株式会社いいオフィスFC募集その2
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2019.02.26

「編集者」って結局なにをしている人なの?媒体別に仕事内容を紹介します

のぞみーる

こんにちは、昨年入社しましたのぞみーるです。クライアントのオウンドメディアやWebサイトのコンテンツ制作を行なう、外部メディアコンテンツ制作チームで編集者(エディター)をやっています。

私は、社会に出てからほとんどの人生を「編集者(エディター)」という肩書きで生きてきました。

地元の友達や親戚に編集者をやっていると言うと、「原稿書くのたいへんそう……」「インタビューとかするの?」などと言われることがけっこうあり、ライターではないんだけど……と心の中で思うことも多々。原稿も書いてはいるから間違いではないから、また否定しづらい。だけどそれがメインではないのに……と思いつつ、へらへらと「そ、そうだね」と答えてしまう小心者の私です……。

実際「編集者ってどんな仕事なの?」と聞かれても、編集者の仕事は多岐に渡るためになかなか答えにくいのも事実。

私は元々雑誌編集者で、そこから転職してWeb編集者になりました。雑誌編集者とWeb編集者の間には共通している面もあるものの、やっていることは全く違います。なので、一口に「編集者」の仕事を答えようとしても、これがとっても難しい……。

ということで、今回は私の経験を踏まえて、媒体別に編集者の仕事を考えてみようと思います。

雑誌編集者

まずは私が初めて編集者という仕事に飛び込んだときに関わった、雑誌という業界についてです。雑誌の中にも、ファッション、グルメ、エンタメ、ビジネス、ライフスタイル、趣味などジャンルによっても仕事内容が大きく違ってきます。

雑誌編集者の主な仕事
・特集や連載の企画提案
・スタッフ(ライター、カメラマン、イラストレーターなど)のアサイン
・取材先への依頼、交渉
・取材時のディレクション
・原稿のリライト、ときにライティング
・校正(文字校正、色校正)
・印刷所への入稿、スケジュール交渉

雑誌は週刊誌だったら毎週、月刊誌だったら毎月、と基本決まった発売日までに、企画を立て、取材をして、決まったページ数を絶対に校了しなければならないので、間に合わない=雑誌が出ない、すなわち死……! というデスロードを毎月歩んでいます。リアル・マッドマックスでした(⁉︎)。

そういう慌ただしい世界だからなのか、業務に関わる情報のほとんどは現場で学びました。編集に関する本も少しは出ていますが、校正記号の入れ方などあくまで基礎的なことだけで、「こういうときはどうしたらいいの?」が本には書いてない!

質問案の考え方は? 取材時のディレクションの仕方は? 写真の修正指示はどう入れたら? 雑誌編集始めたときはどうしていいかまったくわからなかったので、ひたすら先輩の姿を見て覚えるしかありませんでした(対してWeb編集は、たくさんの知見やスキルの取得方法に関しての記事がネットで検索すれば出てくるので「いいなぁ〜」と思うことも)。

書籍編集者

書籍は、小説・エッセイなどを扱う「文芸」と、ノンフィクション・学芸などを取り扱う「人文系」、ほかにも絵本などの「児童書」、ビジネス書、ムックなどの「実用書」なども含まれますが、ここでは便宜上「書籍」とひとまとめにします。

書籍編集者の主な仕事
・書籍の企画提案
・著者への交渉
・執筆に必要な情報の収集や、著者の取材同行
・書籍の装丁や帯の作成
・印刷所への入稿、スケジュール交渉
・校正(文字校正・色校正)

書籍編集者は、1冊の本を企画してから、商品として世に出るまでのすべての工程をサポートする仕事です。スケジュールは雑誌のように決められているわけではありませんが、基本的には複数の本を同時並行で作っているのだとか。

数名が力を合わせて1冊の本を作る雑誌の編集部とは違って、基本1冊の本をひとりの編集者が担当しているため、個人編集部みたいな感じです。

書籍編集経験のあるLIGの編集者に話を聞いたところ、写真集など写真や絵が多い書籍は「色校(紙に刷られた後の発色が指示通りかを確認するための校正紙)を何度も! 何度も!! 最後は印刷所に行って印刷を立ち会ってまでチェックしなければならなかった」そう。色味も含めて、世に出るもののクオリティは自分の責任となります。最後までこだわり抜かねばならぬ「職人」みたいな、そんな一面もあるんですね。

漫画編集者

書籍の一部ではあるものの、多くが文章を取り扱う仕事であるのに対して、漫画は絵でストーリを作っていくことがメインとなり、作業が異なる部分が多いということで、別枠にしました。漫画雑誌とコミックスがあるという意味では、半分雑誌で半分書籍というジャンルでもあります。

私が触れたことがないジャンルなので、某少女漫画誌の編集部にいた友人にご協力いただきました……。ありがとうございます。

漫画編集者の主な仕事
・新人作家の発掘・育成
・連載作家との作品作り
・雑誌の隙間に挟まる記事ページの作成
・ふろくやノベルティの企画、作成
・コミックス作業
・メディアミックスの際の制作側とのやりとり

漫画のあとがきによく担当編集とのエピソードが描かれているように、作品についてのアイディアを出して一緒に作品を作り上げていく「相談役」のような役割もありますが、漫画家の作り出す作品を会社へ企画として通して、世に出して、どう売るか、さらにアニメ化やグッズ化のサポートまでこなすという……編集者の中でも、一番マネジメント的な要素が必要となる業界かもしれません。

ネーム(プロット)のチェックの際など、漫画が書けなくても「漫画ならではの表現方法」について理解していることが求められる仕事でもあると思います。

Web編集者

最後に、現在LIGでやっているお仕事を紹介します。

Web編集者の主な仕事
・Webサイトの立ち上げ、レギュレーションの設定
・Webサイトの記事制作(HTML作成も含む)
・記事の企画提案
・スタッフ(ライター、カメラマン、イラストレーターなど)のアサイン
・取材先への依頼、交渉
・取材時のディレクション
・原稿のリライト、ときにライティング
・校正(文字校正)
・進行管理
・公開後の記事の拡散、効果検証

これまで説明してきた紙媒体と違って掲載先がインターネット上となりますが、企画を立て、取材して、公開するという業務自体は雑誌に近いかも。

ただ、同じ「入稿」作業でも、雑誌や書籍の紙媒体でいう「入稿」は印刷所にデータを送ることですが、Webの「入稿」はHTMLやCSSなどをサーバーにアップすることで、作業が違ってきます(媒体によっては違う意味で使っている場合もありますが)。

あと、雑誌・書籍など紙媒体には基本「校閲」というプロの校閲を行う人(石原さとみがドラマでやっていた「校閲ガール」。あれです。さとみかわいいよさとみ)が入るのですが、Webではこの部分も含めて編集者がやっていることがほとんど。

それから、大きく異なるのは売上の仕組みです。紙媒体は本屋さんで「情報」を本・雑誌として売って、その売上を主な利益としていますが、Webメディアは「情報」は無料で、そのメディアに掲載されている広告収入がメインであることが多いですね。あるいは、コンテンツそのものを売り物として、BtoBでコンテンツ制作を請け負うパターンもあります(出版社に対する編集プロダクション的な)。私が所属している「外部運用チーム」はまさにそういうお仕事をしています(これまで作ってきた実績は下記にまとめてあるので、よかったらご覧ください)。

外部運用チームのコンテンツ制作

で、結局「編集者」の仕事って?

「編集」とは何かを伝えるための「手段」です。媒体別にみてきた通り、伝えたい内容によって業務内容はかなり変わってきます(その「手段」自体を追求するため、紙、Web、アプリなど媒体を超えて活躍しているマルチな編集者もいます)。

共通しているのは、ライター・作家、デザイナーやカメラマンら必要なスタッフを集めて、自分の作りたいコンテンツを生み出すという点。そして、多くのユーザーにコンテンツを届けることを使命としている点です。

LIGの過去の記事には「編集者とはオーケストラの指揮者である」と書かれています。

この記事を読んで、その昔ページデザインのおかしい部分を指摘しても「デザイナーがやると変だというので……」と直さなかった後輩に対して、悩みに悩んで深夜に長文メールをしたためたあと、「あ……これは深夜テンションだ、アカンアカン」と削除したときのことを思い出しました。

当時のメールの下書きが残っていました……。うわああ。

でも、あのときの深夜の私は間違ってなかったんや……黒歴史が今天国に召されました……ありがとう、LIGの先人の編集者さん。

自分が集めたスタッフでオーケストラを作り、コンテンツというたった一つの音楽を作るため……すべてを統べる指揮者に私はなる! というわけで、これからLIGで立派な指揮者=編集者を目指して頑張ろうと思います。どうぞよろしくお願いします。