うぬらこんにちは! 画家の田中ラオウ(@raoutanaka)です。 壁画制作やライブペイントも!株式会社LIGは「アート事業」を始めることになりました。
LIGのアート事業部で制作した過去の作品を振り返りながら、制作のプロセスやコンセプトなどを紹介するシリーズ《LIG美術館》の第6回目です。
LIG美術館シリーズ過去作品はこちら(クリックで開きます)
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今日の一枚
こちらはLIG社屋1Fにある、コワーキングスペース「いいオフィス」に描いた壁画です。大きさは約6×3mです。
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絵のテーマ
いいオフィスは壁の一面がすべてガラス張りになっており、とても開放的な空間です。
この開放感を損なわずに、ドラマチックな絵を描きたいと思い、図案を考えました。
空間の広がりという意味で2次元的な表現よりも3次元的で奥行きのある絵が合うと思ったため、「広大さ」をテーマに海や大地などのイメージをいくつかピックアップしました。
その中で今回選んだモチーフがサバンナです。そしてサバンナにいる動物の中でも特に大きくて優雅なキリンをメインに構図を考えました。
作画手順&こだわりポイント
こちらが絵を描く前の壁。構図を考えるときに気にしたことは、真ん中にドアがあることと、スクリーンが設置されるということです。
絵のメインとなるキリンはスクリーンに隠れない位置に配置しなければなりません。現場を見ながら微調整を繰り返しました。
構図が決まったらまずは黄色で全体を塗り、太陽と大地をあとから描き加えました。
太陽は白一色で塗るだけでは発光しているように見えないため、白の周りを明るいレモン色でぼかしました。
(余談ですが、昼間の太陽を描く場合も青空の中に白い円を描くだけでは太陽らしく見えません。白の隣にピンクや水色や黄色を薄く塗りプリズムを表現することで太陽の輝きを描くことができます)
次に大地と木を描きました。
ここでのポイントは大地を荒い筆致で描くことで、砂埃の雰囲気を出し、サバンナの乾燥した空気を表現したことです。
キリンを描いて描いて完成です。
全体のバランスを見るとスクリーンを避けるために、中央が少し間延びした印象だったので、遠くに見える木々を最後に描き足しました。
スクリーンを下ろしてもこの通り、バッチリです。
DRAWING THE WORLD – 田中ラオウ インタビュー
LIGの動画制作チームに田中ラオウのアートに賭ける思いなどをインタビューしていただきました。今回紹介した壁画についても少し語っています。ぜひ御覧ください。
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