「30代未経験で目指すのは怖かった」インハウスデザイナーへの道を切り拓いた元SEの挑戦。

「30代未経験で目指すのは怖かった」インハウスデザイナーへの道を切り拓いた元SEの挑戦。

Rurika Shimizu

Rurika Shimizu

Webデザインスクール・デジLIG運営の清水です。

デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)とは
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をし、運営しているWebクリエイター養成スクール。現在、上野・池袋・大宮・北千住・川崎・町田にて受講生を募集していて、個別説明会は各STUDIOとオンラインで開催中!

本連載では、キャリアチェンジに成功した方のインタビューを通して、未経験からの学習方法や就職活動のノウハウ、スクール生活についての情報をお届けしています!

今回は、デジLIGで「Webデザイナー専攻」+「LIG直伝!即戦力デザイン集中講座」を受講後、未経験からインハウスデザイナーに転職された中越さんにインタビューさせていただきました。

ico 人物紹介:中越さん【STUDIO北千住 2023年7月生/Webデザイナー専攻+LIG直伝!即戦力デザイン集中講座】
7年ほどSEとして勤務し、2023年7月からデジLIGに入学。現在はインハウスデザイナーとして転職を実現し、自社サイトの運営業務に携わっている。趣味はサウナ巡り。

スクール入学までの経緯

――中越さんはなぜWebデザインを学ぼうと思ったのですか?

もともとSEをしていたのですが、働き方や自分がやりたいことについてあらためて考えるようになったんです。技術を身につけて手に職をつけたかったこと、モノづくりが好きなこと、見た目を整えるデザインに興味があること、あとは前職のSEに親和性のあるIT業界という点が重なって、Webデザインにたどり着きました。

働き方にしても、どうせ大変なら心から興味のあることをやりたい、そして個人的に一つの区切りが30歳だと思っていたので、ここで動きだそうと決めました。

――見た目を整えるデザインに興味があるとのことですが、もう少し詳細をお伺いできますか?

会社で資料を作る際など、パッと見でわかりやすく作るのが好きだったんです

プログラムの仕様書なのでわかりづらいし、細かい内容なんですが、図などをうまく使って見やすくするのがすごく楽しくて、これが実際にデザインにもつながるのではないかなと思い、興味を持ちました。

――なるほど! 見る方にわかりやすくというのはたしかにデザインの基本となる部分ですね。学習方法としてスクールを選んだのはどうしてですか?

独学も考えましたが、正解がないデザインを学ぶのに、デザイン未経験では努力の方向性がわからなくなってしまうと思ったので、スクールに入って周りの方と相談しながら進めていくのが一番近道だなと思いました。独学だと、楽しいことだけやってしまいそうな気もして……(笑)。

――たしかに独学でデザインを学んではみたものの、正解がわからず迷走してしまったという声もよく聞きますし、楽しいことだけやってしまいそうと気持ち、わかります! デジLIGを選んでいただいたポイントはありますか?

デジLIGは現役デザイナーによるフィードバックがあること、北千住にSTUDIOがあり通いやすかったこと、あとは説明会で親身に相談にのっていただいたことが理由です。

――数あるスクールから選んでいただきありがとうございます!

正解のないものを考えることの難しさ

――学んでいる中で楽しかったことはなんですか?

卒業制作を作っているときが一番楽しかったです! クライアントさんの要望や伝えたいことを整理すること、伝えたいことが伝わるようにデザインに落とし込むこと、出来上がったデザインをコーディングしていくこと、今後自身で更新いただけるようにWordPress化することなど……ここまで学んできたことがクライアントさんの役に立っていると実感できて、とても嬉しく、楽しかったです。

中越さんの卒業制作(知り合いのお店のクライアントワーク)

――私も拝見しましたが、ホッとするようなとっても素敵な雰囲気のサイトになっていますよね! クライアントさんの反応はいかがでしたか?

とても喜んでくださいました。イメージとぜんぜん違うものができてしまった……ということを避けるために、最初の方向性決めをすごく大事にしていました。たくさんの参考サイトをクライアントさんと確認していたので、最終的に喜んでもらえるサイトができて本当によかったです!

――喜んでいただけて良かったですね! 逆に大変だったことはありますか?

デザインを考えているときが一番大変でした。どうしても納得がいかずに修正の繰り返しで、正解のないものを考えることの難しさを感じていました。ただ同時に楽しさもあったので「大変だけど楽しかった」という感じです。

――大変な時期はどう乗り越えられたんでしょうか?

やはり担当トレーナーさんの存在が大きかったです。そもそもデザインのどこを相談すれば良いのかよくわからず、ふわっとした相談に対しても「僕はもっとこうしたほうが良いと思うな」と的確なアドバイスをいただけたのですごく助かりました。

もし1人でやるとなっていたら、もっともっと大変な道のりですし、納得のいくタイミングが自分ではわからなかったと思います。

「トレーナーさんからのOK=ある程度のクオリティに達した」と、自分の中でベンチマークのようなものができたのは、進めるうえで大きかったですね。自信にも繋がりました。

また、どのトレーナーさんも優しい方が多くてびっくりしました。「デザイナーってクールで話しかけにくそう」と勝手なイメージがあったのですが、ぜんぜんそんなことはなく、1聞いたら10以上返してくれる方が多くてとても助かりました。

――スクールの決め手でも上げていただいた「現役デザイナーからフィードバックがもらえる環境」をしっかり活用いただけて良かったです! 中越さんは「デザイン集中講座」も受講されていましたが、講座はいかがでしたか?

デザイン集中講座は、鬼フィードバックを受けているときが一番楽しかったです。「どうしたらよくなるか」を明確に教えてくれるので、自分や他の受講生も含めてそれぞれのデザインがどんどん良くなっていく様子を生で見れるところが楽しかったです。ただ、バナーに加えてはじめてのLPデザインだったので、他の方の素敵なデザインを見るたびに落ち込みましたね。

講座で印象に残っているのは3日目の「デザインの上達方法」についての講義です。正直、あの3日目がなかったらと思うとぞっとするほどためになりました。

――中越さんにとってDAY3がターニングポイントになったんですね!

「最初から自分の頭で考えようとせず、まずはうまい人の真似をしよう」という教えがすごく響きました。

講師のもりぐさんの教えのとおりに、まずは良いデザインをつくる人の真似をしたら、自分の中でもガラッとデザインが良い感じに変わりました。集中講座を受けていなかったら、トレースもデザインもぜんぜんできなかったと思います。

2ヶ月という短い期間ではあるんですが、デザインの考え方が本当に大きく変わった期間でした。

――そう言っていただけて良かったです! 「デザイン集中講座」はデジLIGの人気講座ですが、実際に受講された方はみなさんデザインの考え方が変わったとおっしゃっていますね!

※「LIG直伝!即戦力デザイン集中講座」に関する詳細は、ぜひ下記記事をご確認ください◎

――さきほど他の方と比べて落ち込んでしまうというお話がありましたが、そんなときの切り替えはどのようにされていましたか?

Xを見ていると、いろいろな方のデザインをみて落ち込むこともありましたが、逆に自分のデザインをいいねと思ってくれている方もいたので、励まされてもいました。

「隣の芝は青い」じゃないですが、他の人のデザインがよく見えてしまうのはきっと誰にでもあることだと思うんです。そんなときは比較をすることで自分ができていないところを理解して、ブラッシュアップしていければよいし、それができないときは、自分もあと3ヶ月後1年後にはこれくらいできている! という気持ちで頑張りました。

――落ち込むのはしょうがないと受け止めつつも、あまり深く抱え込まないのが大事そうですね……! 計画的に学習を進めるためのポイントをぜひ教えてください!

実は最初の1ヶ月は予想以上に仕事が忙しくなり、ほぼ進められなかったんです。3ヶ月目には退職をしていたので、自作のスプレッドシートで学習目標の管理をしていました。

自主制作やスクール以外の学習も並行して行っていたので、まずそれぞれの完成目安を決めて日々の進捗を見える化して管理していました。

――たしかに最初は運営にも相談いただきながら、学習スケジュールを切り直しましたね! 複数の制作に取り組みながらもご自身でしっかり進捗を管理されていて素晴らしいです。

中越さんの1日のスケジュール

自分のデザインでどれくらい効果があったのか目に見えてわかるのが楽しい

――未経験からの転職で大変だったことはどんなことですか?

未経験でも受け入れてくれるところを探すのが大変でした。実績がないぶんアピールの仕方も難しかったです。

――アピールの仕方が難しかったとのことですが、ポートフォリオはどのような工夫をしましたか?

文章だけだとわかりにくいと思ったので、制作物すべてに説明資料(スライド)をつけました。自分で他の方のポートフォリオを参考に見ていても、文章を読むのがけっこう大変だなと思っていたので……。

中越さんのポートフォリオ

――たしかにポートフォリオを拝見したところ、それぞれスライドに細かなポイントなどが丁寧にまとめられているのは印象的でしたね! いまは転職先でどんなお仕事をされていますか?

インハウスデザイナーとして勤務しているため、主に自社サイトの運営です。バナーやサイトのメインビジュアル作成、サイトの更新作業、サイトのセッション数(訪問回数)の確認と改善に向けた施策、コンテンツライティングも行っています。たまにですが、既存のクライアントのサイト改修も行っています。

――さまざまなことに取り組まれていますね! もともとインハウスデザイナーに絞って転職活動をされていたんですか?

転職活動自体は、制作会社含めいろいろ受けていて、正直自分でも迷いながら進んでいたような感じでした。ある面接で、自分が作ったデザインで数字・結果を追って、その結果をもとに改善していくプロセスを追えるのはインハウスだけだよと言われたことがありました。

それを聞いたときに「どのくらい反響があるのかわかったほうが絶対に楽しい」と思い、インハウスデザイナーを選びました!

――業界にいらっしゃる方の生の声を聞いてインハウスデザイナーを選ばれたんですね! 実際に現場に入られていかがですか?

率直に、とても楽しいです! 実際に自分の作ったバナーがどれくらいクリックされて、そこからどれくらい自社に問い合わせが来ているのかなどが目に見えてわかるんです。プレッシャーもあるんですが、すごく楽しいですね。自分に合っているなと思います。

ただ、実際に現場に出るとデザインの引き出しの少なさを感じて、もっと在学中にできることがあったなと思うこともありますね。

――もしもう一度デジLIG生に戻るとしたら、もっとここを意識して学習するというポイントはありますか?

難しいですね……(笑)。今思うとやっぱりたくさんのデザインを見ることは本当に大事なことだと実感しているので、デザインをたくさん見ておくと思います。

一から参考探しをはじめるのではなく、日常的に良いと思ったデザインをFigmaやNotionを使って体系的にパッと見えるように分類してストックしておくと、現場に出たときの作業スピードや効率がぜんぜん変わってくるんです。こういうことを習慣化できている方が、引き出しも増えてデザインが上手いんだろうなと思います。

――良いと思ったデザインをいきなり「分析」でなく、「分類して集める」ことであれば、どなたでもハードル低くスタートできそうですね!

これからWebデザインを学ぶ人へアドバイス

――未経験からWebデザイナーを実現するために大事なことをぜひ教えてください!

学習のゴールを決めないとなにからはじめたらよいのかわからなくなってしまうので、「これができたら転職活動を開始する!」など目標を決めて、それに向けてスケジュールを立てるのが一番良いと思います。

ポイントは明確な目標をつくること。たとえば「ポートフォリオを作る」だけではなく、「バナー4つ、LP2つ、Webサイト2つができたら転職活動を開始する」など具体的に定めていくと、日々のスケジュールも立てやすくなります。

また、その目標があっているかどうかは、トレーナーさんや運営スタッフに確認するのがおすすめです。他にも現場の具体的なノウハウを聞いてみるなど、在学中は最大限使えるものを使って進めたほうが良いと思います。

前職を退職するときには「もう30だよ」と言われていたので、はじめは30歳未経験でデザイナーを目指すのは怖かったのですが、思っていたよりもそこまで年齢のことを気にしてない方が多かったのでびっくりしました。不安に思っている方には、「なんとかなるよ」ということを伝えたいですね。

まとめ

今回は30代からWebデザインを学び、現在はインハウスデザイナーとして転職された中越さんにお話をお伺いしました。

実は中越さんの入学前のカウンセリングも担当させていただいたのですが、入学を決められてから8ヶ月間、ご自身の思い描くキャリアに向かって一生懸命学習や転職に向けての準備を進められていたので、今回新たなキャリアをスタートをされて楽しく働かれていると知り大変嬉しく思います!

デジLIGでは、Webクリエイター・動画クリエイターを目指す方を応援しております! 転職、フリーランス、副業、スキルアップ、趣味など……少しでもご興味をお持ちの方はお気軽に無料個別説明会にご参加ください。各校舎、オンラインともに実施しております。

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Rurika Shimizu
Rurika Shimizu Digital Education / School Adviser / 清水 るり夏

大学を卒業後、LIGに入社。大学で教職課程をとり教員免許を取得した経験や、イラストや広告などクリエイティブなものを見たりつくったりするのが好きだった経験から『デザイン×教育』に携わることができるDigital Education部にて、「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」でのカウンセリング、スクール運営・企画、受講生のサポートを行う。

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