どうもこんにちは。LIG教育事業部のペイです。
最近フリーランスでの働き方に注目が集まっていますよね。みなさんご存じのとおり、フリーランスは、会社に属さず自身のスキルをクライアントに提供することで報酬を得る働き方のことです。
フリーランスの働き方は人によってさまざまですが、自身の裁量で働き方を決定できるというメリットがあります。
この記事ではフリーランスとして働く前・働き始めたあとにすべきことや、フリーランスの代表的な職種や必要なスキルについて解説をしていきます。
これからフリーランスになりたい方が、フリーランスとして活動し始めてから困らないよう、参考にしていただければと思います。
目次
フリーランス市場の経済規模と今後の展望
ランサーズ株式会社が実施した2018年版フリーランス実態調査では、日本でフリーランスとして働く人の人口は1,119万人でした。これは日本の労働人口の17%にあたる数で、日本の労働者の6人に1人がフリーランスということになります。
企業に直接雇用されるだけではない、労働環境の多様化が進みつつあることがうかがえます。近年では副業を許可する企業も増えてきており、副業フリーランスの経済規模は約8兆円にまで増加しています。
フリーランスの働き方の特徴
一概にフリーランスといってもさまざまな働き方があります。仕事の内容も自分で決めることができますので、自分のやりたい仕事だけを行うということも可能です。
しかし案件を自由に選択できる一方で、会社員よりも収入が不安定といった特徴があります。行った仕事の量や単価などによって、収入にバラつきが生まれてしまいますので、会社員のように毎月一定の額が保証されるわけではないんですよね。
また、会社員のように休日に関する労働基準法の規定は適用されないため、クライアントの要望に応えるために働きすぎてしまうリスクもあります。自身の仕事に対する報酬に対して、見合わない分の労働時間がかかってしまうと費用対効果が合わないこともあります。
逆にいえば自分で案件を選択していくなかで、費用対効果なども考えながら仕事を選ぶこともできますし、仕事の質や量の調整もしていくことが可能です。
自身のキャリアをコントロールしやすく、得意分野のスキルを活かして仕事ができるのはフリーランスならではのメリットです。
フリーランスに必要な基本スキル
フリーランスとして働くために必要な基本スキルには、「自己管理スキル」「マーケティングのスキル」の2つがあります。順に確認していきます。
自己管理スキル
フリーランスには仕事の進捗管理はもちろん、生活のすべてを自分で管理するスキルが求められます。納期のある案件であれば、作業に必要な時間を見積もり、計画的に仕事を進める必要があります。納期を守れなければクライアントからの信用を失い、仕事も失ってしまう可能性があります。
社会人にとって当たり前のことですが、とくにフリーランスは私生活では規則正しい生活を心がけ、常に健康を保つ必要があります。体調を崩して仕事ができなくなってしまえば収入が減少してしまうため、体調管理もフリーランスにとって大切な仕事の一部といえます。
マーケティングのスキル
フリーランスは自身で案件を獲得しなければなりません。そのため、市場把握やフリーランスが活躍できるポジショニングの理解も必要ですし、マーケティングスキルも必要不可欠です。
自分が参入しようとしている市場において何が必要とされているのか、依頼元の企業さんは何を求めているのか。
また企業には競合他社があるように、同業でフリーランスをしている人たちは、自分のライバルになります。ほかのフリーランスにはない自分だけの付加価値を把握しておく必要があります。
フリーランスとして働きたい人は、参入市場の情報収集と分析を行ってニーズを把握し、自己分析で自身の強みを把握しておきましょう。ニーズに対応するために、新しいスキルを身につけなければならない場合もあります。
フリーランスの代表的な職種とスキル
冒頭でもお話ししていますが、ひと口にフリーランスといってもさまざまな職種があります。ここで解説する「Webデザイナー」「プログラマー」「ライター」「イラストレーター」はフリーランスが多くいる、代表的な職種です。これらの職種は少ない設備投資で始められるため、費用面でのハードルが低いという特徴があります。
また案件もネットを通して請けることができるため、時間や場所を選ばない働き方を望んで、こういった職種を選ばれる方が多いですね。
ここでは、各職種の仕事内容や必要なスキルについて解説します。
Webデザイナー
Webデザイナーの仕事は、クライアントの要望に沿ってWebサイトを設計・デザインすることです。デザインに必要なソフトを扱えるスキルが必要です。
AdobeのIllustratorやPhotoshopといったデザインソフト用いて、Webサイトのページデザインや装飾を行っていきます。そのほかコーディングと呼ばれる、HTMLやCSSなどのWebサイト作成に必要な言語を扱うスキルも求められます。さらにテキストエディターを利用して、サイトの構築を行っていきます。Dreamweaverなどが業界でもシェア率が高いです。
プログラマー
プログラマーの仕事はクライアントから提示された仕様に基づいて、プログラムを書いていくことです。Webサービスの開発やシステムの開発など、仕事の分野は多岐にわたり、求められるスキルもさまざまです。
Webサービスの開発であれば、JavaScriptやphpなどの言語を扱うスキル、AIの開発であればPythonなどより高度な言語を扱うスキルも必要になります。フリーランスのプログラマーとして働くためには、需要の高いプログラミング言語に精通しておく必要があります。
ライター
ライターはクライアントから依頼を受けて記事を執筆する仕事です。新聞社などの紙媒体向けの記事や、Webサイトに掲載する記事コンテンツの執筆を行います。そのほか、広告用の文章を作成するコピーライターや外国語を翻訳する翻訳ライターなど、ライターの中にもさまざまな職種があります。
職種によって求められるスキルは異なりますが、どの職種のライターであっても、Wordなどの文章作成ソフトを扱うスキルやライティングスキルが必要です。
Webコンテンツのライティングに至っては、SEO(検索エンジン最適化)などの知識やスキルも求められることが多いです。
イラストレーター
イラストレーターの仕事はカタログや書籍、Webメディアに掲載するイラストを作成することです。イラストだけではなく、見栄えのよいグラフや図解の作成も行います。そのため、イラストを作成するスキルだけではなく、IllustratorやPhotoshopなどのイラスト作成ソフトや画像編集ソフトを扱うスキルが必要です。
また、クライアントからの依頼でイラストを作成するだけではなく、オリジナルのイラストなどを発信するために個展を開き、作成したイラストを作品として販売する人もいます。また自身のイラストが評価を受けてくると、企業やアパレルブランドなどとのタイアップなどの仕事を受けることもあります。
会社員を辞める前にするべきこと
フリーランスへの転向を考えているものの、具体的に何をすればよいのかわからない人も多いでしょう。フリーランスへ転向するにあたり、会社員を辞める前にするべき4つのことについて、詳しく解説していきます。
スキルやキャリアの棚卸し
フリーランスとして働くにあたり、これまでの仕事で得たスキルやキャリアの棚卸しを行いましましょう。棚卸しを行うことで自分に何ができるのかが明確になり、クライアントに自身の強みを伝えやすくなります。
反対に自分にできないことも明確になるため、今後どのようなスキルを身につけていけばよいのかもわかります。フリーランスとしてのキャリアを考える上でもスキルやキャリアの棚卸しは有効です。フリーランスへ転向後も、定期的に棚卸しを行いスキルアップを目指しましょう。
フリーランス向けのセミナー・交流会に参加
フリーランス向けのセミナーや交流会が開催される場合は、フリーランスへ転向する前に積極的に参加しておきましょう。セミナーや交流会を通じてクライアントとのコネクションを構築できれば、仕事を紹介してもらえる可能性があるほか、フリーランス同士のコネクションも構築できます。
すでにフリーランスとして働いている人からアドバイスをもらえる可能性もあり、実際にフリーランスとして働くイメージがつかみやすくなります。
事業計画を立てる
会社員を辞める前にまずするべきことは、事業計画を立てることです。事業計画は、どのようなビジネスをどのように運営していくのかを決めるもので、売り上げの見通しや資金の調達方法の計画を立てます。
事業計画は金融機関で融資を受ける際に必須ですが、融資を受けない場合でも、事業計画を立てることでフリーランスとしての目標を明確にできます。モチベーションの向上にもつながりますので、日本政策金融公庫の創業計画書を参考にして事業計画を作成してみましょう。
クレジットカードやローンの見直し
フリーランス(個人事業主)は、会社員と比べて収入が不安定であると判断されるため、金融機関の審査は厳しくなります。そのため、フリーランスはクレジットカードやローンの審査で不利になります。
フリーランスになったばかりの人であれば、さらに審査は通りにくくなります。フリーランスになってからクレジットカードやローンを利用する可能性がある人は、会社員のうちにクレジットカードやローンの申込みをしておきましょう。
フリーランスになってからするべきこと
フリーランスになってからすべきことについて、解説していきます。転向後にすべきことには「開業届の提出」「健康保険の切り替え」「青色申告の届出」の3つがあり、届出に期限が設けられている手続きもあります。「開業届の提出」は必須ではありませんが、提出することで得られるメリットがあるので詳しく解説していきます。
こちらの過去記事も参考にしてみてください。 フリーランスになるための会社退職後の必要手続きと心構えまとめ
開業届の提出
開業届を提出すると青色申告が可能になるほか、住所に屋号を記載できるようになる、小規模企業共済の加入が可能になるなどのメリットがあります。
開業届において屋号の登録は必須ではありませんが、屋号名義で銀行口座を開設でき、取引先からの信用も得られやすくなるというメリットがあります。小規模企業共済は廃業や退職後の生活資金を積み立てる制度です。開業届の提出先は税務署で、届出の書類は国税庁のホームページから入手できます。
健康保険の切り替え
会社員を辞めてフリーランスになる場合、健康保険と年金の切り替え手続きが必要になります。社会保険から国民健康保険への切り替えや、厚生年金から国民年金への切り替え手続きは退職から14日以内に行う必要がありますので注意しましょう。
切り替え手続きには本人確認ができる書類(運転免許証・障がい者手帳など)や健康保険資格喪失証明書、年金手帳、印鑑などが必要になりますので、手続きの前に必要なものを確認しておきましょう。
青色申告の届出
会社員であれば税金関係の手続きは会社が行ってくれますが、フリーランスになると自分で申告の手続きを行わなければなりません。フリーランスとして働く場合は、直接仕事に関係する知識だけではなく、確定申告の方法や手続きについても知っておく必要があります。
また、確定申告に必要な帳簿をつけることや、経費として清算した領収書の整理なども自分で行う必要があります。青色申告を行うには開業後2ヶ月以内に、青色申告承認申請書を提出する必要があるので注意しましょう。
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目指す姿にどう近づいていくのかしっかりと道筋を立てて、短期的にやるべきこと、中長期的にやるべきことにしっかりと取り組んでいきましょう。
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