納期を守ることが仕事じゃない。「納期至上主義」から脱却するために締切と上手につきあう方法

はっしー


納期を守ることが仕事じゃない。「納期至上主義」から脱却するために締切と上手につきあう方法

こんにちは、ニュージーランドで働くプログラマのはっしーです。

IT業界で働いていると、どうしても無縁ではいられないのが納期です。クライアントへの納品だけでなく、上司からの依頼や社内資料作成など、締切の決まっている仕事が多いのがこの業界での特徴でもあります。

皆さんは納期に苦しめられていませんか? 締切に追われて毎日残業、ときには休日出勤なんてことはないでしょうか。今日はニュージーランド(以下、NZ)の働き方から、締切と上手につきあう方法を探ってみましょう。

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時間厳守の日本はすばらしい。でもルーズなNZから学べることもある

いきなりですが、NZの社会は全体的に時間にルーズです。工事の業者が「明日の午前中に来ます」と言って結局来たのが夕方、みたいな話はザラにあります。下の写真のビルなんて、3月オープン予定のはずなんですが、もうすぐ5月になろうかという今でもまだ外装工事中です……。

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ということで、IT業界においても締切が守られないことは普通にあります。このままだとどう考えても納期に間に合わないという状況でも、平気で定時に帰ってしまうのだとか。日本の価値観からは考えられませんね。

こうした社会から見ると、納期を守ることを第一に考える日本の姿勢はすばらしいと思います。スケジュール厳守の文化が、日本の産業が世界から一定の信頼を勝ち取ってきた理由のひとつであることは間違いないでしょう。

しかし、過重労働が社会問題になりつつ今、時間にルーズなNZから日本が学べることはあると思うんです。

「締切を守ること」が仕事ではない

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時間厳守が絶対とされる日本では、しばしば「締切を守ること」自体が目的になっていないでしょうか?

僕が日本で働いていたときは、システムの納品前はたいてい深夜まで残業して、納期に遅れないよう必死になっていました。

しかし、そんな突貫工事で作ったシステムが無事に動くわけもなく、あとあとバグを引き起こし、残業して直すハメになることがほとんどだったんです。

「締切を守ること」が仕事ではありません。品質が伴っていなければ、ゴミを押しつけたも同然です。

NZは日本より時間にルーズなだけに、予定通りにことが運ばずイライラすることもあります。それでも社会が特に大きな問題もなく回っているのは、時間を守るばかりが重要ではないことの何よりの証拠だと思うんですよ。

なにがなんでも時間通りにやるべきという固定概念を思い切って疑い、「納期至上主義」から脱却するのが、締切と上手につきあう第一歩です!

締切と上手につきあう具体的な方法

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時間に厳しい日本でも取り入れられそうな、脱「納期至上主義」の働き方の具体例を挙げてみます。

最低限仕上げるべきポイントを明確にする

ある日、お客さんへ納品する機能のうち、いくつかが予定までに間に合わなくなったことがありました。

これは残業しなきゃダメか……とおそるおそるマネージャーに報告すると、彼は「この機能はできてるんでしょ? じゃあ大丈夫! あとはお客さんに伝えておくから」と一言。あっけないくらいなにも問題ありませんでした。

どんな仕事にも、最低限必要なポイントが存在します。それさえ仕上げればあとはオマケ。そもそもシステム開発とは不確定な要素が多い仕事、スケジュール通り完璧に作ることは非常に難しいです。

何が何でもすべてを期限までに完成させようとすると、破綻する確率が高くなります。必ず間に合わせなければいけない部分はどこなのか、クリアすべき品質はどの程度なのかを、まずは明確にしておきましょう。

締切と品質の重要度を意識する

なにか期限つきの仕事を任された場合、「その締切はどれくらい重要ですか?」と質問してみましょう。特に社内向けの資料作成などの場合は、多少遅れても問題ない場合があるはずです。

また仕事によって求められる品質は異なります。僕の場合、社内向けのタスクで優先度の低いものは30%くらいの完成度で提出してしまい、「もっと内容が必要であれば言ってね!」で済ませる場合があります。大抵の場合、それ以上は求められません。

仕事によって、やや雑でも締切までにほしいのか、期限を過ぎてでも高品質のものがほしいのかは違います。手を抜けるものは思い切って手を抜き、クライアント向けの仕事など、作り込むべき部分にのみ労力をそそぎましょう。

なお以上の方法は、上司や営業が勝手にむちゃくちゃな締切を設定してくるような職場には使えません。その場合はマネジメントの失敗なので、現場の努力で解決するのはほぼ無理です。潔く転職することを強く勧めます。

まとめ

納期を重要視する日本流の考えは確かに正しい。しかし、それが長時間労働の原因となり、エンジニアを疲弊させてしまうのは問題です。納期と上手にゆるくつきあうことで、品質を確保しつつ、余裕のある働き方が実現できるのではないかと思います。

次回は、残業をしないため、仕事中に集中力を持続させる方法についてお話します。それではまた!

<次回>
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