違いのわかるライターになろう!Webメディアの種類と特徴をまとめてみた

違いのわかるライターになろう!Webメディアの種類と特徴をまとめてみた

LIGブログ編集部

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こんにちは、LIGブログ編集部です。こちらはWebライティングに関する全10回のシリーズ記事です。

さてWebライターを目指す皆さんは、Webメディアに掲載するための記事を書く方法を日々勉強していると思います。

でも「Webメディア」とひと口に言っても、その種類は実に豊富。もちろん「各媒体に最適な記事」を書くことが一番重要なのですが“どういう種類のWebメディアに載せる記事を書こうとしているのか”を知識として押さえておくことも大切です。

そこで今回は、どれもなんとなく同じに思えてしまう「Webメディア」のうち、必ず押さえておきたいメディアの種類と違いについて、3つのポイントを解説していきます。しっかり把握して“違いのわかる”Webライターを目指しましょう!

▼目次

  1. 一次メディアと二次メディア
  2. オウンドメディア
  3. Consumer Generated Media(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア)
※ 2014年7月8日に公開された記事を再編集したものです。

1. 一次メディアと二次メディア

「一次メディア」と「二次メディア」

名称自体はあまり一般的な言い方ではありませんが、メディアにおける情報発信の経路としては一次と二次との2段階があります。その違いについて、まずはしっかりと認識しておきましょう。

a. 一次メディアとは

記事を掲載し、発信元となるメディアのことを指します。いわゆる「編集部」の機能を持っている掲載媒体で、一番イメージのつきやすいWebメディアだと思います。一時メディアでは主に、

  • オリジナル記事(そのメディアのスタッフが書いた独自の記事)
  • 寄稿記事(そのメディアと契約している外部の人間が書いた記事)
  • 転載記事(引用元を明示した上での転載、あるいは海外記事の翻訳・要約など)

という3種類の記事を中心に発信しており、その比率や扱うジャンルは各媒体によって異なります。

Webライターを目指す皆さんは、まずこの一次メディアで記事を書くことが目標になると思われます。もちろん掲載元が有名メディアであればあるほど、発信時点での注目度は高まります。

b. 二次メディアとは

一次メディアで書かれた記事を、諸条件に基づき配信するメディアのことを指します。Yahoo!ニュースなどでお馴染みの「ポータルメディア」と呼ばれるものがその代表格ですが、GunosyやSmartNewsなど、最近話題の「キュレーションメディア」も二次メディアとなります。

規模の大きな二次メディアで配信されれば、記事へ大量の訪問者の流入が見込まれます。但し二次メディアは、あくまでも一次メディアの配信提携先メディア、またはキュレーションする側のメディアとなるので、ライター側で何らかのコントロールすることはできません。

記事を書く上では、基本的には自身が寄稿するメディア(=一次メディア)のことを最優先に考えましょう。

【二次メディア参考例】

2.オウンドメディア

オウンドメディア

各企業が自社で所有するメディアである「オウンドメディア」は、広告掲載による収入(つまり、とにかく多くの訪問者の獲得)を目的とする一般ニュースメディアとは全く異なる存在になります。

a. オウンドメディアとは

企業がオリジナルの情報を発信し、それによって“ユーザーとの関係性を構築する”ことを目的としたメディア、という位置づけになります。

(※本来のオウンドメディアとは、広報誌やパンフレットその他すべての企業刊行物を指しますが、ここではWebメディアについてのみを対象として解説していきます)

単純に言えば、検索結果などで記事を見つけた訪問者にとって、役に立つ・興味深い情報を提供し、その企業のファンになってもらうこと、が目的のメディアとなります。

もちろんメディアである以上、話題性のある記事で一時的に多くの訪問者を獲得する施策を打つことも必要です。しかし一番大切なのは、(中・長期的には)その企業の製品やサービスを購入したい、と思わせるような良質の記事コンテンツを継続して発信することになります。

b. オウンドメディアとWebライターの現在

オウンドメディアだからといって、記事を書く人がすべてその会社の社員、というわけでは勿論ありません。

むしろ「うちの会社も情報発信のためにメディアサイトを作ろう」「自社のコーポレートサイトをメディア化しよう」というニーズが高まっているため、サイトの制作からメディア運用まで一括して外注しているというケースがどんどん増えています。

つまり現在、Webライターにとってはチャンスが広がり続けている状況なのです。

特にオウンドメディアは、その企業の取り扱う事業領域に関連した記事を掲載することがほとんど。そのため、ある分野に関する専門的な知識を持っているライターは、多くの同系列のメディアで重宝されることになります。

c. オウンドメディアの記事では何を意識すればよいのか

本質的には、通常のメディアに掲載する記事との間に大きな違いはありません。

もちろん企業が運営するメディアである以上、言い回しや表現については、その企業のトーンやマナーにあわせなければいけません。また、ある程度事前に定められたテーマ性を守ることも必要になります。但しあまり制限を設けてしまうと記事自体の面白さを欠いてしまう(せっかくのメディア化の意味がなくなってしまう)ため、内容については比較的自由に書かせてもらえる場合も多いです。

むしろ、一番重要となるのは、その記事の「切り口」

総合的な領域を取り扱うニュースメディアと異なり、オウンドメディアは当然ながら(その企業の製品・サービスに関連した)専門的な領域を取り扱います。だからこそ、より深い切り口や、今まで注目しなかったニッチな切り口、誰も結び付けなかった分野と関連させた切り口など、様々な切り口が求められることになるでしょう。

切り口を変えないと、単純にすぐネタ切れになってしまう、という事情ももちろんあります。しかしそれ以上に、その分野の専門的な情報を求めている人に「ウチはこんな角度で面白い情報提供ができるんですよ」と記事で示すことで、提供企業の信頼度向上やファン獲得へとつながることがメリットとなっていくのです。

【国内有名オウンドメディア事例】

    • 弁護士ドットコム トピックス
      • サイボウズ式
      • エンジニアtype
      • 日本コカ・コーラ株式会社
      • 無印良品 くらしの良品研究所

3.Consumer Generated Media(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア)

CGM

最後に紹介するのがConsumer Generated Media(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア、略称:CGM)です。「消費者生成メディア」などと訳され、Webライター以外の普通の人でも気軽に記事を作成し、公開できるメディアを指します。

a. CGMの種類

CGMは、個人が記事を作成し公開できるものであれば全般的にその対象となるため、実に多くの種類があります。

【CGMサイトの分類と内容/代表例】
分類 内容/代表例
口コミサイト 商品やサービスに対する評判や感想などをユーザーが自由に書き込むサイト

  • 食べログ
ナレッジコミュニティ ユーザー同士が質問と回答あるいは意見を交わすコミュニティ

  • OKWave
ソーシャルネットワーキングサービス コメント投稿などのWeb上の交流を通して、社会的ネットワークの構築できるサービス

  • Facebook
動画共有サービス 各ユーザーが動画をアップロードし、誰でも自由に閲覧することができるサービス

  • YouTube
イラスト投稿サービス イラストの投稿・閲覧を中心としたユーザー同士のコミュニケーションサービス。
同様のサービスとして、漫画投稿サービス、小説投稿サービスなどもあります。

  • pixiv
ブログポータル ユーザーが更新したブログ情報を集めて表示するポータルサイト(ブログサービスのトップページ)

  • アメーバブログ
BBSポータル 「掲示板」とも呼ばれ、特定の話題・テーマ(スレッド、トピック)に対し、コメントなどをおこなう。

  • 2ちゃんねる

皆さんは全部知っていましたか?

b. ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の影響力

上記のうち、Webライターが書く記事に対して特に影響度が高いのは、Facebookなどに代表されるSNSです。

自分が書いた記事に対し、シェアやリツイートが発生すれば、より多くの人に読んでもらえるようになります。検索流入のように「何かを調べてきた人」ではなく、たまたまソーシャル上で見かけ「面白そうだと思ったから読みにきた人」を大量に呼び込むことができるからです。

最近ではCV(コンバージョン=記事からの商品申込みなど、何らかの直接的な成果)が評価指標として用いられるケースも増えてきましたが、Webの記事の評価指標はやはりPV(ページの閲覧された回数)となるケースがほとんど。つまりWebライターは「どれだけPVを稼げるか」が極めて重要となるのです。

だからこそ、Webライターは“読んで面白い”というだけではなく、ソーシャル上での「バズ」を起こしやすい記事を狙って書けるようになる必要があります。

c. ライター個人の評価を高める「個人ブログサービス」

Webメディアに掲載された記事のPVなどに直接的な影響があるわけではありませんが、はてブなどの各種ブログサービスを利用して個人的な記事を書くことは、Webライター個人の評価を高める結果につながる可能性もあります。

掲載メディア側による表現や内容の制限がない中で、個人のこだわりやニッチな内容の記事、または世の中の事象に対する鋭い意見などを半ば趣味として書き続けていると、「このブログを書いてる人は面白い!」と評価されるようになるかもしれません。

そこからライターとしての知名度の向上や、自身の隠れた得意分野の公開(記事化)で、新しいWebライティング(あるいは出版)の仕事のオファーが獲得しやすくなるという大きなメリットにつながることも。

ブログのファンになった人が、Webメディア掲載時には記事を拡散してくれるようになる可能性もありますし、その逆のケースも同様です。そこにSNSによるバズが上手く絡めば、間違いなくライターとしての評価を高める結果となるでしょう。

“プロブロガー”と呼ばれる人たちは広告収入などにより、上手くいけばブログだけで生活ができるようになりますが、それで成功するのはほんの一握り。それよりも、まずは文章を書くことを仕事とするWebライターである以上、自身のポートフォリオのようなつもりでブログに取り組んでみると大きな成果につながるかもしれません。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。一次メディア/二次メディア、オウンドメディア、そしてCGM。自身が記事を書くとき、そのWebメディアの目的や特徴を少し整理しておくだけでも、随分印象が違うものになるはずです。

新しいメディアは次々と生まれ、流行も移り変わっていくため、これだけ押さえておけば大丈夫!というものは残念ながらありません。Webライターを目指す皆さんは、単に“いい記事を書く”だけでなく、そのいい記事をどう見せていくか、を追求するためのメディア研究なども怠らないようにする必要がありそうです。

以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました。それでは、また!

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