【DIY】ゲストハウスLAMPの改装を自力でやってみた

【DIY】ゲストハウスLAMPの改装を自力でやってみた

遊

どうも! ガイドの遊です!

最近はガイド業よりもDIY作業が楽しくなってきて、いろいろ調べたり勉強したりしています。大工さんや土建業の職人さんたちの、何気ない技のすごさをひしひしと感じるようになりました。

 

っていうかガイドの遊ってだれ?
LIGが運営するゲストハウスLAMP野尻湖に併設されているサンデープラニング・アウトドアスクールの専任アウトドアガイド。

春は山菜採り、夏はカヤック・SUP・ラフティング、秋はきのこ狩り、冬はスノーシュー・歩くスキーと、一年を通して自然の楽しみ方をガイドする生まれも育ちも長野県の地元っ子。

ガイドのかたわらThe Saunaの制作に携わったり、LAMPのあれこれを作ったり直したりと、LAMPに関するDIY作業はだいたい担当しています。

▼過去にやったDIYはこんな感じ

今回は(職人さん達の技には遠く及びませんが)、私が施工したLAMPの客室改装の様子をご紹介していきます。

いざ! 客室改装!

こちらが改装前の客室207号室。二段ベッドが4台ある、8人部屋でした。昨今の情勢を鑑みて、ドミトリールームから和風のファミリールームへとリニューアルすることになりました。

まずは図面書き

最近はcaDIY3D(キャディースリーディー)というDIY用CADソフトを使って設計図を書いています。これがまた自由度が高く、直感的に使えて非常に良いです。LAMPの内装デザインや装飾などの監修を一手に引き受けるさきちゃんの要望と、宿チームの要望をうまく取り入れた図面を書くのはなかなかに骨が折れました。

まずは基礎となる土台を作って行きます。下段・中段の板が「大引き」で、その上に直角に橋渡ししているのが「根太」となります。

大引き(おおびき): 根太を支える横木
根太(ねだ): 床板を支える横木

 
 根太の上にコンパネを並べていきます。本来ならコンパネの長手方向に対して直角に根太を配置したほうが良いのですが、強度的にはまぁ問題ないのでこのまま進みます。

 

畳を配置して、開口部に引き出しを作ります。

 

この引き出しはこんな感じで、ここぞというときのエキストラベットを収納します。今回のDIYで一番難しいギミックです。うまくできるかな?

二段ベッド解体

うおおおおおおお!

図面ができあがったので、部屋のなかの物をすべて出します。二段ベッド計8台をLAMPメンバーの力を合わせてどんどん解体していきます。金具なども取り除き、可燃・不燃をしっかり分別して、業者さんに引き渡します。

材料の切り出し

作成した図面通りに材料を切り出します。今回は2×6(ツーバイシックス)という、ホームセンターで買えるちょっと太めの木材をチョイス。人の手が触れるところはサンダーを使って入念に磨いておきます。

組み立て


師匠のタケさんとともに大引き部分を組んでいきます。水平器を使いつつ、直線・水平・垂直になるよう組んでいくのですが、これがまた難しかった。

なんせ部屋自体が正確な長方形じゃないんですよね。もうすぐ築40年にもなるこの建物は、木材の乾燥に伴う収縮や反りで微妙に歪んでるんでしょうね。床面も場所によってはちょっと盛り上がってたり凹んでたりするので、スペーサー(薄い板)をかましたり、木材を削ったりしながら調整していきます。

 

調整に大きく時間を取られたので今日はここまで。半分くらいは組めて、床板もハマりました。

 

翌日作業再開! 全ての根太を貼り終え、ここから床板を貼って行きます。

 

正確な長方形でない部屋に正確にカットされた長方形のコンパネをはめて行くので、どこかで歪みが出てきます。真ん中の細長いところを細かく調整しながらカットしてはめ込みます。

 

正面の目につくところには化粧板を貼り付け、基礎部分が見えないようにします。

また、ビスなどの頭が見えてもカッコ悪いので、ダボ埋め加工をして目立たないようにしています。

 

畳をはめ込みます。計算通りにギッチギチのピッタリに収まりました。やったー。

小上がりとなった畳へスムーズにアクセスできるようにステップも作ります。

 

引き出しはこんな感じで仕上がりました。スムーズに引き出せるように底面にはキャスターをつけてコロコロ引き出してマットレスを取り出せます。

が、ギリギリぴったりに作りすぎて、乾燥や湿気でちょっとでも歪んだら取り出せないんじゃないかって心配です。

 

布団やテーブルを設置したらこーんな感じで仕上がりました。

 

また同時進行で進んでいたもう一部屋は、タケさんといたるペアでこんな感じに。

 

こちらの部屋は下にマットレス収納がないのでちょっと低めでシンプルな構造でした。

まとめ

二段ベッドがぎっしり詰まっていた部屋が、ファミリーやグループでの利用にオススメの和室に生まれ変わりました♪

個人的には二段ベットの合宿感は割と好きだったのですが、やっぱり広々としたお部屋がいいですね〜。

今回のDIYは、構想・図面描き2日、買い出し1日、施工2日計5日間でなんとか終えることができました。

毎回DIYをしていて思うのは「設計図をどれだけ正確にきっちり描けるか」です。材料のロスを減らせたり、作業時間が短くできたり、仕上がりが綺麗になったりと、結果と過程に大きな差が出てきます。

図面を描くのはなかなかしんどい作業ですが、構造や組み方などをしっかり考えて書き出しておくと、切り出しや組み立てのときにまったく迷わずに作業が進んでいきます。なにかイレギュラーがあったときも対応しやすくなるので、めんどうでも図面はきっちり描くようにしています。

LAMPは常に変化し続けているので、DIY作業が途切れません。また何か作ったら、こうやって発表していこうかな〜と思います。

では!

 

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どうも!ガイドの遊です!長野にあるサンデープラニング・ゲストハウスLAMPに2011年から務めています。春は山菜採り、夏はカヤック・SUP・ラフティング、秋はきのこ狩り、冬は歩くスキー・スノーシュー。と、一年の大半を野外でインストラクター&ガイドとして過ごしています。 2016年よりLIGへと転属になりましたが、Webの知識は皆無です。HPは作れないけれど、かまくらなら作れます。プログラミングはできないけれど、きのこ、山菜の鑑定はできます。デザイン制作はできないけれど、チェーンソー、除雪機を扱えます。 長野に来たら声かけてくださいね!

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