こんにちは。エディターのきょうこ(@cloverbooks )です。
2年前から信濃町ライター講座で、ライター志望の方々にWebライティングの基礎を指導しています。プロのライターとして活躍してもらえるよう、できるだけ実践的なノウハウをお伝えしています。
今回はそんなノウハウのなかから、初心者に向けて、「書くネタがぜんぜん思いつかない!」「何を書いたらいいか、わからない」と困ったときに試してほしいアイデア5つをご紹介します。
1 書き出しで困ったら「こんにちは」で始める
最初の一言が出てこないとき、「こんにちは。ライターの〇〇〇です」と挨拶して書き始めると、なんとなく次に書くことが出てきたりします。書き出しのところで悩んでしまって永遠に書き出せない……という人は試してみてください。
「こんにちは。ライターの〇〇〇です」形式は、汎用性が高いです。初心者にはオススメ。初心者じゃなくてもオススメ。LIGブログでも圧倒的に使われています(笑)。
毎回これだと飽きますが、いちばん書きやすいと思います。困ったときは「こんにちは」でお願いします!
ただし、「こんにちわ」と書かないように注意してくださいね。
2 ネタに困ったらインタビューする
信濃町ライター講座で、運営サイドから「初心者にはエッセイを書くほうが簡単じゃないですか? 誰かにインタビューして原稿を書くのは難しいのでは?」という質問がありました。
いやいや、エッセイがすらすら書ける人は、もうデビューしてますよ!
エッセイで読者に「おもしろい」と感じてもらえる、説得力のある文章を書ける人は、すでに相当、文章力を身につけた人なんですよね。
論理という軸がないからこそ、「読まれるエッセイ」を書くのはむずかしい。つらつらと書いただけのエッセイは──自分ごとの主体である──自分以外の読者にはおもしろく読んでもらえない。
出典:古賀史健著『取材・執筆・推敲――書く人の教科書』
「読まれるエッセイ」が書ける人は、どんな人かというと……
- 卓越した観察眼がある(他の人が見逃すことも見逃さない)
- ユニークな着眼点や発想力がある
- 人並外れた深い考察力がある
- 知識や経験が豊富。インプットがたくさんある
- 上記を言語化できる
こういう人は放っておいても、おもしろいエッセイが書けるので、どんどん書いちゃってください!
でも、こういうセンスや能力がなくて困っている、というのが私を含めて大多数だと思います。そんな人は、どうしたらいいか?
解決策:おもしろい人にインタビューすること!
おもしろい人にインタビューしたら、おもしろい話が聞けるので、インタビューしたい人を探しましょう!
- ずっと前から憧れている人
- 話題の本を出版した人
- 自分が知りたいことを知っている人
ふだんはインタビューを受けてくれない著名人でも、新刊書のプロモーション期間は取材を受けてくれやすいので、チャンスです!
インタビューしたら、それを文字起こしして、構成を考え、文章化してみてください。
いまいち文章がまとまらない……という場合は、エディター(編集者)に読んでもらい、フィードバックをもらいましょう。エディターはそのためにいるのですから。
インタビューを成功させるコツは、これらの記事に詳しく書かれているので参考にしてくださいね。
絶対に成功させたいインタビュー取材の経験から学んだ13のポイントとコツ
ライター初心者がインタビュー取材をするときに知っておきたい5つの手順
ライターなら取材がうまくなろう!プロがまとめる取材のコツ10
3 「やってみた」をやってみる
「〇〇〇をやってみた」というタイトルをよく見かけますが、それは「やってみた系」というジャンルです。
ライターが実際に何かを体験して、そのプロセスをレポートすることで、読者にそのときの感覚を追体験してもらえるのがメリットです。
記事のネタを思いつかないときは、何かをやってみてください!
LIGブログにも「やってみた系」はいろいろあります。たとえばこういうの👇
どっちが痩せる?リングフィットアドベンチャーとFit Boxing(フィットボクシング)を比較してみた
【DIY】ゲストハウスLAMPの改装を自力でやってみた
できるだけオリジナリティのあることがGOOD👍
- 他の人が行かないような場所に行ってみる
- 他の人がまだやってないことをやってみる
それが書くことのネタになります。
違法なことや人に迷惑をかけることは、もちろんダメですよ!
4 自分のために書く
アイデアの根源は「自分の感情が動くこと」です。
自分の中に強いモチベーションがあれば、それがエンジンになって原稿は前に進みます。
- 自分がリアルに困っていることを解決するための方法を調べる
- ずっと会いたかった人に、取材という口実で会いにいく
取材というのは便利な口実。会いたい人に会いにいきましょう!
私利私欲、公私混同も、ほどほどならOK!
コロナ禍以降、Zoomなどオンラインツールを使ったコミュニケーションが普及したので、以前より取材依頼のハードルが下がったと思います。対面取材よりオンライン取材のほうが、(移動や準備などの拘束時間が少ない分)取材相手の方も気軽に時間を割いてくれやすくなっているので、チャンスですよね!
5 誰かのために書く
もうひとつ試してみてほしいのは、具体的に誰かの顔を思い浮かべて、その人に語りかけるような気持ちで書くこと。できれば「ちょっと好き💕」くらいの人がいいですね!
その人に「伝えたい」「楽しませたい」と思って書くので、平易な文章になり、具体的に書くことが浮かんできやすくなります。
お手紙を書くような感覚で書いてみてください。
まとめ
仕事で文章を書くのって大変ですよね……。
苦しいし、面倒くさい作業なんですが、ピンチはチャンス! なんとかして楽しい要素を見つけていきましょう! 一緒にがんばりましょう。
以上、きょうこでした。では、また!