こんにちは! 広報室のたびちんです。
エンジニアにエディター、画家と多種多様なメンバーが在籍するLIGですが、もっとも人数の多い職種はずばり「Webディレクター」。
Web制作案件を引っ張るポジション……とざっくり理解はしてますが、具体的にどんな仕事をしているのか、どんなスキルが求められるのかって意外と見えづらいですよね。私も実はちゃんとわかってなかったな? と思う部分も多いことに気づきました……。Web制作会社の広報担当、これじゃいけないぜ!
そこで今回は、LIGで活躍するWebディレクターの2人にお仕事についていろいろと話を聞いてきました! これからWebディレクターを目指す方はぜひぜひご覧くださいね。
▼インタビュー相手はこの2人!
ともぞうWebディレクターユニットのリーダー。Webディレクター7年目。最近はWebサービス開発のディレクションも手掛ける。 |
てらみWebディレクター4年目。LIGに入社してまだ1年だが、大規模なWebサイトのディレクションを任され奮闘中。 |
目次
Webディレクターってどんな仕事?
たびちん:2019年にはついにテレビドラマの主人公にもなった「Webディレクター」ですが、まずは具体的な仕事内容や役割について教えてください!
てらみ:企画提案も顧客折衝も画面設計も進行管理もするし、必要であれば契約や請求まわりの事務処理も進めることも。Webディレクターって、実は決まったかたちというものがなくて。実際なんでもやります。
ともぞう:そうそう、デザイナーとエンジニアがやらない仕事はすべてWebディレクターの仕事と言われたりもしますね(笑)。
役割でいうと、Webディレクターはプロジェクトを前進させるために意思決定をする人。お客様と話をしてコンセプトを考えて……っていうディレクション業務ももちろん含まれますが、「ディレクター」というよりも「プロジェクトマネージャー」という表現の方が実態に近いですね。
たびちん:なるほど、Webディレクターはプロジェクトマネージャーでもあるんですね。 業務フローに決まった型やマニュアルのようなものはあるのでしょうか。
ともぞう:プロジェクトマネジメント業務に関してはPMBOK※が参考になりますが、お客様や作るものに合わせて適宜やり方を変えるディレクション業務には絶対的な正解ってないんですよね。経験を積んだもん勝ちだと思います。
Webディレクターになったきっかけは?
たびちん:2人とも新卒からずっとWebディレクターということですが、どうしてこのお仕事を選んだのですか?
ともぞう:僕はもともとマスコミ志望でしたが、途中でクリエイティブ会社の社長のツイートを見て「Webおもしろそうだな」って思ったんですよ。そこで就職活動はいったんやめて、スキルを身につけるために職業訓練校に半年通いました。その後10人ぐらいの制作会社にWebディレクターとして入社しましたね。
てらみ:「職業訓練校に通っていた」って、Webディレクターあるあるですよね。
私の場合は志望していた業界に縁がなく、就職活動後半戦をいったいどうしようかと考えていたときに、たまたま出会ったのが前職のWeb制作会社でした。クリエイティブな感じがいいかも〜っていう理由で受けたのがきっかけです(笑)。
たびちん:なるほど、ふたりとも強い理由があってそれに向けて突き進んできた、他業種から転向してきた……というわけではなく、キャリアの一歩目がWebディレクターだったんですね。最初からWebディレクターってなかなかレベルが高いように感じますが、なりたてのころはどのように業務を覚えていったのですか?
ともぞう:前の職場は入社直後に先輩が辞めて、近くで教えてくれる人がいなかったので大変でしたね。過去のプロジェクトのログを遡ってなんとか仕事の進め方をキャッチアップしていました。
てらみ:私はありがたいことに入社後3ヶ月くらいしっかりインプットする時間をもらいましたね。HTMLやCSS、SEOを学んだり、提案書作成のケーススタディをやったりしましたよ。
たびちん:ともぞうさんは厳しい環境があっての今なんですね。そしててらみの前職、手厚い……! なかなかほかの会社にはなさそうな研修ですね。
てらみ:そう、研修があることでデザイナーやエンジニアとコミュニケーションを取る上での共通言語が獲得できたように思います。でもそれはあくまでの勉強の予習程度。制作進行については現場の実践のなかで覚えていきました。ともぞうさんと同じで、過去のプロジェクトのログを遡ってなんとか仕事の進め方をキャッチアップしていたりしました。
たびちん:やっぱり研修があっても楽ではないのだなあ……。徹底的にログを遡るぐらいの胆力は必要なのかもしれませんね。
Webディレクターの仕事で大変なこと・嬉しいことは?
たびちん:Webディレクターとして何年もお仕事されているなかで、大変だなぁと感じるポイントをぜひ教えてください。
てらみ:若手の立場でいくと、何もわからないなか、広場のど真ん中で自分よりもめちゃめちゃベテランでWebに詳しいエンジニアやデザイナーたちを引っ張らないといけないことですね。「わからないので助けてくださいよろしくお願いします〜〜〜!!!」とまわりを頼る力が必要だと思います。でもただ「わかりません」では腹立たれるので、
Googleで検索して曲がりなりにも自分の言葉で解釈して「ここまでは調べてわかったんですがこの先は助けてください〜〜〜!!!」って伝えるように意識しています。
ともぞう:それは大事ですね。端からなにもわかりませんって言われちゃうと「この人努力しないんだな」って思っちゃうし。
てらみ:あとは、お客様が達成したい目的と目の前の要望とがズレてしまっているときに「目指すものがこうならこういう理由でこっちのほうがいいですよね?」と一度は提案するんですが、経験の足りない若手の意見だからかもしれませんが、提案内容をうまく伝えられなかったり、提案時の思いむなしく、お会いしていない誰かの鶴の一声でデザインが決まってしまったりするのももどかしいポイントです……。
たびちん:oh……、お客様の組織内の事情まで汲み取る力が求められそうですね……。
ともぞう:たしかにかなり気を遣う仕事ではあると思います。でも僕の場合、お客様も同じチームメンバーという感覚を持ってもらうことを目指してサービス開発のプロジェクトを進めるようになってからは、そういったストレスは減りましたね。この間も一緒に打ち上げをしてめちゃめちゃ盛り上がりました(笑)。
たびちん:それは楽しいエピソードですねえ。いいなあ〜。そのほかにも、Webディレクターをやっていて楽しい、嬉しいと感じる瞬間はどんなときですか?
ともぞう:僕は作り上げていく過程が好きなので、エンジニアたちと仕様を考えながらドキュメントを仕上げるときなんかが楽しいですね。
てらみ:作ったWebサイトで狙った成果がちゃんと得られたときや、私のことを信頼して仕事を依頼してくれてるんだなぁと感じられたときは嬉しいです。フフフッてなります(笑)。最近は狙いどおりにチームビルディングできてるなぁって思ったときにムフフッてなったり、実際にチームメンバーが私を頼りにしてくれるようになってきたので、ディレクターやっとるなぁって喜びを感じました。
Webディレクターにはどんなスキルが必要?
たびちん:これからWebディレクターを目指す人にむけて、Webディレクターに必要なスキルって、いったいなんだと思いますか?
てらみ:昔「Webディレクター 必要なスキル」で検索すると「Webディレクターには神様のようにこの世のスキルすべてが必要だ」と書かれた記事が出てきたんですが、本当にそうだと思います。必要なスキルは無限。でもだからこそ逆に「このスキルがないとWebディレクターになれない」という制約はないです。ちょっと強めの言い方をすると、覚悟と根性を持っていれば誰でもなれます! 自分にしかない強みを存分に活かせる職種だと思います。がんばれ!!!
ともぞう:僕ももちろんそうですが、すべてのスキルを完璧に身につけるって誰にもできないですよね。だからこそ、「プロジェクトを前進させるために足りない部分をどう補うのか」を考えることがなにより大切です。仲間であるエンジニアやデザイナーから情報をキャッチアップして、チームとして精度の高い成果物を出すことがWebディレクターに求められることだと思います。
てらみ:あぁ、人見知りの人にとってはWebディレクターという職種は少しツラいかもしれません。「あのエンジニアの人しゃべったことないから質問しづらいなぁ……」って思って遠慮しまうと仕事が進まないですし、必要なことが聞けずに炎上リスクをかかえてしまう可能性もありますからね。
ともぞう:人見知りでも、プロジェクトを前進させるためにコミュ力高い人間を演じられる人はいいと思います。僕もイベント交流会とか苦手だけど、仕事ならちゃんと話すようにしています(笑)。
たびちん:いろいろなステークホルダーに対してコミュニケーションをとらないといけないからWebディレクターは大変だ……! みんなすごい。
Webディレクターになるメリットは?
たびちん:とはいえ、LIGとしてもWebディレクターの仲間をどんどん増やしていきたいですよね。Webディレクターになることで得られるメリットにはどんなものがありますか?
てらみ:制作系のビジネスを俯瞰できるスキルが身につくことですね。若い頃からプロジェクトマネージャーにチャレンジできるのはWebディレクターくらいじゃないかと思います。Webディレクターは企画提案・制作進行・納品までの仕事を一気通貫で担当するので、仕事のはじめから終わりまでのすべてを知れるんです。受託制作では関わるお客様の業種も幅広く、世の中にあるさまざまなビジネスを知ることができるので、お得な職業だなぁと思っています。私は歯医者や士業に異常に詳しくなりました(笑)。仕事は実際、つらいときもあるけれど、やって後悔したことはないですね。
ともぞう:結局どの会社でも仕事ってプロジェクト制じゃないですか。Webディレクターをやっているとプロジェクマネジメント能力が身につくので、専門知識さえ追加していけば、どの業界にいってもなんとかなるんだろうな……って気はしますね。
たびちん:汎用性の高いスキルが身につけられるって、とても魅力的ですね……!
WebディレクターとしてLIGで働くおもしろさは?
たびちん:さいごにちょっとだけ、LIGで働くおもしろさについても教えてください。
ともぞう:最近だと、裁量があることですね。チャレンジしてみたい技術や取り組みを実行しやすい立場にいるので、欲しい経験を自ら作りにいきやすいです。
てらみ:LIG社内には一緒に仕事をしてみたい人もおもしろそうなプロジェクトもたくさんあるので、私はまだまだ楽しみ尽くしたいと思っています(笑)!
さいごに
身近な職種なのになかなか実態が捉えられていなかったWebディレクターのお仕事。幅広いスキルを求められるからこそ、自分に足りないものを把握してまわりの人から情報を集める力がなにより重要である……という話にはものすごく納得感がありました。
現場のリアルな声が、これからWebディレクターを目指す方の参考となれば幸いです。
また、LIGが運営しているWebクリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」では、がっつり制作スキルを学んだ上でWebディレクターにジョブチェンジしていった卒業生さんたちがたくさんいます。
「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」出身Webディレクター・ナンシーのスクール体験記 「STUDIO上野 by LIG」卒業生がLIGにジョインしました!
ご興味があれば、ぜひ気軽に個別説明会にお越しくださいね。
デジタルハリウッドSTUDIO by LIGについてもっと知りたい!
そしてもちろんLIGではWebディレクター職を積極採用中です!
ではでは、またお会いしましょう! たびちんでした〜〜〜!
LIGはWebサイト制作を支援しています。ご興味のある方は事業ぺージをぜひご覧ください。