無料で使えるし交通費も出してもらえる!お試しサテライトオフィス説明会イベントレポート

無料で使えるし交通費も出してもらえる!お試しサテライトオフィス説明会イベントレポート

Ryo Sasaki

Ryo Sasaki

皆様こんにちは! 「いいオフィス 上野」管理人のレンツです。

日本全国いろいろな地域のイベントが開かれる「いいオフィス 上野」。
数え上げたらもう両手両足じゃ数え切れないくらいの地域にお越しいただきました。

2017 年 6 月 9 日(金)には、なんと同時に 2 つの地域の方にお越しいただき、「お試しサテライトオフィス」なる事業の説明会を開いてくださいました。

どのようなイベントだったのか早速ご紹介させていただきます!

 

今回の舞台は「島根県 松江市」と「秋田県 大館市」

さて、今回は 2 地域のイベントということですが、山陰の松江市と東北の大館市に一体どういう繋がりがあるのでしょうか?

 

お試しサテライトオフィス

実はこの 2 地域は、総務省による企業の地方進出を促進するプロジェクト「お試しサテライトオフィス」の受け入れ地なんですね。
全国で 10 ヶ所(平成 28 年度)の受け入れ地に、全国各地から「サテライトオフィス」を利用してみたい! という方々が訪れいています。

サテライトオフィスとは
通勤による混雑が激しい都市部を避け、自社の本拠で行う業務と同等の仕事をできるように電話やスカイプなどの情報通信設備を整え、本拠とやり取りをしながら通常とは異なった環境で作業する働き方のことです。

今回はそんな「お試しサテライトオフィス」受け入れ地域の松江市と大館市の同時説明会です。

それではイベントの様子、覗いちゃいましょう!

 

松江市のお話

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松江市からは 4 名のスピーカーによるトーク形式で街の魅力やサテライトオフィスについてお話いただきました。どなたも他県から移住して松江市で働かれている方々。「島根は鳥取の左側です!」これ、オフィシャルの標語だそうです。

プログラミングが強みの松江市のサテライトオフィス

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メインのスピーカーは松江市役所の福田さん。松江市の魅力をたっぷり語っていただきました。

Ruby の発祥の地として有名な松江市だけあって理論的な話っぷりが特徴的です。
ちなみに Ruby とはプログラミングに使用する言語の 1 つで、Ruby on Rails というフレームワークを……っと、横道にそれそうになりました。

とは言いつつも、松江市にはやはり Ruby を使用して開発をされる企業が集まりやすいようです。

松江市は IT をツールとして、11 年に渡って街興しを行っているそうです。2016 年度から全市立中学校で Ruby を使用したプログラミングの授業をスタートし、また島根大学では産学共同で人材育成を行っています。本格的な IT 産業による市の活性化が進んでいるんですね。

実際にどのような方が松江市に訪れているのか、ゲストのお三方のお話しも聞いてみましょう。

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株式会社モンスター・ラボの羽角さん(写真左)は Ruby を使用されるエンジニアさんです。I ターンで完全移住をし、松江在住歴は 3 年です。いつのまにかそば打ちができるようになったりと、地元のアクティビティを満喫されています。

株式会社ビタリーの鈴木さん(写真右)は、地方創生事業のスタートをきっかけに松江市に移住されました。なんと今回のイベントには自ら手を上げてのご参加でした。

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株式会社イードの山崎さんは学生向けにIT企業の見学ツアーと交流会を企画され、学生と企業間の繋がりをコーディネートをされています。
「移住された方が 自発的に地域活性の活動をされている」というのは驚きです。

お三方はもともと接点はなかったものの、「松江市リモートワーク勉強会」なる勉強会で出会ったり、福田さんがコーディネートした飲み屋で隣の席になったりと、さまざまな場で知り合われたそうです。

松江市の職員の方が、移住された方々に対して地元の勉強会やコミュニティを紹介・参加させることで仲間を作るサポートをされているそうで、今や IT 街興しを通じていつの間にかエンジニアの知識もついてコンシェルジュのような存在だとか。

エンジニアにとって最新の知識や技術の共有は何よりも大事なことなので、エンジニア同士のコミュニティをサポートする体制が整っている松江市は IT 企業とエンジニアにはぴったりですね。

 

選べるサテライトオフィス

さらに 3 つのサテライトオフィスから選べるのも魅力です。

1. 殿町古民家風オフィス「松江城下」
「国宝松江城」近くに建つ趣のある古民家風オフィスです。2 階構造で、1 階をオープンスペースに、2 階を執務スペースにといった使い分けも可能です。
2. 緑に囲まれた環境に建つ「ゆめっくす北陵
市街地や大学とも近く、緑に囲まれた環境に建つオフィスです。エンジニアの皆さんが仕事に集中でき、オフィス周辺ではランニングやサイクリングでリフレッシュもできるオン・オフの切り替えに最適な環境です。
3. 通勤・食事にも便利!勉強会も間近で開催される駅前立地「テルサ別館」
JR 松江駅隣接の好立地。社員の方の通勤や昼食・会食も環境もバッチリです。お試しオフィスの隣には IT エンジニアの交流拠点「松江オープンソースラボ」があり、市内外のITエンジニアや学生との交流が行われています。

これだけの施設を自由に選んでしかも交通費も出してくれるなんてなんとも太っ腹な事業です。

そんなエンジニアに特化した松江市に対して、大館市は豊かな自然がテーマになっています

 

大館市のお話し

大館市の発表は趣向が変わって「サテライトオフィスについて」「お仕事の話」「暮らしについて」の三部構成の発表でした。地元出身の方と、地域おこし協力隊として働かれている方からのお声をいただきました。

都心から切り離されたサテライトオフィス

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コンビニまで 13Km という「何もないところ」といい切る大館市役所の北林さん。

6 棟のコテージからなる大館市のサテライトオフィスは目まぐるしい都心とは切り離され、見てのとおり 自然のなかでバーベキューや温泉を楽しみながらお仕事ができる環境を整えています。大自然のど真ん中ですが、肝心なネット速度も十分に、リモートワークできる環境が整っています。思い切って非日常を味わうには最高の環境かもしれませんね。

 

いろいろと売り出し中の大館市

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大館商工会議所の塚田さんには、移住した際の仕事についてお話していただきました。大館市は忠犬ハチ公の出身地として有名ですが、さまざまな業種で新たな売り出しを試みています。

「きりたんぽ」「曲げわっぱ」などは知名度もありますが、ご当地アイドルの「ハチ公ガールズ」(かなりぶっ飛んでます)や、ご当地ヒーローのプロデュースなど多岐にわたった企画を進められているのです。

さらには枝豆を使ったスイーツの展開や、即完売の「大館ビール」など新たな魅力を作っているところで、県外からの目線でこれらを磨き上げてくれる人材が求められています。

特に「カメラマン」「デザイナー(ウェブ & グラフィックとも)」「エンジニア(システム)」「ディレクター」「コーディネーター」「ライター」の方々には、大館市からのお仕事の斡旋・支援を図り、仕事面プライベート面でもサポートをしてくださるそう。なんとも手厚いですね!

 

大館市の暮らし

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続いてお話しをしてくださったのは地域おこし協力隊 2 年目の塩崎さん。

就任前は東京在住でしたが、現在は移住プロデューサーという肩書の元、移住定住の促進活動をされています。

都心ほどの便利さはないものの「ちょうど良い田舎感」がある大館市の魅力を語ってくださいました。なかでも、見よう見まねで始めた農業は近隣の農家様が協力をしてくださり、2 年目にして豊作を迎えたそうです。さらに、あえて都心に出ないで青森の十和田湖にハイキングに行ったり、秋田杉の森林に行ったりと、地方ならではのアクティビティを満喫されているそうです。

大館市のサテライトオフィスは宿泊施設まで提供してくれるので、まずは申し込んでいただいて地域の良さを肌で感じてほしいとのことでした。

 

サテライトオフィスを経験したLIG社員の話

松江市と大館市の魅力を語っていただいた後は、お試しサテライトオフィスを試験した LIG 社員によるトークセッションです。

登壇したのは、大館市に訪問したちゃんれみ、松江市に訪問したづや、LIG の長野オフィスでリモートワークをしているまさしの 3 人。
いくつかの質問のもと、リモートワークを行う際のポイントが見れましたので少しだけご紹介いたします。

 

リモートワークを行う際に事前に行うべきこととや、お仕事以外に体験できることは?

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大館市でリモートワークをした、ディレクターのちゃんれみ曰く、

「下準備として仕事相手にリモートワークをするスケジュールを共有・理解していただいた上でであれば、支障をきたすことはないと思います。コミュニケーションがすべてなので、インターネット環境があれば基本的にはできるんですよね。電話とビデオチャットが駆使できれば大丈夫です」

環境が整っていればリモートワークへの問題はなさそうですが、やはりお仕事である以上、関係者へのご理解を得ておくとよりスムーズだということですね!

「実際の作業はやることを厳選して時間を作ったので観光も満喫しました。毎月 8 の付く日に空港まで迎えに来てくれる秋田犬とのふれあいや、きりたんぽづくりもチームで体験しました」

人見知りな県民性もありますが温泉や道中にバリバリの方言で暖かく迎えてくれ癒されたそう。せっかく環境を変えるのであればアクティビティを充実させるのは大事ですね!

 

リモートワークでストレスを抱えたり、逆に良かったことは?

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エンジニアチームで松江市に出向したエンジニアのづや曰く、

「緊急の用事以外の連絡がなくなるので、集中作業ができたのは良かったです。ただ、4 日間の滞在で移動が多かったので、もう少し長い滞在をして効果を見たかったです」
とのこと。エンジニアの方は一拠点で集中して作業される方がサテライトオフィスの効果を存分に発揮できそうですね。

また、松江市のある Ruby のコミュニティについては、

「たまたま Ruby を扱っているので、わからないところを聞きに行けたりするのはすごく良いですね。スケジュールを見たところ頻繁にイベントが有るようなので参加してみたかったです」

とも。サテライトオフィスを構える地域にある特色を吟味するのも大事みたいですね。

 

生活に変化はもたらしましたか?

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2 年間に渡ってリモートワークをしているまさし。「リモートワークを開始してからより活発に見えますが?」という質問に、

「仕事量は変わらないんですけど、遊ぶ量が増えたので心身共に健康になりました。朝ウェイクボードをしたり、昼休みに釣をするような生活ができるので、週末の遊びでなく 毎日の遊びを糧に仕事をしてます!」

と、ワークライフバランスが取れた生活をされているようです。問題点はシェアハウスをしているお家の清掃が行き届いていないことくらいのようでした。

などなど、サテライトオフィスの経験からいろいろなお話しを伺うことができました。

 

地域のお食事を楽しむ懇親会

説明会の後は待ちに待ったお食事です。

大館市のお食事

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比内地鶏のだしを使用した塩味の「きりたんぽ」 小料理屋「あきたさくら」の店主の明石喜美さんにお作りいただきました!地元の味がそのまま楽しめるのもイベントならではです!

 

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酒のあてにはもちろん「いぶりがっこ」 これも秋田らしい一品です!最初にチーズと合わせた人って天才だと思いませんか?

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畑のキャビアとんぶりと「とんぶりとせりの和物」 秋田では馴染みの食材ですが、その珍しい食感に皆様興味津々でした!

 

松江市のお食事

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羽角さんが当日打ったばかりの「出雲そば」は大人気!このプリプリの艶感に即売り切れとなってしまいました!

 

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「しじみ汁」が郷土料理とは知りませんでした!松江市と出雲市にまたがる宍道湖で獲られるしじみは全国の漁獲量の3割を占めるのだとか。

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トビウオのすり身を焼き上げた「あご野焼き」 きりたんぽのような形状ですが、味付けに使われるお酒が香りをさらに良くします!

 

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今回も美味しいお食事とともにイベントを終えることができました。
参加者同士のコミュニケーションも取っていだいたところで、本イベントは終了でございます。

 

絶賛活動中「おもしろ!JAPAN」

LIG では引き続き、地域の魅力を知ってもらうためのイベントや PR 活動をもっと開催していきます。

 

どこでもオフィス

LIG の社員が、地方へ滞在し、働く場所にとらわれない働き方を実践します。

「仕事と遊びの境界線をなくし、その地域を全力で楽しむ」

をコンセプトに、東京で仕事をすることと同じように成果を出すことに挑戦し、地方で働くことの魅力の発信が目的です。この「どこでもオフィス」は、一緒にリモートワークしたい方々を LIG ブログで募集し、一緒に地方でお仕事します。ご自身のお仕事をされるもよし観光するもよし、とにかく訪れる地域の魅力を堪能し、情報発信していくプロジェクトです。

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>> 「どこでもオフィス」の記事一覧はこちら!

 

地方PR記事

LIG 社員が、各地域のイベントに参加したり、移住者やその土地の有名人、地方を盛り上げる面白い試みをする方々を取材し、その地域の魅力を記事にするものです。企業やサービスの PR 記事を発信してきた LIG ブログですが、お祭りや観光スポットにも目を向け、その魅力を紹介します。名前は知っているけど行ったことのない土地、知っているけどやったことないことを、ときには社長のゴウが自ら足を運び、その地域の料理やアクティビティーを満喫。LIG 社員が思いっきり楽しんで、その良さを伝えていきます。

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▼ LIG 社員が高知のよさこいに参加した記事はこちら!

 

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▼ LIG の社長が世界遺産の白川郷を堪能した記事はこちら!

 

旅と音楽

旅するバンド「旅と音楽」は、訪れる地域に密着し、その地域をテーマにリリック(歌詞)をつくり、メロディーに乗せて歌にする音楽活動です。記事の中では、楽曲制作中に訪れた場所や出会った方々を紹介しながら、その地域ならではの方言や美しい情景を写真や映像、歌詞に織り込んだりしています。記事やイベントとはまた違った角度から地域をPRします。

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「旅と音楽」の記事一覧はこちら!

 

ローカル食堂

特産品を味わいながら、地域を学ぶイベントを開催します! 地域の担当の方にご登壇いただき、地域の魅力を存分に伝えてもらい、さらに特産品やオススメのローカル料理を楽んでもらう。まさに一石二鳥ですね。ローカル食堂は、お客さまと地域担当者が直接コミュニケーションをとることができるとても距離の近いイベントです。

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そのローカル食堂、2017 年 7 月 4 日(火)には コワーキングスペース「いいオフィス」にて『プレミアムローカル食堂』を開催いたします!

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【第一回プレミアムローカル食堂】~まだ見ぬ美食の探求 福岡県新宮町編〜
開催日:7月4日(火)
場所:いいオフィス上野
開場:19:15〜
開始:19:30〜
参加料金:ドネーション制 ※額は決まっていません、あなたが感じた価値を当日お支払いください

▼ イベントの詳細はこちら

▼ ローカル食堂第の模様はこちら

 

などなど、今までもいろんなことをやってきました。地方には、まだまだ僕らの知らないことやおいしい食べ物、ステキな場所がきっとたくさんあります。「おもしろ!JAPAN」は、これからも地方がもっと面白くなるコンテンツや楽しい場所を紹介していきます。ぜひご期待ください!自治体の皆さま、地方 PR や移住、ふるさと納税などでお困りのことがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

>> 地方創生についてのお問い合わせはこちらから

それでは、また! いいオフィスのレンツでした!

 

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Ryo Sasaki
Ryo Sasaki Creative / Front-end Engineer / 佐々木 レンツ

大学院中退後、バックパッカー&フリーター満喫中にLIGを知り、コワーキングスペース「いいオフィス」に従事。イベント運営、新規顧客獲得、既存顧客満足最大化のため尽力。その後社内でエンジニアに転向しフロントエンド開発に携わる。プライベートではテクノを主体にDJ活動を行っていてかっこいい。

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