いいデザイナーは “目” が違う|B&H genkiさんからデザインを学ぶみなさんへ

いいデザイナーは “目” が違う|B&H genkiさんからデザインを学ぶみなさんへ

Mako Saito

Mako Saito

LIGブログ編集長のMakoです。

弊社が運営するWebクリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」(通称デジLIG)は、2023年に「リーダーズ講座」を開講します。

リーダーズ講座とは
本気でクリエイターを目指すみなさんの学びを支援すべく、業界歴10年以上のトップクリエイターを講師に迎えお届けするデジLIGだけの特別講座。詳細はこちら

初回講座に先んじて、講師陣からデザインを学ぶみなさんへメッセージを頂戴しました。第二回目はB&H代表のgenkiさん@leegenki)。弊社LIGのリブランディングに協力いただいたほか、現在はデザイン顧問としても伴走いただいています。我々がもっとも信頼を寄せているクリエイターであるgenkiさんからの言葉の数々、ぜひご注目ください。

講師:B&H代表
今村 玄紀(Genki Imamura)氏

経営学・哲学を軸としたブランドの戦略立案・理念体系の整理・CI策定・CM制作・プロダクトデザイン・建築・R&D・サービス開発等を担当。経営戦略に美意識やアート、建築の思想を融合させる事によって企業がどのように変革するかを研究。

聞き手:株式会社LIG Digital Education部マネージャー 
林 隼平

日本大学芸術学部卒業後、テレビ、ラジオ、Webメディア、プロスポーツイベントなど、複数の媒体にてディレクター職を経験。2018年9月からLIGにセールスメンバーとして入社し、教育事業部に配属(現デジタルエデュケーション部)。自身のクリエイターとしての経験を生かし、現在はマネージャーとしてWebクリエイタースクール事業「デジタルハリウッドSTUDO by LIG」の事業企画、運営を行い、クリエイター育成をミッションとしている。

稼ぐだけの仕事に人生を捧げるか

林:リーダーズ講座、お引き受けいただきありがとうございます! はじめに、genkiさんのキャリアについてぜひ教えていただけますか。

genki:事業家である親から「人とは違うことをやれ」と育てられたので、「自分もいつか起業するんだろうな」と思いながら生きてきました。とはいえ高校まではサッカーに打ち込んでいたので、本格的にビジネスを学び始めたのは大学以降です。「これからの時代は英語が必須だ」という思いから、ハワイ大学へ進学しました。

大学在学時、単位取得のために現地でインターンをする必要があり、日本人オーナーのベンチャー企業に入社しました。ありがたいことにそのまま引き抜かれ、26歳まで現地で副代表として働いています。当時は本当になんでもやりましたよ。ワイキキの端から端まで飛び込み営業したり、メディアの編集長をやったり、デザインやコーディングをやったり。

ちなみに、デザインはインターンに入る前から「おもしろいな」と感じていました。自分が手掛けたサッカーチームのオリジナルTシャツがめちゃくちゃ売れたこともありましたね。

林:こうした特異な環境がgenkiさんを形作っていったんですね。

GENKIさん

genki:帰国後、なにもツテがなかったのでとりあえずコンサル会社に就職したのですが、そこがあまりにもブラックな会社だったこともあり、その会社のメンバーと一緒に半年後にB&Hを起業しました。最初の事業はブランディング支援ではなく、実は “マーケティング支援” です。今でいうコンテンツマーケやSEOでサイト流入を獲得したり、LPを作ってコンバージョンをとったりと、ゴリゴリの数値改善をやっていました。

でもずっと続けているうちに、「PMF(プロダクトマーケットフィット)するプロダクトでビジネスモデルがよければ、愚直にPDCAを回すだけで簡単に利益を上げることができる」と気付いてしまったんですよ。僕にとっては、その稼ぐだけの仕事がどうしても “おもしろい” と思えなかった。

そこで自分の好きな領域である現在の事業へシフトしていきました。ただ売上を伸ばすだけではなく、どうすればAppleやPatagonia、Aesop、Vitsoe、Leicaのように本質的に愛される強度の高い商品を作れるようになるのか、どんな哲学や思想があれば人が自然と集まる組織になるのか、ブランディング領域の課題解決をお手伝いするようになりましたね。

林:祖業がマーケティング支援だったとは驚きました。だからこそB&H社はクリエイティブ表現だけでなく、経営戦略にも強いんですね。

プライドを捨て、使えるものは全部使おう

林:genkiさんがデザインを身につけた過程において、「もっとこうしておけばよかった」と思うことはありますか?

GENKIさん

genki:当時の僕はプライドが高く、自分の能力を過信していたため、デザインはすべて独学でした。でも独学はまったくオススメしません。自分一人でがんばるより、さまざまな領域でいい師匠を見つけたほうが絶対に効率的だと思います。

ずば抜けているデザイナーって、僕がサッカーに打ち込んだりビジネスや英語を学んでいる間に、デザイン雑誌やアートブック、フォトグラファーの写真集、ファッションブランドのコレクションなどを見たり、有名な建築施設や美術館に行ったりして感性を磨いていたんですよ。

幼いころからいいものを見て育ってきた人たちは、とにかく “目” がいい。目がいいからこそ、いいものが作れるんです。この教育の差を埋めるには、相当な努力と工夫が必要です。だからプライドなんて捨てて使えるものは全部使うべき。スタートが遅いのなら、なおさらですね。

林:なるほど。本気でデザイナーを目指す受講生のみなさんには、改めてこの事実を伝えていかねばと感じました……!(涙)

genki:そうですね。ただ、始めるのに遅すぎることはありませんよ。情熱さえあれば、ね。

デザインは「知識」だ

林さん

林:リーダーズ講座ではどんなお話をされる予定でしょうか?

genki:僕からは「デザインリサーチ」をテーマにお話ししようと思っています。

手の動かし方はあとから身につければいいので、デザイン初学者はまず第一に “見るものを変えるべき” です。残念ながら、初学者のほとんどはいいものを見ていません。キュレーションサイトにまとめられたWebサイトやバナーだけ参考にしたっていいデザインなんて作れない。大事なのは、「 “いいデザインを作っている人が見ているもの” を見ること」です。

トレーニングとして、有名な建築家やプロダクトデザイナー、グラフィックデザイナーの師弟関係をさかのぼっていくのはオススメです。すると誰の思想に、どの国の文化に影響を受けているのか、デザインのルーツを探ることができる。そうしてようやくデザインの意図が深く理解でき、自分に落とし込めるようになります。ただデザイン史を学ぶのではなく、現代から過去へリバースエンジニアリングしていくようなイメージです。

こう考えると、デザインってやっぱり「知識」が問われますよね。

林:圧倒的に知識が豊富なgenkiさんだからこそ、人々を魅了するデザインが生まれてくるのだな、と改めて感じました。講座、楽しみにしております!

さいごに

GENKIさんと林さん

私たちデジLIGは、「スクールを卒業してデザイナーになること」がゴールではなく、5年後10年後に「クリエイターとして良いキャリアを築くこと」を本気で支援したいと考えています。当講座を通じて、プロとして活躍しているクリエイターの知識の深さが垣間見えれば幸いです。

genkiさんの初回授業は2023年6月に開催予定。本気でクリエイターを目指すみなさん、デジLIGにてお待ちしております!

 

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Mako Saito
Mako Saito In-house Marketing / Manager / Marketer / 齊藤 麻子

1992年生まれ。2014年九州大学芸術工学部卒業後に採用コンサルティング会社へ新卒入社。法人営業から新規事業推進、マーケティング業務に従事したのち、2018年にLIGへ。2021年にマネージャー、2023年にLIGブログ編集長に就任し、現在は自社のマーケティング、オウンドメディア運営に携わる。副業ではライターとして活動中。あだ名は「まこりーぬ」。著書『デジタルマーケの成果を最大化するWebライティング』(日本実業出版社)

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