こんにちは! 年に1回は身体を張った挑戦がしたい、インハウスデザイナーのまっつーです!
去年は、山手線の全駅を巡ってデザインを探すお散歩企画にチャレンジしたところ、とても好評をいただきました。
▼前回の山手線お散歩企画はこちら デザイナーが山手線一周44.7km歩いて見つけた気になる景観57選
そこで今年もデザイナー散歩第二弾を一人で企画! 今回狙う路線は……
都電荒川線。
前回同様、デザイナーらしく都電荒川線沿線全30駅で見つけたデザインを交えながら紹介していきます。
都電荒川線は、営業キロわずか12.2kmなので盛大に寄り道しながら散歩しました。都心にいながらレトロな風景を多く見つけることができたので、以下項目に1つでも当てはまったらぜひ記事を読んでみてください。
- チェック項目
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- 週末お出かけしたいけど人混みは避けたい
- 写真映えするレトロスポットを探したい
- 週末お出かけのネタが尽きた
- 東京の新たな魅力を発見したい
- 散歩しながら花見したい。
目次
都電荒川線(東京さくらトラム)ってどんなところ?
都電荒川線(愛称:東京さくらトラム)は、東京に残る唯一の路面電車路線で、早稲田駅から三ノ輪橋駅まで、全長12.2kmにわたって30の駅を結んでいます。新宿区、豊島区、北区、荒川区の4つの区をまたいで走り、まさに東京の下町と山の手をつなぐ貴重な交通手段なんです。
▲春にはこんな景色が見れます(参考写真)。
2017年から「東京さくらトラム」という愛称で親しまれているのは、沿線に飛鳥山公園や神田川沿いの面影橋付近など桜の名所が点在しているから。沿線沿いに桜が咲くので、車内から桜を楽しめるのはもちろん、レトロな都電と桜のコラボレーションがとても美しいんですよ。
【エリア別】都電荒川線レトロ散歩ルート
引用:路線図 | 東京都交通局
今回は、【30】早稲田から【1】三ノ輪橋まで順に巡りました。ざっくり6つのエリアに分けて、道のりをご紹介していきます!
早稲田駅〜鬼子母神前駅|学生街と神社仏閣、見どころ豊富な文教地区
学生街と古い寺社が混在する、都心にありながら時間がゆっくりと流れる落ち着いたエリア。歩いていると個性的な建物や坂道など、次々と見どころが現れ、思いがけない発見に出会える魅力的な散歩道です。
【30】早稲田
絶好の散歩日和〜〜! 気持ちいい〜! さあ出発!
早稲田駅から少し歩くと、交差点の角にいきなり異彩を放つ建築物が登場!
「ここはスペインか?」
調べてみると「日本のガウディ」と呼ばれる建築家・梵寿綱氏の代表作で「ドラード早稲田」という名称の建物らしいです。
1階は誰でも見学可能で、恐る恐る中に入ってみると、うねうねしている天井と謎の突起物で覆われた壁面が強烈にインパクトある光景。
そして奥には巨大な手のオブジェまで! ステンドグラスの美しさに包まれながら、不気味だけど吸い寄せられるアートな建築物でした。
早稲田大学近くで見つけた、お弁当屋さん。黄色い看板にランダムに傾くカラフルな文字がかわいい。手作り弁当の優しさを感じますね。
早稲田大学へ少しだけ潜入! 圧巻の存在感を放っている大学のシンボル「大隈記念講堂」。TVでよく見る建物なので感動しますね。初めて国会議事堂を見たときの感動と似てました。
奥へ進むと広大な庭園に迷い込む。大学創立者・大隈重信の邸宅跡地にある、和洋折衷式の庭園でした。芝生でゴロゴロしたい気分になります〜
厳かな雰囲気の門があったのでちょっとだけ寄り道してみましょう。
視力UPしそうなくらい緑が綺麗でしっかり手入れがされてますね。早稲田エリアは、入場無料の庭園や公園が多くて住みやすそうです。
池で泳ぐ、黄金に光る主を発見。神々しい。
【29】面影橋
面影橋駅に到着しました。
神田川沿いを走るこの区間。桜の季節になったら、ここから眺める桜並木はきっと美しいでしょうね〜。
駅名にもなっている「面影橋」の由来は、諸説あるみたい。
【28】学習院下
住宅街のすぐ真横を走る荒川線。電車とマンションがこんなに近い!
学習院下駅から歩くと、なんだこれは! まるで壁かと勘違いするほど急な坂が現れました。東京三大急坂で「のぞき坂」と名前が付けられています。車が通れる坂としては都内最大級。都内屈指の坂道なので、CMやアニメの舞台にも使われているらしいです。
坂を登り切ったあとの坂道からみる景色は綺麗ですね。勝手な妄想ですが、もし何か忘れ物して、この坂の下に戻らなくてはいけないとかな状況になったら絶望しちゃいますね(笑)。
【27】鬼子母神前(きしぼじんまえ)
鬼子母前駅に到着しました。駅名の通り、鬼子母神堂という歴史ある寺院の最寄り駅です。まずはそこ目指して歩いていきましょう〜。
参道へと続く商店街には昔ながらの雰囲気があってとてもいい。この中華屋さんの暖簾「風味亭」の雰囲気からして絶対美味しいですよね。
町の薬局のシンボル佐藤製薬のマスコットキャラクター「サトちゃん」。いい具合に年季が入ってます。
鬼子母神大門をくぐると……。
参道沿いに見事なケヤキの巨木が並んでいました。調べて見るとこれら巨木は樹齢400年越えで、現在は4本残っており、「東京都指定の天然記念物」に指定されているとのこと。都心でこんな木が見れるなんて、驚きです。保護する団体や地元住民がこの木々を未来に残そうと大切に守っているそうです。ちょっと胸が熱くなりました。
ケヤキ並木沿いには、素敵なカフェや雑貨屋さんが並んでいますね。夏でも木陰で涼しそう。
その中でもとくに目に入ったのが「キアズマ珈琲」。もともとの建物の素材を活かしたリノベーションがされていて、ケヤキ並木の緑に溶け込むように佇んでいるのが印象的でした。
赤い看板がアクセントカラーとして効いていますね。
ケヤキ並木を抜けると、さらに巨大な御神木が! 樹齢600年以上!
境内の中心に駄菓子屋を発見。なんとこちらは創業100年以上! 江戸時代から続く東京最後の駄菓子屋「上川口屋」。東京大空襲でも焼けなかったという奇跡的な建物で、創業当時から変わらない姿で今も営業されています。
古い桐箱や菓子ケースが並ぶ様子は、まさにタイムスリップしたような雰囲気。地元の子どもたちから観光客まで賑わっていて、多くの人に愛され続けているようでした。また心がほっこり。
赤い鳥居が連なる様子は鮮やかで、とても目を引きますね。
ザクロが描かれた珍しい絵馬。鬼子母神は安産・子育ての神様として信仰されていて、ザクロは実はたくさんの種を持つことから「子孫繁栄」の象徴とされているようです。ちなみに私は見つけられなかったのですが、境内にザクロの木があるみたい。
とても見応えある鬼子母神堂でした!
【26】都電雑司ヶ谷
鬼子母神前駅は見どころが多くて、結構長く散歩してしまいましたがお次の駅に到着。
「本場インド人シェフが作る」カレーの口になってきました。
こちらは赤レンガの建物に金文字の看板が映える、老舗書店「新榮堂書店」。アーチ型の窓枠やクラシックなデザインが印象的!
本の形をしたサインボードも洒落ている!
レトロな雰囲気に浸りながら歩いていると、突然建設中の高層ビル群が現れるという東京らしいミックス感。このカオスな感じは、都電荒川線沿線ならではかも。それにしても東池袋の空は広い〜〜。
道路のすぐ横を走る都電荒川線! 通るたびに足を止めて写真を撮りたくなります。
東池袋四丁目駅〜向原駅|池袋の賑わいから住宅街へ、都心の隠れた穴場スポット満載エリア
池袋の喧騒から少し離れた、都心にいながら落ち着いた雰囲気を味わえるエリア。昭和レトロな洋食店や個性的なシェアスペースなど、地元に愛される小さなお店が点在し、大都市の中に残る人間味あふれる街並みが印象的です。高架下の隠れた名店を探しながら歩く楽しさがあります。
【25】東池袋四丁目
池袋サンシャインシティの近くに、こんな駅があるなんて知りませんでした。東京のどこにもない独特な空気感を感じますね。
駅のすぐ近くの高架下に、昭和レトロ感漂う素敵な雰囲気のレストランを発見! ここは1978年創業の老舗洋食屋さん「かざみどり」。
アンティークな装飾が可愛いですね。老舗レストランではありますが、どこか垢抜けてて古さを感じません。
夜になればネオンライトがつくのでしょうか。ディナーの雰囲気もきっと素敵なんでしょうね。
「池袋セントラル」の丸ゴシックがかわいい。「ン」と「ソ」がわかりづらいのも味があってよき。
壁面にずらりと並んだ排気口が、現代アートに見えてきませんか。機能性だけを追求した結果から生まれた、計算されていない偶然のデザインって感じで面白い。
ハウルの動く城を彷彿させませんか。さらに複雑に交差する電線が独特な空気感を醸し出しています。
ジャンボ餃子「開楽工房」とコインランドリー「サンシャイン」。どちらの看板も味があっていい。池袋にある人気店の餃子工場らしく、生餃子を買って家でゆっくり楽しむのもアリですね〜。
【24】向原
住宅街を歩きます〜!
「まちのインディーズ・レーベル」をコンセプトにした、「ひがいけポンド」。誰でも気軽に自分のお店を開けるシェアスペースのようです。POPなイラストとロゴがかわいい。
▲窓に描かれたカレンダー
作ったものを直接お客さんに手に取ってもらいながら販売できる良さがありますよね。新しいことを始めたい人を応援してくれるスペース。素敵です!
「自家製」「手打ち」のワードって強い。筆タッチな看板も、うどんのコシの強さを感じさせます!
大塚台公園には今にも走り出しそうなSLがありました。昭和49年に北海道から運ばれてきたものらしいです。
大塚駅〜飛鳥山駅|賑わう商店街と桜の名所、街の活気と自然の調和エリア
大塚の活気ある商店街文化から、江戸時代からの桜名所・飛鳥山公園まで、庶民的な下町の魅力と歴史ある自然が楽しめるエリア。行列のできるおにぎり専門店や老舗の味、そして四季折々の美しい景色が堪能できる、都電荒川線の中でもとくに変化に富んだ区間です。
【23】大塚駅前
山手線一周のときにも立ち寄った大塚駅です。今までの駅の雰囲気と違って、一気に賑やかな雰囲気になりました。飲食店も多いので、匂いにつられてお腹が減ってきます。
駅前で見つけた「サウナニュー大塚記念湯」の看板。大正ロマンっぽい「サウナ」のフォントと黄色地に赤文字の配色が、本格的なサウナの雰囲気を感じさせますね〜。
このエリアって明石焼き屋さんが多い気がする(ここで明石焼きいただきました)。
線路沿いを歩いていると、なにやら行列が。連日行列の超人気おにぎり専門店「ぼんご」大塚本店を発見! 夜になったら看板のネオンがエモそうです。
車両構造は同じでも、色が違ったり、ラッピングが施されたりと、さまざまなデザインが楽しめるのも荒川線ならではの楽しみ方。この日は祝日だったので、車両に国旗が掲揚されていました。これも都営ならではですね。
【22】巣鴨新田
おばあちゃんの原宿「巣鴨」に着きました〜!
寄り道しまくってて、ぜんぜん進んでいない気がしてきました。
商店街のアーチをくぐりたい。よく見ると富士山? 通るだけで縁起が良さそうです。
【21】庚申塚〜【20】新庚申塚
庚申塚〜新庚申塚を歩いていきます。
「風が吹いた朝に」まるで映画のタイトルのようなエモい店名のコインランドリー。素敵!
香ばしい匂いに釣られ、うなぎの肝串を立ち食いしちゃいました。屋根看板の炭のススが、長い歴史を感じます。
マジックペンの動きがお見事! 個人的に好きなところは、「ご予約承ります」の「す」と「☆彡」。
いろんな妄想が膨らみそうな、屋根看板を発見。昭和の香り漂うピザ屋さん。映画のセットとしても使えそうですね。
あの有名な亀の子束子(たわし)の本社&直営店を発見!
大正時代に建てられたこの建物は、見に来るだけでも価値がありそうです。南国を思わせる木がありますが、これはたわしの原料となる棕櫚(シュロ)の木だそうです。残念ながら私が訪れたときは直営店がお休みでしたが、別の機会にまた伺ってみたいと思います(直営店限定の商品もあるとか)。
歩いているとインパクトある建物が目に入りました。4階建てのビルが丸々銭湯! やすらぎの湯「ニュー椿」。とっても大きいですね。スーパー銭湯というテンションより、巨大な銭湯っていう雰囲気。
【19】西ヶ原四丁目〜【18】滝野川一丁目
このエリアあたりから、駅と駅の距離がとても近く感じました。まるでバスのような便利さで利用できるのが魅力です! 都電荒川線が走るエリアは細い道が多く、バスでは運行が難しそうな場所でも、コンパクトな都電なら地域の足として活躍できるんですね。
「一休給食」
余計な装飾は一切なし! とてもシンプルなコインランドリー。今回の散歩では、こうした写真に収めたくなるコインランドリーが多くありますね。
【17】飛鳥山
飛鳥山公園の最寄り駅である飛鳥山駅に到着しました! 江戸時代から続く桜の名所として有名な公園があることで、都電荒川線の中でも特に観光色の強いエリアです。
▲冒頭の参考写真は飛鳥山駅のものでした。
春には桜を見に多くの人が訪れ、都電と桜のコラボレーションが楽しめる絶好のスポット。公園の緑豊かな環境が、都心とは思えないほど穏やかな雰囲気ですね。
王子駅前〜荒川遊園地前|遊園地とバラが咲く沿線、のんびり楽しむファミリーエリア
JR王子駅の交通の要所から、子どもたちの笑顔があふれる荒川遊園地へと続く、家族連れにやさしいエリア。都電もなかなどの名物グルメや、色とりどりのバラが咲く沿線風景、昔ながらの商店街の温かさが、訪れる人に懐かしい思い出を呼び起こします。
【16】王子駅前
飛鳥山公園を抜けると、王子駅前に到着。JRも通る駅なので、賑やかです。
【15】栄町
【14】梶原駅
西陽が眩しくなる時間になりました。
「都電もなか」ってなんだろう? 和菓子屋さんに立ち寄り!
ゲットしました! 一両160円。サイズ感といい手書きのイラストが本当に可愛い。全部で7種類あるみたいです。
食べるのがもったいないくらい可愛いです。箱が可愛すぎたので、捨てずに今もデスクに飾ってます。
商店街のお魚屋さんって、とても好きです!
元気なおばあちゃんにおすすめされて購入。
【13】荒川車庫前
都電荒川線の車庫がある荒川車庫前駅に到着。
荒川車庫前駅にある「おもいで広場」では、今はもう使われなくなった都電車両が展示されています。残念ながら営業時間終了後でしたが、車両の中に入ることもできるそうです。入場無料で楽しめるいいスポットですね。
次の駅まで真っ直ぐ進む沿線には、色鮮やかなバラがたくさん咲いていました。都電荒川線は人気のバラ鑑賞スポットのようです。
おっと! ちょうど電車がきました。夕日と都電とバラの組み合わさる瞬間を捉えることができて、大満足。
人一人が通れるぐらいに細い踏切。都電荒川線らしい生活に密着した光景ですね。
【12】荒川遊園地前
子どものときによく遊びに連れてってもらった、あらかわ遊園地がある駅に到着しました。
大きすぎず、小さすぎずでちょうどいい遊園地だった記憶があります。子どものときはもっと遠く感じたのですが、こんな都心にあったんですね。
住宅街にある、たこ焼き「ふく扇」は心が折れるまで営業してくれるみたいです(笑)。営業日は土日祝日のみ。
たこせんが150円! 下町プライスですね〜。タコの値段がどんどん上がっているのでありがたい。家の近くにあったらいいな。
周りで子どもたちが遊ぶ声が聞こえたりして、いいですね〜。
小台〜町屋二丁目|地元に愛される小さな店々、人の温もり感じる下町散歩道
住宅街に溶け込んだ都電の風景が美しく、夕日に染まる街並みがとくに印象的なエリア。個性的な看板を掲げる小さな飲食店や、地域に根ざした商店が軒を連ね、東京の下町らしい人情味と生活感が色濃く残る、都電荒川線の魅力を凝縮したような地域です。
【11】小台〜【10】宮ノ前
この2駅はサクッと進みます!
【09】熊野前
夕日が眩しい〜! 街がオレンジ色に染まってきました。熊野前駅は、日暮里・舎人ライナーの近くにあります。見どころが多そうな駅なのですが日が暮れちゃいそうなので進みます。
【08】東尾久三丁目
下町情緒の町並み。
ぽつんと佇む居酒屋を発見。「鳥新」の鳥のシルエットに見える看板がとてもいいですね。
窓に描かれた鳥獣戯画のイラストが愛らしいですね。鳥獣戯画と荒川区って相性良さそう。
自販機の値段が異常に安い。
【07】町屋二丁目
日が暮れてしまう、急げ〜〜
看板が重なり合う風景がいいですね。赤文字で「もつやき」に後ろ髪ひかれながら進みます。
エルヴィス愛を感じる「喫茶ファントム」。この写真をよくみると、おわかりいただけるかと思います。店内も気になるところです。
線路の向こうにたい焼きが……。線路のどっち側を歩くかで運命が分かれそう。
町屋駅〜三ノ輪橋駅|歴史ある商店街で締めくくり、昭和レトロが色濃く残る終着エリア
都電荒川線の終点へ向かうこのエリアは、大正時代から続く商店街「ジョイフル三ノ輪」を中心とした、昭和レトロな街並みが色濃く残る場所。映画やドラマのロケ地としても使われる情緒ある商店街で、創業数十年の老舗店や手作りの温かさを感じる看板たちが、都電の旅を締めくくるにふさわしい懐かしい雰囲気を演出しています。
【06】町屋駅前
東京メトロ千代田線もある町屋駅前に到着です。
町屋駅酒編は、いい雰囲気の居酒屋さんで溢れてますね〜。店名の横に描かれたイラストは「将棋」ですか?。
「はいから館」と書かれたショッピングビル。からくり時計らしき時計があったのですが、今はもう動かないようです。昔は時間になると大正ロマンを彷彿させる人形が音楽と共に動き出し、時間をお知らせしてくれたのでしょうね。
【05】荒川七丁目〜【04】荒川二丁目
住宅街にある静かな駅。この時間帯になると、ホームで人と出会うことも稀で、穏やかな時間が流れてますね。
荒川二丁目駅付近にあるこの橋から見る都電荒川線がエモいということだったので、ストレッチしながら待ってみます。
電車が来ました! 映画のワンシーンみたい……。懐かしい夕暮れ時の風景がとても心に沁みます。
赤と緑の荒川線が横並びになった瞬間をたまたま撮影することができました。どのデザインの都電を、どの風景で撮るかによってまったく違う表情を見せてくれる、これが荒川線を撮影する楽しさかもしれませんね。
【03】荒川区役所前〜【02】荒川一中前
このエリアはがっつり住宅街なので、どんどん進みます。もうすぐゴールです。
思わず立ち寄りたくなる下町の名店という感じ。黄色がベースの看板は目が止まりますね。
ジョイフル三ノ輪商店街の入り口ですが、切り絵のようなデザインが可愛いですね。照明が1/3消えてますが下町らしい味があります。
下町情緒溢れるアーケード商店街ですね。大正時代からの歴史を持つ商店街で、映画やTVのロケ地でよく使われるみたいです。
遅い時間になってしまったのでお店はほとんど閉店してましたが、全長約400Mに100軒以上の店舗があるので、日中はとても活気がありそうです。
「夜のおしっこ」
ネイティブ柄っぽい古いけど洒落てるコインランドリー。
住民の減少や再開発問題を抱える商店街を舞台にしたMVの撮影地だったのですね。地元愛ゆえの「このままではいけない」という思いと、再開発に反対する住民の気持ち、どちらも正しいだけに答えを出すのは難しい。こうした同じような悩みを抱える商店街は全国に多いのでしょうね。個人的に感情だとずっと残っていて欲しいですが、さまざまな事情があるから難しい問題です。
「パンのオオムラ」のレトロで大きな看板。創業80年以上のパン屋さんということでどんなパンが売られているのか気になりますね〜。
お茶目すぎるテンションな看板です(笑)。何屋さんか妄想が膨らんできます。
やはりここの商店街には、美味しそうなお店がありすぎます! また別の機会にここだけ回りたいです。
なんかいろいろ手づくりです! 380円のお弁当の内容が気になる〜!
商店街から一本奥に入ると、こんな雰囲気の良い路地裏が広がっています。赤提灯がいい雰囲気作りしてますね。
【01】三ノ輪橋
え〜! 三ノ輪橋駅、アーチにかかる白いバラの花がメルヘン!
わ〜い! ゴールしました✨ ほどよく疲労感ありますが、飲みに行く元気は残ってます!
都電荒川線沿線を散歩するなら、早稲田駅→三ノ輪橋への上りが良さそうです!
帰りは都電荒川線に乗って、散歩しながら目を付けてた居酒屋さんで乾杯して終了です。いっぱい汗かいたので塩レモンサワーが体に沁みます!
長かったですね〜。ここまでみていただきありがとうございます。
散歩を振り返って……
8.5時間かけて全30駅を巡り終えて、あらためて気づいたことがあります。それは、都電荒川線の沿線で出会ったすべてのデザインや風景に、誰かの「想い」や「こだわり」が込められているということでした。
もともとある素材を活かしたリノベーション、創業当時から変わらない老舗の佇まい、ちょっと不恰好な看板など。すべてに誰かの想いが手作業で作られ、大切に受け継がれている温かみを感じました。
デザイナーとしてふだんはデジタルツールで作業することが多い私にとって、この「手の痕跡」が残るデザインたちは、本当に刺激的でした。完璧じゃないからこそ愛おしい。時間の経過とともに味わいが増していく。そんな「生きたデザイン」の魅力を、都電荒川線が教えてくれました。
おまけ:散歩の記録
山手線沿線散歩よりも見どころが多かったので、とても楽しかったです(笑)。なんていうか心と体力に余裕があって気持ち良い時間を過ごせました。山手線散歩はもはや散歩ではなく競技ですね。
時間がない方、体力に不安な方は、エリアを絞って散歩しても十分楽しめますよ。
実行日 | 2025年4月29日 |
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天候 | 快晴 最高気温23.1℃、最低気温12.7℃ |
歩数 | 37,519歩 |
所要時間 | 8時間21分 |
次の休日、都電荒川線でゆっくりとした散歩を楽しんでみませんか?