勝手にフリーライターを名乗る
ここまで会社員としてライターを目指す方法を見てきましたが、実際のところ、ライターには免許も資格もありません。
名刺に「ライター」と書けばライターになれるというのも、ある意味では事実です。組織に属さず、最初から独立したフリーライターとしてやっていくことは、不可能ではありません。
ここから先は、フリーライターとして仕事をもらうための方法を紹介していきます。
売り込みする
とはいえ、FacebookやTwitterでライターを名乗っても自然に仕事が降ってくる訳ではありません。ライターの多くは作品集を用意して、広告代理店、出版社、編集プロダクションなどを訪問して、ライターとしての自分を売り込む営業活動を精力的に行なっています。
ただ、実績のあるプロのライターでも、他のライターを押しのけて新規で仕事をもらうのはなかなか大変なことです。10件まわって1件か2件が仕事に繋がればまだ良い方……かもしれません。
ライター未経験者が習作だけを持参して、ちゃんとライターとしての仕事をもらえるのかというと、正直、かなり厳しいと思います。
仕事が回っているグループに潜り込む
ライターの仕事は売り込みによってもらえることもありますが、僕の実感としてはそれよりも多くの仕事が、編集者、デザイナー、カメラマンといった、同業者からの紹介で回っているようです。僕もよく、こんなデザイナーいない?カメラマンの手配してくれない?と言われます。
ということは、ライター界隈の職種の方々、特に、たくさんの仕事が回っているグループと繋がっていれば、何かの折に仕事を回してもらえる可能性が芽生える……かもしれないという訳です。
フリーライターを目指しているけど何からしたら良いかわからないという方なら、まずは、気になるクリエイターや制作会社をFacebookで「いいね!」、Twitterで「フォロー」して、仲良くなることから始めましょう。
すぐに仕事には繋がらなくても、時間をかけてつくった人脈は必ず後々、生きてきます。
弟子入りする
「気になる仕事をしているライター、尊敬するライターに弟子入りする」という方法で仕事を回してもらえるようになることもあるようです。弟子入りの形態では安定した収入はあまり期待できないかもしれませんが、小さな1つ2つの仕事の積み重ねがやがて、売り込みに使える実績に育ちます。
ただし、プロとして働いている方が、これからライターになりたいという若者を必ずしも歓迎して、支援して、デビューまで丁寧に導かなければいけない義務はありません。信頼を得るまでは、あまり多くを期待しすぎないのが吉です。
ウェブサイトを充実させる
編集者の側からライターを検索して探していることもあります。僕の場合で言えば、まったくの新規のお客さまがウェブサイト経由で連絡をとってくれた例は昨年度1年間で20件、実際に仕事まで結びついた例が大小5件ありました。
これは決して、少なくない数です。ウェブサイトはまず、検索に引っかかるよう、SEOに配慮したつくりである必要があります。
実際に訪問していただいてガッカリさせないよう、内容も可能な限り充実させましょう。仕事の実績が1つしかない、1つもない、何もない……という方も、ウェブサイトがなければそこから仕事をもらえる可能性はまったくのゼロです。
世界一即戦力の男・菊池の例もあります。頑張りましょう。
ブログをバズらせる
仕事をもらえないと実績はつくれません。実績がないと仕事はなかなかもらえません。まさに卵が先か鶏が先かの様相ですが、最近ちょっと、ライター界に新しい突破口が生まれつつあります。
それは、ブログをバズらせることです。世はブログニュース全盛時代。
個人ブロガーが持つ集客のノウハウは、充分にライターの能力として評価の対象です。寄稿を依頼されたり、アドバイザーとしての協力を要請されたり、発展事例もよく聞くようになってきました。
もちろん、人気ブログを育てるのはカンタンなことではありませんが、ブログは経験のあるなしには関わらず、オモシロイが勝ちであり価値です。
バズるネタを真剣に考えれば、ベテランとも対等以上に戦える珍しい土俵だと思います。
案件ベースの求人に応募する
新規メディアの立ち上げや、人気メディアの拡張といった理由で、案件ベースのライター求人が出ることがあります。
必ずしも未経験可の求人ばかりではありませんが、それに近いもの、未経験歓迎のものなど、比較的キャリアの浅いライターにも門戸が開かれているものも多く、まとまった実績をつくるには狙い目、ボーナスチャンスと言えます。
たとえば最近では、LIGブログや、エンタメウスでライター募集の求人がありました。
※エンタメウスの募集は一時中断しているみたいです。
こういうチャンスはいつでもどこでもすぐにでも見つかる訳では全然ありません。日頃からニュースに目を光らせて、見つけたら脊髄反射で応募ボタンを押せるよう、準備をしておきたいところです。
まとめ
ライターの仕事はオモシロイです。
知識が増えます。人脈が広がります。とても自由です。僕はライターという仕事に出会えて、本当に良かったと思っています。
今、ライターを目指して悩んでいる方が、ここで紹介した方法でライターになって、5年後10年後に僕と同じ気持ちになってくれたとしたら、こんなに嬉しいことはありません。あわよくば、有名になって、いっぱい仕事をとって、僕にも回してください……。
愛娘たちがおなかをすかせているんです……。
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