こんにちは、かわいいキャラクターを制作してもチンピラ口調のキャラ付けしかできないもりたです。今日は、初心者に向けたIllustratorを使用したイラスト制作のコツを書いてみました。
まず私の記事を読む前にこちらのブログ記事をどうぞ!
Illustratorによるイラスト制作の基本操作|1 pixel|サイバーエージェント公式クリエイターズブログ
…いやあすごくわかりやすいですね。
この基本操作を理解しているという前提で、初心者でもさらにイラストを「いい感じ」にできるコツをピックアップしました。
それ以前にIllustratorの使い方がよくわかんないよ!という方にはこちらの記事がオススメです。
これからIllustratorを始めてみようという人のための基本操作とかいろいろ | Webデザインレシピ
1. 下書きをつくる
当然のこと言うなと思うでしょうが、これ一番大切だと思うんですよね。
私の知る限り、Illustrator初心者の方は下書きなしで制作に入ろうとします。
慣れた人が簡単な図形を作るなら下書きなしでもできます。ただイラスト制作時には慣れてても下書きがないと難しいものです。
初心者は詳細な下書きを用意する
上で紹介した記事では、ざっくりした下書きを使っていました。
しかし初心者のうちは細かく書き込んだもののほうが線をなぞりやすく、楽です。
また、できたら影や色分けを簡単に灰色などで塗り分けておきましょう。
写真を下敷きにするときも下書きは必須
写真を元にイラスト制作する場合、リアルなシルエットにしたいなら、ライブトレース機能を使いましょう。
ライブトレース機能については弊社デザイナーの白浜姐さんがわかりやすい記事を書いてますので、これを参考にしてください!
Illustratorのライブトレースでオシャレなモノクロベクター画像を作る! | 株式会社LIG
ちなみにLIGのこのページで使われているシルエットは、写真をPhotoshopでパス抜きしたあとでライブトレースにかけています。
しかし例えば人物の似顔絵やちょっとイラストっぽい車など、あくまでイラストにするなら、まずはPhotoshopなどで「Illustratorで作業するための下書き」を作成しましょう。
人間や動物など、写真から少しデフォルメが必要な場合は、手書きで写真をなぞります。
その段階でデフォルメを加えてしまいましょう。パスをいじりながらデフォルメを考えるよりぐっと簡単になります。
車や工業製品など、写真の正確さが必要な場合は、対象だけ切り抜いた上で、モノクロにします。
モノクロにするのは私のやり方なんですが、この方が写真の色で目がチカチカしなくて楽なんですよね。
2. 細い線でなぞる
下書きが用意できたら次はそれをパスでなぞっていきます。この時、「塗り」なし「線」は黒のパスでなぞるのが一般的ですが、こいつがクセモノなんです。
Illustratorでは、パスが閉じている状態のオブジェクトなら線をオブジェクトの輪郭の外・中央・内側と選ぶことができます。
しかし、パスが閉じられていない状態では強制的に「中央」になりますので、引いているパスより両側に厚みを持った線が画面上には現れます。
鉛筆で書いた絵は膨張している
あなたが普段絵を書く人ならば、鉛筆で書いた下書きをペンなどでなぞったらなんだか雰囲気が違う…といったことを体験したことはないでしょうか。
これは、鉛筆で書いた絵が、いくつかの重なった灰色の線で作られているために膨張して見えるせいです。
黒くて真っ直ぐな線に清書すると、膨張して見えなくなるため雰囲気が変わるんですね。
このため、鉛筆の下書きはこころもち外側をなぞるようにした方がうまくいくというわけです。
「線」から「塗り」に変わる瞬間を意識する
Illustratorに話を戻しましょう。
ご覧のとおり、「線」だけのパスで鉛筆線をなぞると、線の厚みでちょっと膨らんでいるため、良い感じに見えます。
しかしこれを「塗り」だけに直すと…。
色が変わったせいもありますが、やや細く見えるんじゃないでしょうか。
この誤差を減らすために、線は細いほうがいいわけです。
また、パスで鉛筆の線をなぞるときは、鉛筆の線がパスの内側に来るように意識するとうまくいきます。