オウンドメディアの立ち上げを検討されている企業さんのお悩みに、「サイトのデザインをどうしたらいいのかわからない」「成果が出やすいデザインを知りたい」というものがあるのではないでしょうか?
今回は、Web制作会社の目線からデザインが参考になるオウンドメディアを厳選して8つ紹介します。
目次
デザインが参考になるオウンドメディア8選
早速、デザインが参考になる8つのオウンドメディアを紹介していきます。
KAI-YOU
▲PCデザイン:インパクトのあるアイキャッチが目に飛び込んできます
▲スマホデザイン:PCと比べアイキャッチは1つしか表示されませんがスクロールすることができます
メディア事業、マーケティング事業、クリエイティブ事業を手がける株式会社カイユウのオウンドメディアです。『「ポップ」を探求しながら常に世界と遊び続ける』をテーマに、幅広いカテゴリの記事が日々更新されています。
大きな特徴はポップなデザインとアイキャッチ。カルチャーを扱っていることもあり、サイトを訪れたユーザーが記事を読みたくなるようなアイキャッチが目を引きます。
また、記事が細かくカテゴリー分けされているのも、ユーザーに人気の秘密です。下記の7つのカテゴリーに分けられているため、多様な記事の中からユーザーが欲しい情報に行き着きやすい設計になっています。
カテゴリ:本・文芸、情報化社会、アニメ・漫画、イラスト・アート、音楽・映像、ゲーム、ストリート
記事のランキングだけでなく、画像のランキングがあるのもカルチャーメディアらしい特徴です。ユーザーが気になっているフレーズを決めることができたり、記事をもっと読みたくなる仕掛けがたくさんあります。
THE BAKE MAGAZINE
▲PCデザイン:人気のタグというのが流れていてサイト内のトレンドがわかるようになっています
▲スマホデザイン:PCだと右側にあったカテゴリが上部に表示されています
『THE BAKE MAGAZINE』はチーズタルトを中心にスイーツの販売を手がける株式会社BAKEのオウンドメディア。自社の新商品に関する情報はもちろん「食」に関わる様々な情報を発信しています。
「おいしいは、しあわせにBAKE(バケ)る。そこには、ストーリーがある。」をテーマに、ユニークなブランドや企業、生産者、業界を牽引するリーダーの方々へのインタビューなども掲載。
「おいしい!」の背景を伝えるために、現場で働く人々の想いや取り組みを伝えるほか、「おいしい!」を楽しむアイディアやヒントも多数紹介されており、多くの人気を博しています。「スマホでスイーツをおいしそうに撮るコツ」といった身近なコンテンツも多く、幅広いファンを獲得してきました。
販売している商品にマッチした優しい色味で統一されたデザインと、美味しそうなスイーツのアイキャッチが、ついお店に足を運びたくなる気持ちにさせます。
ワタシプラス by SHISEIDO
▲PCデザイン
▲スマホデザイン:オンラインショップ、お店ナビ、美容の情報、マイページと、目的に合わせて選択しやすいようになっています
https://www.shiseido.co.jp/wp/index.html
ワタシプラスは、日本を代表する化粧品メーカー株式会社資生堂のオウンドメディア。単に商品を紹介するだけでなく、様々な美容方法やコスメの効果的な使い方について、有益な情報が発信されています。
お肌や身体の悩みに合わせたレシピや、男性向けの美容情報、エクササイズについても発信されているため、美や健康に対する幅広いニーズに応えてくれるメディアです。ピンクと白を基調とした可愛らしいカラーも特徴的。
情報発信だけでなく、同社が手がける多種多様な商品から、自分に合ったアイテムを探すためのカタログ機能もついています。会員情報を登録しておけば、マイページからキャンペーンや購入履歴も確認できるため、同社での買い物も便利になるでしょう。
北欧、暮らしの道具店
▲PCデザイン
▲スマホデザイン:商品を見たいのか、コラムを読みたいのか、など用途に合わせて一番最初に選べる設計になっています
ライフカルチャー・プラットフォームを提供する株式会社クラシコムが手がけるメディア「北欧、暮らしの道具店」。暮らしにまつわる様々な商品が紹介されているほか、生活を彩るコラムやお役立ち情報など幅広いコンテンツを配信しています。
人気シリーズの「わたしの朝週間」では、様々な人々のモーニングルーティンが紹介されており、その連載は50を超えています。その人気からYouTube番組にも発展しており、記事と動画両方で楽しめる設計です。
サイトはシンプルで見やすく、かつおしゃれなデザインが印象的で、アイキャッチの写真の色味が映えます。特に目を引くのがメニューバーのかわいいアイコン。ついクリックしたくなり、様々な商品カテゴリーを見て回りたくなります。
また、記事内で登場する商品にはお買い物バッグのアイコンがついていて、クリックすると購入することができます。読者の購入を促進するけれど、読みものとして楽しむ人の邪魔にはならない、そんなデザインになっています。
サイボウズ式
▲PCデザイン
▲スマホデザイン
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/
サイボウズ式は、チームワークを支援するためのグループウェアを開発・提供するサイボウズ株式会社のオウンドメディア。「新しい価値を生み出すメディア」というテーマで、日々働き方に関する記事を更新しています。
仕事における悩みや辛さに関する内容も、コミカルなアイキャッチのおかげで読むハードルが低くなっています。マンガの記事もあり、活字だらけの記事を読むのに慣れていないユーザーでも読みやすいでしょう。
また、サイボウズ式の記事の大きな特徴は、記事が会話形式になっていることです。次の吹き出しの内容が気になって、気づいたら最後まで記事を読み進めています。
「ティール組織」や「組織戦略」といった少し取っつきにくい内容も、優しい色使いやわかりやすい表現、親しみやすいデザインのおかげで気軽に読めるのも特徴です。ビジネスメディアでありながら、誰もが楽しめるサイト設計になっています。
ジモコロ
▲PCデザイン
▲スマホデザイン
https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/
地元メディア「ジモコロ」は、地元の求人に強いイーアイデムと、ゆるいコンテンツ作りが得意な株式会社バーグハンバーグバーグ、ローカルに強いライター&編集チーム株式会社HuuuuによるWebメディア。
どこの地元にもコロがっているような魅力ある「場所」や「仕事」「小ネタ」など、地元愛を感じてしまう話の数々を集めて発信しています。その特徴は下記のような細かいカテゴリ分け。
カテゴリ:ローカル・仕事・グルメ・マンガ・エンタメ・カルチャー・エリア
多様な記事が発信されていますが、カテゴリが細かく分けられているため、読みたい記事がすぐに見つかります。また、インパクトが強いアイキャッチが目立つよう、サイト全体のデザインがシンプルなのも大きな特徴です。
アマノ食堂
▲PCデザイン
▲スマホデザイン
幅広いフリーズドライ商品を手がけるアマノフーズが手がけるオウンドメディア「アマノ食堂」。レシピやコラムといった定番コンテンツのほか、依頼人の思い出の味をフリーズドライで再現する「まごころ出前」など、独自のシリーズ企画も人気です。
ほとんどの記事にイラストや写真がふんだんに使われており、活字が苦手な方でも楽しく読めるのが大きな特徴。レシピにも多くの写真が使われているため、記事を読むだけで調理工程を細かくイメージでき、つい作りたくなってしまいます。
「食堂」という名前の通り、温かくどこか懐かしくなるデザインに心が癒やされます。アイキャッチも優しく美味しそうなデザインなので、食べるのが好きな人、料理が好きな人なら迷わず立ち寄りたくなうようなメディアです。
OnLINE
▲PCデザイン
▲スマホデザイン
「OnLINE」は、チャットアプリ「LINE」を手がけるLINE株式会社のオウンドメディアです。「LINEでは、こうしてます」というテーマのもと、社内での様々な取り組みや社員インタビュー、会社が目指すビジョンについて発信されています。
チャットアプリに限らず、金融やAIなど幅広い事業にチャレンジしているLINEだからこそ、その軌跡を失敗も含めて紹介しています。「LINEらしさ」を発信することで、会社のファンを作るとともに、一緒に働く仲間を集めるのが目的です。
LINEのチャットアプリを連想させる緑のデザインが印象的で、アイキャッチのデザインも緑が多く使われており、サイト全体に統一感があります。
オウンドメディアにおけるデザインの重要性
今や多くの企業がブランディングのために運用しているオウンドメディア。発信する情報の内容はもちろんこと、実はデザインも非常に重要な役割を持っています。「親しみやすさ」や「面白さ」など、デザインによって受ける印象が大きく変わるからです。
メディアのテーマやコンセプトとデザインがちぐはぐだと、ユーザーも違和感を覚えてしまうもの。読者がストレスなく情報を受取れるようにするためにも、メディアにマッチしたデザインが求められます。
どんな目的で、どんな情報を届けたいのか、そこから逆算したデザインを考えましょう。
また、ユーザーの使いやすさも考えて、わかりやすいデザインにすることも重要です。いくらオシャレなデザインだからといって、それによって読みたい記事が探しにくかったり、サイト自体が使いにくくなっては意味がありません。ユーザーが読みたい記事にスムーズに見つけられるようなデザイン設計も意識しましょう。
成果を出すオウンドメディアのデザインのポイント
オウンドメディアのデザインを考える際に、意識したいポイントについても紹介していきます。
①企業やメディアのカラーをしっかり出す
オウンドメディアは企業活動と連動したものであるため、デザインも企業のカラーと連動しているのが好ましいです。
サイトを一目見たときに、会社のことが想起されるようなデザインだと、会社のブランディングにも繋がります。
今回紹介した事例の中にも、企業のカラーとオウンドメディアのカラーをあわせることで、ブランディングに成功しているものがあります。
たとえばサイボウズ式で使われているブルーは、運営元のサイボウズのロゴカラー。同社のカルチャーを発信するという目的に即しています。
また、OnLINEではLINEアプリでおなじみの緑が基調です。色はもちろん、アイコンなどもアプリで使われているデザインと似ており、LINEアプリの世界観がそのまま表現されています。
②絶対にスマホファーストのデザインにする
メディアにもよりますが、基本的にはスマホで訪問するユーザーの方が多くなります。スマホで見やすい、読み込みの早いデザインを意識するのは不可欠です。
SEOにおいてもモバイルファーストインデックスは必須であり、Googleからも2023年10月にすべてのサイトを対象に切り替え完了したことが発表されています。
もちろんPCでの見た目も大切なのですが、まずスマートフォンで見た時のデザインや利便性を考えて制作することが大前提です。
③どう運用していくのかが一番大事
オウンドメディアで利益を生むまでには時間がかかります。例えばSEOでの流入を目的とした場合、早くても立ち上げから半年はかかります。
外注はお金がかかります。また、社内でおこなうには体制の構築から始めなくてはなりません。
しばらく売り上げなどが出ない赤字の中、時間やお金をかけコンテンツを作成してメディアを運用していくことになりますので、その認識と覚悟、胆力が必要になります。
もし外部パートナーをお探しでしたら、このLIGブログのノウハウを全て還元するLIGのメディアコンサルティングサービスもご検討ください。
さいごに
今やオウンドメディアはあらゆる企業に欠かせないツールです。しかし、単に情報を発信するだけではユーザーに見向きもされず意味がありません。サイトを訪れた人の目を引き、使いやすいデザインを設計する必要があるのです。
今回紹介したのはオウンドメディアは、作る際にぜひ参考にしたい事例ばかり。様々な業界の事例を集めたので、自分たちの参考にできるメディアを見つけてみてください。
もしも自分たちだけでデザインを考えるのが難しいと感じるのであれば、外注するのもおすすめです。LIGでは、これまでのサイト制作のノウハウを活かし、オウンドメディアの制作からコンサルティングまで一気通貫でおこなっています。企業の目的から逆算したデザイン設計に好評をいただいています。
どうぞお気軽にご相談くださいませ!
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