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2014.04.23

ライター初心者がインタビュー取材をするときに知っておきたい5つの手順

伊丹松圭太

はじめまして。ライターの伊丹松圭太(いたんまつけいた)といいます。
僕は少し前までとある雑誌で芸能記者をやっておりまして、このたびご縁あってLIGブログに参加することになりました。やっててよかったTwitter。

さっそく何か書いてみようということで、前職を活かしてインタビュー取材の手順をまとめてみました。
駆け出しのライターの方、ライター志望の方はもちろんなのですが、応用次第では、インタビューをするような職種ではない方でも、初めて一緒にお仕事をする方とのやり取りに役立つかもしれません。順を追って見ていきましょう。

ライター初心者がインタビュー取材をするときに知っておきたい手順5つ

1. 依頼を受けたらとりあえずネットで検索

拍子抜けかもしれませんが、まずはWikipediaから。インタビュイー(取材対象)のページを閲覧、印刷して、ざっと人物像を掴んできましょう。
インタビュイーがどんな方かにもよりますが、例えば作家さんなら本、お笑い芸人さんだったらライブDVDなど、作品にも実際に必ず目を通しておいてください。ここで、取材が決まったその日のうちに作品を入手(注文)しておくことが肝心です。

次に、インタビュイーについて、より詳細なリサーチをしましょう。ここで意外と役立つのは、インタビュイーのファンの方のブログやTwitterアカウント。アイドルの方の場合なんかは特に役立ちますね。
愛ゆえの情報量に加え、インタビュイーがどんなお客さんを相手に活動されているのかを知ることは、次の手順で大いに役立ちます。

また、検索窓にインタビュイーの名前を入れると、後にどんな言葉が続いてサジェストされるのかは必ずチェック。
インタビュイーにまつわるスキャンダル調査はマストです。険悪なムードに陥る恐れのある話題をまとめておいて、NGワードリストを作っておくといいです。

2. ファンの気持ちになりきって質問状を作る

次に、先ほどのメモを基に質問状を作成していきます。
1つ前の手順でインタビュイーのファンのブログを閲覧して、その人となりを知りましたね。そのことが活きてきます。ファンになりきって、「ファンならどんなことを訊きたいか」をシミュレーションするのです。

そうすると自然に「的を射た」質問が出てきます。「的を射た」というのはつまり「インタビューを受ける価値がある」と思わせられる質問です。ファン目線で考えた質問はファンの心を掴みます。それはインタビュイーにとってとても有意義なことなのです。
ファンになりきって、ファンとして訊きたいと思った質問を書き出していきます。

最初の質問からいきなり本題に入っても、なかなかうまく答えられないものですが、かといって回りくどいのも時間のロスになります。そこで僕は、「今日は日中どちらにいらっしゃったんですか?」など、インタビューの直前のスケジュールへの言及から入るのを常套手段にしています。仕事をしていたならそこから仕事の話題に移っていけるし、仕事以外なら趣味や休日の過ごし方といった話題に移っていけて便利です。

インタビュイーがあまり長く喋ってくれない場合に備えて、質問は多めに用意して、フローチャート形式で「こう答えたら次はこれを訊く」という風に順番を決めておきましょう。

3. 取材開始と同時にスタートダッシュをかけよう

いよいよ取材開始です。
質問状を手元に、そして自分で買ったインタビュイーの作品を机の上に置いておくのが最大のポイントです。というのも、そうすることで「あなたの作品にお金を払ったよ」と意思表示ができ、その瞬間あなたもインタビュイーの「お客さん」になるからです。お金を払って自分の作品を買ってくれたと知ることで、インタビュイーの心に感謝の気持ちが生まれ、物腰を柔らかくすることに大きく貢献します。

実際「わざわざ買ってくださったんですね」と声を掛けられることもあり、これをやっておくのとそうでないのとでは滑り出しの感触が大違い。お互いリラックスしてインタビューに臨めます。

4. インタビュー中は以下の点に注意

慣れてくると忘れがちなことですが、仕事でやっているにせよ、インタビュアーというのは「初対面でいろんなことをずけずけ訊いてくる超ぶしつけな奴」であることに変わりはない訳です。「仕事でやってるんだし」という気持ちでいると、言葉の端々に不遜さが出てしまいます。「よかったら教えてください」という物腰を心掛けてください。

あとは接客業と同じです。はきはきと、明るく、丁寧に。
これはシミュレーションして練習を積むしかない部分ですが、雰囲気を掴むために、例えば服屋の店員さんはかなり参考になります。自分が客の立場のときは敬遠しがちかもしれませんが、よく観察していると盗めることは多いと思いますよ。

5. 最後の一言まで気を抜かない

インタビューの最後に、インタビュイーとマネージャーなどの関係者の方に必ず「ぜひまたよろしくお願いします」と声をかけてから席を立ちましょう。
インタビューを受ける側としても、毎度初対面のインタビュアーだと気疲れするので、もし今後また同じ方のインタビューの企画が持ち上がったら、「前にやってもらった方で」と指定してくださることも大いにありうることです。
インタビュアーとしての自分の今後のために、ご縁を大事にしていきましょう。

まとめ

インタビューの仕事を続けていると、インタビュイーの方のファンへの思いやり、ファンの方の情熱といった双方向のポジティブなエネルギーに触れる場面が多くあります。リサーチの段階でそうしたエネルギーに触れ、心が満たされた状態で取材に臨むことが、いい雰囲気でインタビューを進める何よりの助けになります。

皆さんの取材が楽しい時間になることを願ってこの記事を書きました。お役に立てたら嬉しい限りです。