こんにちは。LIGで人事をやっているあきとです。
プライベートでは音楽レーベルを運営しながらDJをしております。
LIGに興味を持ってくれた方々に、少しでもLIGのことをより深く知っていただけるよう、いろいろな記事を書いたり、インタビューをしています。
今日は、LIGの基幹の事業、Web制作のバックエンドエンジニアまさくにさんにお話を聞きたいと思います。
LIGのバックエンドはスラムダンクの仙道のような存在
あきと:まさくにさんは、バックエンドエンジニアのユニットリーダーですよね。
LIGはWebサイト以外にもWebサービスの開発などもやっていますが、LIGのバックエンドエンジニアってどんな仕事をしているんですか?
まさくに:今Web事業部の制作部隊は三つ柱を軸に動いています。
一つ目はクリエイティブ、二つ目はマーケティング、三つ目はシステムです。これらを強化していこうって話ですね。この中でバックエンドとして主に動いているのがシステムの部分です。 WebサイトとWebサービスの違いってなに?LIGのWeb制作/3つの指針 -Webサービス編-
まさくに:バックエンドという職種ですから、まずはバックエンド部分のコーディングがあげられます。
言語でいうと、PHP、Go、Node.js、PythonなどでアプリケーションやAPIをコーディングしたり、あるいはWordPressの組み込み部分を請け負っています。これが全体の業務の60%程度でしょうか。
それからそれらを動かすサーバー、インフラ面の構築も行います。単純にApacheでWebサーバーを構築する、AWSのリソースを構築する、PaaSの設定をするなどのほか、最近増えてきた案件でいいますと、Nuxt.jsを動かすためのサーバーを構築、設定したりする部分も請け負ったりもしていますね。
あきと:おお……。
まさくに:また、バックエンドは望むと望まざるとに関わらず、WebやWeb開発の周辺知識にも触れていますので、TD(テクニカルディレクション)やPM(プロジェクトマネジメント)などにアサインされることもあります。なかには案件提案から動いているメンバーもいます。これが最近とても増えてきました。
あるいは社内のWebに関する質疑応答、社内の仕組み改善にもアサインされることが多いですね。みんな仙道なら何とかしてくれると思っているフシがあります。
あきと:仙道? スラムダンクの仙道 彰(せんどう あきら)ですか?笑
まさくに:はい。
あきと:唐突すぎてびっくりしました(笑)。つまりピンチのときに頼られる存在、ということですね。
まさくに:そういうことなんでしょうね。
そのような感じで「仕組み」に関わる部分に関わることが多いです。ちょっと多すぎですね。バックエンドとは言っていますが、だいたいのメンバーはフロントエンドもできるので、そちらの業務に駆り出されることもあります。
あきと:ありがとうございます。Webサービスの開発は会社としても力を入れてますし、社内の困りごとにも対応することがあって、忙しい職種なんですね。
安定感ゼロでも「どちらが楽しいか」で入社を決めた
あきと:まさくにさんは入社して、三年半くらいだと思いますが、LIGに入社した経緯について教えていただきたいです!
以前、「あ、LIGに呼ばれている」って思ったというのを聞いた気がしますが……
まさくに:はい、LIGへの転職を考えていたのは三年くらい前ですね。
そのときだから重視したというわけじゃないんですけど。ベースのマインドとして、いつも気をつけていることなんですが、子どもとか人生の後輩に「人生って悪くないな」って思ってもらえるような先輩として、ちゃんと楽しく生きようと思っています。
あきと:(かっこいい……)
まさくに:だからまぁ僕は今までも職場を好きなまま働けていた方だと思うんですけど、会社がどこであろうとも、月曜が憂鬱にならないような働き方をしたいと思っていました。なので次の職場もそんな雰囲気を持っていることが条件でした。
あきと:LIGのことは以前から知っていたのですか?
まさくに:知っていました。ちょうどそのころ、LIGでよく表に出てた人たち、菊池さんとかですね、彼らが辞めてしまっていました。LIGには以前からシンパシーを感じていたので、「ああ、ここだな」と。「LIGが僕を呼んでいるな」と。
あきと:シンパシーを感じている自分なら、LIGの役に立てるのでは、という感じでしょうか。
まさくに:そうですね。そんな状態でしたので「僕が落ちたら、たぶん全員落ちるだろう」という謎の自信に満ちあふれた面接を受けて、なんかいろいろあったんですけど受かりましたね。最終面接ではゴウさんと「静岡の水はうまい」という話をしたことしか覚えていません。
でも受かってから、さすがに迷いました。外から見てもわかるんですけど、正直LIGって安定感ゼロですよね。そこがまたいいところなんですけど。大丈夫かなって……。
あきと:あ、安定感ゼロ……(笑)。まぁベンチャーですしね……。それでも入社を決断したのはどうしてでしょうか?
まさくに:最終の決め手はさっき言ったとおりです。「どちらが楽しいか」で決めました。この「『どっちが楽しいか』で決めなさい」は漫画、宇宙兄弟の名言なんですけど、それを思い出して、それに委ねることにしました。
あきと:結果はどうですか?
まさくに:楽しめていると思います。たぶんですけど、正解だったんでしょうね。
あきと:良かったです!
やりがいはない。毎日出社して偉いなって思う。
あきと:もちろん仕事なので、大変なことがたくさんあると思います。むしろそれが大半かもしれません。その中でもやりがいに感じることや面白みは何かありますか?
まさくに:正直、あんまりないんですよね……。
あきと:お! やりがいがない!(笑)
まさくに:いや、LIGの中にやりがいがないという意味ではなくて、自分の中に「これができたから面白い」とか「これが褒められたから嬉しい」とかは、仕事においてずっとあんまり持っていなくて……。
あきと:あ〜、まさくにさん自身があまりそういうものを感じないということなんですね。
まさくに:逆にみんなってコレ持ってるもんなんですか?
あきと:もちろん人によると思いますけど、あるというか、感じるという方が正しいんですかね。私だったら入社してくれた方が活躍しているのを見たりすると、めちゃくちゃ嬉しいですね。それがある方が、より楽しいというだけな気もしますが。
まさくに:なるほど。エンジニアは「新しい技術に触れないと死んじゃう」とか、「給料増えないと死んじゃう」とか、「会社が技術をわかってくれないと死んじゃう」とか、エンジニアわりと死にがちなんですけど、僕はそういうのもあんまりなくて……。もちろんそれらの条件は満たされた方が当然いいんですけど、自分にとって必要条件ではありません。エンジニア失格なんだと思うんですけど。
自分で言うのも何なんですけど、たぶん僕、僕なりに頑張ってるんですね。言い方アレなんですけど。コウペンちゃん知ってます? そんな感じなんです。ゆるい引きこもりとかフリーターとか経ているんで、その頃に比べれば毎日出社して息してて自分偉いよなぁ、頑張ってるなぁ、って思っちゃう。
はなまるライブ pic.twitter.com/bkqYM5zhBB
— るるてあ (@k_r_r_l_l_) September 26, 2019
まさくに:だから仕事自体は大変なこと多いんですけど、やりがいとかのベースラインが低いんだと思います。コーディングをしているのが楽しい、文章を書いているのが楽しい、仲間と話しているのが楽しい、自由な気持ちでいられることが楽しいしすごい、くらいじゃないですか。僕のやりがいなんて。
あきと:いや、すごく共感します。僕も、たぶん幸せの基準が低いんですが、そういう考え方ができていてラッキーだなって思います。すごい冷めた言い方かもしれないですが、あまり人にも自分にも期待しないというんでしょうか。まぁ人生こんなもんや、と。そうするとちょっと頑張ったことでも「自分すごいぞ!」って自分を認めてあげられるっていうか。そんくらいでいいよな、と思ったりしますね。
年長者が真面目にバカを考えてることって素敵じゃないですか
あきと:まさくにさんは、社内の人からとても信頼を得ている人だと思うんですよね。肌感ですが、CTOのづやさんもそうですけど、まさくにさんのことを嫌いな人っていないんじゃないかなと。ふだんのチャットのやりとりをはじめ、以前あった勤怠メールなどにサービス精神やエンタメ性をすごく感じますが、それはどこから来るのでしょうか?
まさくにさんより送られてきた過去の勤怠メール
まさくに:そうですかね。そうだと嬉しいんですけど、最近CTOのづやさんとの合言葉は「老害にはならないように気をつけよう」です。ひしひしと肉体的、精神的な老いを感じます……。
あきと:なにか思いを持ってやっているんでしょうか?
まさくに:んー、思いはあるような、ないような……。
僕は遊び心を持つことと、遊び心を持てる余裕をとても大切に思っています。これはLIGに来てからではなく、ずっとこのスタンスで続けてきました。全社員が見る社内報に何度もくだらないことを書いてきましたし、アイスブレイクも大切にしてきました。でもシンクロしてくれる同僚たちは少なかった。みんなすげぇ真面目に働いてるんだなって思ってました。
あきと:なるほど、これまでの会社でも同じようなことをしてきたけど、ほとんど反応がなかったんですね。まぁ普通はそうだと思いますけどね笑
まさくに:そうですね。だから、僕のこの「遊び」は、そういう遊び心を持った仲間を掘り起こすサインなんだと思います。LIGの場合は、このシンクロ率がハンパないだけなんだと思います。みんな遊び心持ちすぎなんだと思います。ちゃんと働いた方がいい。
あとはLIGにおいても年長者の部類になってきたので、年長者が真面目にバカを考えてることって素敵じゃないですか。大きく構えてるだけじゃなくて、ちゃんと遊ぶ心を持っていて、社内の誰もが発言しやすい空気は作りたいなと思っています。
結果、好ましく思われているなら、とても嬉しく思います。
あきと:誰でも発言しやすい空気は、社長やCTOのゴウさん、づやさんが積極的に作っている気がしますね。全社チャットや、締会の場とかでも率先してふざけてますもんね。
みんなある意味アホ。そんな仲間がそろっているLIGは見込み、世界一。
あきと:まさくにさんが思うLIGってどんな会社だと思いますか?
まさくに:見込み、世界一の会社だと思っています。
仲間が素晴らしいんです。アキトさんもそうですけど、DJやっていたり、バンドやっていたり、ラップやってたり、元バックパッカーばかりですし、画家もいますし、ダンサー、けん玉のプレイヤーもいる。
ハマる度合いが強いんですね。みんな。
あきと:たしかに。なにか趣味や特技を持っている人、多いですね。
まさくに:卓球の話ばかりするやつ。地下アイドルに給料ぜんぶつぎ込んでるやつ。レモン畑作っちゃってる人。サウナ作っちゃったべべさん。ある意味アホなんです。
だからといって、みんなパーリーピーポーじゃないんですよ。ちゃんと考えがあるし、悩みもあって、その都度、自分で選択ができる人たちです。その人たちが寄り集まって、それぞれの能力を活かしながら、ちゃんと仕事をしている。奇跡的な集合体だと思います。
僕は本当に息してるだけなので、アクティブな仲間のことを本当に尊敬できます。みんないい人ですし、仲間思いです。ONE PIECEみたいな少年漫画の仲間感ありますよね。会社は人だと思っているので、そんな仲間がそろっているLIGは世界一だと思うんです。
ただ、それが良い面だとすれば、悪い面もかなりあります。混沌としすぎていてルール化とかが打ち出しづらいし、働き方もマインドもそれぞれなので、浸透しにくいんです。なので会社の規模もそうですが、「見込み」なんです。見込み、世界一の会社。
ここから世界一の会社にしていきたいですね。
あきと:見込み世界一ってそういうことですね。たしかに改善しないといけないことは多々ありますが、少しずつ取り組んでいきます……!
力んでいるわけでもなく、怠けているわけでもなく、自然体で生きてる人と一緒に働きたい
あきと:では、さいごにまさくにさんは、どういう人と一緒に働きたいですか?
まさくに:まず第一に僕が、というかLIGとしてですが、職能関係なく、排他的な思考ではないこと。これは絶対条件だと思います。さっき言ったとおり、LIGでは多種多様な仲間を見かけます。彼らが実務で何をおこなっているかは想像もできません。ログハウスを作る苦悩は、なかなかわからないじゃないですか。
そういった仲間もいる中で、排他的な考えをする人は、おそらくLIGにはマッチしません。というか、非常に疲れる環境でしょう。
あきと:たしかにそうですね。みんなそれぞれの個を認めあっている、というか理解している、ということですね。良いとか悪いとかじゃなくて、この人はこうだよね、この人はああだよね、という事実をお互いに正しく理解するのがポイントですね。
まさくに:僕個人としては、そうですねー。人間性でいうと、自然体で生きてる人と一緒に働けると楽だと思います。力んでいるわけでもなく、怠けているわけでもなく、ちゃんと自分がある人といいますか。あとは、物事をフラットに見れる人、純粋で心の綺麗な人と働きたいですね。
あきと:「力んでいるわけでもなく、怠けているわけでもなく、ちゃんと自分がある人」ってすごいいい表現ですね。周りの目を気にしてない人とも言い換えられるかもしれない。
まさくに:人間性の部分はそんな感じです。仕事力でいうと、こちらは画一的な話ですね。バックエンドの基礎能力がある人、要件定義からリリースまでできる人、コミュニケーション能力が高い人歓迎みたいな、募集要項に書いてあることで大丈夫だと思います。LIGは会社と合うかどうかが一つ目の洗礼なので、どうしても仕事力はその後になると思います。
あきと:そうですね。先ほどおっしゃられた、「自然体」や「多様性を受け入れられる」ことなど、カルチャーにマッチするかどうかというやつですね。
まさくに:ただ、新しい取り組みや、既存のフローの改革は多い会社です。そういった変化を受け入れられて、改善に力を貸してくれる仲間、遊び心を忘れず、世界一の会社にしてくれる仲間と一緒に働きたいですね。
あきと:そうですね。LIGもまだまだ発展途上なので、一緒に会社を作っていってくれる人と働けると嬉しいですね!
まとめ
ふだんは淡々と業務をこなしているまさくにさん。ただその佇まいと、内面のギャップは大きく、初めてまさくにさんとお話したときに、なんという面白い、ユニークな方なんだろうと衝撃を受けた記憶があります。
インタビュー中にもありましたが、まさくにさんは個人をすごく大事にする、思いやりに溢れた人です。なにか共感していただけることがあれば、ぜひ一度Wantedlyをのぞいてみてもらえればと思います。
特に、技術に明るいプロジェクトマネージャーや、テクニカルディレクターは通年で募集をしておりますので、興味のある方はぜひエントリーしてみてくださいね。
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