経営者も現場もプロフェッショナル
ーープロジェクトに対してコミットしているアメリカ人よりも、組織にコミットする日本人のほうがマネジメントしやすい部分もあるのでは?
- Brandon
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ある意味では、社員が日本人だと経営者は楽だと思います。
例えば、社員に給料を上げてほしいと言われたときに、“ちょっと会社の売り上げがまだ立たないから待って欲しい”と言っても、アメリカ人社員の場合は“そんなのは知らない、それはあなたの事情でしょ”と言われてしまいます。
社員もプロフェッショナル同士として会話をしているから、給料を上げる、人材を確保する、利益を上げる、利益が上がらないなら資金調達するというのは経営者のプロの仕事だから、 現場はそれで割を食うのを理解してくれないです。
あなたのプロとしての能力が足りないんでしょ、と言われてしまいます(苦笑)プロフェッショナルならばとことん行けるけど、ちょっとでも油断したり、能力が足りなければ思い切り突っ込まれますね。
だから油断できない、毎日すごい緊張感です。なぁなぁがないというか、空気読むとかないです。そこに情とかはないので、大変ですよ(苦笑)
BrandonさんがみるLIG
ーー最後になりますが、LIGの印象や感想を教えてください。
- Brandon
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色々なところで見ることが多い印象です。
LIGは他企業との差別化を推し進めていることが、日本では珍しいと思っています。
サンフランシスコではその会社ならではのユニークさを打ち出すってことは多いんですけど、日本の会社ってそれが少なくて、Web制作会社1つをとっても“すごく良い仕事をしますよ”というアピールはしても、異質性というのは出さないですよね。そつがないというか。でも、LIGは異質性を武器にカルチャーやユニークさを出すから、今後も良い方向にそれらが働いて、お客さんが“御社にしか頼む気がないんです”と言ってくれるようになると思います。
それってアメリカだと一番重要なポイントで、 他社からすると競争に掛けられた瞬間にもう負けてるんですよ。どうやって競争させないか、ライバルを土俵に上げない土俵をつくるかが大事です。
- 岩上
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ありがとうございます。どうやった切り口でいけばいいのか試行錯誤しながら進めてます(笑)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
同じ業界だとしても、日本とアメリカでは働き方や組織のあり方が全然違うということがわかりました。
Brandonさんの話から、自分のクリエイターとしての生き方を見直して見ようと思いましたし、アメリカの文化に興味がでました。さらに言うと、日本のクリエイターはこのままで良いのだろうか、という疑問も生まれました。
みなさんもこの記事を読んで、今後の生き方を見つめ直すきっかけになればと思います。
Brandonさん本当にありがとうございました。
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