実践してみましょう
これまでのポイントを踏まえて、実際の文章を修正してみましょう。もう一度、野田クラクションベベーの原稿から抜粋を。
東久条さんは、なんと悪童処(悪ガキサロン)を経営して50年以上経つそうなのですが、今も昔も駄菓子の値段を変えていないそうです。その理由として、ふらっと来てくれた人が「安い!」と反応するのが嬉しいそうです。
この文章を
- 主語述語のねじれはないか?
- 修飾語・被修飾語は近くに置いてあるか?
- 同じ言葉を繰り返していないか?
- 接続詞を入れすぎていないか?
の手順でチェックします。
1. 主語・述語のねじれはないか?
その理由として、ふらっと来てくれた人が「安い!」と反応するのが嬉しいそうです。
主語と述語がどこにあるのかがわからない文章です。イケてないですね。述語(嬉しいそうです)を活かした文章にするならば、
その理由は、ふらっと来てくれた人が「安い!」と反応するのが嬉しいからだそうです。
に修正すると良いでしょう。
2. 修飾語・被修飾語は近くに置いてあるか?
東久条さんは、なんと悪童処(悪ガキサロン)を経営して50年以上経つそうなのですが、
修飾語(なんと)は、被修飾語(50年以上)にかかっているはずです。近づけてみましょう。
東九条さんは、悪童処(悪ガキサロン)を経営してなんと50年以上経つそうなのですが、
何に「なんと!」と驚いているのかがわかりやすくなりましたね。
3. 同じ言葉を繰り返していないか?
4. 接続詞を入れすぎていないか?
東久条さんは、なんと悪童処(悪ガキサロン)を経営して50年以上経つそうなのですが、今も昔も駄菓子の値段を変えていないそうです。その理由として、ふらっと来てくれた人が「安い!」と反応するのが嬉しいそうです。
「〜そうです」が無駄に多いため、省いてしまいましょう。また、接続的に使われている「その理由として」も省いてもいいかもしれません。
東九条さんは、悪童処(悪ガキサロン)を経営してなんと50年以上も経つのですが、ふらっと来てくれた人が「安い!」と反応してくれるのが嬉しいと、駄菓子の値段を昔から変えていないそうです。
これで野田クラクションベベーが書いたとは思えないほど、スッキリスマートでエレガントな、テンポの良い文章になりましたね!
まとめ
いかがでしたか?
文章のクオリティをあげるためには、語彙やテクニックよりも文章の基礎を丁寧に見直すことが大切です。基礎さえしっかりしていれば、そう悪い文章だと判断されることはないはずですよ。
「彼、すごく面白いんだけど……文章がダサいのよね……」と言われてしまわないように、ぜひ意識してみてくださいね! それでは!
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