こんにちは! Webデザインスクール「デジLIG」の秋山です。
本連載では、デジLIG卒業生のスクール体験談や転職の成功事例を通じて、Webデザインや動画制作を勉強中の方に役立つ情報をお届けしています。
今回は、未経験からWebデザイナーとして制作会社へ転職された石原さんにインタビューしました。
デザイン未経験の石原さんが、なぜWebデザイナーを目指そうと思ったのか、また一児のママさんとしてどのように育児・家事と学習を両立させたのかなど、リアルな話を伺いました!
人物紹介:石原さん【STUDIO大宮 2024年6月生/Webデザイナー専攻 主婦・ママクラス+即戦力デザイン集中講座】 1歳のお子さんを育てるママさん。育児と学習を両立し、およそ1ヶ月の転職活動を通して、未経験から制作会社のWebデザイナーに内定。家庭と両立できる働き方を優先して、転職活動を行なった。 |
家族の後押しで入学を決意
ーー石原さんはなぜ「Webデザイン」を学ばれようと思われたのですか?
一言で言うと「手に職をつけたい」と思ったからです。前職は営業事務をしていたのですが、コロナ禍や出産を経験し、30歳を目前としたときに将来を考えるようになり、なにか専門的なスキルを身につけたいと思ったんです。
前職ではマニュアル作成の業務が多く、もともと「見る人が直感的にわかるようにするには、どうすればよいか」を考えるのが好きだったんです。視覚的に何かを伝える、という意味でWebデザインも楽しめそうと感じて興味を持ったこと、将来的に柔軟な働き方もできそうと思ったことから、学んでみたいと思いました。
ーーいろいろな環境変化があって将来を考え、Webデザインにたどり着いたのですね! 入学時点から転職が目標だったのですか?
そうですね、転職を目指していました。1歳の息子がいるのですが、4月の保育園入園のタイミングで仕事を始められたらいいなと思って、前年の6月から学習を始めました。
ーー目標としていた時期に転職も決まってよかったです。たくさんのスクールの中でデジLIGを選んだ理由はなんでしたか?
一番の理由はWebデザイナーの友人におすすめされたからです。もともと育児との両立やモチベーション面で、独学で続ける自信がなかったのでスクールで学ぼうと考えていました。デジLIGは未経験向けのカリキュラムである、また転職サポートが充実している、制作会社のLIGが運営している、という理由ですすめられて、それが決め手になりました。あと個人的には、通学できるアクセスの良さが大きかったです。
ーーデザイナーからのアドバイスは心強いですね。一方で、不安はありませんでしたか?
不安だらけでした(笑)。育児と学習を両立できるのかが不安でしたし、最初は夫に相談するのも勇気がいりました。お金もかかることですし、正直自分がWebデザイナーに向いているのかもわからなかったので……。ですが、相談してみるとすぐ「いいよ」とOKしてくれて。「その金額で、向き不向きもわかるのなら良いんじゃないか」と応援してくれたんです。背中を押してくれてすごく嬉しかったし「ちゃんとやらなきゃな」と覚悟も決まりました!
ーー大きな後押しもあり、目標に向けて学習をスタートされたのですね!
時間を忘れてデザインに没頭する毎日
ーー学んでいるときにもっとも楽しかったことはなんですか?
とにかくデザインをしているときが楽しかったですね! 方向性が決まるまでは悩むことも多かったですが、あれこれ試行錯誤している時間が一番ワクワクしました。
ターゲットやデザインの目的などを整理しつつ、いろいろな参考デザインを探すうちに、「これだ!」って見えてくる瞬間があるんです。「このデザインの感じとこの感じを組みわせたらよさそう……」と細かい作業を重ねているうちに、あっという間に時間が過ぎ去っていました。深夜3時ぐらいまで没頭していたこともあり、こんなに夢中になれたのは久しぶりだと感じていました。
ーー悩んだときは、トレーナーも活用されましたか?
細かくフィードバックをいただき、非常に勉強になりました。作ったデザインに違和感があっても、具体的になにがダメなのか自分ではわからないことがあり、トレーナーに相談していました。入学当初はデザイナーは憧れの存在で近寄りがたいイメージがあったのですが、実際はみなさん優しくて話しやすかったです。
さまざまな経歴をお持ちなので、トレーナーによって得意分野もそれぞれ違うんだなというのも、新鮮でしたね。最初はオンラインで質問する機会も多かったのですが、大宮のSTUDIOだけでなく、池袋や上野にも通ってさまざまなトレーナーに質問していました!
卒業制作はクライアントワークに挑戦
ーー学習する中で、大変だったことはありますか?
卒業制作ですね。インテリアデザイナーをしている知人のサイトを作ったのですが、ヒアリングから企画やワイヤーフレーム(Webサイトの設計図)に落とし込むのが一番大変でした。Webサイトを作成したい背景や、クライアントの想いやアピールポイントを自然に聞き出して、自分の中で理解して言語化するのに苦戦しました……。
ーー難しそうなテーマにチャレンジしましたね……! どのように乗り越えましたか?
ヒアリングの仕方や企画書もトレーナーに何回も相談したり、 夫にも見せて第三者の意見をもらったりしていました。
ーー実際にクライアントの反応はどうでしたか?
すごく喜んでくれました! 実際に問い合わせもあったという報告もくれて、私もすごく嬉しかったです。「やっぱりWebデザインを生業にしたいな」と再認識した瞬間でしたね!
石原さんの卒業制作:インテリアデザイナーNabiho Takei WEBサイト
育児と学習はメリハリをつけて両立
ーー家事・育児との両立は大変だったかと思いますが、いかがでしたか?
大変でしたが、家族の支えと応援があったことは大きかったです。家事は必要最低限にしていて、食事に関しても頭を使わないように冬はほぼ毎日鍋にしていました(笑)。また自宅保育中だったので、「お昼寝の時間と夜寝たあとに学習に充てる」とルールを決め、メリハリを付けて取り組んでいました。
土日はちょっとお出掛けしてリフレッシュもしましたが、私の場合はデザイン学習にハマっていたので、ほぼ毎日パソコンに向かっていましたね。提出物なども早めにやってしまいたいタイプなので、「とりあえず前倒しでやろう」という感覚で取り組んでいました。
在学中のある一日のスケジュール
ーー夜もかなりデザインに没頭していたのですね! 一方で、モチベーションの維持はできましたか?
「デジLIGに通ってよかったな」と思うポイントですが、同じWebデザイナーを目指す仲間と一緒に学習できたことは大きかったです!定期的にオンラインで繋いで、近況を話し合ったり、デザインをフィードバックし合ったり、わからないことを教えあったり、励ましあったり……。
この歳で子ども関係の繋がり以外に、同じ志や理由で友人ができるのはとても素敵なことだと思いました。同じく未経験からWebデザイナーを目指すママさんたちなのですが、みんなのおかげで乗り越えられた部分もありますし、これからも大切にしていきたい繋がりだと感じています!
ーー横の繋がりがあるとモチベーションも維持できますよね! デザイン集中講座も追加で受講されていましたが、いかがでしたか?
集中講座は本当に受けて良かったと思います! 卒業間近で受講したのですが、もっと早く受ければ良かったと思うくらい良かったです。
講師のもりぐさんいわく、私含め初学者はどうしても自分のオリジナリティに走り、素人っぽいデザインになるというのは、正にその通りだなと実感しました。それを払拭するためにはいろいろなデザインを見て、なるべく真似をすることが大切だということでした。
そのうちに「Webサイトっぽさ」を自分の中で解釈できるようになり、初心者でもちょっと次のステージに上がれた感覚を身をもって体感できました!
やりたいことと働き方を重視した転職活動
ーーその後、転職活動はどのようにスタートされましたか?
デジLIGのサポートを使って繋げていただいた「ウェブスタッフ」さんや「マスメディアン」さん、「ユウクリ」さんなど転職エージェントにも登録していました。
その他にもいろいろな求人サイトを登録していましたが、やはり未経験の求人数も多くはなく、書類も通りにくいと感じました。最初は正社員で探していましたが、子どもがいるのでフルタイムは難しいなと思い、パートやアルバイトも視野に入れ始めました。
ーーライフスタイルに合う働き方を優先されたのですね。
そうですね、優先順位としては一つ目はWebデザインに関わる業務であることで、二つ目は育児との両立を考えて、その二軸で転職活動をしていました。
ーー実際、何社ぐらい応募されましたか?
応募自体は18社でして、そこから面接に進んだのが2社でした。約1ヶ月間転職活動をした結果、制作会社に内定いただきまして、来月(取材時は4月)から働き始める予定です。
ーー未経験で1ヶ月は比較的スムーズですね! 書類に苦戦したとのことでしたが、ポートフォリオはどのように準備されましたか?
ポートフォリオは企業の担当者の方が見やすくてわかりやすい、というのを意識して工夫しました。
具体的には、回遊のしやすさを意識してボタンを配置したりとか、デザインも見やすいようにシンプルにしたりとか、文字組みもかなり意識して、すぐパッと目に入ってわかるよう情報の伝わりやすさに気をつけていました。プラスして人柄を出すために紹介ページに思い出の写真を入れたり、あと自分の性格の要素をちょっと装飾で入れたりしてみました。
ーーしっかりと練って作り込んだのですね!
トレーナーにも3、4人にフィードバックをいただいていました。カリキュラムの作品以外にもオリジナルで作ってみたり、トレーナー主催のデザインコンペで作ったときの作品を掲載したりしていましたね!
ーー面接時の採用担当の反応はいかがでしたか?
「この期間でここまでできるのはすごい」と言っていただけました。他の企業の方からも「ここまでできるなら、すぐに業務に入りやすいだろう」とおっしゃっていただけたのは嬉しかったです!
ーー石原さんの努力の賜物ですね! 来月から勤務開始ということで、今後どのような仕事をされる予定ですか?
Web制作会社なのでクライアントさんも多種多様なのですが、デザインがメインの業務でして、サイト制作やLP制作、広告バナーを作ることもあります。あとはちょっと人手が足りないときに簡単なコーディングも担当する予定です。今は緊張半分、ワクワク半分です! 自分がどのくらいできるか不安はありますが、頑張っていきたいと思います。
これからWebデザインを学ばれる方へ
ーー最後に、これからWebデザインを学ぶ方々へアドバイスをお願いいたします!
二つありまして、一つ目は、Webデザインの学習と同じぐらい「自己分析」を進めることが大切だと思います。「どうしてWebデザイナーになりたいのか」「自分がどんなことが得意なのか」「どんなことに喜びを感じてきたのか」などしっかり深掘ることで、自分の目指したい姿が見えて、卒業しても迷わずに次のステージに進めると思います。
二つ目は学習し始めたころの自分自身に言いたいことでもあるのですが、できるだけ多くの制作に取り組むことです。デジLIGは自主制作に対してもトレーナーへ質問し放題ですし、もっと課題以外にもたくさんトライすれば良かったと、ちょっと後悔しています。
未経験からの転職は、企業にもよるかとは思いますが、ポートフォリオの作品数が多いだけで熱量が伝わると思うので、これから学習される方は、そこを意識できるとあとが楽になるんじゃないかなと思います。また、たくさんの方に見てもらう経験が今後の自分のためにもなるし、デザインの向上にもつながると思います。
ーーたくさん作って、たくさん見てもらうことが大切ですね! ありがとうございました!
まとめ
今回は、家事・育児と並行しながら、未経験でWebデザイナーに転職された、石原さんからお話を伺いました!
忙しい中でも周りにサポートをお願いし、メリハリをつけて学習を進められていた石原さん。コロナ禍や出産を経てライフスタイルが大きく変わるなか、30歳という節目であらためて自己実現と理想の働き方獲得に向けてチャレンジしたこと、そして学習を通してデザインの楽しさに気づき、仲間ができた喜びを語っていただいたのが印象的でした。デジLIGとしても、石原さんのキャリアに寄与できたことを嬉しく思います!
ぜひこの記事がWebデザイナーを目指す方の参考になれば嬉しいです。デジLIGでは、Webクリエイター・動画クリエイターを目指す方を応援しています。スクールでの学習を検討されている方は、ぜひお気軽に無料個別説明会へお越しください!