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2019.03.19

新人必見?編集者になったら意識したほうがいいこと【前編】

やぎ

みなさんこんにちは。外部メディアコンテンツ制作チームで編集者をしているやぎです。

冒頭から個人的な話で恐縮ですが、昨年の2018年末で文章を扱う仕事に就いてから6年が経ちました。23歳で上京してライター見習いになり、編集プロダクションなどを転々としながら途中で編集者に転身して、今に至ります。

私自身、まだまだ編集者として修行中なのでこういうことを書くかどうか迷ったのですが、見習いだったころはどうすればいいのかわからないことが多く、最初の2社は上司のみで先輩や同僚がいない職場だったので、常に右往左往しながら仕事をしていました。なので、思い出せるうちに「編集者になったらしておいたほうがいいこと」を前・後編にわけて書き残しておくことにした次第です。

これから編集者になる予定の方、編集者になりたての方にとって、ちょっとでも参考になれば幸いです。

雑務

電話対応

どんな職種においても、まず一番はじめにすることになるのが電話対応だと思います。電話を受けるときの定型の受け答えはすこし調べればいくらでも出てくるので、ここでは割愛します。

ひとつ言えるのは、電話が鳴ったら3コールと言わず2コール以内で出たほうがいい、ということです。以前は頻繁に電話がかかってくる職場にいたので、私も1コールで出るようにしていました。後輩は鳴った瞬間にまさしく秒速で出ていたので、社内でもよく「電話に出るのがとてつもなく早い」と褒められていました。早く電話に出る、というただそれだけで印象はとてもよくなるんですね。

リサーチ・手配

内容は紙やWeb、ジャンルにもよるとは思いますが、最初は情報を集めて整理するようなリサーチ業務を頼まれることも多いでしょう。私の場合は、ビジネス誌に掲載する表のデータ集めや、ファッション誌やジュエリー誌に載せるアイテムのキャプション作成、ホテルのムック本のリード文などの作成を最初に頼まれた記憶があります。

何にしても、固有名詞や数字は間違えず正確に。私は見習い1年目に、一度だけ全国誌に間違った数字を載せてしまい、取材先と副編集長に叱られたことがあります。

撮影場所や人、ものを手配する場合も同じで、目的・日時・場所・人数・予算などの基本的な条件をしっかりおさえたうえで、間違いがないようにしましょう。上司や先輩に、そのほかに注意事項がないかどうか、またふだんはどういった点に気をつけて手配をしているか聞いておくと安心です。

過去に私が書いた撮影スタジオの手配の仕方の記事を貼っていますので、参考にどうぞ。

テープ起こし

私はライター見習いからスタートしたので、上司のライターが取材したテープはほとんどすべて代わりに文字起こししていました。1〜2時間分のテープを起こすのには、速度を早めて聞いてもそれなりに時間がかかるので、めんどうな作業に思えるかもしれません。でも、取材同行時にわかったような気になっていた取材相手の話が、テープを聞くことで本当の意味で腹落ちする、ということはよくあります。

また、どんなやりとりを取材相手としているかも改めて確認できます。なので、編集者の上司や先輩がライターを立てずに取材とライティングをするようなときがあれば、テープはなるべく起こさせてもらうようにするといいでしょう。私は今も、取材とライティングをするときは、自分でテープ起こしもするようにしています。

あと、ICレコーダーなどを回すときは、録音ミスにはくれぐれも気をつけてください。編集者やライターなら一度はやらかすのではと思うのですが、私も過去に一度、著名人にインタビューをした際に、「レコーダーの電池切れで音が冒頭しか録れていなかった……」ということがありました。インタビュー後、そのことに気づいたときは本当にひやっとしました。そのままスタジオに残って、記憶を頼りに内容を書き起こせたのでことなきを得ましたが、以来、自分で大事なインタビューをするときは毎回新しい電池を使うようにしています。人によっては、レコーダーを2台回すという人もいますよ。

取材・インタビュー

いざ取材やインタビューをすることになったら、まず下調べをして質問内容を考えると思います。そのために、取材対象者が本を出していたら読んでおきましょう。なかなか見つからない本も、日本で出版されたすべての出版物を保存している国立国会図書館に出向けば、読むことができます。

また、ネット上にあるインタビュー記事にもひととおり目を通すようにしましょう。ベーシックな質問内容はどうしても他の記事とかぶってしまいますが、どの記事でもまだそこまで掘り下げていない内容が、たまに見つかることがあります。また、その媒体ならではのテーマを掘り下げられるような質問も複数用意しておくと、自然と記事に独自性が生まれます。

質問内容が決まったら、私は事前に取材やインタビューのシミュレーションをするようにしています。特に著名な方は取材前後に予定が詰まっていることも多いので、そのときにだいたいどの質問までで何分くらいかかりそうかを確認して、時間配分を決めておくと安心です。

取材やインタビューをうまくするには、とにかく場数を踏むしかありません。取材の極意のようなものについては、ベテランの編集者やライターが本を出しているので、目を通しておくのもいいと思います。個人的には、これまでで数千人のインタビューをされてきた、タレントで作家の阿川佐和子さんの『聞く力』がオススメです。

阿川さんの数々の体験談をもとに、取材のポイントがわかりやすくユーモラスに書かれています。私は自分でインタビューもライティングもする場合、相手によってはインタビュー前に緊張することも多かったのですが、阿川さんも同じだとわかってとても安心したことを覚えています。また、もちろんおさえるべきことはおさえるのですが、あまり背伸びをせず、等身大で素直に話を聞いたほうがいいこともわかりました。

さいごに

私の経験をベースにいろいろと書きましたが、基本はもちろん会社の上司・先輩のやり方を参考にしていただければと思います。そもそも職場に上司や先輩があまりいない、いても忙しそうでほとんどつかまらない、という場合は、編集者・ライターが書いた書籍やネット上の記事を読むと何か共通点が見えてくるかもしれません。

LIGブログでも、いろいろな経験をしてきた編集者たちがおのおの記事を書いているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

後編では、原稿の編集作業や文字校正、修正作業について触れたいと思います。

ではまた次回! やぎでした。