筋肉痛が痛い?メディア関係者なら知っておきたい二重表現・重複表現20選

筋肉痛が痛い?メディア関係者なら知っておきたい二重表現・重複表現20選

せぶや

せぶや

こんにちは。しぶです。

みなさん筋肉痛はお好きですか?
僕は体を動かした翌日に激しい筋肉痛がくると人知れず喜びをかみしめます。

さて、たまに会話の中で冗談で「筋肉痛が痛い」などといった表現を使うことってあるじゃないですか。
こういった日本語は、同じ内容を二度繰り返しており、本当は日本語として正しくありません。これを重複表現と呼びますが、前述したような分かりやすい重複表現から、それと知らずに使いがちな重複表現もあります。気になって調べてみると色々な重複表現がでてきましたので、まとめてみました。

原稿をチェックするときなどの参考になれば幸いです。

重複表現まとめ

必ずしも重複表現があやまりだとは言えない場合もあるようです。あくまで重複表現をまとめたものですので、気を張らずにお読みいただければ幸いです。

1. 頭痛が痛い

ず‐つう【頭痛】
1 頭が痛むこと。とうつう。「―持ち」→一次性頭痛 →二次性頭痛 2 気にかかること。心労。心配。「―の種」

引用元:goo辞書

例文

誤:原稿を納品したのに、次の原稿の〆切が差し迫っていて頭痛が痛い
正:原稿を納品したのに、次の原稿の〆切が差し迫っていて頭が痛い

解説

頭痛という単語で「頭が痛い」という意味なので、痛いをつけてしまうと意味が重複してしまいます。

2. 馬から落馬する

らく‐ば【落馬】
[名](スル)乗っていた馬から落ちること。「障害競走で騎手が―する」

引用元:goo辞書

例文

誤:昨日、馬から落ちて落馬したんだよねー。
正:昨日、落馬したんだよねー。

解説

馬から落ちることを「落馬」と言うので、「馬から」は余計ですね。ただ、馬から馬に奇跡的に落ちて、落馬したというのなら、何を言ってるのか分かりませんが分かります。

3. 一番最後

さい‐ご【最後】
物事のいちばんあと、または後ろ。いちばん終わり。最終。「―の力を振り絞る」「列の―に並ぶ」「―の―まであきらめない」「学生生活の―を飾る」

引用元:goo辞書

例文

誤:「一番最後の人が電気とエアコンと鍵をお願いしますね」
正:「最後の人が電気とエアコンと鍵をお願いしますね」

解説

「最後」で物事のいちばん後を指します。そのため、「一番」をつける必要がないんですね。

4. 元旦の朝

がん‐たん〔グワン‐〕【元旦】
元日の朝。元朝。また、元日。

引用元:goo辞書

例文

誤:「弊社は元旦の朝に編集長からブログの催促がきます」
正:「弊社は元旦に編集長からブログの催促がきます」

解説

僕も調べるまで知らなかったのですが、元旦は1月1日の朝のことを指します。旦という言葉が「朝・夜明け」という意味を持っています。

5. ダントツで一位

だん‐トツ【断トツ】
《「断然トップ」の略》2位以下とは大きな差をつけて首位にある状態をいう俗語。

引用元:goo辞書

例文

誤:「執筆の遅さならダントツで一位です」
正:「執筆の遅さならダントツです」

解説

ダントツで一位です!はよく使ってました。本来はダントツだけでいいようです。

6. 被害を受ける

ひ‐がい【被害】
損害や危害を受けること。また、受けた損害や危害。「台風の―をまぬがれる」「―にあう」

引用元:goo辞書

例文

誤:「ブログが炎上して被害を受けた
正:「ブログが炎上して被害にあった」

解説

「被害」という単語に「受ける」という意味が含まれます。そのため、「被害を受ける(被る)」という使い方だと重複表現となります。

7. 不快感を感じる

ふかい‐かん〔フクワイ‐〕【不快感】
不愉快に思う気持ち。「―をあらわにする」「―をつのらせる」「―が軽減される」

引用元:goo辞書

例文

誤:「名指しで批判され、不快感を感じる
正:「名指しで批判され、不快感をあらわにする」

解説

似たような言葉で「違和感を感じる」なんかも重複表現ですね。

8. 思いがけないハプニング

ハプニング【happening】
思いがけない出来事。突発的な事件。

引用元:goo辞書

例文

誤:「思いがけないハプニングで原稿が消えた。全部消えた。そして終わった」
正:「ハプニングで原稿が消えた。全部消えた。そして終わった」

解説

僕だけでしょうか。ハプニングという言葉にワクワクするのは。

9. 返事を返す

へん‐じ【返事/返辞】
呼びかけに対して答える言葉。答え。返答。「大きな声で―する」

引用元:goo辞書

例文

誤:「ブログの催促がきたので、とりあえず返事だけ返しておいた」
正:「ブログの催促がきたので、とりあえず返事だけしておいた」

解説

「返事」という単語に「返す」という意味も含まれているのですが、許容するべきと言う方もいます。

10. 挙式をあげる

きょ‐しき【挙式】
[名](スル)式を行うこと。特に、結婚式をあげること。「教会で―する」

引用元:goo辞書

例文

誤:「8月に挙式をあげる予定です」
正:「8月に挙式の予定です」

解説

読んで字の如くですが、「挙式」という言葉の中に「式をあげる」という意味が含まれます。

11. 炎天下の下

炎天下
炎天下(えんてんか)は炎天の下(もと)、つまり焼き付けるように強い太陽の日差しの下という意味であり、炎天とは異なり地上の状態を指す表現である。

引用元:goo辞書

例文

誤:「炎天下の下でブログを書いたら熱中症になった」
正:「炎天下でブログを書いたら熱中症になった」

解説

炎天下の下、炎天下の中は重複表現にあたります。

12. いまだに未納

みのう【未納】
納入すべきものを、まだ納めていないこと。「料金―」

引用元:goo辞書

例文

誤:「ブログがいまだに未納なんだけど、どういうことでしょうか」
正:「ブログが未納なんだけど、どういうことでしょうか」

解説

すいません、今ブログ書いてます。

13. はっきりと断言する

だんげん【断言】
[名](スル)確信をもってきっぱりと言いきること。「絶対に失敗はないと―する」

引用元:goo辞書

例文

誤:「すみません! ブログですが、どう頑張っても〆切に間に合いません!」「はっきりと断言した!」
正:「すみません! ブログですが、どう頑張っても〆切に間に合いません!」「断言しやがった!」

解説

誠に申し訳ございません。

14. あらかじめ予約する

よ‐やく【予約】
[名](スル)1 前もって約束すること。また、その約束。「結婚式場を―する」「―席」2 法律で、将来一定の契約を成立させることを約束する契約。

引用元:goo辞書

例文

誤:「今期の打ち上げの場所、あらかじめ予約しておいて!」
正:「今期の打ち上げの場所、予約しておいて!」

解説

うっかり使ってしまいそうなのですが、「あらかじめ・前もって」などの意味が含まれていますので、「予約」だけで意味は通じます。

15. 必ず必要

ひつ‐よう【必要】
[名・形動]なくてはならないこと。どうしてもしなければならないこと。また、そのさま。「それほど急ぐ―はない」「―に迫られて買う」「生活に―な(の)品々」

引用元:goo辞書

例文

誤:「3/15までに原稿が必ず必要です。繰り返します。必ず必要です」
正:「3/15までに原稿が必要です。繰り返します。必要です」

解説

申し訳ございません。

16. すべて一任する

いち‐にん【一任】
[名](スル) 1 物事の処理・決定のすべてをまかせること。「動議の扱いを議長に―する」 2 律令制で、一人の官の限られた任期。

引用元:goo辞書

例文

誤:「ノルマであるブログをチームの一人にすべて一任する」
正:「ノルマであるブログをチームの一人に一任する」

解説

これはよく使ってしまいました。一任で“すべて”任せるという意味なんですね。

17. 年内中に

ねん‐ない【年内】
その年のうち。「―無休」

引用元:goo辞書

例文

誤:「年内中を目処に原稿出します!」「今3月なんだけど」
正:「年内には原稿出します!」「今3月なんだけど」

解説

「年内」で「その年のうち」を表しているため、「中」は余計ですね。

18. 予期せぬ不測の事態

ふ‐そく【不測】
予測できないこと。思いがけないこと。「―の事態」

引用元:goo辞書

例文

誤:「予期せぬ不測の事態により、ブログ遅れます」
正:「不測の事態により、ブログ遅れます」

解説

「予期」は「前もって期待すること」という意味なので、「予期せぬ」で否定形となります。
そのため、「予期せぬ」と「不測」が同じ意味になり、重複表現となります。

19. 最後の追い込み

おい‐こみ【追(い)込み】
1 追い込むこと。追い立てて中に入れること。 2 仕事などの最終段階で、全力を出してがんばること。また、その段階。「―をかける」「―に入る」

引用元:goo辞書

例文

誤:「この原稿ですが、今日最後の追い込みをかけます!」「1週間前も同じこと言ってました」
正:「この原稿ですが、今日追い込みかけます!」「1週間前も同じこと言ってました」

解説

よく使ってしまうのですが、追い込みという単語に「最終段階で、全力を出してがんばる」とあります。なので、「最後の」は不要ですね。

20. 最後の切り札

きり‐ふだ【切(り)札】
1 トランプで、他のすべての札を負かす力を与えられた札。
2 とっておきの最も有力な手段。「最後の―を出す」「―となる証拠」

引用元:goo辞書

例文

誤:「そろそろ最後の切り札を使おうと思います」
  「早く使ってください」
  「申し訳ございませんでした(土下座)」
正:「そろそろ切り札を使おうと思います」
  「早く使ってください」
  「申し訳ございませんでした(土下座)」

解説

こちらもよく間違ってしまうのですが、「切り札」だけで十分に意味は通じますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

実は、重複表現を使用すること自体、必ずしも間違いとは言い切れない部分もあります。個人的には読者が違和感なく読めることが最優先だと思うので、あまり深追いせず、読者の立場で判断するとよいかと思います。

それでは。

 

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LIGブログ編集部のリーダーのしぶやです。出身は青森県。趣味はダンス、自転車、写真、英語(TOEIC255)。自衛隊に7年くらいいましたが、縁あって編集の世界に。コミュ障です。

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