Photoshop無しでここまで変わる!人の表情を劇的に変える撮影テクニック!

Photoshop無しでここまで変わる!人の表情を劇的に変える撮影テクニック!

Go Yoshiwara

Go Yoshiwara

こんにちは、LIGのゴウです。

フォトグラファーとして社員ばかりを撮り続けているのですが、被写体は当然素人 = プロのモデルじゃない人達です。そんな素人を撮る時に、どういった事を気をつけているのか、そしてどのようにしてかっこ良くしているのかを今回はご紹介したいと思います。

では、まずはこちらを御覧ください。

空間ディレクター、石倉リッキー・チャン

20160526-11

現在、セブ島でLIGのコワーキングスペースを作っている空間ディレクターのリッキー。

いつもニコニコしていて、非常に優しい顔つきです。

 

20160526-12

それがこうなりました。

どうやって表情を作っていいのかが分からないと言うので、モニタを一緒に確認しながら表情に微調整をかけていきます。

ニコニコしていると中性的ですが、少しだけ眉間に力を入れてもらって睨んで貰うと、物凄く男らしい表情が出てどことなく俳優っぽくていい感じです。彼の新しい一面を見つける事ができました。

アドマスター、きょうへい

20160526-13

広告の運用などを担当しているきょうへい。

ボサボサに伸びた髪。適当なPCメガネ。ゆるんだ表情。

これは良くないですね。

変えちゃいましょう。

20160526-14

こうなりました。

まずメガネは外してもらい、ボサボサに伸びた髪はあえて垂らします。そして視線を外す事でなんとなく「それっぽい」雰囲気を出してみました。

正面から撮るより、少し目線を変化させてあげるだけで、アーティスト感が出てきましたね。アーティストでは無いんですけど。

アーティスト、田中ラオウ

20160526-9

友人のカリカチュアアーティスト、田中ラオウ。

誇張表現を駆使した似顔絵を描く事を仕事としている彼は、写真を撮られる事に慣れていないのでカメラを向けると照れてしまいます。普通に撮ると優しいお兄ちゃんですね。(いや、いいんですけどね)

 

20160526-10

ラオウの名前に相応しい、威厳のある表情を引き出す事ができました。

「ちょっと顎上げて」「眉間にしわ寄せて」「力強くTシャツを握って」といった指示だけでここまで引き出すことができました。

中々の変わりように大満足です。

フロントエンドエンジニア、せいと

20160526-15

セブ島支部の立ち上げを頑張る、フロントエンジニアのせいと。

かれはまぁ普通ですね。普通の優男。

これでもまぁいいんですけど、なんとかしてみましょう。

 

20160526-16

こうなりました。

椅子に座ってもらい、手で少しだけポージングを工夫してもらいつつ、遠くを見ながら考えている雰囲気を出すことで「大物感」を演出しています。大物では無いのに大物感を出している所が面白いのですが、若干イラっとくるのは何故なんでしょうか。

ディレクター、こや兄

20160530-1

ディレクターのこや兄。

撮られ慣れてなさすぎて、とにかく照れてしまいます。実際の彼も、この写真の通り非常に優しく、柔らかい物腰の人物です。

 

20160530-2

それがこうなりました。

もともと大きな体格とゴツ目の顔つきだったので、それを強調する為に目力を入れ、ファイティングポーズを取ってもらいました。

力士から総合にいった格闘家っぽい雰囲気が出てきたので、是非このまま雰囲気だけで総合のリングに上がって欲しいものです。

ライター、紳さん

20160530-3

ライターで俺の幼なじみの紳さん。

彼はもう10年以上撮り続けていますが、物凄く表情が変わる人物です。撮る人によって雰囲気がまったく変わるタイプ。

基本的にこの髭面ですが、普段の仕草も含めて女性的です。

 

20160530-4

こうなりました。

正面から撮ると顔の輪郭が少し野暮ったいのですが、横を向くことで彫り深さが強調されてかっこ良くなってきます。

紳さんを撮るのは楽しいのですが、カメラマンのテクニックが問われる難しい被写体でもあります。

ディレクター、まさし

20160530-5

長野支部でディレクターをしているまさし。

彼もいつもニコニコしていて、とにかくポジティブなお兄ちゃんです。

 

20160530-6

それがこうなりました。

少しだけ顎を上げて、目を細めて貰うだけでここまで印象を変える事ができました。

ごつい体と分厚い唇を強調する事で、外国の格闘家っぽい雰囲気ですね。

メシア、俺

20160530-7

Twitterで大ブレイク中の「俺」。

彼は…

 

20160530-8

彼は特に変化ありませんでした。「俺」は「俺」ですね。さすがです。

 

まとめ

人物を撮る際に、相手がプロのモデルであれば表情を作るのもある程度は任せる事ができるのですが、撮られ慣れていない人達を撮影するのであればカメラマンの指示が非常に重要です。

 

  • 顎上げて
  • 顎引いて
  • 目を細めて
  • 目を開いて
  • 眉間にシワを寄せて
  • 少し横向いて

上記の指示を組み合わせてあげるだけで、人の表情って結構変化してきます。

 

あとは緊張をほぐしながら、どうやってその人の本質的な魅力を探り、引き出してあげるか。そのコミュニケーション能力が重要だと思います。

おまけ

bebe3-740x494

弟子の野田クラクションベベー。

表情の引き出し方ではないのですが、1ヶ月かけてアメリカ大陸を横断した事でここまで変化した事例として最後に掲載したいと思います。

この記事のシェア数

1982年生まれ。信濃中学校卒業。フリーターとして23歳まで様々な職業に従事し数々のスキルを身につける。ウェブデザイナーとして活躍したのち、25歳で起業し代表取締役に就任(会長を経て2022年に退任)。自然あふれる場所で生まれ、アウトドアスポーツをして育ったが故にITの道を志したが、近年、再びアウトドアな環境、遊び、生き方を模索して長野県に移住。わくわくするものをつくり続けていたい。

このメンバーの記事をもっと読む
調べてみた | 116 articles
デザイン力×グローバルな開発体制でDXをトータル支援
お問い合わせ 会社概要DL