こんにちは。エディター兼ディレクターのケイ(@yutorination)です(※アイキャッチの写真は本記事の書き手の僕ではなく、弊社Webディレクターのたまさんです)。LIGではクライアントのWebメディア/サイトの編集・運営サポート、コピーライティング、それとLIGのYouTubeチャンネル「LIGちゃんねる」の制作を担当しています。
毎週土曜日に更新されるこの連載(?)では、一つのコンテンツを取り上げて紹介・批評し、そしてオマケとして、自分がこの会社(=LIG)で制作している動画の紹介をおこなっています。だいたい就業時間後に書いてます。
今回は、大ヒットしたテレビドラマ『半沢直樹』を取り上げてみたいと思います!
ドラマ『半沢直樹』の社内視聴率を調査してみた
ちなみに私、前作から『半沢直樹』は大好きでして、今回もすべて楽しく視聴しました。
しかし……ご存知のとおり弊社LIGは、テクノロジードリブンでUI/UXでデザイン思考でDXでマインドフルネスでZoom映えな会社ですので、すごい最先端を走っています。
そんなハイパー最先端IT企業であるLIG社の社員は、メガバンクというレガシーな業界を舞台にした社内政治のドラマなんて興味ないのではないか……?
そんな疑問を感じ、Slackで社内調査を実施することにしました。
今回放映されたドラマ『半沢直樹』を見ましたか?
まずアンケート1問目、「今回放映されたドラマ『半沢直樹』を見ましたか?」という問いに「はい」と答えた人の割合は38.2%となりました。
あれ、意外と高い・・・? (これは業務としてではなく、完全に個人的な企画として行ったアンケートのため、そもそも『半沢直樹』好きな人が多く回答してくれたことで実際の数字よりやや高めに出ている可能性がありますが・・・それでも、けっこう高いですね・・・)
ただ、過半数、6割の人は見ていないということですね。「見ていない/興味が持てない/好きではない」人に、その理由について自由回答形式で答えてもらいました。
見てない理由について
代表的なところを紹介したいと思います。
テレビがない、ドラマ見ない
- テレビが無いです
- 普段テレビを見ないことが理由です。
- 基本的にテレビみないので
- 日頃、ドラマは見ないので。。。
- ドラマを見る習慣がそもそもない。。。
「そもそもテレビを置いてない」「ドラマ見ない」という意見。これはあるあるかもしれません。「若者はそもそも家にテレビを置かない」という話もありますからね。そういえば考えてみると、テレビを置かなければ家が広くなるという利点がありますね。
こんな意見もありました。
- 日本のドラマ知識がない外国人です。。。
おっ……そうです、今のLIGは外国籍の社員もいますが、日本文化はまだまだ不明な点が多いかもしれません。疑問に思ったことは気軽に聞いてください! あと、ご当地の文化のことをたくさん教えてほしいです!
- 見てる暇がない
・・・なんか申し訳なくなりました・・・。
社長! なんとかしてください!!!
ちなみに僕は見てる暇ありました・・・。
興味はあるけど見てない
- 完全に流れに乗り遅れて波に乗るタイミングを逃しました
- 序盤で見逃した。録画しておけば良かった。見たかった。
- 興味はあるが、前作見てないのと今回も1話を見逃したので諦めました。
- ドラマをやってることを知らなかった。途中で知って、話題になっていたので見ればよかったなーと後悔しています。再放送して欲しいです!
- どういう内容かあまり知らない、好きな俳優が出ていない、見るタイミングを逃した
- 見たいなと思いつつ見逃し続けています・・!(洋画などの方が好みなので優先順位が下がっていると思われます)
- ドラマを観る習慣がないため。ただ、ネット上でCM動画やパロネタを見かける機会が多々あり、どんなキャラがいて、どんなテンションで、どんな名言があるかはだいたい把握しています…w(ストーリーは知りません)
- ただ昔からドラマを見る習慣が無かった。興味はあるのでネットフリックスやAmazonプライムで出てきたら見ると思います。(と言いながら調べてもいないですが・・・)
なるほどですね。実はたくさんの日本のドラマが見られるParavi(パラビ)というサービスがあります! 月額1,017円(税込み)ですが、登録後2週間は無料で視聴が可能です。半沢直樹シリーズは前作も今作もすべて見ることができますよ!
ちなみに僕は、家にPS4とnasneがあるので、それで録画予約して見てました。PS4はAmazon PrimeやNetflix、Huluなども専用アプリがあるので、映像作品をテレビを使って見るにはとても便利。地味にオヌヌメです。
そもそも『半沢直樹』とは?
ということで、そもそも『半沢直樹』を知らない人も多いため僕なりに簡単に説明すると、こんな作品です。
メガバンク「東京中央銀行」に勤める銀行員の半沢直樹(演・堺雅人)が、社内外の様々な大物と渡り合い、仲間と共闘したり、ときには裏切られたりしながらも、自らの信念である「顧客のため、世の中のための仕事」を貫いていく姿を描くサラリーマンドラマ。直木賞作家・池井戸潤の小説「半沢直樹シリーズ」を原作としている。
「サラリーマンドラマ」「サラリーマンコンテンツ」とは何か
そもそも「サラリーマンドラマ」「サラリーマンコンテンツ」とは何でしょうか?
ここからは、僕が大尊敬する現役サラリーマンライター・真実一郎さんの名著『サラリーマン漫画の戦後史』(書籍版は洋泉社から刊行、2010年)を参考に書いていきたいと思います。
▲2010年刊行の洋泉社版は絶版となっており、上記は書籍版にアップデートを加えた電子書籍版です。
大正期以前の日本では、農業や工業、自営業の人が多く、「会社に雇われて給料を貰う」という働き方はそこまで一般的ではありませんでした。しかし大正期以降、企業に雇用されて月給をもらい、管理・営業部門として働く人たち(「ホワイトカラー」と言ったりもします)が登場します。「サラリーマン」と呼ばれるこの働き方は、第二次世界大戦後に一般化していったのです。
そんななかでサラリーマンの姿・生き方を喜劇的に描く「サラリーマン小説」が、1950年代になって登場しました。主に作家・源氏鶏太の諸作品が中心となり、のちのサラリーマンコンテンツに強い影響を及ぼしていきます。
真実氏は、源氏の作風をこう表現しています。
人柄が良ければ、上司と女の後ろ盾を得ることが出来て、ドンドン出世出来る。人柄が良ければ、派閥に入らなくても誰かがちゃんと評価してくれる。人柄が良ければ、バーやクラブでママに好かれ、貴重な企業情報が入ってくる。仕事の成果よりも人柄がものをいう過剰な〈人柄主義〉が、源氏鶏太作品の大きな特徴だ。
(真実一郎『サラリーマン漫画の戦後史』より)
この作風……青年漫画を読む人であれば、どこかで見たことがあると思います。そう、1983年に連載が始まった弘兼憲史の『島耕作』シリーズは、まさにこの源氏鶏太的な世界観を、漫画で表現しているわけです。そして『島耕作』は、長らくサラリーマンコンテンツのトップ・オブ・トップの地位に君臨していました。
主人公・島耕作は、ほとんど会社で仕事をしている様子は描かれない一方、女性とセックスしてばかりで、そこで得た情報を梃子に社内政治を勝ち抜いていきます。こうした筋立てがなぜ支持を得られたかというと、それこそが多くのサラリーマン男性が見る「夢」だったからでしょう。
そう、仕事はそこそこに、女性にモテて、なんかよくわかんないけど出世していく。めちゃくちゃいい人生な気がしますね。
『半沢直樹』を『島耕作』と比較すると……
『半沢直樹』を読み解くには、やはりこれまでのサラリーマンコンテンツの鉄板であった『島耕作』と比較していく必要があります。
まず大きく違う部分として、半沢直樹は奥さん一筋であり、浮気をしません。『島耕作』は「サラリーマン男性の夢」を描いていたわけですが、女性の目から見ると、その「夢」があんまりピンと来ないのではないかと思います。しかし、『半沢直樹』にはそのような懸念点がありません。
そして、半沢はとにかく仕事に信念を持って当たっているため、男女関係なく、一生懸命に仕事に取り組んでいる人には共感できるポイントが多いはずです。
両作の似ている部分で言うと、社内政治に明け暮れている点、そして〈人柄主義〉でしょうか。半沢はもちろん仕事で結果も出しますが、半沢の真っ直ぐな〈人柄〉に惹かれて集まってきた社内外の人脈をうまく駆使しています。さらには飲みニケーションや深夜残業も厭いません。しかし現実の仕事で、〈人柄〉が良ければうまくいくということもそこまで多くない気がしますし、〈信念〉を貫くと最終的に評価され出世する、という世界観もやや牧歌的な可能性があります。ただ、私たち視聴者は、そうであることを「信じたい」のかもしれません。
『半沢直樹』は何が面白かったのか
さて前提の整理はそれぐらいにして、果たして今回の『半沢直樹』はどんなところが面白かったのでしょうか。社内で「見た」と答えた社員には「面白いと思った理由」を自由回答形式で答えてもらいましたので、そちらを紹介してみたいと思います。
経済ドラマ、勧善懲悪、顔芸
経済ドラマ
- 金融の世界のリアルさと演技。
- 銀行員ってこんな経営コンサルみたいなことやるのかなーという発見。あとは演技。
『半沢直樹』は銀行を舞台にしているわけですが、当の銀行員たちからも「けっこうリアル」と評判が高かったそうです。実際それこそメガバンクの法人営業の仕事って、企業の経営再建も担ったりするわけですよね。そういった経済ドラマ的なところは「へぇ〜そんな感じなんだ」と、けっこう勉強になります。
勧善懲悪
こんな意見も。
- スカッとした。ヨダレが出そうなぐらいの激怒っぷり。
- 勧善懲悪でわかりやすい構図、スカッとする
『半沢直樹』は、善いやつは善い、悪いやつは悪いという「勧善懲悪」のわかりやすさがあります。現実は、「悪」とされる側にも様々な事情があったりしますし、今やフィクションでもそういった複雑さを描くもののほうが多いですが、『半沢直樹』は「悪が懲らしめられることでスカッとする」という古典的な作風が、逆に新鮮に映るのかもしれません。
- 騙し合い、助け合い、役者さんの演技
- 半沢と大和田の戦い
- 話の内容は知的なんですけど、展開は少年ジャンプなんですよね。悪いやつフルボッコにしたり、かつてのライバルと共闘したり、敵が味方になったり…。少年漫画的でありビジネス書的であり…そこが面白いのかなぁと
半沢直樹と対になる存在が、香川照之演じる「大和田常務」です。2013年版ではまさに彼が最大のラスボスとして半沢の前に立ちはだかったわけですが、今回は裏切ったり共闘したり、「大和田常務は敵なのか味方なのかわからない」というのが最大のポイントでした。
そして半沢のモットー「やられたらやり返す、倍返しだ!」に対して、今作の大和田は「施されたら施し返す、恩返しです!」で対抗していくのも面白かったですね。
顔芸
- 普通ならありえないだろうという大げさな演出、歌舞伎っぽいところ、役者さんの役のハマりかた
- 大げさな芝居を「んなわけあるかーーい!!」とツッコミながら見るのが楽しい。
- 大和田常務の顔芸。あれはバラエティ番組だと思ってみてました。
そう、半沢直樹といえば役者陣の「顔芸」です。最近は「サラリーマン歌舞伎」と言われたりもしているようです。
2013年版でもすでに顔芸要素が人気を博していましたが、今回の2020年版ではそれがより極端になっていて、完全に「笑わせに来ている」という感じでした。「ちょwww おまwwww」と草を生やしながら見ている人が多かったのではないかと思います。
- な・お・き・ちゃん
半沢、大和田常務以外にも、前作からオネエキャラとして強烈な印象を残し続けている金融庁の黒崎検査官(演:片岡愛之助)。大人気ですよね(笑)。香川照之、片岡愛之助、尾上松也、市川猿之助など歌舞伎役者の揃い踏みも話題となっていました。
コンプライアンス違反について
「見た」という人のなかからは、面白かった理由として
- 大声出すところ
という意見があった一方で、「見ていない/興味がない」という側からはこんな感想がありました。
- 大声が苦手。コンプライアンスや情報統制などが現実的ではなく、情シス経験者としては気乗りしない。
そう、『半沢直樹』は、主人公の半沢を含め主要登場人物のコミュニケーションにおいて、基本が「恫喝」であり、最終奥義が「土下座」です。黒崎検査官に至っては相手の「タマ」を掴んで脅すというセクハラ+パワハラ+暴力の三重殺的な技を駆使してきます。
現代においてそのようなコミュニケーション様式は明らかにコンプライアンス違反であるため、「リアルじゃない、入り込めない」という意見も当然ありえます。
私たちは『半沢直樹』から何を持ち帰るべきか?
というわけで、IT企業であるLIG社のなかでも『半沢直樹』への関心はかなり高かった、という結果となりました。
一方で、前作は見た、もしくは今回をチラ見はしたけどちゃんと見ていない/好きになれなかったという人もチラホラ。
- 1期は見て楽しんでたのですが、なぜかその時の気持ちが溢れて来なくて結局見ないで終わりました。
- ちょっと見たら役者の演技の大げさな感じが気になって話が入ってこなかった
- 以前のシリーズはみたが、窮地に立たされる場面が多すぎてイライラして池井戸作品は2時間が限界だと思ったので。
- シーズン1(?)だけ観たことがあってこれ以上は胃もたれしそうだなと思うので、観ないですね。テレビ設置してないのでそもそも観れないんですが……
うーん。なんかちょっとわかる気もします。
実際、僕自身は楽しんで見ていましたが、大げさな芝居や顔芸に対してツッコミながら見るという楽しみ方で、言わば「冷笑的」だったかもしれません。また、僕は昭和的な大企業の出身などではなく「根無し草」的なところから仕事を始めて今はベンチャー企業にいるため、『半沢直樹』はどこか「違う世界の話」として受け止めていた気がします。
『半沢直樹』の世界には社内政治をはじめムダというか、非合理的なことが多いです。前作以降、「半沢もそんなに優秀なんだったら社内で戦うことをやめて起業すればいいのに」という意見は根強くあります。
「こんなムダなことばっかりして……」という態度を真っ直ぐに取るか、ネタ的に笑って消費するかの違いでしかなく、半沢的な世界観に対する根本的な違和感は、僕自身も拭いがたく持っています。
一方で、グッと来るところもありました。第4話で、後輩の森山に信念を聞かれて半沢が答えるシーンです。半沢は自分が大切にしている「3つの型」のことを話します。
一つ、正しいことを正しいと言えること。
一つ、組織の常識と世間の常識が一致していること。
一つ、ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価されること。
半沢は、「この当たり前のことが今の組織にはできていない。だから闘うんだ」と付け加えます。
そして森山が「原因は何なんでしょうか?」と問うと、半沢は「自分のために仕事をしているからだ」と答えます。
仕事は客のためにするもんだ、ひいては世の中のためにする。 その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。 自分のためにした仕事は、内向きで卑屈で醜く歪んでくる。
(中略)
最初の敵はいつも自分自身だ。
これはベンチャー企業であろうと大企業であろうと、変わらない仕事の大原則なのかもしれません。
「倍返し」について
そして、『半沢直樹』を見ていない人にも知られているバズワード「倍返し」。「やられたらやり返す、倍返しだ!」というやつですが、これはネタとしては面白いけれども、果たしていいことなのかわかりません。
現実に相手を叩きのめすようなことをやったら必ず恨みを買い、そしてその恨みは自分にじわじわと返ってくるように思います。勧善懲悪のようなわかりやすいことは極めて少なく、誰しも善い部分、悪い部分を持っていますよね。「悪」を成した人間を大声で断罪するのは、その場ではスッキリしても、後で強烈なしこりとして残ってしまうはずです。
一方で、今回の『半沢直樹』の前半(原作本『ロスジェネの逆襲』に当たる部分)の終わりに、就職氷河期を経験している若い世代に対して半沢が「君たちの倍返しを期待している!」と声をかけるシーンがあります。倍返しと言っても、対「個人」ではなく、対「不況」に対する倍返しは、ぜひやっていきたいものですね。
◇
現在はリモートワークが主流となり、かつての疑似家族的な会社共同体もなく、フリーランス的に様々な会社の仕事をすることも一般化しつつあります。そんななかでも何か大きな仕事を成し遂げ、震えるような達成感を味わうには、「チーム」でやることが不可欠なはずです。
半沢のように飲みニケーションや深夜残業に頼らずとも、そういった「チーム」をつくって良い仕事をするにはどうすればいいのか。そして対「不況」に倍返ししていくにはどうすればいいのかは、まさに半沢が森山に託したように、就職氷河期以降の我々の世代に託された仕事なのかもしれません。
では、今週LIGちゃんねるで公開した動画3本を紹介していきたいと思います!
そして本文とは全然関係ありませんが、実は僕が担当している会社のYouTubeチャンネル「LIGちゃんねる」では週3本、月水金の朝8時に動画を更新しています!
週替りでLIG社員に登場してもらい、1つのテーマを決めてショートインタビュー&LT(ライトニングトーク)形式で話してもらうというものです。では今週出した3本を紹介していきます!
初心者Webディレクターに伝えたい、顧客とのコミュニケーションのコツ:たまさん(Webディレクター)
今週登場するのは、Webディレクター歴10年以上を数えるベテランのたまさん。初心者Webディレクターでも今すぐ!実行可能な仕事の進め方、クライアントとのコミュニケーションのコツについて教えてもらいました。キックオフ段階でコミュニケーションをフランクにしておくことって、本当に大事かもしれないですね。
お客さんから要件定義から逸れたフィードバックが来たとき、どう対処する?:たまさん(Webディレクター)
Web制作で時折起こるのが、最初に決めた要件定義から逸れたフィードバックが、お客さんから来てしまうこと……。制作がうまく進行しない要因にもなりうるこういったケースへの対処法を、Webディレクター歴10年以上のたまさんに聞きました。
なかなか一般化の難しい話ではありますが、お客さんの御用聞きになっても、逆に制作メンバーの言うことばかり聞いても「いいもの」は作れない。やはりWebディレクターはとても大事な仕事ですね。
大阪・札幌・東京…Webディレクターが住むならどこがベスト?:たまさん(Webディレクター)
コロナ禍でリモートワークが普及し、住む地域を選ぶことが可能になりつつある現在。大阪・札幌・東京でWebディレクターとして働いてきたたまさんに、「Webディレクターはどこに住むのがベストか」を聞いてみました。うーん、東京の利点ってなんだろう……?
まとめ:倍返しでも恩返しでもなく、「恩送り」
今週のLIGちゃんねるには、Webディレクターのたまさんに登場してもらいました。
『半沢直樹』ほど生き馬の目を抜くような世界ではないですが、Webの世界でも各所のパワーバランスに注意しながら仕事をすることは地味に重要です。
そしてWebの世界において倫理観として重視されるのは、「倍返し」でも「恩返し」でもなく、「Pay Forward」という考え方です。これは「誰かにかけてもらった恩は、別の誰かに同じように返す、そして見返りを求めない」というような意味の言葉で、日本語の「恩送り」と同じ意味です。実際にインターネットはそういうふうに発展してきた歴史があります。
今回の動画のように自分の得たナレッジを、他の誰かにどんどん送っていく。倍返しでも恩返しでもなく「恩送り」。そういうスタンスで仕事に当たりたいな、と思っています。
というわけで(……?)、引き続き、LIGのYouTubeチャンネル「LIGちゃんねる」、生暖かい目で見守っていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
「LIGちゃんねる」はこちらから
(チャンネル登録、ぜひお願いします!🙇)
また毎週土曜日に、今回のような謎の記事が引き続き更新されていく予定です!
これまでに書いた記事
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』と、Webディレクターの仕事について 『チェンソーマン』で描かれる「傷つく」物語、そして新卒でベンチャー企業に入社するということ 『ゲーム・オブ・スローンズ』と多極化する世界、そしてアカウントプランナーの成長について 『激動の昭和史 沖縄決戦』と、フロントエンドエンジニアの生きる道 Netflixオリジナルドラマ『宇宙を駆けるよだか』と「見た目」問題、そして秋のまこりーぬ祭りについて クリストファー・ノーラン最新作『TENET テネット』について書くのが辛くて俺はもうダメかもしれない。そして登場する陽気なテクニカルディレクター