量のコンテンツによって、本当に価値がある情報が埋もれてしまうことです。

もしも検索エンジンがそんな場所になったら誰も検索しなくなってしまう、つまり「検索エンジン離れ」が起きる。そのためGoogleは今後ますます「オリジナリティあるコンテンツ」に価値の比重を置くだろうと思っています。

実際のところ「ヘルプフルコンテンツアップデート」や「プロダクトレビューアップデート」、そして2023年3月にあった「コアアルゴリズムアップデート」など、Googleはここ1年でオリジナリティを評価する動きを加速させています。

我々コンテンツSEOを担う人間には、オリジナリティのあるコンテンツを作っていくことがいよいよ求められていますね。

まこりーぬ:「検索意図に網羅的に応える時代」から、「検索意図に応えながらもオリジナリティを追求する時代」に本格突入、ですね……!!!(涙)

コンテンツにオリジナリティを出す3ステップ

まこりーぬ:さて竹内さん、いよいよ本題です。私のような「オリジナリティ難民」に向けまして、「オリジナリティあるコンテンツの作り方」を、ぜひ教えてください!

竹内:コンテンツを作る過程において、オリジナリティを出せるポイントは3つあります。

1つめは、「どこから情報を集めるか」。つまり「インプット」です。他社と同じ方法で情報を集めれば、当然同じような中身になってしまいます。とくに記事コンテンツの場合、同じくインターネット上の記事コンテンツを参考に情報を集めることが多いため、書籍や動画、海外の文献を参照するなど、積極的に情報源をズラしていきましょう。

また、まだ世に出回っていない情報であればさらにオリジナリティが増します。経営者や同僚の実体験をインタビューで聞き出したり、アンケート調査をおこなったりすることも効果的ですね。

続いて2つめは、集めてきた情報を「どう咀嚼するか」。いわゆる「スループット」と呼ばれる過程です。読者にどういう気づきを与えたいのか、どういう行動を起こしてほしいのかを踏まえて、自社ならではの示唆を出しましょう。たとえ同じ情報源だったとしても、スループットに独自性があればコンテンツのオリジナリティを引き出すことができます。

まこりーぬ:なるほど……! 「ChatGPTはウソをつく」という事実に対して、「ウソを見抜けない人がChatGPTを使ってアウトプットすると正しくない情報が蔓延してしまう」と竹内さんが警鐘を鳴らしているのは、まさに示唆ですね。

竹内:3つめは、手元にある素材を「どう表現するか」。すなわち「アウトプット」です。オリジナリティある素材がすでに揃っているのなら、もちろんテキストのままでも十分評価されると思います。しかしそれが難しいのなら、画像や動画、音声など、表現方法を積極的にズラしていきましょう。

竹内:オリジナリティを出すうえで取りかかりやすいのは「アウトプット→インプット→スループット」の順ではないかと思います。

松本:アウトプット・インプット・スループットの3ステップ、めちゃくちゃわかりやすいですね……!

まこりーぬ:わかりやす過ぎてもはや感動しました(涙)。たしかに「アウトプット」でオリジナリティを出すことは編集部内で完結できる工夫なので、とっつきやすいですね!

一方で、「まだ世に出回っていない情報をいかに社内から引っ張ってこれるか」「いい示唆が出せるベテラン社員をいかに巻き込めるか」は、かなり担当者の力量が問われそうです……!!!(汗)

社内から一次情報をゲットせよ

まこりーぬ:松本さんはオウンドメディア「PINTO!」の編集長として非常にうまく社内を巻き込んでいらっしゃる印象ですが、どのようなことを意識されていますか?

松本:ありがたいことに弊社の社員はみな協力的なので、とても動きやすいんです。そのうえで意識していることは3つあります。1つめは、現場社員に協力してもらうことに対して、必ず経営層やマネージャーの合意をとっておくこと。2つめは、自分が一番コンテンツを作ること。執筆協力を依頼する人間が全然記事を書いていなければ、納得度がありませんからね。

3つめは、コンテンツSEOならAさん、テクニカルSEOならBさんというふうに、どの社員がなにに詳しいのかを把握しておくこと。そのためふだんからいろんな部署の人とランチに行ったり雑談したりするように心がけています。こうした地道なコミュニケーションが非常に大事だと感じていますね。

まこりーぬ:へ、編集長の鑑……!(涙)。地道なコミュニケーション、とっても大切ですよね。

竹内さんの場合は、お客様から一次情報をゲットするためにどんな工夫をおこなっていますか?

竹内:LANYでは最近よくお客様と一緒に編集会議を開いていて、お客様の頭のなかにしかない情報を聞き出すことに注力しています。多忙な経営者であっても15分でいいからなんとか時間をいただいて、キャッチアップするよう努めていますね。

あとはマインドセット的な話になりますが、プロジェクトのスタート時に「僕たちと共創しましょう」と宣言して、協力体制を築くことも大事にしています。正直なところ、昔は「御社の工数は一切いただきません。僕たちに任せてもらえれば、SEO流入とコンバージョンを返します」というスタンスだったんですよ。でもオリジナリティを出すためにはそうも言ってられなくなりましたね。

ちなみにこれは方針転換してから気づいたことなんですが、共創したほうが、クライアントもモチベーション高くメディア運営に関わってくれるな、と感じています。

まこりーぬ:なるほど。成果も出るし運営者のモチベも上がるしで、いいことづくしですね!!!

コンテンツSEO担当がほぼPMになる時代?

まこりーぬ:最後に、AI時代のコンテンツSEO担当者に求められることを、ぜひ教えていただけますか?

竹内:「1人で調べて書いて公開するコンテンツ」でオリジナリティを出そうとしても、すぐに限界がきてしまうと思います。たとえばこの記事もまこりーぬさんが僕を巻き込んで取材をしてくれて、写真を撮ってくれる人がいて、編集してくれる人がいるからこそオリジナリティを出せているじゃないですか。

そう考えると、コンテンツSEO担当者のスキルは「プロジェクトマネージャー(PM)」に求められるスキルにどんどん近づいていくのではないかと思います。SEOの知見だけではなく、社内調整力やディレクション力がより求められるようになる。さらには、コンテンツに愛がある人でなければ、周りの人を動かすことって難しいのではないでしょうか。

松本:すごく共感します。オウンドメディア担当者には「会社を動かしていくぞ」という気概が求められているな、と僕も感じますね。

まこりーぬ:コンテンツSEO担当者も、総合的な「ビジネス戦闘力」を高めていかねばなんですね……!(涙)

竹内:こうした流れを踏まえると、やはり「SEARCH WRITE」のように低価格で、コンテンツSEOの基本業務を効率化できるツールはますます必要になるなと感じますね。

忙しいあなたに「SEARCH WRITE」を

松本:竹内さんにそう言っていただけて嬉しいです! ありがとうございます。「SEARCH WRITE」は今後も、オリジナリティを出す作業やそのための体制構築など、コンテンツSEO担当者のみなさんが本来やるべき仕事に時間が割けるよう徹底的に支援します。

「SEARCH WRITE」でできること

1.キーワード選び:軸となるキーワードの関連語句、競合サイトとの差分から候補を選択

2.コンテンツ調査:見出しやサジェストマップを取得し検索意図を深堀り

3.タスク管理:発見した施策は1クリックでタスク登録

4.順位チェック:タスクを完了に動かすだけで、タスク完了日(縦線)と順位変動の関係性が自動で記録!成果が一目瞭然!

竹内:前回もお伝えしましたが、やっぱりタスク管理まで「SEARCH WRITE」一つで完結するところがとてもいいですよね。推しポイントです。

松本:タスク管理はあいかわらず多くの企業様にご好評いただいていますね。

また、最近はカスタマーサクセスによるオウンドメディア内製化支援も喜んでいただいています。たとえば、一緒にカスタマージャーニーマップを作ったり、ライター探しマニュアルを提供したりと、お客様のお困りごとにあわせて柔軟にサポートしています。もはや「SEOツール」というよりは「内製化支援サービス」として捉えていただくと、圧倒的にコスパはいいと思いますね。

ちなみに、もうすぐ「SEARCH WRITE」でもAIを活用して業務を効率化する機能を搭載予定です。今後の進化にも期待してください!

まこりーぬ:「SEARCH WRITE」に出会いかれこれ2年ほど経ちますが、オリジナリティあるコンテンツ作りに注力するためにも積極活用していきたい! と改めて感じました!

さいごに

コンテンツSEOツール「SEARCH WRITE」の魅力

  • キーワード調査からタスク管理までこれ1つで完結
  • SEOの基礎から運営体制構築まで、カスタマーサクセスが強力サポート
  • 「月額8万円」と他のSEOツールよりもお得で導入しやすい

「オリジナリティを出すこと」「一次情報を集めること」に注力するためにも、コンテンツSEOの基本業務は「SEARCH WRITE」でグッと効率化しませんか?

ご興味あるみなさんは、ぜひ一度ツール画面を触ってみてくださいね!

さっそく「ツール画面」を触ってみる

まずは資料をダウンロード!

以上、まこりーぬがお届けしました!

 
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Mako Saito
Mako Saito LIGブログ編集長 / 人事部長 / 齊藤 麻子

1992年生まれ。2014年九州大学芸術工学部卒業後に採用コンサルティング会社へ新卒入社。法人営業から新規事業推進、マーケティング業務に従事したのち、2018年にLIGへ。2023年にLIGブログ編集長、2024年に人事部長に就任し、現在は自社のマーケティング・人事業務を担う。副業ではライターとして活動中。あだ名は「まこりーぬ」。著書『デジタルマーケの成果を最大化するWebライティング』(日本実業出版社)

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