せっかくデザイン本をたくさん読んだので、「コレがおすすめ!」を教えます!
こんにちは! デザイナーのまきまきです。
みなさんはふだん、どれくらい本を読んでいますか?
「インプットの質を高めるため、月に最低1冊はデザイン本を読む!」という目標を昨年2025年に掲げました。意識して書店に通うと学びたいことが次々と見つかり、結果として1年間で18冊読了し、目標を大きく上回るペースで達成!
フォントやレイアウトの基礎から、デザインシステム、3Dツールなどの新技術まで知識を蓄えることができました。ただ読むだけでなく実際の案件でアウトプットにつなげることで、知識を確実に「実務の力」に変えられた1年だったと実感しています。
今回は、そんな私の「読書ログ」のなかから、デザインの引き出しを確実に増やしてくれた読んで損なしの「良書厳選9冊」をご紹介します!
目次
文字・レイアウト編
『となりのヘルベチカ』
最初にご紹介するのは、欧文フォントを「擬人化」して漫画で楽しく学べる一冊。
「フォントの勉強」と聞くと少し堅苦しく感じるかもしれませんが、この本は漫画を含んでいるため、とにかく読みやすいのが魅力です。
Helvetica(ヘルベチカ)やFutura(フーツラ)などの有名フォントが、その書体の持つ雰囲気そのままにキャラクター化されており、「あ〜、たしかにこのフォントはこういう性格だわ(笑)」と共感しながらスルスル読めてしまいます。
もちろん面白いだけでなく、各フォントの歴史や使用例などの知識もしっかり網羅。これまで知らなかった知識もスッと頭に入ってくるので、実務でフォント選定をする際にも、「今回はあいつ(あのキャラ)みたいな雰囲気がいいな」と直感的にイメージできるようになりました。
『混植の本 フォントのカップリングガイド』
欧文フォントの個性がわかったら、次は和文との組み合わせが気になりますよね。
『となりのヘルベチカ』は欧文フォント特化の漫画ですが、和文フォントとの組み合わせについては『混植の本 フォントカップリングガイド』も読了しました。
左ページに混植例、右ページに使用フォントの見本という構成で、欧文・和文どちらも含めた幅広い組み合わせを見ることができます。
こちらは漫画形式ではありませんが、いろいろなフォントの組み合わせ(混植)を見本帳のように確認できるので、セットでチェックするのもおすすめです!
『ちいさくはじめるデザインシステム』
「デザインシステム」という言葉を聞いて少し身構えてしまう方にこそ、手に取ってほしい・大切にしてほしい一冊です。
一見ハードルが高そうなテーマですが、本書はデザインシステムの概念から運用方法、そして「誰のために、どうあるべきか」という思想までを、非常に噛み砕いて教えてくれます。
あまりに内容が濃いので、あえて言ってしまうと「すべて読まなくても、前半部分だけで十分元が取れる」ほど、本質的な知識が詰まっています。
そして何より、読んだ知識がそのまま「実務の武器」になりました。実際のWeb制作案件で、厳密なグリッドシステムを組んだり、運用ルールを策定したりする際、この本で得た視点が判断基準となり、迷わずに進行することができます!
『最強構図 知ってたらデザインうまくなる。』
デザインシステムについて理解したら、次は「美しく見える配置」の普遍的なルールも押さえておきたいところです。システムとしてデザインを組むうえで「黄金比」などの構図の基本を学ぶため、「最強構図」も読みました。
「黄金比」の他にも「三分割」「対角線」など含む6つの構図が解説されているので、デザインの基礎的な知識以外にも、「バランスが取れている構図はこうやって成り立っているのか!」ととても参考になります。
小難しい理屈よりも、「どうレイアウトすれば美しく見えるか」が一目でわかるビジュアル重視の構成になっており、デザインシステムのロジックを視覚的に補強するのに最適でした。セットで読むとより理解が深まると思います。
デザイン思考・ルール編
『UIデザインのアイデア帳』
「デザインの引き出しをもっと増やした〜い」と書店で探していたときに、思わず手に取った一冊です。
この本の素晴らしいところは、画像が豊富なためパラパラと眺めるだけで直感的に理解できる点。ビジュアルメインでまとめられているので、「文章を読む」というより「見てわかる」感覚で、ノンデザイナーの方でもUIについての情報がサクサク読み進められます!
内容は基礎・基本だけでなく、「今だからこそ知っておくべき知識」も学べるので、最新のデザイン脳にアップデートも可能。PCとモバイル両方のパターンに対応しており、良い例・悪い例(OK/NG)の比較解説も端的で非常にわかりやすいです。
また、「あのUIパーツ、なんて名前だっけ?」というときにサッと引ける辞書的な使い勝手も抜群。
「なんとなく」で作っていた部分に明確な理屈付けができたり、新しい知見が得られたりと、デスクに一冊置いておくと非常に頼りになる本です。
『作り方を作る 佐藤雅彦展公式図録』
こちらは実際に足を運んだ展示会で購入した「図録」です。
しかし、ただの記録冊子ではありません。展示会そのものが佐藤雅彦さんの世界観を全身で浴びる「体験」だとしたら、この図録はその膨大な情報を咀嚼し、定着させるための「記憶」の装置と言えます。
展示の現場だけではとても見切れなかった圧倒的な情報量がこの一冊に集約されており、「アイデアの作り方」そのものに深く強くフォーカスしています。
誰もが知っている「ピタゴラスイッチ」や「ポリンキー」などのCM・広告作品。ノスタルジーを感じつつも、それらをプロのデザイナーになった今、改めて「構造」や「思想」として読み解く体験は、まさに目から鱗の連続でした!
「インプットをどうアウトプットに変換するか」「デザインの面白さをどう追求するか」。デザイナーという表現者として生きていくための脳みそをビビッと刺激してくれる、私のバイブルのような一冊です。
展示会は終わってしまいましたが、今から読んでもまったく問題ない情報の結晶です!
3D・モーション技術編
『ミニチュア作りで楽しくはじめる 10日でBlender 4入門』
「3Dをやってみたい! という熱意はあるものの、ゼロ知識のため何から手をつければいいか……」と迷子になっていたときに出会った一冊です。
この本は実際にBlenderを触りながら毎日少しずつステップアップできるのが特徴。最初は「目玉焼き」のようなシンプルな形からスタートし、最終的には「手足が動かせるキャラクター」や、それが佇む「お部屋」まで作れるようになります!
参考動画もあるので、テキストだけではなくて視覚的にもとってもわかりやすくBlenderに触れることができます。実際に手を動かすことで、「3D = 難しい」という心のハードルがぐっと下がりました。
この本で基礎を固めたおかげで、なんと実際の案件でキャラクターモデリングを担当でき、実務のアウトプットにつなげることができました! 達成感も実用性も抜群の入門書です。
『無料ではじめるBlender CGアニメーションテクニック』
Blenderの基礎を学んだら、次はそのキャラクターを「動かす」スキルが欲しくなりますよね。
アニメーションには別の知識が必要なので、『無料ではじめるBlender CGアニメーションテクニック』も同時期に読みました。
キャラクターに骨組みとなるボーンを設定してキーフレームでアニメーションをつけたり、パーティクル設定や物理演算で液体や粒子を動かしたりと、さまざまなアニメーション技術を学べます。
この本を合わせて学ぶことで、静止画だけでなく動きのある表現まで実務に活かすことができるため、おすすめです!
▼実際にモデリング&アニメーションを実践した記事はこちら Blenderでキャラクターモデリング!愛するチンチラを3D化してみた
『After Effects よくばり入門』
「動画編集を始めたいけど、After Effectsは複雑で難しそう……」
そんな不安を吹き飛ばしてくれるのが、現在進行形で私の学習を支えているこの一冊です。
この本の最大の魅力は「本を読みながら同じ操作を実際にできる」という基本スタイルに加え、「解説動画」や「練習用ファイル」が完備されていること。
本だけではイメージしづらい動きも動画で確認でき、実際に手を動かしながら進められるので、複雑な操作もスッと理解できます。
紙面もオールカラーで画像が大きく、前の手順で説明があった部分を繰り返し細かく記載されているため、初心者の私でも「今どこを触っているのかわからない……」という迷子にならず、サクサク作業が進んでいます。
さらに嬉しいのが、実務ですぐに使える「高品質なプリセット」も特典としてついている点! 学ぶだけでなく、将来の制作の時短にもなるなんて、まさにタイトル通り「よくばり」な一冊。最後まで走り切れそうな予感でいっぱいです!
まとめ:本を読むことについて
以上、私のデザイン力を支えてくれた厳選9冊をご紹介しました!
しかし……正直本を読むのは超めんっどくさい!!!! はい、わかります(笑)。
「デザインの知識を身につける」と聞くと、どうしてもハードルが高く感じてしまうかもしれません。でも、最初からすべてを完璧に理解しようとしなくて大丈夫です。まずは気になるページをパラパラと眺めたり、事例を「素敵だな」と眺めたりするだけでも、十分にデザインの感性は磨かれます。
読み切らずとも気軽な気持ちで、まずは一冊、手に取ってみてほしいなと思います。
ちなみに、今回ご紹介した本のなかにはかなり分厚いものもあります。「持ち運びを楽にしたい」「キーワードで検索して情報をストックしたい」という方には、「電子書籍」での購入もスマートでおすすめです。
ただ、私個人としては、やっぱり「紙の本」が一番の推しです!
一冊読み終えたときに手に残るずっしりとした重みは、そのまま「これだけの知識を取り入れたんだ」という達成感につながります。
また、「あの情報どこだっけ?」と思ったときに、感覚的にページをめくって目的の場所にたどり着ける「回遊性の高さ」は、紙の本ならではの大きなメリットなのではないでしょうか。
日々の習慣にデザインを学ぶ時間をちょっとだけ入れてみるのは、デザイナーとして着実に成長できるのでとってもおすすめです。
この記事が、みなさんのクリエイティブな活動を広げる一助になれば嬉しいです!
「新しい技術に挑戦したい」「表現の幅を広げたい」という向上心を持ったメンバーが、お互いに刺激を与え合いながら成長できる環境がLIGにはあります!