「Webデザインを教えることが次のキャリアに繋がる」スクール講師に11の質問

「Webデザインを教えることが次のキャリアに繋がる」スクール講師に11の質問

Ayuko Fujita

Ayuko Fujita

みなさんこんにちは!

デジタルハリウッドSTUDIO by LIGの運営担当のまるこです。

デジタルハリウッドSTUDIO by LIGとは
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクールのこと(以下「デジLIG」)。
Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開している。無料説明会は、上野・池袋・大宮にて毎日開催中!!

今回はデジLIGのトレーナーさんへのインタビューです。実際に受講生さんに指導していただいている、會川トレーナーとゆたろトレーナーにお話を伺いました!

本職のお仕事との兼ね合いやトレーナーを始めるきっかけなど、詳しくお話を聞くことができました。Q&A方式でお伝えします!

ico 人物紹介:會川トレーナー建築事務所や屋外広告業で看板デザインに携わり、フリーランスとして独立。その後Webデザイン制作会社や事業会社でWebデザインに携わり、2010年から広告代理店に勤務。Webコースのトレーナーさんで、2年弱お勤めいただいています。見た目は少しイカツめですが、全然怖くありません(笑)。時たまオンラインでお話していると可愛い猫ちゃんが映ります◎
ico 人物紹介:ゆたろトレーナー制作会社に就職後、株式会社LIGでフロントエンドエンジニアに。現在はKADOKAWAグループのIT企業でデザイナー兼マネージャー。Webコースのトレーナーさんで、約3年半お勤めいただいています。元LIGの社員ですので、ぜひLIGブログで“ゆたろ”で検索してみてください◎ 

ご自身のお仕事、勤務形態

Q1.今現在のお仕事

まるこ:本日はよろしくお願いいたします……! まず、今現在のお仕事はどのようなことをしているか教えてください。

會川:広告代理店で色々なものの制作やマーケティング関連など、幅広く行っています。サイトや画像、動画の作成はもちろん、ディレクションをしたり、クライアントさんとMTGして制作したり、社内で頼まれたものの作成や発注をしたりなど、1人クリエイティブみたいな感じでやっています。

勤務自体は、土日休みのフルリモートです。フレックスタイム制度で、11時〜16時を含めて全部で7時間半働けばOKです。トレーナーの勤務が入っている日は7時間勤務、それ以外は8時間勤務などで調整して働くことができるので、比較的自由度の高い会社です。

ゆたろ:電子書籍を扱っているプラットフォームを運営している会社で働いています。主に、デザイナーチームのマネージメントと、UXデザインを担当しています。土日休みのフルリモートです。裁量労働制で何時から働いてもいいのですが、基本は10時〜18時で働いています。

Q2.本業とトレーナー(副業)のバランス

まるこ:お二方ともトレーナー業は副業ということですね……! どのくらいのバランスで本業とトレーナー業を両立していますか?

會川:基本的にトレーナー業は平日の仕事終わりに2回、土日のどちらか1回勤務しています。卒業制作を受け持っている時期もあるので、追加で勤務していることもあります。STUDIOで勤務することがほとんどですが、オンラインでの勤務も好きな時間にシフトに入ることができるので、働きやすいなと思いますね。
         
ゆたろ:自分は平日夜、本業が終わったあとにオンラインのみで勤務しています。卒業制作のみを受け持っており、STUDIOでの勤務はしていません。また、最近子供が産まれたので土日はお休みをいただいていたり、状況に合わせて勤務できるのでとても働きやすいなと思います! 本業とトレーナー業はきっちり分けて、メリハリをつけています。

トレーナーのお仕事について

Q3.トレーナーはどんなことをやってるの?

まるこ:STUDIOや卒業制作での勤務について教えてください!

會川:デジLIGでは動画教材を見ながら学習していただくのですが、STUDIOでの勤務は、主に受講生さんが来られた際にわからないことを聞いていただくために常駐しています。

動画を見たけど操作方法がイマイチわからない……という、動画に対しての質問はほとんど無く、課題・卒業制作・ポートフォリオサイトなど、ご自身で作ったものに対してフィードバックを求められたり、自分で作ってみたけど上手く動かない……という質問が比較的多いですね。

卒業制作は2ヶ月間でWebサイトを1つ作っていただくのですが、一度に5人〜10人を受け持ちます。毎回、同時に人数分のサイトを一緒に作る気持ちになるので、STUDIOに常駐しているときより疲労感はありますが、ものすごい達成感もあります!

ゆたろ:主に卒業制作を担当しています。最初はSTUDIOでの勤務も行っていましたが、その都度受講生さんの質問に答えるより、卒業制作で2ヶ月間人と密に関われるところと、担当した受講生さんとコミュニケーションを取りながら、その人が何をやりたいかを考えたり、クリエイティブに対してのディレクションができたりするところが、自分の伸ばしていきたい方向に近いなと感じて、卒業制作をメインで担当することになりました。

LIVE授業を担当している時期もありましたね…!

Q4.トレーナーをやろうと思ったきっかけは?

まるこ:トレーナーをやろうと思ったきっかけを教えてください。

會川:LIGブログの記事をツイッターで見て、応募しました!

デザイナー1人の仕事環境になることが多く、デザイナーの同僚や後輩がいなかったので、自分の積み上げてきたスキルを共有する場が無いなぁともやもやしていたんです。ネットで発信する自信もなくて、誰かに自分のできることや考えを伝える方法を探してたタイミングで、丁度良く記事を見つけて応募しました。

ゆたろ:当時の同僚の、LIGのまりなさんに「トレーナーやってみなよ〜」とオススメされたのがきっかけです! すごい軽い気持ちでオススメされたと思っていましたが、あとから聞いたら上司が「ゆたろに頼んだらやってくれそう〜」と言っていたみたいです……! 嬉しいですね!

Q5.トレーナーをやっていてよかったなと思うこと

まるこ:そうだったんですね……! トレーナーをやっていてよかったなぁと思うことはありますか?

會川:自分自身の勉強になります。相手の話を聞いたり伝えたり、なんて言ったら伝わるか、どう噛み砕いて言ったらわかりやすいかを常に考えているので、自分自身、アウトプットに慣れて人に物事を伝えやすくなったり、聞きたい回答がもらえたりしてヒアリングがうまくなったなと感じることがたくさんあります。

卒業制作は都度受講生さんがサイトを作るのを一緒に見ているので、自然とインプットが増えてデザインスキルも知らない間にあがっていたり、ディレクションもうまくなるというか、慣れますね。

ゆたろ:卒業制作では5人〜10人の生徒さんを担当させていただくのですが、ある意味毎回チームビルディングの訓練をさせてもらってます。うまくいかなかった部分は次回担当のときにブラッシュアップして……と、トライアンドエラーできる環境です。

また、企画から公開までの一連の流れを一緒に見ていくので、アートディレクターや、クリエイティブディレクターの訓練になるなと思っています。本業でもクリエイティブディレクターの案件が増えてきたので、デジLIGで教えていることが、自分のキャリアプランを進める足掛かりの1つになったと思います。

また、生徒さんのなかには、既に他の分野でのスペシャリストの方もいますので、色々学ばせていただいてます。

Q6.トレーナーをやっていて大変だったこと

まるこ:トレーナーをやっていて大変だったことを教えてください。

會川:アラブ向けのサイトを作りたいと言われたときは少し難しかったですね……! 文字も読めないし、海外向けだと色の印象も違い、文化も異なります。

実際にアラブの人に聞いてみるとか、海外から見た日本を表現してるはずだから、アラブにある日本のホテルを参考にしてみて……といった、答えが見つかりそうな方法や考え方しか伝えられなかったですが、答えを教えるのではなく考え方を伝えるのもトレーナーの重要な仕事だと思います。

また、受講生さんがまつげサロンのサイトを作っているときに、パリジェンヌというワードを初めて聞いたり……大変というよりは知識が増えて面白いな、ありがたいなと思いますね(笑)。

本業のほうが大変なことは多いですね……(小声) 

ゆたろ:正直、困ってないから続けてるっていうところはあると思います(笑)。

1つあげるとすれば、初めてWebデザインに取り組む人のなかには、セオリーどおりではないものを作ってくる方もいらっしゃいます。

「見た目のかっこいいサイト」を作りたい方は多いですが、実際には「問題や目的を考えて解決するためのサイト」というところを意識しなくてはいけないので、そういった部分を伝えたり、その個性をどうやってアウトプットにつなげていくか悩みますね……。

活かしたいけど形にならないで終わってしまうこともあるので、考え方を指導したりしています。ただ、個性的な人がくるとワクワクしますね……!

本業のほうが大変っていうのは分かります……(小声)

Q7.受講生の作品を見てすごいなと思うところは?

まるこ:大変ですよね……(小声)。では、受講生さんの作品を見て、すごいなと思うことはありますか?

會川:2ヶ月でこれ作ったの? っていうサイトとか、よくありますね。映画の架空サイトで、素材の演者さんの写真がすべてスナップチャットというアプリで撮影した自分だった方がいらっしゃって……! 発想が面白いなと思いますし、作り込み具合に感心しますね。

ゆたろ:デザインの細部にまでこだわってるか、目的に沿ってアウトプットできているかというところを、最初からこのレベルいけるんだ…っていう方は結構いますね。

フィードバックを汲み取るセンスが良い方は、卒制期間中にどんどんクオリティーを上げていくので、毎回すごいなと思っています。その成長のパワー見習わなきゃって。

會川:わかります……! パワーをすごくもらいますね。1言ったら5も6も成長する子は、教えることも多いけど教わることも多いなと思います。

Q8.受講生と関わるときに注意していること

まるこ:自分自身のスキルアップやモチベーションのアップにも繋がっているんですね……! では、受講生さんの対応で注意していることはありますか?

會川:否定から入らないようにして、基本肯定から入ります。本業ではできるのが当たり前と考えてしまってネガティブチェックから入ることが多く、褒めるってトレーナーじゃないとなかなか意識しないんですよね。なので褒めから入りたいし褒めて伸ばしたいって考えるようになりました。

良いところを見つけたときはすごく嬉しいし、褒めると楽しいです。よりよい褒め方を学びたくてコーチングの本を読んだりもしました。褒めつつ、もちろん直すべきところはお伝えします。最近は自然に褒めることができてきて本業でもプラスになってます。

ゆたろ:自分は「いい方向に進んでますね!」というフィードバックと、「この工程はこれでOKなので次に進みましょう!」という承認はわけたいと思っているので、承認っぽくなってしまう褒めはあまりしないです。ポジティブなリアクションでとどめるよう意識しています。

卒業制作のときは、クリエイティブ方面に一歩を踏み出す方がほとんどなので、自分に合っているか、楽しんでいるか、というところを注意して見ます。

「デザインよりディレクションの方が向いてるかも……」や、実装が得意そうであれば「もう少し動きをつけてみる?」というように、その方の方向性を定めていったり、道標になれるようなアドバイスをしています。

Q9.他のトレーナーとの繋がりは?

まるこ:他のトレーナーさんとの繋がりはありますか?

會川:あんまりないです……。卒業制作発表会で話したり、シフトの入れ違いの際にお話したりですかね。コロナの時期なので外に飲みに行ったりもできないですしね……。

ゆたろ:シスコトレーナーは元同僚なので、関わりはありますね。吉富トレーナーや東山トレーナーはデジLIGの卒業生で、元々卒制を担当した生徒さんなのでそこの繋がりはあります。昔は懇親会みたいのもあったので、ぜひコロナが落ち着いたらやりましょう〜!!

Q10.卒業生との繋がりは?

まるこ:コロナが落ち着いたらぜひ懇親会しましょう♪ では、卒業後の受講生さんとの繋がりはありますか?

會川:Twitterでたまにお話したりしますね。先日は卒業生とドーナッツを一緒に食べに行きました!

ゆたろ:卒業制作のSlackで連絡がきたり、子供が生まれたのでその連絡をしたりですね。たまに連絡が来るのは嬉しいです。コロナ前は飲みに行ったりもしてましたね〜。

Q11.トレーナーとして働くために必要なスキルは?

まるこ:実際、トレーナーとして働くにはどのくらいのスキルが必要ですか?

會川:デザインを2,3年、仕事にしてる人だったら大丈夫だと思います。Webの知識も大事ですが、知識やヒアリング能力はトレーナー業をやっていれば自然と付いてくるものなので。それよりも問題解決力が大事かなと。ただ、副業でやる場合は余裕がないと大変かもしれないです。本業以外にも余裕を持てれば、全然大丈夫だと思います!

ゆたろ:デザインが得意! コーディングが得意! など、何か1つのキャラ付けができてればいいのではと思います。実際、會川トレーナーも言っていましたが、他の部分はあとからついてくるので「コーディングのことは●●先生に聞いて〜」と分担するのでも全然良い気がしますね。

未来のトレーナーに向けて一言!

まるこ:では、最後に未来のトレーナーに向けて一言お願いします!

會川:楽しいから続けてるっていうのが一番ですね。勤務形態との相性だったり、本業との兼ね合いもあるかと思いますが、自分自身の言語化する練習にもなるし、新しい知識が増えたり刺激も貰えていいことだらけだなと思ってます。

デザイナー業だけで働いている人が、副業でトレーナーをやってみたら3ヶ月くらいですごく変わると思います……! コミュニケーション能力もつくし、なにより自分のやってきたことに自信がつきます。受講生さんと話しているのだけでも楽しいです。ね、ゆたろさん(笑)。

ゆたろ:楽しいです(笑)。人と話すのが好きだからやってるっていうが大きいですね。コロナ化で新しい人と出会うことが少なくなってきましたが、トレーナーを続けてると自動的に新しい人と出会えるので、僕の中ではすごくメリットです。

受講生さんが巣立っていって、就職先の制作会社のことを知ることができたり、長い目で見るとそういったメリットもあります。あとは、トレーナーとして教えているっていう実績にもなります。本職でもアイスブレイクでトレーナーの話をしたりします。

現在デザイナーとして働いていて、次のキャリアプランでアートディレクターやコンテンツディレクター、クリエイティブディレクターを目指している人にぜひやってほしい仕事ですね!

まるこ:楽しいっていうのがとても伝わりました!(笑)本日はありがとうございました◎

まとめ

今回は実際に受講生さんに指導していただいている、會川トレーナーとゆたろトレーナーにお話を伺いました! ただ受講生さんに教えているだけでなく、楽しみながら自分自身のスキルアップに繋げているところが、インタビューの中でとても伝わってきました。

デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(デジLIG)トレーナー大募集!

創業時から数多くのデザインアワードを受賞してきたWeb制作会社LIGが運営するWebクリエイタースクール・デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(通称デジLIG)。

  • 副業をしたい!
  • Webデザイナーのスキルを伝えたい!
  • 自分自身もスキルアップしたい!

ぜひそういったお気持ちのある方がいらっしゃいましたら一緒に働いていただけたらと思います! 下記よりご応募お待ちしております!

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▼デジLIGの学習の流れについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください

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Ayuko Fujita
Ayuko Fujita Digital Education / School Operator / 藤田 綾友子

大学を卒業後、京都のホテルにて6年間フロントスタッフとして勤務。国内外のお客様への接客や観光案内を経験。関東に戻るタイミングで学生時代の友人であるDigital Education部 部長・林の紹介でLIGに入社。現在は同事業部にてクリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の運営を中心に受講生のサポートをおこなう。

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