こんにちは、デザイナーの細口です。
LIGではビジネスマッチングエージェント「Ready Crew(レディクル)」を運営するフロンティア株式会社様のコーポレートサイト、採用サイトのリニューアルをお手伝いしました。
コーポレートサイト(https://frontier-gr.jp/)
今回は本案件のデザインを担当した石田とともにフロンティア様へ取材をおこない、制作過程のエピソードやリニューアルの効果などを詳しく伺いました。ぜひご覧ください。
旧サイトは1年でリニューアルを決断
細口:はじめに、サイトリニューアルの背景を教えてください。
▲フロンティア株式会社 取締役兼広報・マーケティング部 高瀬 雅代さん
高瀬:リニューアルの前、弊社ではサイトに関して大きく2つの課題を抱えていました。一つは、自社でサイトの保守・運用ができなかったこと。コンテンツの入れ替えなどをする際は制作会社への依頼が必要で、柔軟な更新ができずにいました。
もう一つは、サイトのデザインやコンテンツ、UI・UXが弊社のターゲットや時代にマッチしていなかったことです。旧サイトは構築してまだ1年経っていなかったのですが、ちょうどオフィスを移転し、広報や採用活動に力を入れていきたいと考えていたこともあり、思い切ってリニューアルすることにしました。
細口:おそらく「次こそは失敗できない」という状況のなか、ありがたいことに弊社をパートナーに選んでいただけたのはどうしてですか?
高瀬:規模の大きな制作会社さんを中心にいくつか比較検討したのですが、決め手となったのは実績ですね。LIGさんはオウンドメディア「LIGブログ」のコンテンツ力・集客力がすばらしかった。また、一般的なコーポレートサイトは内容やデザインが堅いものになりがちですが、LIGさんなら “遊び心” あるサイトを作ってくれそうだと思ったんです。
細口:ご評価いただきありがとうございます。2サイト同時リニューアルとなると、御社のブランディングにも大きく影響するため、私たちもかなり気合いを入れて挑みました。
社長ヒアリングで脳内のイメージを言語化
▲LIG 細口(当案件ではディレクターを担当)
細口:およそ5ヶ月ほどかかったリニューアルプロジェクトでしたが、どんなことが印象に残っていますか?
高瀬:大変だったのは要件定義ですね。リニューアルすると決めたものの、依頼当初はサイトのターゲットやコンテンツをどこまで固めればいいのかわからなくて。でもLIGさんが納得いくまでコミュニケーションをとってくれて、漠然としたイメージとなっていた部分についても無事に言語化することができました。また、代表の高橋にもヒアリングをおこなってくださったことで、社内での認識も改めてすり合わせできたことがよかったです。
細口:「今のサイトでは伝えたいことが伝わっていない」という課題を聞いていたので、言語化は一切手が抜けないポイントだと感じていました。会社として目指していること、伝えたいことを理解できたのは、社長にも直接ご協力いただけたおかげです。
石田:「10のフロンティアスピリッツ」は特に言語化に苦労したところで、チームで何度もアイデアを出し合いました。最終的に社長に「OK」をいただいたときは嬉しかったですね。思わずみんなでハイタッチしました(笑)。
▲10のフロンティアスピリッツ
高瀬:どのコピーもすばらしく、「広告代理店よりもコピーの質が高いんじゃないか」と社員から大絶賛でしたよ。どれも採用したくて、逆に困りました(笑)。
採用サイトPVは2倍!入社率もアップ
細口:完成したサイトに対する率直な感想や効果をお聞かせください。
高瀬:コーポレートサイトはUI・UXが改善され、どこにどんなコンテンツがあるのか直感的にわかるようになりました。それにデザインが今のオフィスの雰囲気ととってもマッチしていて、弊社のブランディングにも寄与してくれていると感じます。
▲採用サイト
高瀬:また、採用サイトは年間PVが2倍になりました。ちょうど採用に力を入れ始めたタイミングというのもありますが、リニューアルが貢献したことは間違いないと思います。
というのも、面接中に求職者から採用サイト内のコンテンツに関する話題が出てくるようになったんですよ。情報がキレイに整理されているので理念や福利厚生なども見つけやすく、「他社に比べて企業研究がしやすい」という声も聞きました。これは大きな変化です。
細口:「伝えたいことが伝わっていない」という当初の課題が、無事に解決できているようでとても嬉しいです……!
高瀬:応募は体感で倍に増えましたし、採用サイト経由の応募で入社に至る割合もアップしている気がします。それにビジョンやカルチャーを理解した状態で入社してくれるので、オンボーディングもスムーズに進むようになったんです。こんなに変化があるなんて、Webサイトを作る意義を感じました。
石田:デザイナーとして、「伝えたいことがきちんと伝わるようにする」という部分はかなり意識しました。狙いがちゃんと結果につながったと知り、とてもホッとしています。
妥協しない仕事で納得の仕上がり
高瀬:こうして成果が出たのは、LIGさんがこだわって作ってくださったからこそだと思っています。404ページのデザインまで提案いただいたときは、「こんなに細かいところまでこだわるんだ!」と驚きました。
▲404ページ
高瀬:それにLIGさんは、同じ方向性のデザインでパターンを出すのではなく、まったく方向性の異なるデザインをいくつも提案してくれたんです。おかげさまでフィードバックに幅が出て、弊社にフィットするものが見つけやすくなりました。
こちらからの修正依頼が続いてしまったときも一切妥協することなく、フィードバックを受けてさらに内容を詰め、こちらが求めることを実現しようとしてくれて「さすがだな」と思いましたね。
▲LIGデザイナー 石田
石田:そんな感想をいただけるなんて、泣いてしまいそうなくらい嬉しいです(涙)。
御社のみなさんはとても協力的で、いつも前のめりでプロジェクトに参加してくれました。最初のヒアリングからたくさんの方が集まってくれて、2時間ほどかけてお話を聞かせてくれましたよね。こうして一緒に走ってくださったので、私たちも最後まで全力で走りきることができました。ありがとうございました!
これからWebサイトを制作するみなさんへ
細口:最後に、今回の経験をふまえてサイトリニューアルを考えている企業にアドバイスをお願いします。
高瀬:サイト制作において、最も大事なのは明確な要件定義だと思います。最初にここが固められていないと、担当者の主観でターゲットがズレてしまったり、「なんか違う」という漠然としたフィードバックしかできなかったりしますよね。
ただ要件をガチガチに固めてしまうと、LIGさんのように提案力のある制作会社さんの持ち味を活かせなくなってしまう、とも思います。ある程度自由度は残しておいて、打ち合わせのなかで詳細な要件を具体化していくのが理想ではないでしょうか。
細口:ブレない部分と柔軟に変える部分、このバランスが大切ですね。本日は貴重なお話をいただき、本当にありがとうございました!
さいごに
今回はフロンティア様の前のめりなご協力、丁寧なフィードバックがあったからこそ、成果につながるサイトを作ることができました。
もしフロンティア様と同じように「伝えたいことが伝わっていない」という課題をお持ちの企業様がいらっしゃれば、ぜひLIGへ気軽にご相談ください。