「もっと重いダンベルを持ちたかった」アクセンチュアからLIGに転職した、現取締役まことに話を聞いてみた。

「もっと重いダンベルを持ちたかった」アクセンチュアからLIGに転職した、現取締役まことに話を聞いてみた。

あきと

あきと

こんにちは。LIGで人事をしております、あきと(写真左)です。

その頭で? その格好で? とよく言われますが、この出で立ちで面談や面接もやっております。初対面の方には少し怖い可能性があるので、丁寧に誠実に、を心がけております。

さて今日は、LIGの取締役のまことさんに話を聞こうと思います。まことさんは、とにかく仕事ができて、ロジカルで、お金持ち、というキャラクターで愛されている取締役です。突然、「うなぎが食べたい」「寿司が食べたい」などのスケジュールが、部下によってカレンダーに入れられているのを目撃します。

まことさんのキャリアとしては、1社目でWebマーケティングの企業に、2社目で外資系コンサルティングファームのアクセンチュアにいて、2016年6月にLIGに来たので、今4年目とのこと。

実は、まことさんは私の大学時代のサークルの先輩で、私がLIGに入ったのもまことさんの紹介からでした。ですが、学生時代はそこまで話はしておらず、お互いなんとなく認識しているぐらいの関係性。入社してからもLIG以前の話はざっくりとしか聞いていなかったので、あらためていろいろと聞いてみたいなと思いました。

なぜコンサルをやめてLIGに来たのか? なぜ、LIGにいつづけているのか? 今日は根掘り葉掘り聞きたいと思います!

LIGの役員陣といつのまにか、一緒に温泉に入っていた

あきと:お疲れ様です。

突然なんですけど、まことさんって取締役でWeb事業部の事業部長をされているのに、お金持ちってこと以外は謎に包まれていたりするじゃないですか。なので、もう少しまことさんのことを皆さんに知ってほしいなと思って、今日はお時間をいただきました。

まこと:なるほど(笑)。

あきと:まず、LIGに入った経緯をお聞きしたいです。LIGの前は、アクセンチュアでバリバリご活躍されてたんですよね。どんな仕事をされていたんですか?

まこと:そうね、まずアクセンチュアでの代表的な仕事は、大手通信キャリアのコミュニケーションの最適化のプロジェクトかな。キャリアのユーザーとのコミュニケーションチャネルを一元化して、ユーザーとの接点のシナリオを作るっていうことだね。もともとはビッグデータを活用して何かやりたい、っていう相談だったけどね。

2012~2013年くらいに、工藤卓哉さんって人にとてもお世話になった。当時データサイエンティストとして第一線で活躍してて、NY市長のブルームバーグの右腕をつとめたこともある方なんだよね。僕の一社目でのWeb経験を買ってもらって、戦略の部門に引っ張ってもらった。少数精鋭で優秀な人だけ集めて、10人から15人くらいだったかな? で、その通信キャリアのプロジェクトや、訪日外国人に向けた放送局への戦略立案プロジェクトもやっていた。

で、だんだんそういうプロジェクトをやっていくうちに、現場で活躍している社員として、会社の採用関連のイベントにも登壇する機会が増えていって。LIGとの接点もそういったイベントとか、インタビューの記事だった。

あきと:この記事ですか?


まこと:そうそう! 当時LIGがやってた「Poole」っていう人材サービスのインタビュー企画だね。

で、当時LIGには、僕の1社目の元同僚のヒロさんって人がいたんだよね。インタビュー受けたタイミングで、ヒロさんに「今度LIGの記事に出ますよ〜」って連絡はしてて、そしたら久しぶりに飲みにでも行こうってなった。そのうち、社長のゴウさんはじめ役員のメンバーを紹介されていったんだよね。僕自身もLIGにちょっと興味はあったから、何回か会ったり、LIGが運営する長野のゲストハウスLAMP野尻湖に誘われたり、一緒に温泉も入ったりした(笑)。

いろいろ話しているうちに気づいたら「いつ来るの?」って言われてて、僕も「はい、それじゃあ行きます」って答えてた。

あきと:そうだったんですね(笑)。

「重いダンベルを持たせてくれ」

あきと:ちなみにLIGのどういうところに興味があったんですか?

まこと:僕はアクセンチュアのときに、ずっと難しいことや大変なことをやらせてほしかった。大手通信キャリアの仕事を成功させたあとも、ずっと会社に「重いダンベルを持たせてくれ」って言い続けてたんだよね。だけど、お客さんとの信頼関係もあって、そのプロジェクトから簡単には外してはもらえない状況だった。

LIGは当時経営陣が変わっていくタイミング。経営の建て直しっていうオファーの内容が、チャレンジングだなって思ったんだよね。あとはひとつの組織にとらわれないような働き方をしたかった。

一方でアクセンチュアも好きでやめたくなかったから、上司に相談して。そしたら2年くらい休職でいいよ、って言ってくれたんだよね。その話をLIGの龍﨑さん(当時のCOO、現・株式会社いいオフィス代表)にしたら、「これから社員の生活を背負おうってときに、そんな中途半端なことするな。来るなら一本で来い」って言われて、たしかにそうだなって思って……。ちゃんとアクセンチュア辞めてLIGに行くことにしたんだよね。

あきと:おお、なるほど。たしかに覚悟を決める、という点ではそうあるべきかもしれないですね。

まこと:今は結果として、もともとやりたかった働き方ができているんだよね。自分で持ってる企業も運営し続けてるし、実は、アクセンチュアの人たちと仕事を今もやっている。当時気に入ってもらってたクライアントやメンバーから、LIGへの案件の相談をもらうことが多くて。やめても一緒に仕事してるし、先週もアクセンチュアに行ってた。LIGには入っているけど、LIGという組織にとらわれずに、自分が好きな仕事もできているんだよね。

注力しているBiTT開発とは

あきと:LIGに入ってからどういうことをされていたんですか?

まこと:入ったときは、メディア事業部の建て直し、そして全社の評価制度をつくったり、給与テーブルをつくったりしたね。当時入ったときはまだなかった。すごい大変だったけど、やってよかったと思ってるよ。去年の1Qはちょっと目標達成できなかったけど、それ以降の売上は過去最高を更新し続けているからね。結果がちゃんとついてきた。

あきと:今は主に何をされているんです?

まこと:今やっているのは、フィリピンのセブ島の開発部隊と進めているBiTT(ビット)開発。詳しくはこの記事に書いてあるので、ぜひ読んでもらいたいな。

開発をしたい会社は、このBiTT開発を利用いただくことで、ITコストの削減とIT人材のリソース確保をして開発ができる。つまり、日本の労働人口はどんどん減っていって、IT人材の確保が難しくなるから、人口の伸びているアジアで人材の確保をして、一緒にシステムやサービスの開発をしましょう、って話。

あきと:そうなると、自社で現地法人を立ち会げて現地採用したほうがよいのでは……?

まこと:LIGはWebの制作やサービスの開発をやってきた。セブの拠点はもう4年たって基盤ができているし、エンジニアも採用も順調。人手不足で悩んでいて、海外拠点を立ち上げようとしているような大手企業やスタートアップからの引き合いをいただいている。

海外拠点の法人をイチから設立するとなったら、設立のコストはもちろん、エンジニアを採用してワークするまで数年かかるんだよね。だけど、LIGの拠点はもう4年経ってワークしているし、LIGが代わりにエンジニアを採用するから、コストは稼働と採用費だけで済むんだよね。

あきと:BiTT開発だと、LIGは実際どんな提案をしているんですか?

まこと:たとえば、今やってるプロジェクトを例に挙げると……クライアント企業の約200人のメンバーが、どういう組織構造になっていて、どういうことをやっているのかっていう現状把握をする。その後、あるべき体制づくりを考えて、それをどういうステップで進めていくかっていうのを組み立てて提案してる。だから求められる能力としては、業務構築・組織の移管、システムのノウハウ……。そういう知識をもって戦略の提案をしていくって感じだね。

お客さんが自分のことを信頼しきってくれる

あきと:そもそものところを聞いてしまうんですけども、コンサルタントの仕事のどういうところが楽しいですか? BiTT開発の提案も同様に戦略の提案だと思うので、根本のおもしろさはなんなのか聞きたいです。

まこと:やっぱり、お客さんが自分のことを信頼しきってくれるところかな。自分が考えて、「現状こうなっているからこうして、こうすべきだと思います」って提案すると、「たしかにそうですね。もう、はい、としか言えないですね」って納得いただけるんだよね。それがすごい嬉しいかな。

で、そこから「これもお願いします、こういうのってできますか?」って他の案件の相談を追加でしてもらうことも多い。自分としてもいろいろな案件が来るから成長につながる。

悩みがあるとすると、提案したあとの制作・開発のところでクライアントから「抜けないでくれ」って言われちゃうこと。うれしいんだけど、そうすると、次の提案に行けないからさ……。だから僕みたいに提案をどんどんやってくれる人がもっとLIG社内にいると、すごくうれしいかな!

LIGにいつづける理由は?

あきと:ちなみにLIGはどんなところが良いと思いますか? まことさんがいつづけている理由はなんですか?

まこと:もちろん、今の立場による責任感はあるよね。社員の給与や評価にも関わるし、事業部の売上や会社全体の利益にも責任があるから、自分が失敗したら会社全体にも迷惑をかけてしまう。でもそういったところが、まさに「重いダンベル」だし、やりがいを感じてるところかな。

それ以外の部分でいうと、自由なところじゃないかな、やっぱり。スーツ着ないみたいな服装の部分もそうだけど、新しいもの・ツールはなんでも取り入れるって自由さもある。自分たちで自分たちの仕事をやりやすいように環境を変えていけるっていうのがいいよね。制限がぜんぜんないし、良くなることだったらやっていいっていうのかな。

あと、いい意味で変なやつ・個性的なやつが多いっていうのも生活していて楽しいよね。あきともそうだけど、DJやバンドマンとして音楽活動を積極的にしてたり、ダンスで世界ツアーいくやつがいたり、自宅で珈琲焙煎しちゃう人がいたりと、趣味を本気でやっている人が大勢いる。そういう人たちがみんな共存できているっていう感じ。この前のハルくんの記事で、カメラ好きになって、練習してるっていうのを記事で発信してるのも自由でいいなって思うよね。普通の会社だと趣味の話って閉ざされちゃうことが多いし、最悪SNSでも制限されたりするわけじゃん。

セブ支社の存在がメンバーのLife is Goodにつながってほしい

あきと:今後は会社をどうしていきたいですか?

まこと:もっと大きくしていきたいね。国内はもちろんだけど、特にセブ支社かな。僕はもともと発展途上国の開発に興味があったんだ。学生時代は開発学を学んだり、NPOを立ち上げて国際支援をやったりしていたんだよね。

あきと:ほー! なぜ、そこに興味を持ったんですか?

まこと:僕、昔ブラジルに住んでたんだよね。小4から中3までの約6年間。暮らしていく中で、たとえばファベーラっていうスラム街があって、学校に行くときに4〜5人くらいの死体を見たことなんかもぜんぜんあった。そこから詳しく調べたりして、ブラジルって8割は貧民っていわれてるし、富裕層は世界の5%ぐらいって知った。なんでこんなに貧富の差ってあるんだろうって思ったりして、そこから開発学に興味をもったんだよね。

あきと:そうだったんですね。

まこと:そうそう、その流れでいうと、今LIGのセブ支社には、100人くらいフィリピン人のメンバーがいる。セブ支社があることによって、彼らの生活が少しでも豊かになったり、フィリピンの経済の発展に少しでもプラスになっていたりするといいかなって思う。何度もセブには行っているけど、行くたびにメンバーが増えていて成長を実感するね。この前も役員メンバー含めみんなでセブにいって、チームビルディングの合宿をしたんだけど、彼らはすごい前向きで明るいし、真面目だし、LIGのことも大好きだし。この動画は、雰囲気伝わるんじゃないかな。

LIG Philippines Team Building 2019

LIG Philippines Team Building 2019June 8-9, 2019San Remigio Beach ClubBaybay, Tambongon, San Remigio"In this team building event, we aren't treated as a boss, a manager, or an employee. We are equal. In a family, regardless of your position, each must give and receive the same amount of respect for it to thrive. We are a family in LIG. We will grow together not just in number, but also in quality and in personality." – Mary Ann Bagoyado, HR ManagerIn LIG, we may have different roles, but at the end of the day, we are one big family – a family with respect, collaboration, and unity.Join the LIG family now! Send your inquiries and applications to jobs@ligph.com.

LIG Philippinesさんの投稿 2019年6月12日水曜日

あきと:この動画いいですよね、僕も好きです。

そんな背景があって、今セブのメンバーと一緒に仕事しているのって、ぜんぶつながってる感じがしますね。なんか、めっちゃLife is Goodな話ですね……。

まこと:そうだね、ぜんぶつながっているね!

あきと:いろいろ聞かせていただいてありがとうございました。

ちなみに今、BiTT開発に携わるコンサルタントを募集してます。今回の記事を読んで、BiTT開発に興味もっていただく方もいるかもしれないので、何かメッセージなどあればお願いします。

まこと:お客さまは、経営課題があったときに、それをどう改善すればいいかがわからない、っていうことがほとんど。だからコンサルタントはその課題を解決するために、必要な体制や、お金、KPIを立てて、論理的に提案をすることが求められる仕事なんです。大きい組織を改善してきた、だとか、アジアのオフショア開発に興味がある人には面白い仕事だと思うので、興味があればぜひお話したいと思いますね。

まとめ

普段は厳しくも優しく、会社のことを常に考えているまことさん。すごい人だなとは思ってはいましたが、コンサル時代の話や、幼少期の話など、非常に濃い人生経験を聞けてよかったです。現在、LIGではまことさんのような、コンサルタントを募集しています!

興味をお持ちいただいた方は、ぜひこちらから!

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経営企画・人事のあきとと申します。 人事として採用・組織づくりをしつつ、サウンドクリエイターとして音楽づくりもやっております。プライベートでは、Chilly Sourceという音楽レーベルの運営もしております。 「仕事でもプライベートワークでも一緒に何かしたいな」と思える方を常に探しています。一人でやるより同じ想いの人が集まってやった方が、何倍もいいんじゃないかと考えます。 一緒にいたい、働きたいという想いがまずあり、その上で何ができるか、何をやっていただけるか。出会う全ての方に、まずは一緒にいたいと思って頂けるよう、誠実に生きることをモットーにしております。 ぜひ一緒にLifeをGoodにしましょう!

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