2. インストール先ディレクトリの選定・アップロード
インストールする際に3種類のディレクトリを選定する必要があります。
- アプリケーションディレクトリ
Movable Type本体や実行するスクリプトやプラグインを保管するディレクトリ。
スクリプトを実行させる必要があるため、PerlCGIスクリプトが実行できる環境に設置してください。(俗に言う「cgi-bin」)管理画面もこちらのディレクトリに設置したスクリプトにアクセスする形になります。アプリケーションディレクトリを「cgi-bin/movabletype」にした場合、管理画面は「cgi-bin/movabletype/mt.cgi」になります。
ダウンロードを解凍してできるディレクトリ内にある「mt-static」フォルダ以外を全てこちらにアップロードします。
アップロードしたら「mt.cgi」が設置してある階層にあるcgiファイルに全て実行権限を与えてください。だいたい「755」か「705」です。
サーバにより実行権限設定値は変わるので確認して設定してください。 - スタティックディレクトリ
Movable Typeの管理画面で利用するスタイルシートや画像ファイルなどを格納するディレクトリ。本体を解凍してできるディレクトリ内の「mt-static」がこれにあたります。※本体と同梱されている「mt-static」は「cgi-bin」ディレクトリ内で画像やCSSなどを設置・動作できる状態になっていれば移動する必要はありません。
「cgi-bin」ディレクトリに画像やCSSなどの表示・動作を許していない設定がかかっている場合は、ドキュメントルートなどにそのまま設置してもいいでしょう。
- ウェブサイトディレクトリ
Movable Typeからファイルを出力するディレクトリ。
ドキュメントルートに設定することは可能ですが、こちらも出力権限に注意しましょう。共用サーバの場合、FTPユーザと出力ユーザが同一の場合がありますが、VPSサーバの場合FTPユーザとMTで出力するユーザが違うパターンがあります。
この場合は出力先の権限設定を怠ると出力エラーを引き起こします。
3. ブラウザで管理画面にアクセス&インストール
サーバに設置したらブラウザで管理画面へアクセスしましょう。
アプリケーションディレクトリが「cgi-bin/movabletype/」の場合、下記URLにアクセスしてください。
http://hogehoge.com/cgi-bin/movabletype/
表示された指示に従い、言語設定とデータベース設定とメール設定を行います。
データベース設定は手順1で作成したデータベースの情報を入力します。
次にアカウントの作成を行います。ここで設定するのはMovable Typeのシステム管理者アカウントになりますので必要情報を入力してください。
最後に「最初のウェブサイト」の設定を行います。
前回の記事で紹介したようにMovable Typeでウェブサイトとブログというくくりがありますが、その元となるウェブサイトを設定します。
子となるブログの設定はインストール時には行いません。
ウェブサイト名 | ウェブサイトのタイトルを入力します |
---|---|
ウェブサイトURL | ウェブサイトのURLを入力します このとき、index.htmlなどのファイル名は含めません 例:http://hogehoge.com/ |
ウェブサイトパス | 上記で設定したURLのサーバサイドでのパスを設定します
デフォルトでドキュメントルートまでのパスが入力されるので、任意で階層の変更を行ってください こちらにもindex.htmlなどのファイル名は含めません |
テーマ | 使用するテーマを選択します
デフォルトでいくつか入っている中から選択する形ですが、設定後も後から変更は可能です |
タイムゾーン | ウェブサイトの時間帯を選択します
言語設定をしたときに、最適なものが自動で選択されているので、問題なければそのままで大丈夫です |
情報を入力後「インストール」ボタンを押下するとインストールが始まります。
「インストールが完了しました!」と表示されれば終了です。お疲れ様でした。
さいごに
いかがでしたでしょうか。インストールはもちろんあくまでも構築する前段階になります。ここからテンプレート制作が必要になりますが、今回はこの辺で。
だいじょーぶ、こわくないよー、MTこわくないよー。
次回はテンプレート制作方法をご紹介いたします。
【エンジニアが教えるMovable Typeシリーズ】
※ エンジニアが教える!超初心者でもわかるMovable Typeの概要と特徴
※ エンジニアが教えるMovable Typeの各種テンプレートの解説
※ エンジニアが教える!Movable Typeのテンプレート制作例
※ 今すぐ使えるMovable Typeのテンプレートカスタマイズにおける条件分岐事例
※ Movable Typeのテンプレートカスタマイズで使えるMTIncludeの活用方法
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