あなたの知らないロゴの裏側、覗いてみませんか?
毎日何気なく目にしているあのロゴたち。お店の看板、スマホのアイコン、飲み物のパッケージ……気づけば私たちの周りには、たくさんのロゴがあふれていますよね。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみたことってありますか?
「このロゴって、どうやって生まれたんだろう?」「なんでこの色なんだろう?」なんて。
実は、そこにはデザイナーさんの熱い想いや、驚くような歴史、そして「へぇ〜!」と思わず声が出るような、意外な発見が隠されていることがたくさんあるんです!
ロゴのバックグラウンドを知ると、「めっっっちゃこのロゴ好き〜!」となる、少しデザイン変態気味なデザイナーまきまきが、そんなとっておきのロゴたちをご紹介します!
見慣れたロゴの「もう一つの顔」を、一緒に覗きに行きませんか?
きっと、今日から街の景色が少し違って見えるはずですよ!
Suntory (サントリー)
さっそく一つ目は、日本人にとって非常に身近なサントリーさんのロゴです!
実はこちら、私が個人的に美しくて好きなロゴの一つなんです。
皆さんはこのロゴを見て、何か不思議に感じたことはありませんか? 「SUNTORY」の文字は、大文字と小文字が混ざっているのに、なぜかとても自然で、心地よく目に映るんですよね。
出典:https://sun-ad.co.jp/works/suntory/logotype_naming/
サントリーのロゴには、彼らの歴史と哲学がぎゅっと詰まっています。
社名は、創業ルーツである「太陽(Sun)」と創業者「鳥井(Torii)」を組み合わせたもの。そして、現在のロゴデザインの根幹にあるのは、企業活動に欠かせない「水」というモチーフなんです。
流れるようなロゴの文字は「絶え間なく動き、成長し続ける水」そのもの。
だからこそ、大文字と小文字が混ざっていても違和感なく目に飛び込んでくるんですね。
さらに「ウォーターブルー」という色も、深い意味を持っています。これは「フレッシュで、自由で、柔軟なサントリーの姿勢」を表しているのだとか。水のように形を変え、常に挑戦し続ける企業としてのメッセージが込められています。
これらの要素が結びつき、サントリーの企業メッセージ「水と生きる」は、このロゴ全体で見事に表現されていると言えるでしょう。流れるような美しい曲線と、澄み切ったウォーターブルーの色味は、見る人に穏やかで清潔感のある印象を与えてくれます。
ひとつに完成されたデザインだからこそ、私たちは何の違和感もなく、このロゴを自然に受け入れているのかもしれません。それぞれの要素が持つ意味を知ると、より一層、その美しさと奥深さに魅了されますよね。
参照元:https://sun-ad.co.jp/works/suntory/logotype_naming/
Canon(キヤノン)
次に紹介するのは、その確かな技術力と信頼で知られるキヤノンのロゴです!
出典:https://global.canon/ja/corporate/logo/
普段見慣れているこちらのロゴ、実は昔は全然違う姿をしていたってご存じでしたか? そもそも「Canon(キヤノン)」という名前、実はとっても意外なルーツがあるんです。
1934年に同社が作った国内初のカメラの試作機は「KWANON(カンノン)」という名前でした。そう、あの観音様がモチーフなんです!
初期のロゴマークは、まさにその名の通り、観音様をイメージしたデザインだったんですよ。今のロゴとは全く違いますが、由来を聞くと「なるほど!」と頷いてしまいますよね。当時のこの独創的な発想には、本当に脱帽です!
出典:https://global.canon/ja/corporate/logo/
その後、世界進出を目指したキヤノンは、1935年に「Canon」をブランド名として採用し、商標登録しました。「KWANON」に響きが似ていたこともありますが、「聖典」や「規範」といった意味を持つ「Canon」が、精密機器を製造する会社にふさわしいと考えられたからだそう。
現在のロゴにつながる原型は、1935年に社内の広告担当者がデザインしたもの。特徴的なのは、「C」の文字の先端が内側に折れ曲がり、シャープに尖っている部分です。これは当時の外国の書体にはない、まさにキヤノンだけのオリジナルスタイルなんです。
会社ができた頃から、独創性と先進性を大切にしてきた姿勢と世界を意識して新しいものに挑戦する気持ちを表しているんですね。
この「C」の特徴を受け継ぎ、1956年に現在のキヤノンロゴが誕生しました。以来、半世紀以上にわたって変わることなく、この独創的なロゴは世界中で使われ続けています。
もしかしたら、この先もずっと変わらず使われ続けることで、時代を超えて愛されるロゴの一つとして、歴史にその名を刻むことになるかもしれませんね。
参照元:https://global.canon/ja/corporate/logo/
Coca-Cola(コカ・コーラ)
歴史あるロゴといえば、世界中で愛されるあのコカ・コーラのロゴです!
コカ・コーラのロゴは、時代とともに少しずつ形を変えながらも、その「リボンのような特徴的なフォント」と「燃えるような赤色」は、まさに唯一無二のデザイン。これを見るだけで、「ああ、コカ・コーラだ!」と誰もが瞬時に認識できますよね。
この象徴的なロゴは、どのようにして生まれたのかご存じですか?
出典:https://www.coca-cola.com/jp/ja/brands/coca-cola
実は、ロゴを考えたのは、コカ・コーラを発明したペンバートン博士のビジネスパートナーで、経理を担当していたフランク・M・ロビンソンさんという方なんです(デザイナーじゃない!)。
彼は、「2つのCが並ぶと、広告でめちゃくちゃ目立つはず!」とひらめき、当時アメリカで流行していた「スペンサリアン体」という、くるくるした優雅な筆記体書体を使って、ロゴの原型を作り出しました。
それがコカ・コーラが生まれた1886年のことで、翌年にはもう今のロゴの基礎となるデザインが使われ始めていたというから、そのスピード感にびっくりしませんか?
そして、コカ・コーラといえば「赤!」というイメージですよね。このコーポレートカラーの赤にも、面白い話があるんです。
実は、昔コカ・コーラを運ぶ樽は赤色だったと言われています。これは、アルコール飲料と間違われないように目印として使われたのがきっかけだそう。
それがいつの間にか、コカ・コーラのシンボルカラーとして、世界中に定着していったんですね。
100年以上もの長い年月が経った今も、コカ・コーラのロゴは、変わらぬ美しさを保ちながら、ちょっとずつ時代に合わせて進化し、私たちを魅了し続けています。まるで生きているかのように、常に新鮮さを保ち続けるこのデザインは、まさに「いつの時代も色褪せない、最高のデザイン」と言えますね。
参照元:https://j.cocacola.co.jp/info/faq/detail.htm?faq=19768
Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)
ハイブランドにとって、ロゴはまさにブランドの顔であり、その価値を象徴する重要な存在ですよね。ご紹介するのは誰もが憧れる「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のロゴです!
ルイ・ヴィトンのロゴといえば、アルファベットの「L」と「V」が複雑に組み合わさった、独特な模様の「モノグラム」。一目見れば「あ、ヴィトンだ!」と誰もがわかる、ブランドの代名詞です。
出典:https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/homepage
この象徴的なモノグラムを考案したのは、創業者ルイ・ヴィトンの息子であるジョルジュ・ヴィトン氏。当時、模倣品に悩んでいた彼は、「一目見てヴィトンとわかる、かつ真似されにくいデザインを!」と考えていました。
そんなとき目に留まったのが、1867年のパリ万国博覧会で日本が出展していた「家紋」でした。当時のフランスでは日本ブームが起こっており、特に薩摩藩島津家の家紋は、その洗練されたデザインで注目を集めていたんです。
日本の家紋からインスピレーションを得た彼は、LとVを組み合わせ、星や花柄と共に複雑で美しいモノグラムのデザインを考案しました。
これは高いデザイン性だけでなく、職人の手書きによる偽造防止という実用性も兼ね備えていました。
さらに驚くべきことに、ルイ・ヴィトンのもう一つの定番柄「ダミエ・ライン」も、日本の市松模様から着想を得たという説があるんです!
世界的なハイブランドのロゴや柄に、日本の文化が深く関わっているという事実を知ると、なんだか親近感がわいてきますね。
参照元:https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/magazine/articles/a-legendary-history
Duolingo(デュオリンゴ)
さて、これまでの歴史あるロゴとは打って変わって、比較的最近リニューアルされた個性派ロゴをご紹介します! それは、語学学習アプリDuolingo(デュオリンゴ)のロゴです!
出典:https://design.duolingo.com/identity/logos#logotype
緑色のフクロウのキャラクター「Duo(デュオ)」の方が、もしかしたらロゴよりも皆さんには馴染みがあるかもしれませんね。そう、この愛らしいDuoが、実はロゴデザインの秘密を握っているんです!
Duo(デュオ)
出典:https://design.duolingo.com/illustration/duo#feet
Duoは、単に可愛いだけでなく、「知識の象徴」であるフクロウがモチーフなんです。ギリシャ神話の知恵の女神アテナとの関係も深く、語学学習アプリにぴったりのキャラクターです。
Duolingoは2019年に、ロゴやDuoのキャラクター、アプリのフォントまで全てを一新する大規模なリブランディングを行いました。その際、彼らが目指したのは、単なるロゴではなく、Duoの体がそのまま文字になったかのような、遊び心あふれるデザイン!
デザイン担当のジョンソン・バンクス氏は、Duoの丸っこいフォルムや羽のカーブを、ロゴの文字にどう生かすかアイデアを練りました。特にこだわったのが「g」の文字。ロゴ全体の雰囲気やDuoのキャラクター感を出すうえで重要なポイントだったため、たくさんのデザイン案が検討されました。
そして、書体デザインのプロ、Monotype(モノタイプ)社と協力して、Duoのキャラクターらしさが、ロゴの「ひとつひとつの文字」にどう表現できるかを追求していきました。
そうして生まれたのが、2019年に新しくなったDuoのキャラクター、ロゴ、そしてフォントだったんですね。
Duolingoは、アプリを使わないとDuoが泣き出すアイコンに変わったり、SNSで積極的に絡んできたりと、常にユニークな戦略で私たちを楽しませてくれます。
そんな彼らが、ロゴのデザインひとつにもこれほど深い思考とキャラクターへの愛を込めていると知ると、さらにDuolingoのことが面白く感じられますよね。
このロゴには、Duoの独自の個性と、Duolingoの挑戦し続ける姿勢がぎゅっと詰まっているんです!
参照元:
・https://www.monotype.com/ja/resources/case-studies/duolingo
・https://design.duolingo.com/
クロネコマーク
私たちにとって本当に身近で、見るとほっこりしてしまうロゴ! ヤマト運輸さんの「クロネコマーク」です!
出典:https://www.yamato-hd.co.jp/pr/logo2021/
クロネコの親猫が子猫をそっとくわえて運ぶ姿、本当に可愛いですよね。この温かいロゴを見るたびに、思わず笑顔になってしまいます。このマークは1957年に誕生した、実はとっても歴史のあるロゴなんです。
この愛らしいマークが生まれたきっかけは、アメリカの提携会社との業務提携でした。その際、「シンボルマークを作ろう!」という話になったんです。
デザインを担当したのは、当時広報部にいた清水武さん。彼は、なんとご自身の娘さんが描いた親子ネコのクレヨン画からヒントを得て、あのネコマークを完成させました。娘さんの絵が、半世紀以上も愛されるロゴの原点だなんて、素敵なエピソードですよね。
ちなみに、正式な社章は別にあるのですが、ネコマークの人気は絶大で、1985年には「準社章」にまで昇格したほど。2016年には、その娘さんの「画用紙の原画」が、60年ぶりに見つかったという嬉しいニュースもありました。
そんな長年愛されてきたクロネコマークですが、2021年3月1日にデザイン変更が発表されました。1957年の制定以来、初めてのリニューアルです。
新しいロゴは、より現代的でミニマルなものへと変化し、時代に合わせてブランドイメージを刷新しました。ヤマトさんがさらに進化していこうという強い思いが込められています。
このクロネコマークは、単にヤマト運輸さんの顔というだけじゃありません。親猫が子猫を大切に運ぶ姿は、「お客様の大切な荷物を、安全・迅速・確実に届けます」という、ヤマトさんの温かさと責任感を象徴しているのだと思います。
信頼性の高いサービスを、こんなにも愛らしく、そして分かりやすく表現しているなんて、本当に素敵なデザインですよね。
ロゴって、企業のシンボルであると同時に、その会社の文化やお客様への思いを伝える、大切なメッセンジャーなんだなと、このクロネコマークを見るたびに感じます。
参照元:https://www.yamato-hd.co.jp/100th-anniversary/column/detail16.html
まとめ
いかがでしたでしょうか?
何気なく目にしているロゴにも、こんなにも深いストーリーと計算された美しさが隠されています。この事実を知ると、普段の景色も少し違って見えてきませんか?
それぞれのロゴに込められた作り手の想いや、時代背景、そして緻密なデザインの工夫を知ることで、いつもの街並みが、より一層色鮮やかに感じられるかもしれませんね。
これからも、ぜひ色々なロゴに隠された秘密を探してみてください!
ロゴは作って終わりではなく、正しく世に浸透し、多くの人に共感してもらってこそ、価値のあるものになるのではないでしょうか。
LIGでは、お客様と一緒にブランドの想いを形にし、長く愛されるロゴを生み出すお手伝いをしています。
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