今朝、何を食べましたか?
急いで家を出たから食べなかった? 適当なものを流し込んできた?
食べるという行為は人間の体を作る欠かせない行為でもあるのに、忙しさからないがしろにされてしまうことも多いです。
1日3食、一生で食べられる食事の回数は、約9万3千食。※85歳まで生きると仮定
世の中には、素材や製法に徹底的にこだわった、美味しいものがたくさんあります。どうせならその1食1食を大切にして、最高に美味しいものを食べたいと思いませんか? 私は食べたいです!
来月7月4日、食のスペシャリスト 森田 隼人と、食に対して熱い想いを持つLIGの代表 ゴウが、日本中の最高に美味しいものを探し出し、それを最高に美味しい料理にして提供する、これまでにない寄付制の食イベントを、いいオフィス上野にて開催することになりました。
- 【第一回プレミアムローカル食堂】~まだ見ぬ美食の探求 福岡県新宮町編〜
- 開催日:7月4日(火)
場所:いいオフィス上野
開場:19:15〜
開始:19:30〜
参加料金:ドネーション制 ※額は決まっていません、あなたが感じた価値を当日お支払いください
目次
美味しさに込められた物語を引き出す料理人 森田 隼人
今回のイベントでメインの料理人を務めるのは、焼肉をただ肉を焼く「食べ方」から「料理」に昇華させ、食べることをエンターテイメントにしてしまった食のスペシャリスト、森田 隼人。
彼がオーナーを務める「六花界」は、神田にある2.2坪の店舗で、ぎゅうぎゅうになりながら食べる立ち食い焼肉屋。良質な肉や希少部位もリーズナブルに楽しめます。また、お店の基本は肉✕日本酒で、お肉に合う日本酒をおすすめしてもらえるのも楽しみの一つです。
さらに、このお店では、新しいお客さんが来ると、その場にいる全員で乾杯をしなおします。
譲り合い、ちょっとした会話、出会い、初対面なのに生まれる親しみ! これまでにない焼肉屋として一世を風靡しました。
同じく森田さんが手がける人気店「初花一家」は、会員制・かつ住所非公開にもかかわらず、「日本一予約が取れない焼肉店」と呼ばれています。
というのも、「初花一家」は、美味しいお肉と日本酒のマリアージュを楽しめる上に、お客さんを楽しませる劇場型エンターテインメント焼肉店だから。
そんな、食の新時代を牽引する森田 隼人が、
日本各地に眠る「最高に美味しい食材」を最高の料理に仕上げ、食で地域を盛り上げます!
今回表現するのは、福岡県新宮町の美味しい物語
私達が向かったのは、福岡県新宮町。
ここは、博多のベッドタウン。のどかな雰囲気に惹かれて、博多で働く人達がここに住居を構えています。その人口の増加率はなんと日本全国第一位!
東京からは飛行機で博多まで行き、そこから車で30〜40分。
新宮町から船で17分で行ける相島(あいのしま)は、ハートの形と住み着いたたくさんの猫が出迎えてくれる猫の島です。
総人口の3分の1が猫、つまり、4人に1人は猫!
のんびりと、のどかな福岡県新宮町で作られる食にはどんなものがあるのでしょうか。
今回森田 隼人が料理するのは、こんな物語です。
Episode1 株式会社源の辛子明太子
まずはじめに訪れたのは、株式会社 源。博多といえば明太子、新宮町にも明太子の会社がありました。
福岡県近海ではたらこは獲れないにも関わらず、明太子が生活の中に当たり前に根付いているのにはこんな歴史的背景がありました。
福岡県は、中国大陸・朝鮮半島と日本の交流の窓口でした。辛子明太子は、朝鮮半島の保存食だったスケトウダラの卵の塩・トウガラシ漬けの「明太(韓国読みではミョンテ)」が日本に上陸し、日本人好みに変化、進化してきたものと言われています。
株式会社源では、アメリカ産のスケトウダラの卵を仕入れて、辛子明太子への加工を行っています。
全国生産量の約8割を九州地方が独占し、福岡県内には200社以上の専門業者が存在すると言われていますが、シンプルな食品だからこそ各社創意工夫を行い、個性の追求が行われています。
工場で作っていると言っても、最後は人の目が頼りです。わずかな色の違い、ふくらみ、弾力などを見極めて等級分けがなされていきます。
「明太子は各社それぞれ企業努力を行っていて、美味しい明太子を作ってます。美味しい明太子を作るために、塩漬けするための塩の種類、塩漬けする時間、調味液、その調味液につける時間、熟成させる時間、工程も少しずつ違います。どこのメーカーももちろん美味しいです。ただ、私に言えることは「うちのが最高だ」ってことです」
Episode2 進藤商店のさばの燻製
次に訪れたのは、海の向こうに相島を眺めることができる海辺の海産物加工メーカー、進藤商店。
漁港で取れた魚を丸干しにしたり、開きにするところから始まった進藤商店は、今では人気商品の鯖燻(さばくん)やさばみそ、銀だらみりんを求めて日本各地からお客さんが訪れます。
引用元:照葉.net
平成18年に発売を開始してから、農林水産大臣賞・日本農林漁業振興会会長賞など、栄誉ある賞を受賞している鯖燻は、「息子に干物を送ってあげたいけれど、マンションだと焼くと匂いや煙が気になって……」というお客さんの声から生まれました。
焼かない干物を開発しよう! と、家庭用の燻製器を使ってスタッフと一緒にいろいろ試してみたときのことを、進藤さんは楽しそうに思い返していました。
燻製時間や熱処理が難しく、納得いくものを作るまでにはかなりの時間を要したそうです。
試行錯誤を繰り返して誕生した鯖燻は、脂がのった肉厚の鯖のみを厳選し、特製たまりと秘伝のタレに漬け込んでからしっかり乾燥させます。乾燥させることで味をぎゅっと濃縮させてから、桜のチップを使ってじっくりと燻製しました。
焼かずにそのまま食べられる、しっとりとソフトな食感が特徴です。クリームチーズなどと組み合わせても美味!
鯖の燻製、という珍しさから最初はなかなか受け入れられなかった鯖燻ですが、年3回の試食会でお客さんに実際に食べてもらうことで徐々に広がりを見せていきました。一度食べると忘れられない、そんな体験がリピーターのお客さんを増やしています。
「どんなときでも “人” の力を大切にすること。そして、いつも高いところを目指すこと。大事なことはそれだけです」
森田 隼人は、どんな物語を紡ぐのか
福岡県新宮町で見つけた、自信。
「うちで作っているものは、最高です」
と言えるようになるまでには、並々ならぬ努力と、苦労があったはず。そんな「最高に美味しい自慢の食材」を、森田 隼人が料理に昇華させます。
イベント当日は、本記事にてご紹介の株式会社源の明太子・進藤商店の海産物加工品の他にも新宮町や福岡県の美味しい食材が登場します。ぜひ、楽しみにしていてください!
イベント「【第一回プレミアムローカル食堂】~まだ見ぬ美食の探求 福岡県新宮町編〜」
- 【第一回プレミアムローカル食堂】~まだ見ぬ美食の探求 福岡県新宮町編〜
- 開催日:7月4日(火)
場所:いいオフィス上野
開場:19:15〜
開始:19:30〜
参加料金:ドネーション制 ※額は決まっていません、あなたが感じた価値を当日お支払いください
今回の食イベントでは、当日までどんな料理が出るのか分かりません。その日の天気、その日の気温、出来事でメニューが変わることもあるかもしれません。
さらに今回の食イベント、現時点でそれぞれのメニューに対して、金額がついていません。
イベントに参加したあなたが、食の価値を受取り、その価値に対して自分で金額を付けて、支払いを行います。海外では「ドネーション制レストラン」として知られている手法ですが、日本ではサービスなどの目に見えない価値に対してお金を払う習慣がなかったため、まだあまり浸透していません。
価値に対する受け取り方は人それぞれですが、作り手の想いや、食に対する姿勢、ぜひ、感覚を研ぎすませてイベントに参加いただければと思います。