残業の原因はスケジューリングに根拠がないこと! 定時に帰るための工数の見積もり方

はっしー


残業の原因はスケジューリングに根拠がないこと! 定時に帰るための工数の見積もり方

こんにちは、ニュージーランドで働くプログラマのはっしーです。

読者の皆さんの中に、こんな理由で残業してしまっている人はいませんか?

  • 作業量の見積もりが甘く、納期直前に大量の残業をして間に合わせている
  • 定時までにどれくらいの仕事を終わらせればいいのかよくわからない
  • そもそも、自分が一日にできる仕事量を把握できていない

僕も日本で働いていたときは、特に根拠もなく勘だけでスケジュールを設定して、痛い目を見たことが何度もありました。しかし今の職場では、常に無理のない作業量を見積もりできているので、毎日定時で帰宅しています。

今回は、そんなニュージーランドの会社で実践している、作業量の見積もり方法を紹介します!

 

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システム開発で正確な工数の見積もりはほぼ不可能

具体的な方法の前に、IT業界での工数の見積もりに関するそもそもの話をしましょう。

システム開発は不確定な要素との戦いです。すべてを正確に予測することはとても難しいのです。「このバグ、すぐ直ると思ったのに3日もかかっちゃった!」なんて経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。そんな不確実な世界で、時間単位、日数単位の正確な見積もりをするのは不可能に近い。ひとことで言えば「やるだけ無駄」です。

その代わり、100%正確でないとしても、単なる当てずっぽうではない見積もりの基準を作ることはできます。そして「2週間でどのくらいの仕事ができそうか」といった中期的な予測ならば、それなりの精度で見積もれます。

仕事をチケットに分解し、ストーリーポイントで見積もる

まず、やるべき仕事を「チケット」と呼ばれる単位に分解します。ひとつのチケットは、長くても3日程度で完了できるボリュームに収めるのが望ましいでしょう。

次に、それぞれのチケットに対して「ストーリーポイント」と呼ばれるポイントをつけていきます。時間や日数で見積もりをするのは無駄というのは先ほど述べたとおりで、そのかわりに単位を持たない「ポイント」で見積もるわけです。

ストーリーポイントは1, 2, 4, 8……と、2のn乗に設定します。これはチケット同士のボリュームを比較して、見積もりをしやすくするためです。例えば、すでに原因の目星がついているバグ修正を2とすれば、原因調査からやらなければならない場合はその倍で4、といった具合です。通常は4を最大とし、8以上のものはさらに細かいチケットに分解するのがよいですね。

定時内でできる作業量が明確になる!

すべての見積もりが終わったら、チケットに書かれた仕事をひとつずつ完了させていきましょう!

大事なのは、自分が一つのストーリーポイントを終わらせるのにどのくらい時間がかかったか、そして見積もりが正しかったかどうかを把握しておくことです。まずはいっさい残業をせず2週間続けてみてください。

ストーリーポイントで見積もると、定時内で自分ができる仕事量が明確になります。すると、極端におかしなスケジュールを引くことが減り、結果的に残業を減らせるんですね。また、上司から無理な作業量を押しつけられそうになっても、過去の見積もりを根拠に反論することができるようになります。

たとえば僕のチームでは、これまでの実績から「1人につき2週間で20ストーリーポイント」が目安です。これ以上の作業をするのは現実的に無理なのがわかっているので、無茶な納期を設定されることはありません。

手軽にはじめるなら「Scrum for Trello」がオススメ!

今回、紹介したストーリーポイントを用いた見積もり方法は、アジャイル開発の手法のひとつ「スクラム」で用いられるものです。

本来はチーム開発のための方法ですが、自分ひとりからでも手軽に始めるなら「Scrum for Trello」がオススメ。「Trello」は、無料で使うことのできる作業管理ウェブアプリです。しかしこれ自体にはストーリーポイントを付与する機能がないので、「Scrum for Trello」という Chrome 拡張でそれを補います。インストールすればすぐ有効になります。

まずはチケットをすべて「バックログ」に作成し、ストーリーポイントを見積もります。作業に着手したら状態を「作業中」にして、終わったら「完了」に移動させます。最後にストーリーポイントの実績を入力すればおしまいです。かんたんですね!

自分のできる作業量を正しく把握して、無茶なスケジュールによる残業から抜け出しましょう。根拠があいまいな見積もりを続けていると、いつまでたっても正確なスケジューリングができないまま、残業地獄を繰り返すことになります。ぜひ一度、今回紹介した方法を試してみてください!

次回は、NZの文化に学ぶ「キャリアチェンジ」についてお話しする予定です。それではまた!

 

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